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2010年9月30日 (木)

感劇話その152 洋服で、腰掛けて4席__花緑ごのみVol27@ニッショーホール 

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 先週の祭日、久々に柳家花緑さんの落語会に行ってきた。花緑ごのみは、花緑さんが毎回自由な発想で好きなことをやる独演会。今回は、落語創作集団SWAの新作落語をまるごとカバーする、という面白そうな企画だった。SWAは、林家彦いち、三遊亭白鳥、春風亭昇太、柳家喬太郎、の4名で構成され、芸歴に関係なくメンバーが協議して自由な発想と柔軟な姿勢で落語を創作するグループ。できた噺は4人で共有しながら、より練り込まれた噺にしていくことを目指に公演を続けている、のだそうで。今回は、そのSWAの『明日の朝焼け』という噺を花緑さんがカバーする、というわけだ。『明日の朝焼け』は、SWAの4人がそれぞれ創作した4つの噺で構成されている。1つ1つでもちゃんと完結しながら、4つをつなげると、「たかし」という一人の男の子の11歳から還暦までを描いた長編の物語になっている。
 このところの花緑さんは古典落語のときは着物で、現代ものは洋服でやる、という“花緑スタイル”を続けているのだが、今回はそういう噺なので、終始洋服。ステージに4種類の椅子を配しつつ、その真ん中にボックスを置いてそこに腰かけて話すというスタイルだった。
 『恋するヘビ女』(by白鳥)、『夫婦に乾杯』(by昇太)、仲入り後に『臼親父』(by彦いち)、『明日に架ける橋』(by喬太郎)の4話からなる『明日の朝焼け』は、なかなか心温まるヒューマンストーリーになっていて、とくに夫婦間の会話や、会社での上司とのやりとりなど、聞いている人がみんなどこかしら、心当たりがあってぷっと吹き出したり、苦笑いしたりする部分を随所に散りばめながら、もちろん大笑いするところもバンバン出てきて、最後にはじんわり、ほろりとさせてくれる。長編なのにそんなに長さを感じさせない。残念ながら、私はそのどれもご本人たちの高座を聞いたことがないので比較はできないのだが、これが花緑さんのオリジナルと聞いても違和感がないような感じにしっくりきていたと思う。夫婦の微妙な会話と心のやり取りとか、そういう機微みたいなものがよく出ていたと思うし、なんか、良質のホームドラマを1本見たような気分になった。“ヘビ女”の愛称をつけられた「たかし」の伯母さんが、要所要所に現われてスパイスを利かせていたり、なかなか練り込まれたよいお噺だと思います。今度、それぞれSWAのオリジナルでも聞いてみたいな。そして、1〜2年前から始まった花緑さんの“スーツ落語”の試みも、これはこれでとてもうまくいっているのではないかと思ったのでした。
 ところで、この日は虎ノ門の駅から会場にいくほんの5、6分の間にゲリラ豪雨の襲来を受け、傘など役に立つはずもなくあっという間に今世紀最大のずぶ濡れになってしまった。仲入りの頃くらいにはブラウスもけっこう乾いてきたりはしたのだが、やっぱり身体は冷えていると思われ、終わったらまっすぐ帰ってお風呂に入りたかったのに、帰りついて鍵をあけて入ろうにも内側のフックがかけられていてドアが開かず。中では夫が爆睡中。何回ピンポン鳴らしても、夫の携帯に電話しても起きないし、えらい寒い日だったので、仕方なく携帯にメールを残して近所のタリーズで待機……。濡れたジーパンと靴が冷たく、あったかいコーヒーとドーナツはおいしいけど、せつなかった……。結局、小一時間して目覚めた夫からメールがきて、帰ってお風呂に直行したのだけれど、思えばその翌日から徐々に風邪っぽくなってきた元凶は、この閉め出し事件にあったのではないかと思うのでありました……。

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4人をカバーする花緑さんのチラシです。

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2010年9月29日 (水)

また一つのステージが終わる。

 次もがんばれ〜と、昨夜は書いたけれど、まさかその次が翌日、今日だとは思わなかった。伊達ちゃんの試合……。3日連続で試合をし続けるなんて、高校野球並みのハードスケジュールはさすがにきつすぎるというものだ。毎日全力を出し切っているんだもんなあ……回復が追いつかないのは仕方ないよ。さすがのスーパーウーマンの伊達選手も今日は、全仏女王のスキアボーネに破れちゃった。でも、それで終わりじゃなくて、数時間後に今度はダブルスの試合にも出場したけど、ここでも健闘虚しく敗退。だけど、ものすごい疲れが残っているだろうにもかかわらず、思い切りプレーをして、笑顔で終わっているのを見ていたら、すごいもんだなあと、また感動してしまいました。伊達ちゃんにとって、また一つの大会が今日で終わったというわけで。毎日とても充実した時間を過ごしながら、精一杯エネルギーを燃やしている伊達選手の姿に大大大拍手。この健闘を大いに讃えたいと思います。お疲れさまでした!
 さて、私はといえば、今日は午後から念校で、責了。また一つの仕事が終わったというわけで。夕方は別の編集部に移動して打ち合わせ。夜は妹と家族会議(大げさ)の食事……てな感じで、風邪っぽかったのも落ち着いてきて、また日常モードに戻ってきた感じです。

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こちらはいきなり寒くなったので、人のお腹の上に来て寝るようになった。

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2010年9月28日 (火)

快進撃!

