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2013年10月19日 (土)

感劇話その210 6月〜9月を振り返る⑥9月文楽公演“伊賀越”をたっぷり

感劇は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 9月の文楽公演は、通し狂言『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』を、第一部、第二部と通しで。これまでは前半のクライマックスともいえる「沼津里の段」、「平作内の段」、「千本松原の段」くらいしか観たことがなかったが、今回はその前の数段から通しでやってくれたので、本来の敵討ちの発端など、ストーリーがよくわかった。「千本松原の段」の親子の悲劇のシーンでは、復活してきた住大夫さんが相変わらず心に響く語りで涙を誘う。幼い頃に離ればなれになった親子が何十年ぶりにやっと対面したかと思ったらお互いは敵同士に分かれていて、親子だけど忠義のために命まで犠牲にするという、時代物お得意の義に生きる話だ。

 第二部の「岡崎の段」では、幼い我が子を犠牲に。さらに辛い、不条理を感じずにはいられない事件が起こる。そういうたくさんの犠牲の果てに敵討ちが達成されるんだけど、やっぱり今の感覚ではそのフィナーレに素直に「バンザイ」はできないんだよね……。でも、親子の情愛、夫婦の情愛、いろんな気持ちが敵討ちにフクザツに絡んで、見応えのある長編になっているのは事実です。

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パンフレットの表紙もドラマチック。


 

 

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