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2015年4月25日 (土)

約2年ぶりにチェック……、

 あっという間に土曜日……。今週は火曜日が内科の健康診断だった。去年はなんだかんだスルーしてしまったので約2年ぶりだったが、ここでびっくりしたのが心電図。思えば、月曜日に通信システムの進歩?みたいなことを書いたわけだけども、医療機器の日進月歩はもっとすごかった。
 心電図、いつものように胸もとや足首に電極をとりつけられて、さあスタート、と思ったら、一瞬で、「はい、終わりです」といわれて、へ??? 今までだったら心電図のグラフのようなものがプリントされたロール紙みたいなものがダダーっと出てきていたのが、何も出てこない。しかも、終わりって……。聞けば、一瞬で隣室のドクターのコンピュータに心電図が表示されるらしいのだ。だからすぐに終わる。電極を一つひとつ身体に取り付けていく作業はかなりアナログだが、その後は瞬時にデジタル表示、そしてまた一つひとつ身体から電極を手で取り外す、という超アナログな作業で終わる。全部とり付けたことを確認したらすぐにまたとり外す……なんかちょっと不思議な感じです。

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2015年4月20日 (月)

校正……、

 雨のマンデー。こんな日は校正がはかどるね……なーんて。週末〜今日にかけては校正やってました。たまたま2誌の校正が重なって。といっても、量はそんなに多くないけれども。一つは4年くらい前からお仕事している編集者の担当誌の仕事で、もう一つは今回、初めてお仕事させてもらうことになった雑誌。あ、編集者は二人とも30代女性だ……。何年前からだろう、自分の子供といってもおかしくないような年齢の人たちが担当編集者になったりするようになったのって……。仕事でやり取りしているときはそーんなに年の差を感じないのだが、ふとなにか別の話題になったりすると、ああ若いんだもんなあぁとか思ったりすることがあります、そういう方たちといると。
 さておき、校正のやりとりも、私が仕事を始めた頃と今とでは、すっかり変ってきている。ひと昔前までは、校正紙のコピーが送られてくると、赤字を入れて、それをファックスで送るか、あるいは郵送かバイク便などで送り返す、ということをしていたのが、今では校正紙のPDFがメールに添付されて送られてきて、それを自宅のプリンターで出力し、赤字を入れ、それを自宅でスキャンして、メールに添付して送信、ということになっていて……赤字を入れる作業そのものは変っていないのだが、通信システムが大きく変わってペーパーレスになったというわけですね……進歩した、というのでしょうか……。とにかく、変ってきていることがいろいろあります。

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2015年4月18日 (土)

二代目吉田玉男襲名披露インタビュー@「和楽」五月号

 今月号の雑誌「和楽」で、文楽人形遣いの二代目吉田玉男さんの襲名披露に関するインタビュー記事を書かせていただいた。初代の玉男さんがお亡くなりになってから8年と数ヶ月、ついに玉男の名前が文楽の舞台に帰ってきた。いま、大阪公演ではその襲名披露の口上が行われていて、東京は来月。待ち遠しいな。
 私が文楽を初めて体験したのは20022月の東京公演、演目は『冥途の飛脚』だった。あの頃は初代の玉男さんがまだまだお元気で、私は公演のたびに玉男さんの遣う文楽の男たちに惹き付けられた。どうしようもないだめんずにもかかわらず、なんだか絆されてしまうのがわかるような色気を感じる徳兵衛、品格のある大星由之助や菅丞相、俊寛……あげたらきりがないけど、玉男さんの遣う男はいつも美しく、かっこ良くて魅力的だった。
 今回、二代目を襲名するのは、もと吉田玉女さん。初代玉男さんの直弟子で、私が文楽にはまった頃には既に主遣いとして活躍されていた。玉女さんは今回、47年間名乗ってきた“玉女”という名前に別れを告げて、玉男になったわけだ。あの玉男さんが逝ってしまってもう8年以上が過ぎたんだなぁ……そして、あの玉女さんがついに玉男さんを……と思うと、やっぱり感慨深い。玉女さんは10年くらい前に一度、取材をさせていただいたことがあって、今回は2度目だったが、こと話題が先代の玉男さんのことになると、思い出話も含めて改めてしみじみしてしまった。死ぬまで現役って、やっぱり芸の道ってすごいなぁ……新しい玉男さんがこれから先の10年、20年、どんな芸を見せてくださるのか、楽しみです。

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取材は1月の後半、大阪で。撮影は写真家の渡邉肇さん。








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2015年4月14日 (火)

