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2012年6月14日 (木)

感劇話その180 遅ればせながら、忘れないうちに5月文楽公演のこと……。 

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 この1年余り、ほんとに忙しくて、もしかしたら観に行った文楽公演の話でアップしていないままのものもあったかもしれない……。今日は先月の東京公演の話。
 土曜日に2週続けて行った文楽・東京公演。第一部は『八陣守護城』と『契情(けいせい)倭荘子』。『八陣……』は加藤清正をモデルにした話(話の中では名前は正清になっているけど)で、毒酒をもられた正清が、毒に身体を蝕まれながれも本城を死守する。船の場面があったり、クライマックスでは御殿の中から石垣、高楼へとどんどん場面が転換するなど、見応えのある舞台が展開していく。
 『契情……』は死後の世界の道行という特殊な設定の舞踊演目。死後に蝶の姿となった男女が宙を飛びながら舞う様子が美しかった。
 第二部は『傾城反魂香』、『艶姿女毎衣』と『壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)』の3本。とくに感動したのは『壇浦……』の阿古屋琴責(あこやことぜめ)の段。平家の残党、景清の行方を突きとめるために拷問にかけられる恋人の阿古屋。「行方は知らない」といい続ける阿古屋は、その心に偽りがないかどうか、琴や三味線や胡弓を弾かされることになる。心に偽りがあると、奏でる弦に乱れが出るんだって......とにかく、見事な演奏で拷問を乗り切る阿古屋なんだけど、楽器の音と人形の指先、動作が見事に調和しているシーンは圧巻。勘十郎さんの遣う阿古屋の指先、貫太郎さんの三曲(三味線、箏、胡弓)も素晴らしかった。

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左から『八陣守護城』の正清、『壇浦兜軍記』の阿古屋、下はプログラムの表紙、『艶容女舞衣』のお園

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2012年6月13日 (水)

感劇話その179 先月末に行った「立川志の輔独演会」の話……。

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 そうそう、先月末、志の輔の落語会にも行ってきたのだった。3時から築地で色校に立ち会った後、そのまま築地でちょっと時間つぶして(早めのビール飲んで……)有楽町に移動。なんと、会場は東京国際フォーラムだ。
 数ヶ月ぶりの志の輔。相変わらず絶好調のようで、1席目は「バールのようなもの」、そして2席目は「井戸の茶碗」、大好きな噺。正直者のくず屋の清兵衛さんをはじめ、出てくる人がみんな真面目で好人物。それゆえにちょっとややこしい展開になってしまうわけなんだけども……。今回も登場人物一人ひとりのキャラが立っていて、とっても楽しかった。何度も聞いている話なのに、毎回笑っちゃうって、ほんとにすごいよね、落語って。至福のひととき♪。
 それにしても、キャパ1500人の国際フォーラムは落語には広すぎる......。もちろん、志の輔ゆえ満員御礼なんだけど。ただ、1500人がいっせいに笑うときのどよめき、みたいなのは、これまでの落語会では味わったことのないような感じだったけどね......。

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国際フォーラムにもちゃんと手書きのこれが置かれるんですね......。

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2012年6月12日 (火)

感劇話その178 雨の大船de落語。桂米團治

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 先週の土曜日は、鎌倉で柚木沙弥郎を観た後に、大船に移動して米團治の落語会。大船駅から行くんだけど、会場の名前は鎌倉芸術館。小ホールはほとんど満員。
つる』米輝
『稽古屋』米團治
『向う付け』紅雀
『はてなの茶碗』米團治
   〈中入〉
『崇徳院』米團治

 というラインナップだった。米團治は相変わらず軽快。とくに、『崇徳院』のクライマックスの床屋の場面では、たたみかけるような会話の応酬がエネルギッシュで、一つ間違うと暴走列車になりそうな感じ(?)の勢いだった。『はてなの茶碗』の茶金さんみたいな、落ち着いたご隠居の喋りも、次はもっと聞いてみたいなあと思いました。紅雀さんは初めて聞いたけれど、愛嬌がある感じのキャラクターで楽しかった。

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米團治さん(別の会のチラシですが)。こうしてみると米朝師匠に似てきたような......? 

