« 感劇話その222 六本木で歌舞伎_ 『地球投五郎宇宙荒事』 | トップページ | 感劇話その224 文楽二月公演( 2月14日〜3月2日) »

2015年4月 7日 (火)

感劇話その223 『三人姉妹』@シアターコクーン  

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 一昨日から、今年1月〜3月のカンゲキを振り返っております。本日は2月の舞台『三人姉妹』です。KERAさんことケラリーノ・サンドロヴィッチが演出するチェーホフ四大戯曲シリーズ。昨年の『かもめ』に続き、第二弾の今回は『三人姉妹』でありました。このシリーズは、四大戯曲の本来の発表順に縛られず、最高のキャスティングやシチュエーションが整ったところで上演が決定する不定期シリーズだそうで、今回も、余貴美子、宮沢りえ、蒼井優、という豪華なキャスティングを知った時点で、それだけでもう見たいと思ってしまった。
 事実、三姉妹は期待以上に美しく、力強かった。しかし同時に、とてもか弱く、無力でもある。それは19世紀末期の帝政ロシア崩壊前夜、という時代的背景や彼女たちの境遇によるものであり、抗いがたい、仕方のないことではある。おそらくそんな状況からくる閉塞感や不安感が途中からじわじわと舞台を包み込み、ずんずんと重たい気分になってくる。姉妹が美しいだけ、その悲しさが一層増していく。ただし、そんななかで、余貴美子さん演じる長女は唯一ほっこりとあたたかく、やわらかな存在感を醸し出す部分がある。彼女を舞台で観るのは初めてだったけど、よかったわぁ。全体的にとても見応えのある舞台だった。

A♪ポスターやパンフレットの撮影は写真家の加藤孝さん。

 

« 感劇話その222 六本木で歌舞伎_ 『地球投五郎宇宙荒事』 | トップページ | 感劇話その224 文楽二月公演( 2月14日〜3月2日) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 感劇話その223 『三人姉妹』@シアターコクーン  :

« 感劇話その222 六本木で歌舞伎_ 『地球投五郎宇宙荒事』 | トップページ | 感劇話その224 文楽二月公演( 2月14日〜3月2日) »