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2011年12月 7日 (水)

感劇話その169 身の切れるような寒さの「鰍沢」ほか__月例三三独演@国立演芸場

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)

 仕事は色校の再校を戻して、ちょっと一段落。そんな日の夜、久しぶりに三三の独演会に行ってきた。私が独演会にいくというと、落語通のIさんが「三三は冬がよく似合う」という言葉をくださったのだが、ほんとに。というのも、今日いちばん心に残った噺は「鰍沢」。これはクライマックスではスリルとサスペンスを感じさせ、ハラハラドキドキしてしまう人情噺だが、大雪の中で身体の芯まで冷えきって、やっとみつけた家で火に当たるときの、寒さの表現がほんとに、顔の皮が凍る一歩手前だったみたいなしぐさがほんとに、身の切れるような寒さがすごーーく感じられて、とても印象深くて、秀逸だった。今日は家元(立川談志)が天国にいってしまってから初めて行く落語会だったけど、やっぱり三三さん、いいわあ。もと吉原の花魁だったお熊の語り口はほんとに艶っぽいし♡。
 最初はろべえさんで、三三の1席目は「やかん」、次が「位牌屋」。仲入りで最後が「鰍沢」という今日の流れだった。「やかん」は、どんなものにも変なこじつけのようなうんちくを語る隠居の噺で、「位牌屋」は筋金入りのケチな人の噺。どちらもクセのある人物が出てくるが、うま〜くおもしろく語って、聞き応え十分。しっかり堪能しました〜。おかげさまで、ぐぐっと冷え込んできた帰り道も、心は満ち足りてほっこり、だった。
 余談だけれど、「位牌屋」のケチ噺の一部は、大分の民話で有名な“吉四六さんのとんち話”からとった話をアレンジしたもの、ともいわれているらしい。大分県人は誰でも知ってる吉四六(きっちょむ)さんだけど、古典落語にまで取り上げられているなんて、大分県出身者としては、なんかちょっと嬉しかったりして

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今夜も充実の三席

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