感劇話その228 落語会「柳の家の三人会」@めぐろパーシモンホール 

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 昨夜は柳の家の三人会へ。このメンツ、かなり好きです。パーシモンホールでこの三人の会は、(私が行くのは)これで二度目かな……。開口一番の緑君(ろっくん)さんの話が結構長いなと思ったら、どうやら原因は次に出て来る喬太郎の遅刻が原因だったようで……喬太郎が出てきたときに自らカミングアウトして謝罪……喬太郎、相変わらずおかしい。緑君は報せを受けて、急きょ長めのバージョンにしたのだろうか……でも『金明竹』、うまかった。結局、このハプニング(?)を最後まで引きずったのかなんなのか、全体を通してなんだかガチャガチャしておかしな調子だったような気もするけれど、たくさん笑ったから、よし♪。
 『紙入れ』、喬太郎のおかみさんが色っぽいのかエロっぽいのか、際どくておかしい。『粗忽の釘』、粗忽者とは、慌て者とかうっかり者とかおっちょこちょいとかって意味だが、粗忽者の大工を三三さんが快調に飛ばしながら話して楽しかった♪。けど、実際にあーんなおっちょこちょいでおかしな人、いるかしら? いやいや、意外にいたりするのかもしれない……自分が関わったらすっごくイライラしそうだけど、傍観している分にはちょーおもしろいかも。
 そしてトリの花緑さん、登場するなり「喬太郎兄さんが遅れたにもかかわらず長く話したので、私の持ち時間は残り12分となりました……」との発言に、会場は驚き、大爆笑。しかし、ちゃんと時間内に『二階ぞめき』を披露してくれた。自治体のホールは終わりの時間がしっかり決まっていたりするからねぇ……。『二階ぞめき』は前にも花緑さんで聞いたことがあったけど、かなり久しぶり〜、と思って後で調べてみたら、2009年以来だった。ぞめきとは、浮かれ騒ぐことらしい。吉原通いが大好き、といっても花魁がすきなわけじゃなくて、吉原の雰囲気とか、“ひやかし”が大好きなんだという若旦那のために、番頭さんが家の二階に吉原そっくりの空間を作り上げてしまい、そこで若旦那が一人で何役にもなって、架空の吉原空間を楽しむ、という……まあこんなばかばかしいお噺、よく考えついたもんだ。落語ならでは、かも。
 というわけで、どんなハプニングがあろうと、ときには逆境を逆手に取って、しっかりばかばかしく高座を盛り上げ、みんなを笑かしてシアワセにしてくれる噺家さんのプロ意識はすごいと思った夜でありました。

222123_2♪粗忽の釘、どこに釘が出るかは人によって、ときによって違うのかしらね......。

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2015年4月13日 (月)

「Coffee Break」2015年の一冊目発行

 先月末に、全日本コーヒー協会の機関誌「Coffee Break」の最新号ができ上がってきた。今回は、インタビューがダイアモンド☆ユカイさんと、元バドミントン選手でスポーツジャーナリストの陣内貴美子さん。そしてコーヒーと世界遺産、などの記事を担当。巻頭特集はウィーンのカフェ文化で、楽しい♪。
 取材は昨年の11月中旬以降からバタバタと行って、インタビュー2本については年末に原稿を送ってしまって仕事納め、みたいな感じだったんだけど、取材をしたのは父親を送って比較的すぐの頃で、全体的にあまりいろんなことを覚えていないなか、ユカイさんとの楽しいやりとりや、撮影に使わせていただいたカフェのわんことのふれあいや、陣内さんのとびきりの明るさや、これまた撮影に使わせていただいたカフェの優しい居心地の良さやコーヒーのおいしさに、けっこう癒されて元気づけられたことはすごく記憶に残っている。にしても、このインタビューは毎回、撮影場所をどこにするかでけっこう苦労しているのだが、結果的にいつも本当に素敵な、居心地のいいお店とスタッフさんに巡り会えているのは運がいいというか、出会いに感謝なのであります。Webマガジンのほうはいつも紙よりも数日遅れてアップされるのだが、さすがに今はこちらも最新号になってますので、ご興味のある方はブレイクしてくださいね〜。こちら↓ http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine

1 Photo♪コーヒーを飲んでいるときはみんないい表情をしている。










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2015年4月12日 (日)

