2010年8月31日 (火)

スティールドラムに魅せられて……、

 ついに今日で猛暑の8月が終わる。しかしまだまだ9月も暑いらしい......。昨日は15時から等々力で打ち合わせの後、夜は新宿に、スティールドラムのバンドのライブに行ってきた。カリブ海の島、トリニダード・トバゴからやってきた「レネゲイズ・スティールドラム・オーケストラ」のコンサート。
 スティールドラム(スティ―ルパンともいう)はドラム缶から作られた打楽器。生で聴くのは初めてだったが、予想を遥かに超えた豊かな音色に圧倒されっぱなし。曲目も、カリブのカリプソっぽいものばかりかと思っていたら、とんでもない。1曲目はいきなりバッハのG線上のアリアで、これがスティール缶から出される音とはとても思えない、豊かで繊細で、パイプオルガンのような柔らかさがあって、旋律を奏でる音はクラリネットのような管楽器やピアノを思わせるかのように、どこまでもクリア。バッハはほかにも「トッカータとフーガ」を演奏、ワルツ、スタンダードポップス、レゲエ、そしてライオネル・リッチーの「All night long」まで、レパートリーの広さにも驚いた。レゲエナンバーは私の愛する「No Woman No Cry」だったからさらにカンゲキ。賑やかでエネルギッシュなナンバーからしんみりと聴かせる曲まで、変幻自在な音の世界にすっかり引き込まれてしまった。アンコールには総立ちになった場内が一つになって、スティールドラムの響きとともに「スキヤキ」の大合唱。これがまたなかなか、胸にしみました。
 レネゲイズは1945年に設立されたトリニダード・トバゴ最古のスティール・バンドの一つ。国内のカーニバルで開催されるコンテストで9回も優勝するなど、お国を代表するスティール・バンドなんだそうだ。15人のメンバーはみんなめちゃくちゃ陽気で、飛び跳ねたり、踊ったりしながら演奏する様子もすごく自然で、かっこいい。思わず帰り道、スティールドラムのカルチャースクールはないのかな〜? と、夫に尋ねたりしていた私でありました。コンサートツアーはもう終わってしまったけれど、レネゲイズの詳細はこちら
 

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2010年4月15日 (木)

沁みました……。JTとキャロルの『YOU'VE GOT A FRIEND』__CAROLE KING &JAMES TAYLOR@武道館

 昨日はキャロル・キングとJT(ジェイムス・テイラー)のコンサートで武道館へ。キャロル様は最近、毎年のようにやってくるのでちょくちょく行っているのだが、今回のキャロルはJTと、さらにダニー・コーチマー(ギター)、ラス・カンケル(ドラムス)、リーランド・スカラー(ベース)ら、JTの昔の仲間たち(ザ・セクションのメンバー)と一緒。ここにがぜん興味をひかれてチケットを入手した。JTとキャロルの夢のツーショット、見てみたかったし。
 キャロルが自ら作って歌った『YOU'VE GOT A FRIEND』を収録したアルバム「TAPESTRY」が出たのは今から39年前の1971年。このとき、JTやラス・カンケルやダニー・コーチマーが演奏に参加した。その後、JTがアルバム「MUD SLIDE SLIM」で『YOU'VE GOT A FRIEND』をカバー。ここでもお仲間のコーチマー&カンケル&スカラーが参加している。なんとまあ、長いつき合いの友達だこと。彼らには及ばないが、私は知り合って37年のつきあいになる友達Bと一緒に出かけていった。彼女は中学生時代から一緒にキャロル様の曲を愛してきた友達。約20年前と、2年前にもキャロル様のライブに一緒に行った。20年前の会場は渋谷公会堂だかNHKホールだかで、Bは新婚2年目で、私は独身。今は、Bは独身に戻って、私は結婚十数年……。
 武道館のアリーナに入る。ざっと見渡すと、観客もほとんどが40代〜60代という感じだ。大拍手に迎えられてJTとキャロルが腕を組んでステージに登場、仲間たちも続く。「わ、あの『十戒』みたいな人は誰!?」と、B。「あれがリーランド・スカラーだよ〜」と私。生で初めて見るリー・スカラー、白い髭が長ーくてほんとに仙人みたいだ。すごーい。JTはまたいちだんと頭がすっきりしてきたなあ……ダニー・コーチマーはちょい悪っぽくてかっこいいなあ……キャロルはここ数年、見る度にスリムになっているなあ……などなど、きょろきょろして喜んでいるうちにライブが始まった。
 キャロル様は相変わらず元気でいい感じだけど、なんといってもJTのほうはといえば、81年の9月に横浜スタジアムで行なわれた「ザ・カリフォルニア・ライヴ」以来だったので、より新鮮だった。『SWEET BABY JAMES』、『MEXICO』、『CAROLINA IN MY MIND』などヒット曲を次々と、昔とほとんど変わらないクリアな歌声で披露してくれる♡♡♡。そして淡々と、しかしじわじわと確実にバックを盛り上げていく仲間たち。言葉はいらない。最近、おやじバンドが流行りなのか、アマチュアでもプロでもいろんなバンドをちょくちょくテレビで見かけるけれど、この60代のおじさんおばさんたちのなんとカッコよいことか。
 最後はお約束の『YOU'VE GOT A FRIEND』。でもまさかこの曲をJTとキャロルのデュエットで聴ける日が来るなんて、思ってもみなかったなあ……初めてキャロルのライブでこの曲を聴いたときも泣けたけど、今回はまた改めて、心に沁みた。周りを見ると、目頭を押さえて鼻をすするおじさんおばさんが数人。終了後、外に出ながら「俺、今日まで生きててよかったわ〜」としみじみ語っている人も。
 青春カムバック的な気分で行ったコンサートだったけれど、自分より一回り以上も上の彼らが古い仲間たちと一緒にこんなに豊かで見事なステージを見せてくれて輝いているのを見て、今後の人生にもとっても大きなエネルギーをもらった気がした。50を目の前にしてこのライブを体験することができたのはほんとに幸せでした。

