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2012年9月 6日 (木)

50万分の1?

 8月の後半は銀座取材とその入稿でほとんど終わってしまった。でもそのおかげで、久しぶりに銀座をあちらこちら回ってみることができた。そういえば、ロンドン五輪のメダリストたちのパレード、あの日もじつは朝から取材で、わたくし、銀座にいたのでございます。忘れもしない8月20日。銀座特集の取材日程は、パレードの開催決定よりも当然、かなり前に決まっていたわけで。たしかパレードの決定は8月16日だか17日。銀座取材の初日は17日だった。その日の朝に、次の取材日である20日にパレード開催、ということが確定。モデルさんを連れてロケバスで移動するのは17日だけで、20日以降はカメラマンと私と二人で動くだけだったので、パレードがあっても体制に影響はなさそうだな、と、正直ほっとした。
 そして20日。朝9時55分に、1軒目の取材場所である5丁目のとあるブティックで待ち合わせ。銀座駅の構内はパレード1時間以上前にして、早くも交通整理の人たちが出ていた。地上に出ると、道路の要所要所におまわりさんが控えていて、晴海通りは西銀座側の外堀通りくらいまで通行止めになっていた。10時に撮影開始。終わって10時半頃に外に出たら、人の塊が西銀座側から中央通りに向かってどんどこどんどこ流れていた。パレード30分前にして、まだまだ人はごんごん増えていきそうだった。撮影2軒目は1丁目に移動。終わったのが11時15分くらいで、再び外に出たら、ついさっき中央通りに向かって滝のように流れていた人の塊よりももっと多くの人が、次から次と、湧き出てくるように中央通り側から西銀座側、たぶん有楽町駅の方に向かって、どんどん押し寄せていた。察するに、中央通りの1丁目あたりでパレードを見学していた人は、パレードの出発地点に近いわけだから、メダリストたちのバスがもう全部、過ぎ去ってしまって、それでもうお帰りになっているんだろうなあと。それにしても、あんなに次から次に湧き出てくるような人を見たのは初めてで。
 その後もなんだかんだ取材して、3時頃、再び5丁目のとあるお店。そこのスタッフさんがパレードのときにビルの上から撮ったという写真を見て仰天。あんな人の塊、見たことない。こんだけ銀座に来ていたのか?? そのあと人数を聞いて再びビックリ、50万人??? そんだけの人があの場所に……。そんだけ人がひしめきあっていた、そのわずか1〜2ブロック横で、ふつーに撮影してお仕事していた私たちなんだけど……。でもその50万人って、どうやってカウントしたんだろうね、という話になって。もしかしてその日の午前中の銀座駅の乗降客とかもカウントされているのかなあという話になって、そしたら私たちもカウントされてる?? という話になって。とにかくまあ、パレードは当然、現場で見れるわけもなく、帰ってから夜のニュースでしっかり見させていただきました。でも、この先ずっと、銀座でロンドン五輪のメダリストのパレードが、というニュースを聞くたびに、あのときあの(パレードの)後ろ側で仕事してたんだなあって、必ず思い出すんだろうなあ、と思った次第です。

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パレード開始約1時間前のおまわりさんたち(左)と、その30分後、通行止めになった晴海通りから。

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2012年9月 5日 (水)

霍乱……、

 不覚にも、昨日は体調を崩してほとんど寝ていた。今日も夕方近くまでひきずっていた。「鬼の霍乱」で知られる霍乱というのは、日射病や暑気あたりをさす言葉らしいんだけど、ここへきて、夏の疲れが出てきているのだろうか……。ひどい時間帯にはしんどくて、起き上がれないような感じで。飲み過ぎによる二日酔い、とはちょっと違う感じなんだよね。いうほど飲んでもないし、日曜日。
 「とにかく数年間よく働いてきたから…できるだけのんびり休みなさいよ。いろいろ出てくる時期なんじゃないかな」といってくれる友達もいるが、私なんかよりもっと忙しくしている人はいっぱいいるんだけど、個人個人の体力とキャパの問題だから、それに比してみると自分的にはとくにこの1年半くらいはたしかにハードだったし、このお年頃なので、疲れがだいぶ遅れて出てきてもおかしくはないと思うし。それにこのお年頃なので、女性ホルモンが減ってきて、いろんな不調が現れているということの一つ、なのかもしれない。いずれにしろ、無理しすぎずに、ほどほどにしながら折り合いを付けていくしかありませんね。