今年の名前で出ています……。

 先週、出版業の年度倒産が3年ぶりに前年度を上回ったというニュースが流れたが、ほんとにますます厳しいこの業界……某老舗美術誌の倒産もつい先月のことで、びっくりしたんだったなぁ……もううちらの周りで景気のいい話なんてほとんどないし、私もいつまでこの仕事ができるのか……と、ここ数年はずっと考えているのが現状でございまして。
 そんななかで、ちょっと勇気づけられたのが、以前、出版された書籍の文庫化だった。2008年の夏に構成を担当させていただいた、ギャラリスト小山登美夫さんの本『その絵、いくら?』が、今年、新たに文庫になったのだ。連絡がきたのは昨年の秋も深まった頃で、文庫化にあたり、年末までに小山さんに追加取材をしてバタバタと加筆・改訂作業をした。実際、初版から6年も経っているので、オークションの情報などを差し替えたり、当時と比べて中国を中心にアジアのアートシーンがかなり熱くなっていることなど、最新の事情をいくつか盛り込んだ。そして年が明け、本のタイトルも『“お金”から見る現代アート』に変わり、装いも新たに再登場。自分の関わった仕事がこうしてまたつながっていくというのはほんとに嬉しいものだ。美術館のショップなどにも置いてもらえるようにしたようなので、ご興味ある方は見てくださいませ。

Photo♪左が6年前ので右が今回の文庫版。表紙はイラストになりました。

 

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2015年4月11日 (土)

感劇話その227 d47落語会第10回「大分県」

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

  今週は1月〜3月のカンゲキを振り返っております。ついに3月も最後のカンゲキ。柳家花緑さんの d47 落語会のお話。
 47都道府県のロングデザインを取り上げる雑誌「d design travel」と呼応して、各都道府県をテーマにした新作落語を披露する花緑さん。10回目となる今回は、大分県だった。この数日前に、地元の大分でも同じ落語会を開催してきている花緑さん、マクラで、大分の人はほんとに唐揚げをたくさん食べていらっしゃるようで……とおっしゃっていた。たしかに数年前から、大分の唐揚げは全国的に有名になっている。唐揚げの人気店が出現し、鶏肉の消費量が日本一になったこともあるとかで……大分で鶏といえば「とり天」だと思っている昭和生まれの私にとって、それはちょっと意外な現象のようにも思えるんだけど、でも、やっぱりそういうことらしい。地元の友達に聞くと、とくに県北のほうではとり天より唐揚げが普通なんだそうで。
 1席目は古典の『厩火事(うまやかじ)』、そして2席目が大分落語の『日田の関さば』。え、関さばなのに日田?? と大分出身の方々は驚いてしまいそうだけど、この噺はいってみれば、古典落語『目黒のさんま』の大分版。「さんまは目黒に限る」とお殿様がいう、あの『目黒のさんま』のさんまを関さばに置き換えてみたお噺で……でも、お殿様は出てきませんが。湯布院と日田を舞台に小気味よく展開する楽しい内容だった。このお噺をつくったのは脚本家の藤井青銅さん。そう、以前、当ブログでもご紹介した、あの探査機「はやぶさ」のミッションを題材にした新作落語『はじめてのおつかい』で、大いに笑い、泣かせてもらったあの藤井さんなのでありました。花緑さんと藤井さん、この名コンビで都道府県落語を生み出し続けて、今回で10回目。雑誌と呼応している関係もあって、47回目が終わるまで、あと10年くらい(?)かかるらしい、たぶん……ぜひともがんばって完走のゴールテープを切っていただきたいと思います。

A♪つい笑っちゃったポスター♪。

 

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2015年4月10日 (金)

感劇話その226 三月大歌舞伎 通し狂言『菅原伝授手習鑑』

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 今週は1月〜3月のカンゲキを振り返っております。3月の歌舞伎座は通し狂言『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』。仁左衛門さんの菅丞相(菅原道真)を観にいかなくちゃ、ってことで行ってきました。文楽でも歌舞伎でも、これを通しで観るのは初めて。梅王丸に愛之助、松王丸に染五郎、桜丸に菊之助、そして「寺子屋」の源蔵に松緑という配役も楽しみで。
 昼の部は「加茂堤」と「筆法伝授」と「道明寺」。「道明寺」では、姫との別れのシーンで仁左衛門さんの頬につたう涙を見てどっきり。去って行く菅丞相を見守る判官代輝国(道真を流刑地の太宰府まで護送する役人)の菊之助さんも凛として美しかった。夜の部は「車引」と「賀の祝」と「寺子屋」。「車引」の梅、桜、松の衣裳の素晴らしさに目を奪われる。こういうのはいかにも歌舞伎らしい段だと思った。「寺子屋」では松緑さんの演技に注目した。「寺子屋」は文楽でも歌舞伎でも何度か観ているけれど、今回の松緑さんの源蔵は、小太郎を迎えにきた母親(孝太郎)を亡き者にせんと後ろからじりじりと迫っていくところの緊迫感がすごかった。源蔵はもともと武士なんだけど、浪人の身となっていまは寺子屋の先生。でもあのシーンの源蔵はまぎれもなく仇討ちや果たし合いの場にいる武士の姿だった。