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「TAPESTRY」と「MUD SLIDE SLIM AND THE BLUE HRIZON」

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2010年3月26日 (金)

突然、「DA・DI・DA」

 先週末のこと。ブックオフから帰ってきた夫に、ほれ、と、ゆーみんの「DA・DI・DA」のCDを手渡された。
「この時代のゆーみんのって、アナログ盤しか持ってないでしょ? 105円だったからさ……」。なんとー。今やゆーみんのCDもブックオフで100円なのか。
 気をとり直して、はいその通り。このアルバムが出たのは1986年だから、たしか、まだアナログも優勢の時代……。よって、私はアナログ盤(LP)しか持っていない。しかも、専門誌の編集をやっている時代だから、担当雑誌の音楽紹介ページ用に入手した見本盤だ。いや、このときは既に音楽ページを後輩社員に引き継いでいて、その彼に頼んで無理矢理手に入れたような記憶が……その後輩社員だったYくん、その後はラジオ局に就職したはずだけど、元気かなあ……。
 というわけで、とにもかくにもCDの「DA・DI・DA」を聴いてみた。何年ぶりだろう……。このアルバムで好きだった曲は『メトロポリスの片隅で』と『青春のリグレット』だ。『メトロ……』はアナログ盤だとB面の1曲目なのだが、そうか、CDだと5曲目、なんですね。
 この曲の歌詞の、♪ごらん、そびえるビルの群れ 悲しくなんかないわ♪とか、♪私は夢見るSingle Girl♪ あたりが好きで、毎朝、ウォークマンで聴きながら永田町の階段をかけ上がって出勤していたのを思い出す(当時の職場は永田町にあったので)。恋は去っていったけど、私には仕事があるし、未来があるし、また明日からがんばろー! みたいな、働く女性の気持ちを表した歌だと把握していたから、勝手に当時の我が身にだぶらせていたんだろう……。前年に男女雇用機会均等法が改正されたり、という時代だったし。あと、『シンデレラ・エクスプレス』も流行ったよね。遠距離恋愛をテーマにしていて、たしかJRのCMにも使われていた……日曜日の夜の東京駅のホームに、遠距離のカップルがたくさんいたりして……時代を感じますねえ。と、またまたなつかしのヒット・アルバムでしばしの時間旅行をしてしまった……。しかしこうやって考えてみると、改めて、ゆーみんの作品はその時代の世相というものをじつに見事に切り取っているのだなあと驚かされるのであります。

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1986年はまだ昭和だった......。

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2010年3月 1日 (月)

閉会式にニール・ヤング登場!

