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2015年8月27日 (木)

感劇話その235 6月大歌舞伎のこと

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 夏のうちに今年前半のカンゲキを振り返っております。今日も引き続き。
 6月は久しぶりに歌舞伎座へ。ベテランの方々は観られるうちに観ておきたい、という思いで、仁左衛門さん、幸四郎さん、吉右衛門さん、そして菊五郎さんがご出演のこの月は見逃せなかった。
 演目は、初めて観る『新薄雪物語』の“広間・合腹(あいばら)”と“正宗内”、さらに舞踊の『夕顔棚』。“広間・合腹”は、陰謀に巻き込まれた息子と娘の命を守るために、奇しくもお互いがそれぞれ陰腹を切ったことを隠しながら相対する父二人(仁左衛門さんと幸四郎さん)の息詰るやりとり。痛みに耐えながらの体面は、やがて痛みをこらえながらの笑顔で終わる。この演技が観ていてもかなりむずかしそうなんだけど、そこはやっぱりベテランならではの見応えがあったと思う。“正宗内”は刀鍛冶の父子の対立。悪事に加担して刀作りの秘伝を盗もうとする息子、団九郎を吉右衛門さんが。『夕顔棚』は、お百姓の老夫婦の夕涼みをコミカルに描いた舞踊。風呂上がりにお酒を酌み交わしながら冗談を言い合ったりする仲睦まじい夫婦を菊五郎さんと左團次さんが好演。ちょっとファンキーなキャラクターのお婆さんは菊五郎さんならではの楽しさだった。

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