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2010年11月16日 (火)

感劇話その156 城田優のトートに釘付け。ミュージカル『エリザベート』@帝劇(9月)

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 9月に観た『エリザベート』のことを書きそびれていた。8月からロングランだったけど、ついに先月末で終わってしまったので、甚だ"遅かりし由良之助"ではありますが。
 こんなに時間が経ってしまったのにあえてここでご紹介しようと思ったのは、死神トート役の城田優が、とてもよかったからなのだ。まじで。
 ミュージカル『エリザベート』は、実在したオーストリア、ハプスブルク家の皇后エリザベートのお話。少女時代に黄泉の国の王であるトートに見初められたエリザベートが、訪れる死への誘惑と闘いながら力強く生きる姿を描いたもので、宝塚でも再三上演されている人気演目だ。エリザベートの心を惑わす美しく妖しい死神トートの役は、東宝ミュージカルではこれまで山口裕一郎や内野聖陽など、実力派の役者が演じ続けている。それが、今回の公演では、山口裕一郎に石丸幹二と城田優が加わったトリプルキャストで行なわれた。この話を友人Bから聞いたのは夏前だったか。え、劇団四季出身の石丸さんはともかく、城田優くん、ミュージカルやるの? しかもトート?? と驚く私に、Bが滔々と説明してくれた。
「あのね、城田優くんは“テニミュ”出身だから、もともとミュージカルは得意なの」え、テ、テニ……なにそれ? と思わず聞く。「テニミュというのは『テニスの王子様』というミュージカルで、城田くんはそれに出て人気が出て、それからテレビにばんばん出るようになったのさ」へえええ、そうだったのか。と、次の瞬間、私は思った。城田優のあのビジュアル、あの長身、ハーフ特有のあの美しい、現実離れしたといってもいいくらいの整った顔立ちでトートをやるのは、すごい合っているかもしれない……。それで、チケットをお願いしたのでありました。エリザベート役も、私の好きな朝海ひかるだし。ちなみに、私はこれまで特に城田優のファンだったわけでもないのだが、彼のトートにがぜん興味をひかれてこうなった、というわけで。
 で、観てみたら、予想以上に素晴らしい城田トートに終始釘付け状態。歌はうまいし、声もよく伸びる。そしてあの長身、長い脚にニーハイブーツがすごく似合って、ロングヘア姿は、オスカルかフェルゼンか、てな具合で(ちょっと古い?)。まさに、この世のものとは思えない美しさ、妖しさがいっぱい。夢の世界の人を見ているようで、しかも朝海ひかるを相手に堂々と演じ切っていた。この若いトートもありだなあと、つくづく思ったのでありました。久々の、新しい発見という感じで。これ、城田くんのはまり役になったりしないかな。テレビでは知ることができなかった彼の魅力がすごく出ていたと思います。舞台でもっと観たい人かも。朝海ひかるのエリザベートは華奢で上品でありながらも芯のある力強さがよく出ていた。相変わらず美しくて、かわいかった。

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右端が城田くん。ルドルフ(皇太子)と、少年ルドルフの子役ちゃんもすごいがんばっていた。

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