 オリンピックの閉会式についにニール・ヤングが登場! 驚き、嬉しかった。消えゆく聖歌をバックに彼が歌ったのは「LONG MAY YOU RUN」。うちのCD棚の中の「NEIL YOUNG UNPLUGGED」の中に入っている曲だった。これは、もともとはスティーブン・スティルスと組んだバンドのアルバム(1976年)に入っている曲らしいんだけど、“あなたたちみんなが長く走れるように”というような意味だから、オリンピックに参加した選手、そして、これから次のオリンピックに参加する選手たちに、ずっと走り続けてほしい、というようなメッセージを込めた応援歌みたいなものなんだと思う。なかなか泣かせる選曲じゃありませんか。渋谷で生ニールを聴いたのはもう何年前だろうか……今日、目にしたニールはさすがにちょっと歳とったかなあという感じだったけれど、相変わらずのあの声だし、貫禄充分で、しびれました。開会式にはジョニ・ミッチェル(こちらはライブではなかったけれど)、そして閉会式にはニール・ヤングと、カナダを代表する大好きな二大スターの歌声が聴けて嬉しかったよ〜。これだけでもビバ、バンクーバー五輪! という感じ。
 昨日はカーリング男子の決勝(カナダvsノルウェー)で、また小林さんの声を聞くことができて(女子のカナダvsスイス戦のときのような、「This is カーリング(巻き舌)!!」の絶叫は出なかったけれど)、テレビ越しに熱く見守った今回の冬季オリンピックは無事に終わったのでありました。
 ところで、昨日はチリの大地震の津波のニュースでもちきりだったけれど、はるか地球の裏側にあるチリで起こった地震による津波が日本にも押し寄せてくるのだと思うと、世界の国々はみんな同じ地球の海に浮かんでいる島なんだなあということを改めて認識させられる。1月のハイチに続いて今度はチリと、大きな地震が続いているけど、この先もどこかで、日本でも大地震が発生しないかと心配だ。それはともかく、現実にはオリンピックも終わってまたいつもの日常が戻ってきた。今日は取材相手からの原稿のチェックが戻ってきて、淡々と校正作業。気がつけば3月だから、いよいよ確定申告作業にも突入しないとまずいです。

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「NEIL YOUNG UNPLUGGED」。「LONG MAY YOU RUN」は13曲目。

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2009年12月15日 (火)

ドリーム・アカデミーとインクのこと

 原稿1本目終了。夕方担当者にメール。このところ作業のBGMはもっぱらiTunesのインターネットラジオの80年代チャンネルなのだが、先日、数年ぶりにドリーム・アカデミー(The Dream Academy)の「Life In A Northern Town」が流れてきて、すごくなつかしい気分になった。
 昔、渋谷の東急ブラザの裏のビルの地下に、「インクスポット」というバーというか、飲み屋があった。私が初めて行ったのは82〜83年頃。長年通っている“G”の姉妹店なのだが、最初に知ったのはこちらの“インク”のほうだった。まだ大学生の頃で、かける音楽と居心地の良さが気に入って、社会人になったらここで最初のボトルキープをしようと心に決めた。その通りに、社会人になって、もらった最初のお給料を使って、ここでハーパーのボトルを入れた。バーボン……80年代という感じですねぇ……。それからちょくちょく“インク”に通い、そのうちに姉妹店の“G”も知ってそちらにもしょっちゅう行くようになり、ひどいときには仕事が終わって1軒目に“G”、二軒目に“インク”と、渋谷の駅をはさんで東から西に移動して飲み歩いたこともあった。20代は若かったねぇ……。ここのカウンターで、今も長くつきあっている大切な友達数人と出会ったりもした。
 85年のある日、当時の店長Fさんが「牧野さんがたぶん大好きだと思うバンドがデビューしましたよ」といってかけてくれたのが、イギリスのバンド、ドリーム・アカデミーのファースト・アルバム「The Dream Academy」のA面の1曲目「Life In A Northern Town」だった。Fさんのお見立て通り、シンプルなアコースティックの音がとても心地よく、数日後にアルバムをゲットしたのでありました。
 “インク”はその後、90年代に閉店してしまった。ドリーム・アカデミーも90年に解散。私の手元には結局、ファースト・アルバムだけが残っている。

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久々に出してみた。なかなか幻想的なジャケットなのです。
 

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2009年10月 1日 (木)

