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2016年1月 9日 (土)

感劇話その243 今年も志の輔から始まる落語会。志の輔らくご in PARCO

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 お正月の恒例として2016年から行っている志の輔師匠の渋谷PARCOでの落語会。行くまでまったく知らなかったのだが、なんとPARCOがこのあと建て替え工事に入るらしく、お正月の志の輔らくごはとりあえず今年で終了、とのこと。つまり、工事の着工が来年の3月らしいので、1月にはビルの解体の最中なのかなんなのか、とにかくPARCO、もしくはPARCO劇場は営業していない、ということなんだろう。びっくりぽんですわ。志の輔師匠の落語が聞けなくなるというわけではないのだが、お正月の志の輔のPARCOはすっかり年中行事の一部になっていたので、来年はそれがないのかと思うと、ちょっと不思議な気持ちというか、これまでのことを考えると感慨深いものがあったり……はたまた、だったら来年の1月はどこでやるんだろうねぇと、相方のKちゃんとあれこれ詮索してみたり……と、とにかくちょっとザワついた話題であったことは確かなのでした。
 本編の落語のほうはというと、『大黒柱』、新版『猫忠』、『大河への道』の3席。伊能忠敬の偉業にまつわる『大河への道』を聞いたのは、たしか5年前のお正月以来だった。あのときはまだ震災の前だったということになる。志の輔PARCOといえば、映像や音楽など、ふだん落語では使わないアイテムを取り入れてみたり、志の輔自ら狂言をやってみたり、ママさんコーラスの面々がステージに勢揃いして志の輔が指揮をしてみたりと、落語の枠にとらわれないさまざまな新しい試みに挑戦してきたのが大きな特徴だったんだけど、今回の『大河への道』も5年前と同様、話が終わると映像画面に切り替わり、現在の日本地図と伊能忠敬が約200年前に完成させた日本地図が重なるシーンが映し出される……既に知っている演出であっても、改めて伊能の地図の正確さ、その神業に胸を打たれる。まさに、「大河に収まる男ではなかった……」という落語の下げが頭の中でリフレインする。『大黒柱』は新作だったようだ。満期になった保険金の使い道を巡って、夫と妻、子供との間で交わされる会話の“噛み合わなさ”がおかしくて、吹きっぱなし。『猫忠』は『義経千本桜』の源九郎狐の猫版といえるようなお噺にちょっとほろり、ともさせられて。終わってみれば3時間。今年も春からこんな中身の詰まった高座を聞けて、ありがたやありがたや♪♪。

A B

雲はどこへ飛んで行くんだろ......。

 

 

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