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2012年6月11日 (月)

なでしこリーグ観戦@国立競技場

 昨日はなでしこリーグを観戦@国立競技場。

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日テレベレーザ vs INAC神戸レオネッサ。リーグ首位のレオネッサと2位のベレーザがぶつかる天王山。




 生で見る川澄、大野、近賀ほかなでしこジャパンの選手たちにコーフン。中でもほまれちゃん(澤選手)は圧倒的な存在感があるし、キーパーの海堀選手もたくましく、危ういゴールをバシバシ留めていた。かたや、岩清水や阪口選手のいるベレーザはパス回しがすごく速くて、俊敏な攻めが印象深かった。
 お天気もよく、いや、よすぎる……まるで真夏のような日差しに、あわててスタンドで足にも日焼け止めを塗ったけれど、けっこう日焼け……。でも、久々のサッカー観戦、楽しかった。誘ってくれたみっちゃん、りなちゃん、ありがとね。
 正直、女子の試合を生で見るのは5年くらい前の、澤選手の取材のとき以来だけれど、あの頃と比べて、女子サッカーを取り巻く環境は大きく変わった。もちろん、決定的な変わり目は去年のワールドカップ優勝だったわけだけれど。この日の国立競技場の入場者数は1万6000人以上。女子サッカーでこんだけの観客が来るようになるなんて......と、やけに感慨深かったなぁ......。

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2012年6月10日 (日)

布のチカラ……

 今日は雨の中、神奈川県立近代美術館・鎌倉別館へ。

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鎌倉駅から徒歩15〜20分くらい。鶴岡八幡宮の敷地のさらに左奥あたりにある。







 今年90歳の染色作家、柚木紗弥郎の展覧会。空間の中に林立する型染めの作品とともに、村山亜土作のストーリー『夜の絵』につけた、布絵のようなコラージュが並ぶ。

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図録より、型染め「たすき文」の展示風景(左)と、『夜の絵』のコラージュ(右と下)。














 戦後、大原美術館に務めた柚木は、そこで「民藝」に魅せられ、芹沢銈介に師事して染色工芸作家となった。
 型染めの色や柄の明るさ、大胆さに対して、『夜の絵』のコラージュの小さな静かな世界。布の様々な表情、奥深さを堪能する。同じく村山作の民話劇『雉女房』にあわせて付けた水彩画の絵巻も幻想的で美しく、全体にとても愛おしい雰囲気を感じた。
 奇しくもこの週の月曜日には、沖縄・八重山地方から東京までの各地で活躍する作家18人による布の作品展「ぬぬぬパナパナのぬぬ」展にも行ってきたのだけど(@新宿「ラ・ケヤキ」)、こちらは糸を紡ぐところから、染め、織り上げるまでを手がける作家たちの新作の展示会。養蚕から手がけた座繰りの絹、手績みの芭蕉、手紡ぎの羊毛......など、それぞれの作家が吟味した素材を使って織り上げたこだわりの作品が並んでいた。
 どちらも、いろんな姿をしたもの言わぬ布から、いろ〜んなメッセージをもらえたような、味わい深い展覧会で、行ってよかったな〜と思った。鎌倉は最終日の前日、新宿は最終日、と、相変わらず駆け込みではありましたが……。

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「ラ・ケヤキ」(左)は新宿御苑のそばにある昭和の住宅。建物も、緑が茂る広い庭も、とてもよい雰囲気。「ぬぬぬパナパナ」とは八重山地方の方言を生かした造語で、「布の端々」の意だそう。

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2012年6月 5日 (火)

チカラ……

チカラ……

 書きたいことはたまっているものの、なんだかんだ夜もわさわさしていて、のんびりブログに向かえません。宮城の桜も見飽きたと、再三催促のメールをくださるありがたい読者(?)もいらっしゃるのだけれど……頑張りま〜す。
 写真は今年のバジル。冬に枯れてしまったバジルのプランターから、ある日勝手に新芽がちょこちょこと顔を出し始めた。花が咲いた後、種がぽろぽろと落ちていたんだろう。枯れてからは数ヶ月間、まったく水やりもしていなかったのに、健気というか……自然のチカラってすごいなあと……。以来、毎朝水をあげていて、すくすくここまで育っている。なんか、見てるとチカラもらえます。

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