夜が長くなる1枚……。

 明日が締め切りなので、久々に夜もマックに向かう。気がつけば窓の外のBGMの勢力図はすっかり秋の虫に支配され、蝉の声はもうどこにもない。そりゃそうか、もう10月だもんね。そして、鈴虫や蟋蟀も一晩中鳴いているわけじゃないから、しんと静まり返る時間もたびたびやってくる。
 久しぶりに「CHET BAKER SINGS」を出してきて、かけた。チェット・ベイカーの歌声がしっくりなじむ空気になると、秋だなあと実感する。もちろん私の独断と偏見だけど、この人の曲は夏にかけてもいまいちピンとこなくて、秋とか冬が似合っていると思うのだ。
 このアルバムの中の『BUT NOT FOR ME』を聞くと、映画「恋人たちの予感」を思い出す。どの場面だったかはさすがにおぼえていないが、『BUT NOT FOR ME』が流れていた。このときは、歌っていたのはハリー・コニック・ジュニアだったけれど。メグ・ライアンの代表作のこの映画、30歳を過ぎた頃だったか、ビデオを借りて何度も何度も繰り返し見た。ちょうどこの映画が日本で公開される頃にニューヨークへ行っていたことも影響していたのかもしれないが、映画の舞台になったニューヨークの街のシーンとか、そこで繰り広げられるビリー・クリスタルとメグ・ライアンのやりとりとか、なんだかわからないけどすごく惹かれて、何度も見た。そして、「もうすぐ40になっちゃう」みたいなことを言ってメグ・ライアンが泣きわめくシーンで一緒に涙を流していた。今、考えると笑ってしまうんだけど、きっと当時は胸に刺さったんだろうな。
 もう一つ、このアルバムに収録されている『I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL』が流れると、思い出すのはカーリー・サイモンのアルバム「TORCH」。もちろんチェット・ベイカーのほうが何年も前に先に歌っているんだけど、私がこの『I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL』という曲を初めて聞いたのは「TORCH」で、だった。「TORCH」はカーリー・サイモンがジェイムス・テイラーと離婚した直後に出したアルバム。そこで「私はあなたがいなくなってもちゃんとうまくやっていけるんだから……」という切ない女心を淡々と歌い上げるカーリー。これも胸に沁みました。これは大学4年の頃か、社会人1年生の頃、だったか。で、男性のチェット・ベイカーが歌っても、なかなかによいのですね、これが。
 てな具合に、秋の夜長につらつらといろんな時間旅行ができてしまう、なんだかすごいアルバムです。

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『BUT NOT FOR ME』の作曲はジョージ・ガーシュイン

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2009年5月 6日 (水)

ジンライムのようなお月様……、

 ここ数日、うちではRCサクセションのCDが繰り返しかかっている。ライブ版の「the TEARS OF a CLOWN」や「初期のRCサクセション」など。久々にかけてみたが、「雨あがりの夜空に」も「スローバラード」も「トランジスタ・ラジオ」も「僕の好きな先生」も、ちゃんと歌詞を覚えていて歌える。清志郎の歌詞を初めてすごいと思ったのは「雨あがり……」だった。♪雨あがりの夜空に輝く ジンライムのようなお月様 ♪……ジンライムのようなお月様!?、なんてロマンチックな言葉を使うんだろう! と、うっとりしたものだ。反骨精神のミュージシャンとか、過激なメッセージを込めた詩、とかの部分がクローズアップされていたけれど、言葉はいつも優しくてわかりやすくて、センチメンタルだった気がする。だからのんびりと癒されたし、ついつい口をついて鼻歌で歌ってしまう歌が多かった。清志郎の歌はずっと残る。ご冥福をお祈りします。

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「the TEARS OF a CLOWN」(右)のジャケットは、ジャニス・ジョプリンのアルバム「Cheap Thrills」へのオマージュ。

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2009年4月16日 (木)

パイプオルガンに魅せられた日

 サントリーホールで月に一度、お昼休みの無料コンサートというのをやっている。30分と短いが、お昼休みにぶらりと行って気軽に音楽を楽しめる。すごくいい試みだなあと思う。今日はパイプオルガンのコンサートに行ってきた。
 2000人収容の広いホールは6割がた埋まっていて、そのゆるゆる感も心地いい。オルガニストの塚谷水無子さんが登場して、1曲目。いきなりバッハの「トッカータとフーガ ニ短調 」。パイプオルガンの本領発揮というか魅力全開、荘厳な音色が響き渡る。サントリーホールのパイプオルガンは世界でも最大級らしい。
 二曲目は「くるみ割り人形」の「葦笛の踊り」。驚いた。パイプオルガンが、葦笛というか、フルートのような管楽器の音色を出している。生でパイプオルガンを聞くのは初めてだったが、よくよく考えてみれば、オルガンというから鍵盤があるわけだけど、パイプというのだから、管楽器の音色も出せるわけである。すごい。手も足も忙しく動かしながら、豊富な音色と広い音域を表現することができるのだ。それにしても大きい。楽器というよりも舞台装置のような、怪獣のような、生き物のようにも見える。すごいなあ。聞いていてわくわくしてきた。他にもショパンの「ノクターン」を含め、全5曲。すっかり魅了された。
 12時45分に終了。すぐ前のオーバカナルでのんびりランチ。ゆるゆるとデザートも。外のテーブルが気持ちいい季節になってきた。
 と、素敵な誕生日の午後のひとときでした。Bちゃん、誘ってくれてありがとう。

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チラシです。

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2009年4月 8日 (水)

作業のお供(音も?)