 クルム伊達公子選手が連勝を続けている。東レパンパシフィックテニスで、昨日はシャラポワ、今日はハンチュコバと、ランク上位の20代の選手を立て続けに撃破するという快進撃。昨日は口腔外科でCTとった後にいつものクリニックに寄ってアレルギー性鼻炎の薬や喘息の薬をもらい、そのまま帰宅してずっと横になってうだうだしていたのだが、夕方のニュースで伊達ちゃん(いきなり馴れ馴れしくてすみません。ずっと前から心の中ではそう呼んでいたので……)がシャラポワに勝ったニュースを見て驚き、嬉しくなって思わず飛び起きてしまったのでした。だって今日で40歳だよ、いくらシャラポワがかつての全盛期の状態ではないとはいえ、あのシャラポワだよ。ニュースでちょっとだけ試合の映像が流れたが、絶妙にコースをつく、低めの重いショットを放つ伊達ちゃんの姿を見ながら、感激した。一応、中学から大学まで(軟式を含めて)テニスで汗をかいた身としていわせてもらえば、あの年齢でよくもあそこまで戦える身体を作り上げ、維持しているものだと思う。20代の選手相手にフルセット互角に戦う体力を備えているだけでも驚異的なことなのに。そして休むまもなく今日はハンチュコバ戦。この人も強豪よ。昨日の今日だけに、さすがに疲れもとれていないだろうから無理かなあ、と思ってたら、ハンチュコバが伊達ちゃんの強力なリターンを打ち返すのに肩を傷めて途中棄権となり、40歳のお誕生日を勝利で飾った。今日は途中から緩急をつけたショットでハンチュコバを翻弄する見事な試合運びだったようだ。国内開催の大会とはいえ、ほんとにあっぱれな戦いぶりだと思う。この先どこまで行けるか、伊達ちゃんのがんばりに、アラフォーならぬアラフィ女子も元気づけられているのでありました。次もがんばれ〜!

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2010年9月27日 (月)

検査に向かっているなう。

(ツイッターではありません、念のため)。10時からCTをとるので大学病院に向かっている。昨日は丸々オフだったのでブログを更新できるかと思っていたが、洗濯して炊事してうだうだしているうちに寒気がしてくしゃみが止まらなくなり、結局夕飯後は薬を飲み早めにお風呂に入って今日に備えて横になってしまった。夏の疲れが出てきたのか、一気に冷え込んできたのが原因か、はたまた先日豪雨のピンポイント攻撃を受けてずぶぬれになったことが発端なのか、あるいは結局はその3つとも要因として絡んでいるのか、体調が崩れ気味で、今朝もまだ熱っぽい・・・。こう一気に極端に気温が下がると喘息も心配だし、検査のあとで内科にも寄って帰るつもり。

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2010年9月24日 (金)

歯医者に向かっているなう。

 ここ数日、世の中のみならず我が身にもいろんなことが起きているんだけど(ちょっと大げさですが、まあとにかく毎日いろんなことがあります)、なんだか時間に余裕がなく、最近は仕事で切羽詰まったとき以外は睡魔を優先しているので、書きたいことはいろいろあれども夜にブログの更新がなかなかできない日が続いてます。あっという間にもう週末。今夜にはアップできるかな……。と、ツイッターのようなブログですみません。

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2010年9月20日 (月)

お皿の上には秋

 気がつけば、世の中は土曜日から3連休とか、これから飛び石で23日も祭日だからシルバーウィークとかに突入していたわけで……。シルバーウィークって、今日が敬老の日だからそう言うのかと一瞬思ったけど、そうじゃなくて、5月のゴールドな大連休ほどの連休じゃないけど祭日がけっこう続く週だからシルバーウィークっていうんだよね、きっと。 
 今日は昨日の見立て通り、1日どっかり腰を据えて原稿ぱちぱち。夕方までにだいたい目処を付け、夕飯つくって食べて、その後、机に戻って原稿仕上げ、という流れでありんした。こうして3連休も終わった。ということで、シメに、最近食べたうまいものレポートの続きを。といっても1軒だけですが。

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久々に行った中目黒の「いなか」で、もどりがつお(北海道だそうです)。







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そのかつおのアラ煮。わざと下手におろして、骨の周りの身を多めにつけてくれている。骨の中の血合いがまるで鶏レバーのような美味しさ♡。おさむさん(シェフ)、すごいです〜。もちろん、血合い独特の気になる生臭さはゼロ。新鮮じゃないとこの味にならないのだとか......。




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冬瓜とグリンピースとそぼろ









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かに玉。おソースがついてきたけど、そのままでも充分おいしい。








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パンパンにはったさんま









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シメは、私はミニオムライス、









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だんなは、いくらしらすご飯に、しじみ汁。もちろんオムライスと同様にこれもシェア。






