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2014年1月 3日 (金)

感劇話その216 2013年10月〜年末を振り返る④ 12月文楽公演

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 12月は文楽教室があるので、本公演は一部のみ。初めて観る「大塔宮㬢鎧(おおとうのみやあさひのよろい)」は初演が1723年で、今回は明治以来121年ぶりの上演。上演可能な演目の拡大を目指す復活準備事業の一環として、平成23年に三味線の能沢錦糸さんが復曲し、試演を重ねて今回の上演となった、とのこと。
 復活とはいえ、義のために幼い子供が犠牲になるという時代物にありがちな、不条理なお話。文楽の時代物はほんとにこの手の話が多いのだけど、当時の観客に喜ばれたからなのかなあ……というか、実際にこういうことが頻繁にあったからなのか……。いずれにしても、やりきれなさを感じまくり。
 何年ぶりかで観る「恋娘昔八丈」は、鈴ヶ森の段で、縄でしばられて馬に乗せられた娘を遣う人形遣いさんが、自身も片手しか遣わず不自由な体制で演じるのがとても印象的。しかし、今回はそのシーンが以前に比べてあっさりして短くなっていたような気がした。恋人に裏切られたと思った男が、逆上して相手の女性を罵倒しまくったり、蹴ったりするシーンがあって、これはこの作品に限らず文楽や歌舞伎で見かけるシーンなんだけど、男の哀れさや女々しさを意外とさらけ出しているのがオモシロイ。いずれにしろ、こちらの作品はハッピーエンドなので、すっきりした気分で終われる。

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表紙は『恋娘昔八丈』

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