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2016年1月11日 (月)

感劇話その246 バック・トゥ・ザ・2015年末のカンゲキその3 笑い納めは“才原警部”だった♪。

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 続いて、昨年のカンゲキを振り返る、の巻。2015の観劇納めは、世田谷パブリックシアターで『才原警部の終わらない明日』を観たのだった。この舞台、じつは事前に何も知識を入れずに行ったのだが、こんなにオモロい話とは知らなかった……終始笑いまくりだったなぁ。作・演出は福田雄一さん……33分探偵』、『コドモ警察』、『変態仮面』……思い切りバカバカしくて、でもちょっと突き抜けた笑いを手がけたらいまや右に出るものなし、の脚本家、演出家、放送作家、映画監督……なんだもん。可笑しいはずです。2015年も堤真一の舞台を数本見たけれど、堤さんのコメディ、やっぱりいいなあと改めて。さらに、勝地涼、鈴木浩介、志賀廣太郎、小池栄子、上地春奈、清水富美加、池谷のぶえと、“この人、何者?? ”的な濃いキャラの方々がずらりと出そろい、それぞれ一人複数役をこなしながら歌って踊って、なんかすごい勢いでお芝居が展開していく。え、ブラックジャック???? と、あっけにとられながら笑い続ける1時間50分。1年の観劇を派手に締めくくるにふさわしい舞台だった。
たしか年明けから今日までは大阪公演だったと思うけど、大阪の人もたくさん笑ったに違いありません。

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パンフレット撮影は加藤孝さん

 

 

 

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感劇話その245 バック・トゥ・ザ・2015年末のカンゲキその2 micさんの一人芝居

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 昨日に続いて昨年末のカンゲキを振り返る。11月末には約1年ぶりでmicさんの一人芝居に。ねこ女優、パフォーマー、シネマスタイリストとして活躍するmicさんの今回の舞台は『メルシィ、Wine!~ワインバーで生まれた4つの小さな物語』。ワインをテーマにしたコメディで、ワインバルやレストランを会場にして、お客さんが飲みながら鑑賞するというスタイル。2014年に第1弾をやったところ、飲んべのお客さんに大好評だったようで第2弾も華々しく上演されたというわけでした。
 とある老舗のワインバーにふらりとやってくる4人の男女。それぞれの人生模様に泣き笑いさせられる。作・演出もすべてmicさんご自身が手がける渾身の舞台。ちょっと角の立ったOL、初老の大学教授、ゲイバーのママ、そして、居酒屋のベテラン女将、と変幻自在のmicさん。中でも“幹子さん”というゲイバーのママは、縦横無尽に舞台からはみ出て踊りまくっていた。ダンスもキレキレ。風邪が治りかけで出がけはちょっと不安だったけど、途中からはそんな気持ちもどこへやらで、たくさん笑って元気をもらえた♪♪。

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ゲイバーのママ、幹子さんのダンスタイム

 

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2016年1月10日 (日)

感劇話その244 バック・トゥ・ザ・2015年末のカンゲキその1 文楽12月公演

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 今日明日は家で原稿書き。集中力が切れるとSNSやこちらをのぞいたりするといういつものパターン。というわけで、 昨日、今年最初の感劇話を書いたところで、忘れないうちに昨年末のカンゲキをメモしておくことに。まずは12月の文楽東京公演から。

 演目は『奥州安達原』と『紅葉狩』。『奥州安達原』は人物の関係がかなり込み入いっていて、いつもいまいちよくわかっていないまま見ている感じがする……。都の勢力に滅ぼされた奥州安倍一族の生き残りとして、再興を目指し苦心する貞任・宗任の兄弟と、源義家との対立を描いたストーリーは全五段ということだが、たいてい二段(朱雀堤の段、環の宮明御殿の段)の上演のみで、今回もそうだった。
 私が『奥州……』と聞いてまず思い出すのは、袖萩という女性の悲劇だ。袖萩は義家側の従者の娘でありながら、敵方の安倍貞任と駆け落ちした挙げ句、貞任とは生き別れ、落ちぶれ果てて娘と極貧の生活を送っている。彼女は夫がじつは安倍貞任であることを知らないまま、生き別れた悲しみで視力を失い、物乞いをしながら三味線を弾いて命をつないでいる。彼女は自分の父母とも断絶状態だが、ふとしたことで数年ぶりに父の消息を知ることになる。そして、父の一大事を案じて屋敷を訪ねていくものの、勘当された身ゆえ当然、体面は許されない。降りしきる雪の中で、必死の思いで三味線を弾きつつ自らの苦労の日々を語り、許しを乞う袖萩。そして、そんな母の身を気遣う娘のお君。このシーンはいつも涙を誘う。余談だが、歌舞伎ではこのシーンを含む「環の宮明御殿の段」を通称「袖萩祭文」という。祭文とは三味線を伴奏に歌われる謡のようなもののことだから、やはりこの段では、袖萩の三味線のシーンが一番の見せ場ということなのだろう。その後、二つの家族の悲しい再会へと話が続いていくのだが、なかなか重たい話です。
 かたや『紅葉狩』のほうは、美しく舞う姫がやがて復讐心に燃える鬼となって勇壮に立ち回るお話。こちらはとっても楽しい展開でテンポもよく、飽きさせない。