A♪「道明寺」では、木像の菅丞相となった仁左衛門さんの動きにも注目

 

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2015年4月 9日 (木)

感劇話その225 久しぶりジャクソン@オーチャードホール 

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 今週は1月〜3月のカンゲキを振り返っております。ついに今日から3月に突入。先月はジャクソン・ブラウンのコンサートがありました。前回行ったのは2008年11月の人見記念講堂でのライブだったから、かれこれもう6年と数ヶ月……そんなに経っていたか……
 でも、相変わらず素敵な歌声は健在。全体を通してゆったりと聴けるなんとも心地いい時間だった。ジャクソンのような、自分にとってのレジェンド組のライブって、曲そのものはもちろん、自分がいちばんレコードを聞きまくっていた遠いあの時代のことが一緒に思い出されて、ついついぐっときてしまうものだ。
 折しも311日であったことから「フクシマの人たちに捧げる」といって、2010年のハイチ地震の後に作られた『スタンディング・イン・ザ・ブリーチ』を披露してくれた。どこかの国が大きな災害に見舞われたときに世界がどんなふうに反応するか、ということについて書いた曲だという。ジャクソンといえば、1979年に発売されたアルバム『No Nukes』に参加していたことでも知られるが、彼が発信するメッセージは70年代から一貫して変っていないんだよね。残念ながら『Late for the Sky』は今回もまた聴けなかったが、数日後のライブでは披露されたらしい。ちょっと悔しいかな。

A♪開演前の準備中のステージ。ギターがずらりと並んでた。

 

 

  

 

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2015年4月 8日 (水)

感劇話その224 文楽二月公演( 2月14日〜3月2日)

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

  今週は1月〜3月のカンゲキを振り返っております。2月には文楽東京公演もありました。2月の文楽は3部制で、今回は第一部が『二人禿』と『源平布引滝』、第二部『花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)』、『天網島時雨炬燵(てんのあみじましぐれのこたつ)』、そして第三部が『国性爺合戦』という、今思い出しても内容みっちりな感じのラインナップだった。なかでも印象に残ったのはやはり初めて観た『国性爺合戦』。作者は近松門左衛門。主人公は江戸時代の実在の人物で、中国人の父と日本人の母をもつ鄭成功がモデル(お話の中の名前は“和藤内”)。よってこの話も日本と中国を舞台にしたスケールの大きなものとなっている。
 とはいえ、そこは文楽、舞台が中国であっても、底辺には日本人らしい義を重んじながら苦悩する人間模様が丹念に描かれている。主君のために幼い我が子を犠牲にするという展開は時代物によくあるが、今回は子供ではなく、娘や母が自ら犠牲となる道を選んでしまう。また犠牲が……と、とてもやるせなくなってしまうんだけど、いってみればこれが文楽の世界の常でもあり……
 『源平布引滝』、母、小まんの腕にすがりつく息子、太郎吉の姿にまた涙……。でも、最後の方の展開は個人的には苦手。そして、『天網島時雨炬燵』の紙屋内の段は東京では35年ぶりの通し上演だそうで。妻が尼になってまで身を引いたにもかかわらず、遊女の小春とともに結局は死を選んでしまうことになる治兵衛……すべてが空しい展開。まあ、妻が身を引いたのをこれ幸いにと切り替えて愛人との生活をスタート、なーんて簡単にできるもんじゃないのが普通だろうけどね。愛と自己犠牲が絡み合ってねじれてしまう、やるせない結末……。このお話、前にも見ているんだけれど、そのときの紙屋内の段は通しではなかったということなのね。

2♪唐服と呼ばれる中国スタイルの衣裳がきらびやかな『国性爺合戦』。

 

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2015年4月 7日 (火)

