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2015年6月29日 (月)

ムッシュヨースケのこと……

 今日からしばらくの間、中目黒の人気のフレンチ・レストラン「ムッシュヨースケ」が休業する。といってもそれは、リニューアルオーブンのための期限付きの閉店で、約1ヶ月後にはまた新生ヨースケとしてオープンするのだそうだ。
 オーナーシェフのヨースケさんと、マダムのキコさんがきりもりする「ムッシュヨースケ」は、美味しいカレーも食べられるフレンチ・レストラン。私が初めて食べたのは今から十数年前だった。おしゃれなカレーが気に入って時々行っていたら、そのうちに同じビルの2階にワインとイタリアンの店「マダムキコ」がオープン。1階はシェフ、2階は主にマダムをメインのイメージにして、メニューの違う2軒の店を同時に切り盛りする……そんなスタイルがおもしろくて、当時、原稿を書かせてもらっていた雑誌「Arigatt」(小川フミオ編集長)で取材をさせていただくことになった。たしか2002年か2003年頃じゃなかったかなと思う。それは、“食でつながっている夫婦”をテーマにした連載企画の記念すべき第一回目だった。取材の過程でお二人の出合いから結婚、お店を出すまでのいきさつなども聞いて、素直に素敵な夫婦だなと思った。以来、仲間を誘ってちょくちょく訪れるようになり、気がつけばマダムはソムリエの資格も取得され、数年後に「マダムキコ」は閉店したが、1階の“ヨースケ”には相変わらずなんだかんだとおうかがい。いつの間にか“勝手知ったる馴染みの店”みたいに自分勝手に思いながら、今日まできている。
 野菜のおいしさを大切にしながらいつもしゃれたお料理を出してくれるヨースケさんと、輝く笑顔がとってもチャーミングで、いつもこちらが多くを語らずともその日の気持ちにぴったりのワインを出してくれる恐るべきマダムキコ。そんな二人が、また次のステップを目指してお店をリニューアルするという。ワインとシェフの料理を今よりもっと楽しんでもらうために、オープンから16年間親しまれた人気のカレーメニューを、一部を残して辞めるのだという。その話を聞いたとき、さぞかし大変な決断だったのだろうねと聞くと、「それが全然悩んでいないんですよ。シェフも私も楽しみでしかなくて……来る50代、楽しく続けていけるお店へのチャレンジを始めます」とキッパリ話してくれたのだった。そっかー、なんか、あっぱれじゃん。いつもいつも前を向いてチャレンジをし続けるって、歳をとっていくほどにそう簡単にできることではないかもしれないのに。でも考えてみたら、シェフとキコさんのスタンスは二人が出合ったときから一貫しているのかもしれないな、とも思うのだ。私はお二人のさらなる挑戦に心からエールを送りたいファンの一人だ。これまでのヨースケほんとにお疲れさまでした。そして、ちょっとしっかり身体を休めたら、また夏からよろしくね。どんなお店になるのかな♪。新生ヨースケが、今から楽しみだ(また飲んだくれて騒いでも許してね……)。

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2a黒豚カツカレーと野菜の素揚げカレー、よく食べたなあ。鴨のコンフィも♪。

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2015年6月28日 (日)

長いおつきあい

 またちょいとご無沙汰しました。もう6月も終わりですわ。感劇話やらお仕事話やら、約2ヶ月の間のこと、そのうちに徐々にアップします。
 この前の回の話が約2年ぶりに健診に行ったという内容だったけど、ちょうど数日前にもやっぱり約2年ぶりに婦人科の検診に行ってきたので、今日はそのことについて。
 婦人科の検診はもう20年以上前から同じ先生に診てもらっていて、今回もその先生に会いに渋谷の某病院へ。じつはこの先生との出合いは、その昔、某男性誌P誌のセックス特集の取材だった。ちなみに、私のライター人生の中で、セックス特集というものを担当したのは後にも先にもこのときだけだ。記事の詳細はもう忘れてしまったけれど(仕事部屋の奥にしまっている掲載誌の箱をチェックすればわかるけれど、それはとても大変な作業になるので割愛します)、婦人科の女性のドクターに取材するという内容で、お会いしたのがこのH先生。じつはその取材、最初は別のA先生にお願いしたものだった。そのA先生は当時、婦人科ではかなり有名な方で、女性誌にもたくさんご出演されていた。A先生に取材の依頼をしたところ、多忙で時間が取れないということで、代わりに自分が信頼している先生を紹介してくださることになり、それがH先生だったというわけだ。
 会ってみると、H先生はとてもシャキシャキしていて、話す内容も簡潔でわかりやすく、おかげで記事にするときもほとんど苦がなかったと記憶している。そのときの印象がとてもよかったので、個人的にも診てもらいたいと思い、以来20数年お世話になっているというわけだ。長いおつきあいになるが、先生の態度はいつお会いしてもまったく変らず、いつもシャキシャキ。無駄な話はいっさいない。“時々なんか痛いんですけど……”と私が言っても、“そういうときもありますよ! 診たところは何も異常はありませんから!”とシャキっと返される。あっけらかんとしてしまいそうなほどキッパリしている。でも実際、おかげさまでこれまで何の異常もなくきているわけで。この先生にキッパリと言い返されると安心するのだ。そういうところも好きで、だから長く続いているのかな。
 取材で知り合って、プライベートでも仲良く付き合うようになった友達が何人かいる。H先生とは診察室の外でのおつきあいはいっさいないけれど、私の人生の中で大切な人の一人であることは間違いない。私はかねがね、自分の仕事の楽しさはいろんな人に会って話を聞くことができることだと思っているのだが、こんなご縁も仕事が与えてくれた幸せの一つである。

A

季節外れかもしれないけどベランダで桔梗の花がちょこちょこ咲いている。


 

 

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