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上は『奥州安達原』、下は『紅葉狩』の1シーン


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2016年1月 9日 (土)

感劇話その243 今年も志の輔から始まる落語会。志の輔らくご in PARCO

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 お正月の恒例として2016年から行っている志の輔師匠の渋谷PARCOでの落語会。行くまでまったく知らなかったのだが、なんとPARCOがこのあと建て替え工事に入るらしく、お正月の志の輔らくごはとりあえず今年で終了、とのこと。つまり、工事の着工が来年の3月らしいので、1月にはビルの解体の最中なのかなんなのか、とにかくPARCO、もしくはPARCO劇場は営業していない、ということなんだろう。びっくりぽんですわ。志の輔師匠の落語が聞けなくなるというわけではないのだが、お正月の志の輔のPARCOはすっかり年中行事の一部になっていたので、来年はそれがないのかと思うと、ちょっと不思議な気持ちというか、これまでのことを考えると感慨深いものがあったり……はたまた、だったら来年の1月はどこでやるんだろうねぇと、相方のKちゃんとあれこれ詮索してみたり……と、とにかくちょっとザワついた話題であったことは確かなのでした。
 本編の落語のほうはというと、『大黒柱』、新版『猫忠』、『大河への道』の3席。伊能忠敬の偉業にまつわる『大河への道』を聞いたのは、たしか5年前のお正月以来だった。あのときはまだ震災の前だったということになる。志の輔PARCOといえば、映像や音楽など、ふだん落語では使わないアイテムを取り入れてみたり、志の輔自ら狂言をやってみたり、ママさんコーラスの面々がステージに勢揃いして志の輔が指揮をしてみたりと、落語の枠にとらわれないさまざまな新しい試みに挑戦してきたのが大きな特徴だったんだけど、今回の『大河への道』も5年前と同様、話が終わると映像画面に切り替わり、現在の日本地図と伊能忠敬が約200年前に完成させた日本地図が重なるシーンが映し出される……既に知っている演出であっても、改めて伊能の地図の正確さ、その神業に胸を打たれる。まさに、「大河に収まる男ではなかった……」という落語の下げが頭の中でリフレインする。『大黒柱』は新作だったようだ。満期になった保険金の使い道を巡って、夫と妻、子供との間で交わされる会話の“噛み合わなさ”がおかしくて、吹きっぱなし。『猫忠』は『義経千本桜』の源九郎狐の猫版といえるようなお噺にちょっとほろり、ともさせられて。終わってみれば3時間。今年も春からこんな中身の詰まった高座を聞けて、ありがたやありがたや♪♪。

A B

雲はどこへ飛んで行くんだろ......。

 

 

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2016年1月 8日 (金)

2016年、申年。

 2ヶ月余りごぶさたしたまま、新しい年になってしまった。多くを語ると狼少年(おばちゃん)になってしまいそうなので、四の五のいわず、今年もがんばりまーす。世の中のこと、自分のこと、なんかいろんなことを考えるとハッピーなニューイヤー、とはいい切れない新年の幕開けだけど、“見ザル言わザル聞かザル”にしていたほうがラクなのかな〜、でも、たぶんやっぱりそうはできないな……などと考えつつ、当ブログではこの約三年間のなんとなくバタバタしていたリズムを、以前のようなペースにちょっとでも戻せていけたらいいなあと思ったりしております。てなわけで、今年もよろしくお願い致します。

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今年もよろしくお願い致します。

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