 今日は夕方には原稿を送る予定でいたので、午前からピッチを上げた。花見ボケしつつあった頭に喝を入れて(?)仕事に集中。18時過ぎにはひとまず編集者にメールで送り、ほっとひと息。
 作業中のBGMを考えるのがめんどくさかったので、CDプレイヤーの脇に無造作に積まれていたもの(夫が昨夜とか、最近聞いていた曲ということになる)を上から順番にかけてみた、のだが……。
♪「Moon Beams」The Bill Evans Trio/
耳障りはよくて心地よかったのだが、アンニュイでお酒を飲みたくなりそうだったのでほどほどにしてやめた。
♪「Watercolors」Pat Metheny/
普通に心地よかった。
♪「alone」Bill Enans/
ころころと心地よかった。
♪「バリ/グヌン・ジャティのスマル・プグリンガン」
バリのガムランは大好きなんだけど、さすがに今日の原稿書きの気分にはミスマッチで一曲目数秒でリタイア……。
 結局、その後はいちばん下にあった(私が前回の原稿書き作業のときに聞いていた曲ということになる)ピエール・バルーの「Daltonien」を、原稿が上がるまで繰り返しかけ続けた。好きな曲でも、原稿書きのBGMとしての向き・不向きとなるとまた別のような気がします。

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ピエール・バルーのこれ、ジャケ写がカワイイの。

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2008年12月18日 (木)

静かなスティングもいい。

 夕方までに原稿を仕上げて送り、夜はオーチャードホールでスティングのコンサート。そういえば、今年の2月には再結成したポリスのコンサートに行ってきたんだったが、今回はオーチャードホールという場所からして、アコースティック中心のステージかなと思ってチケットを購入。フタを開けてみると、全編リュートだけを使ったものだった。先頃、スティングが出したアルバムが、リュートを使ったカバー集で、16世紀にイギリスに実在した演奏家ジョン・ダウランドの曲をカバーしたものだが、それをそのまま実演したような構成だったようだ。
 奇しくもリュートは先週、フェルメールの絵でもみたばかりだったが(「リュートを調弦する女」)、マンドリンのようにボディが丸くて、ネックの部分が長く延びているような古楽器。だからというわけでもないが、なんとなく音色もクラシックな感じがする。ポロロンと流れるリュートの音を聞くと、何故か私はいつも映画『ロミオとジュリエット』の舞踏会のシーンを思い出す。もちろん、オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングのロミオとジュリエット。仮面をつけて舞踏会に潜り込んだロミオがジュリエットと運命的な出合いをするあの舞踏会だ。
 それはさておき、男女8人のコーラス隊による聖歌のようなきれいな合唱曲が数曲披露された後で、燕尾服を着たスティングと、アルバムでも共演したリュート奏者エディン・カラマーゾフ(やっぱりロシア人なのかしら……)が登場。時々、朗読をはさみながら、終始椅子に座ったままでリュートだけの演奏と歌が淡々と続く。そこにはポリスのスティングのシャウトもパワフルなアクションも、いっさいなかったけれど、リュートの音色もスティングの歌声も耳に心地よく、ゆったりと楽しめた。アンコールの1曲めはビートルズの「イン・マイ・ライフ」。歌い出すと会場から拍手が出た。ひょっとして、ビートルズのオリジナルでも出だしのメロディはリュートだったのかしら……と思った。次はスティング自身の「フィールズ・オブ・ゴールド」。これも拍手が出た。たぶん、アンコールになってやっと知ってる曲を次々やってくれた、という嬉しさが、私も含めてあったんだと思う。さらに続いて「メッセージ・イン・ア・ボトル」。ちょっとロックっぽくなってきたけど、楽器はあくまでリュートで、リュートで聞くのもまた一考だった。ほかにも1曲、題名は忘れたけれど昔のソロアルバムからアップテンポな曲を披露してくれて、何回目かのアンコールの最後の最後は日本の曲「さくら」だった。こんなにたくさんリュートの演奏を聞いたのは初めてだったけど、なかなかいいものでした。

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