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2012年9月 1日 (土)

感劇話その184 夏のカンゲキおまとめその3 三谷文楽『其礼成心中』@パルコ劇場

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 三谷幸喜がついに文楽に挑戦。この日を待っていた。たとえば、クドカンが落語を題材にしたドラマを書いて、若い人の間で落語がブームになったように、文楽がもっとメジャーになるためには、誰か力のある演出家が挑戦してくれたりなんかしないかね〜、たとえば三谷幸喜とかさ〜、と、文楽ファンのうちらがかねてより望んでいたことが、あららほんとにかなっちゃった、って感じで、数ヶ月前からかな〜り楽しみに出かけて行ったのでありましたが、想像をはるかに超えて、かな〜り良かった。
 三谷幸喜作・演出の『其礼成心中(それなりしんじゅう)』は、近松の曾根崎心中のパロディ化というか、曾根崎心中のその先のストーリー。三谷らしいコミカルな感じがよく出ていて、文楽ということじゃなくても、とっつきやすいストーリーだったと思う。もちろん、文楽ファンでもかなり楽しめた。というのも、脚本(といっていいのかな......)の言葉も昔の言葉と現代の言葉がうまくかみあっていて、たとえば、「アドバイス」みたいな今の言葉に浄瑠璃のフシをつけても別に違和感なく流れていて、大夫の語りも全体的によく聞き取れるので、理解しやすかった。
 人形の動きも、文楽本来のものに加えて、たとえば脚を異様にバタバタさせるような、普段の文楽からはイレギュラーな動きなんかも飛び出してきたりして、遊びがいっぱい散りばめられている感じが、すごく楽しい。なにより、三谷幸喜が文楽のことをものすごくよくわかっている(きっと大好きなんだろうなと......)ことが、とても感じとれる気がした。大夫さんの掛け合いも楽しそうだし、人形の人たちものびのびとやっている感じがして......文楽好きとしてはとても嬉しく、楽しめた舞台でした。文楽を知らない人がこれを見て、文楽っておもしろそうだよね、本公演も見てみたいなあ、って思ってもらえたらいいなあ。

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