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写真はわらびのシアワセな寝姿で......、

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2012年9月 3日 (月)

掲載誌……。

 今月号の機内誌Skywardで、俳優・堺雅人さんのインタビュー記事を書いています。秋に公開の映画『鍵泥棒のメソッド』の紹介をしつつ、この映画の仕事を通して、堺さんが改めて感じたこと、俳優という職業について、など……をまとめています。 

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2012年9月 2日 (日)

感劇話その186 テンションあげあげ。森山未來の『ヘドウィグ』 

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 昨日は8月のカンゲキを一気にまとめてアップしたわけですが、昨日の昼間はまた新たな観劇をしておった。森山未來の『ヘドウィグ&アングリーインチ』@渋谷O-east。想像以上によかったわ〜。
 オフ・ブロードウェイで誕生したロック・ミュージカル『ヘドウィグ……』はこれまでにも三上博史、山本耕史主演で上演されている、ということくらいしか事前の知識はなくて、オリジナルのストーリーはほとんど知らずに出かけて行ったのでありましたが、今回はオリジナルをベースに、3・11以後の日本を舞台にアレンジされたものになっていた。立ち入り禁止区域の壁の向こう側で生まれたヘドウィグが、自分の片割れである本当の愛を探して彷徨い続ける……。
 未来くんは、ご自慢のダンスはもちろん、歌もいけてて♡、驚いた。両性具有のような(正確には、性転換手術の失敗で女性になり損ねたという設定)妖し気なキャラクターもぴったりで、マリー・アントワネット並みのもりもりのブロンドヘアに、露出度高いタイトな衣装と10センチ以上の真っ赤なハイヒール姿で階段を上り下りする激しいダンスアクションもさまになっていて、ものすごいパワフル。最後までエネルギッシュに狭いステージを縦横無尽に駆け回るだけでなく、いきなりスローな曲になっても肩で息をすることもなく、乱れずクールに歌い切る、その身体能力は圧巻。
 ヘドウィグと、ロックスターのトミー(れっきとした男性)の二役をしている未來君。妖しく悲しいヘドウィグの衣装のときは筋肉隆々に見えたのに、トミーになると、華奢なつるりんとした肉付きに見えた。それがなんか不思議で……ヘドウィグのときは身体に少し輝きのあるファンデーションを塗っている感じだったし、衣装も身体にぴったりしたものだから、筋肉が強調されるのかなあ……わからん。男性のトミーのときは上半身を露出して、下半身は黒いたっぷりした撒きスカートにも見えるようなパンツだったんだけど、真っ白な上半身の筋肉はすべらかで、もりもり感は感じられなかった……視覚の妙なのか。この舞台を観て、三上&山本バージョンのヘドウィグも見たくなってしまった。

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メイクもイケてました♪。

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2012年9月 1日 (土)

感劇話その185 夏のカンゲキおまとめその4 『珠響(たまゆら)』@ヒカリエホール

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 ちょっと前にインタビューさせていただいたギタリストの村治佳織さんがご出演されるコンサート「珠響(たまゆら)」に行ってきた。尺八(藤原道三)、和太鼓(英哲風雲の会)、囃子(亀井広忠、田中傳次郎)、ピアノ(稲本響)という、異種の楽器を操るアーティストたちが出演。第一部はそれぞれの演奏で、第二部には歌舞伎の市川猿之助の朗読も加わって、お能の「鉄輪(かなわ)」を題材にした楽曲をメンバー全員で競演するという、とても斬新な構成だった。
 ソロのライブを聞く機会がなかなかないジャンルの音楽を一度に体験できるというのはとても貴重な機会だったと思う。囃子の大鼓はお能や狂言の舞台で聞くことがあるし、藤原道三さんは以前、取材させていただいたこともあるので尺八も体験済み。和太鼓のライブはかなり久しぶり、という感じだったが、それらが一堂に会するといったいどんな音色になるんだろう、ましてやそこにギターとピアノ??と、正直、想像がつかなかったが、意外と素直にすんなりと耳に入ってきたのは新鮮な驚きだった。そしてゲストの猿之助さんは、さすがにスターらしく、ひときわ大きい拍手を集めておりました。とてもユニークな企画なので、今後も続けていってほしいなと思いました。

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今回のコンサートテーマは「念」だった。無念、情念、雑念......。