感劇話その223 『三人姉妹』@シアターコクーン  

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 一昨日から、今年1月〜3月のカンゲキを振り返っております。本日は2月の舞台『三人姉妹』です。KERAさんことケラリーノ・サンドロヴィッチが演出するチェーホフ四大戯曲シリーズ。昨年の『かもめ』に続き、第二弾の今回は『三人姉妹』でありました。このシリーズは、四大戯曲の本来の発表順に縛られず、最高のキャスティングやシチュエーションが整ったところで上演が決定する不定期シリーズだそうで、今回も、余貴美子、宮沢りえ、蒼井優、という豪華なキャスティングを知った時点で、それだけでもう見たいと思ってしまった。
 事実、三姉妹は期待以上に美しく、力強かった。しかし同時に、とてもか弱く、無力でもある。それは19世紀末期の帝政ロシア崩壊前夜、という時代的背景や彼女たちの境遇によるものであり、抗いがたい、仕方のないことではある。おそらくそんな状況からくる閉塞感や不安感が途中からじわじわと舞台を包み込み、ずんずんと重たい気分になってくる。姉妹が美しいだけ、その悲しさが一層増していく。ただし、そんななかで、余貴美子さん演じる長女は唯一ほっこりとあたたかく、やわらかな存在感を醸し出す部分がある。彼女を舞台で観るのは初めてだったけど、よかったわぁ。全体的にとても見応えのある舞台だった。

A♪ポスターやパンフレットの撮影は写真家の加藤孝さん。

 

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2015年4月 6日 (月)

感劇話その222 六本木で歌舞伎_ 『地球投五郎宇宙荒事』

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

  昨日から、1月〜3月のカンゲキを振り返っております。2月最初の週はクドカンの演出による六本木歌舞伎『地球投五郎宇宙荒事(ちきゅうなげごろううちゅうのあらごと)』に行ってきました。“地球投げ”は、亡き勘三郎さんの言葉をきっかけに考えられたテーマだということで。地球投五郎というのは人の名前です。てことは、やっぱり「地球投」が苗字ってことなんでしょーね。ストーリーは、海老蔵演ずるこの地球投五郎が、獅童演ずる駄足米太夫(『スターウォーズ』のダースベイダーに見立てた適役)から地球を守って対決する、というもの。 今回の舞台となったEXシアターは歌舞伎専用の劇場ではないので、特設の“花道”が、舞台の下手だけでなく、客席を横断するようにもう一つ設置されていた。ここを『暫(しばらく)』の扮装で海老蔵が歩くときには、花道がかなり客席に接近しているので迫力満点。大太刀を二本掲げながら引っ込んでいくところでは脇のお客さんの頭にぶつからないだろうか、などと違う意味で緊張してしまった。
 クドカンの脚本は相変わらず言葉遊び的な要素や小ネタが随所に散りばめられて楽しい。邦楽で演奏されるダースベイダーのテーマや、映画『未知との遭遇』のあのメロディを『暫』の「しーばーらーく」の台詞になぞらえているのもおもしろかった。そして、与駄(ヨーダの見立て)の役を熱演した、初代子供店長こと加藤清史郎くんにも惜しみない拍手が送られていたのでありました。

10411037_763728957056987_5978867542♪横に走る花道、見えますかしら......。

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2015年4月 5日 (日)

感劇話その221 10年目……。

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

  今年は去年よりもマメに更新しようと誓った年の初めもなんとやら。気がつけば2月も3月も去ってしまい、はや卯月となってしまいましたとさ。毎度のことながらちょっと情けないのですが、カンゲキネタはメモっておきたいので、この3ヶ月余りを少しずつ振り返っていくことに……まず本日は、これに行かないと年が明けない……お正月恒例の、志の輔らくご in PARCOから。
 今年は1月もかなり月末になったけれど、行ってきました志の輔らくご in PARCOPARCOでのお正月公演は10年目だとかで、考えてみたら私は2006年から見て(聞いて)きているので、いまや大切な正月行事の一つになっているといってもいいんだろう。
 1席目の『スマチュウ』は、スマホ中毒の甥っ子を諭すおじさん夫婦の話。うんうん、とうなづきながら何度も吹き出す。志の輔はこういう身の回りの生活の“利器”からお話を生み出すのがほんとにうまい。『三方一両損』は、江戸の大岡裁き=大岡政談を扱った古典の噺。そして三席目の『先用後利』は、富山の薬売りの噺で、そう、志の輔師匠の故郷である富山を通って今年開通する北陸新幹線を記念してつくられた新作だ。恥ずかしながら、富山の薬売りのシステム誕生の背景にあったエピソードというものを、今回初めてこの噺で知ることになりました。今年は志の輔師匠の高座、何回聞けるだろうか……

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♪先用後利(せんようこうり)はお互いの信頼があってこそ成り立つシステム......。

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