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感劇話その184 夏のカンゲキおまとめその3 三谷文楽『其礼成心中』@パルコ劇場

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 三谷幸喜がついに文楽に挑戦。この日を待っていた。たとえば、クドカンが落語を題材にしたドラマを書いて、若い人の間で落語がブームになったように、文楽がもっとメジャーになるためには、誰か力のある演出家が挑戦してくれたりなんかしないかね〜、たとえば三谷幸喜とかさ〜、と、文楽ファンのうちらがかねてより望んでいたことが、あららほんとにかなっちゃった、って感じで、数ヶ月前からかな〜り楽しみに出かけて行ったのでありましたが、想像をはるかに超えて、かな〜り良かった。
 三谷幸喜作・演出の『其礼成心中(それなりしんじゅう)』は、近松の曾根崎心中のパロディ化というか、曾根崎心中のその先のストーリー。三谷らしいコミカルな感じがよく出ていて、文楽ということじゃなくても、とっつきやすいストーリーだったと思う。もちろん、文楽ファンでもかなり楽しめた。というのも、脚本(といっていいのかな......)の言葉も昔の言葉と現代の言葉がうまくかみあっていて、たとえば、「アドバイス」みたいな今の言葉に浄瑠璃のフシをつけても別に違和感なく流れていて、大夫の語りも全体的によく聞き取れるので、理解しやすかった。
 人形の動きも、文楽本来のものに加えて、たとえば脚を異様にバタバタさせるような、普段の文楽からはイレギュラーな動きなんかも飛び出してきたりして、遊びがいっぱい散りばめられている感じが、すごく楽しい。なにより、三谷幸喜が文楽のことをものすごくよくわかっている(きっと大好きなんだろうなと......)ことが、とても感じとれる気がした。大夫さんの掛け合いも楽しそうだし、人形の人たちものびのびとやっている感じがして......文楽好きとしてはとても嬉しく、楽しめた舞台でした。文楽を知らない人がこれを見て、文楽っておもしろそうだよね、本公演も見てみたいなあ、って思ってもらえたらいいなあ。

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感劇話その183 夏のカンゲキおまとめその2 三三さん独演会@イイノホール

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 久々に行ってきた三三さんの独演会。柳亭市楽さんの噺に続き、三三さんの1席目は『悋気の独楽』。本妻さんと二号さんの間を行ったり来たりするだんなさんの行動を独楽の揺れにたとえた噺だけど、小僧の長吉のちゃっかりさとか、ちょっとおとぼけな感じが、笑いを誘う。続いて2席目は長い噺なので仲入りをはさんで前編と後編に別れた『乳房榎』。これは初めて聞く噺だった。同じ男女間の噺でも、『悋気の独楽』とは打って変わり、こちらは笑えないシリアスな三角関係というか……それが最後には怪談話になっていた。絵師・菱川重信の弟子となり、その妻“おきせ”に想いを寄せる浪人、磯貝浪江。浪江の想いの激しさが、おそろしい人間の業となって現れ、重信の殺害に至る。その浪江の怖さがよ〜く感じられる語りだった。
 円朝の怪談話の代表作の一つだそうで、今回聞いた話は、重信殺害までだったのだけど、まだまだ続きがあって、因果応報の決着があるみたい。その続きを知ると、題名の意味もわかってきて納得した。

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国立演芸場からイイノホールに会場が移ったみたいです。


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感劇話その182 夏のカンゲキおまとめその1 舞台『十三人の刺客』@赤坂ACTシアター

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 8月後半はなんだかんだバタバタと取材〜入稿で終わってしまった。その合間にちょこちょこ劇場には行っていたんだが、ぜんぜんアップできず。というわけで、ここにおまとめ。まずは、マキノノゾミさん演出の舞台『十三人の刺客』から。
 舞台なので決闘シーンも映画のような大がかりなセットは無理なんだけど、想像以上に迫力があった。一人ひとりの刺客の生き様、死に様を描くことで、人間ドラマとしての厚みがよく出ていて、舞台ならではの『十三人の刺客』がすごく見応えのある物になっていると思った。高橋克典、坂口憲二ら人気俳優がずらりのせいか、会場は女性客のほうが多かったみたい。極悪の殿様役の袴田吉彦さん、大熱演でした。

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実際の舞台ではこんな風貌じゃなくて、二人とも頭はちゃんとちょんまげスタイル。

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