 いつもながら、目も口も幸せになる美しいおさむさんのお料理。お皿の上では秋がどんどん進行中だ。あ〜、とっくに夕飯食べたのにお腹すいてきた......。

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2010年9月19日 (日)

終わってみればちょいバタバタの10日間だった……。

 この連休は何も予定なくのんびり、かと思っていたら、予想外のことがあってぱちぱち原稿やっている。この業界に入って四半世紀余り。ベテランといわれることもある年頃になってきたが、まだまだ未経験のいろんなことがあるもので(こんな書き方では一体何が起きたのか、意味わかる人はいないと思いますが)。とはいえそんなに切羽詰まった感じでもないので、つらつらと内容を考えつつ、夕方は気分転換に小一時間ほど外出して表参道の2カ所で買い物。内1軒は、野菜の販促でいらしているビオファームの松木さんの陣中見舞い(仕事の邪魔?)も兼ねてナチュラルハウスへ。新しい本を出されたばかりの松木さんは相変わらず超ご多忙そうで、4月に会ったときよりまたちょっとスリムになっているような(?)気がした。松木さんは私よりちょっこし年下だが、アラフィといえばアラフィなので、お忙しいなかにもどうかお身体ご自愛ください。
 考えてみればこの10日ほどは、文楽にお芝居、落語などで出かけることも多かったし、日曜日は水戸だったので、1日ゆっくり休んだという日がほとんどなかったかも。明日はどっかり腰を据えて、原稿書きとウチ飯の日になりそうだ。というわけで、最近食べたおいしいものレポートをまたちょっこし。

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ケーコちゃんにいただいた「ボワブローニュ」(田原町)の名物、天然酵母のぶどうぱん。切ってみると、これでもかというくらいふっくらレーズンがぎっしりでちょーうま♡。






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森下の居酒屋「山利喜」で。煮込み、小肌酢、青柳と分葱のぬた、など......。







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ご近所の「青葉」にて、きのこのスパイシー揚げ。秋ですね......。






 森下ではハシゴして「魚三」にも行ったが、お酒がほどよくきいてきていて写真とれず終いだった。そろそろ仕事に戻るので、うまいものレポートの続きはまた明日。

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2010年9月18日 (土)

感劇話その151 新作『鰯売恋曳網』が華やか。文楽九月公演@国立劇場 

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 今月は文楽のある月。今週はたまたまそれにお芝居や落語会が入って、仕事が一段落した時期にも関わらず、なんだかんだ劇場通いで外出が続いた。文楽は第二部を先週、第一部を今日拝見(拝聴)。今月はとくに第一部の新作文楽『鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)』を楽しみに出かけた。『鰯売恋曳網』は、三島由紀夫作の新作歌舞伎(最初に上演されたのは昭和29年)を織田紘二(彼は三島の歌舞伎版『椿説弓張月』上演の際に演出助手を務めた人だそう)が、三島の意図にそって脚色、文楽の台本に改めたという作品。作曲は、現役の豊竹咲大夫、鶴澤燕三のお二人で、振り付けは歌舞伎舞踊の藤間勘十郎という、原作のほかはまさに今回初公開の作品だ。ストーリーは、御伽草子をもとにした擬古典。鰯売りの猿源氏と、丹鶴城の姫から傾城となった蛍火の、微笑ましい恋のお話。蛍火の頭(かしら)や衣装はかわいらしく、猿源氏も和歌の素養があるなかなかのイケメンで、この二人の初々しさに周囲の人の人情も加わって、ほっこり微笑ましいお話になっている。鰯売りの呼び声がピリリといいアクセントになっていて、短いけれど、楽しい豊かな内容だ。昨年の「テンペスト」に続き、新作のヒットが続いている感じ。新作だけど、言葉も曲も人形の動きも古典洋式でしっくりとまとまっている。三島由紀夫が古典芸能や伝統芸能に造詣が深かったのは有名だが、改めてその才能を感じさせられた気がした。
 第一部のもう一つは『良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)』。これは明治期に作られた新作だとか。幼い子供を鷲にさらわれてしまった母の苦悩と、三十年後、成人して大僧正となった息子との再会を描いている。息子の姿を追い求めてさまよう母の哀れさを文雀さんが静かに演じている。第二部は『勢州阿漕浦(せいしゅうあこぎうら)』と『桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)』。『勢州……』は江戸時代からある演目だが、見るのは初めて。母の病に効くとされる魚をとるために殺傷禁断の場所で漁をした平治。そこで偶然にも、かつて主君が探していた(平治はもともとは侍)十握の剣(三種の神器の一つ)が網にかかる。物語はそこから、親への孝行と主君への忠義という二つのテーマが重なって展開。切り場は住大夫が渋く聞かせる。
 『桂川……』は数回観ているが、最後の段の、帯屋の長右衛門がお半を背負って入水するシーンは初めて見たかもしれない。長い“帯屋の段”の前半は、軽妙に、それでいて味わい深く聞かせる嶋大夫が秀逸だった。嶋大夫さん、いつも独特の渋い声が魅力的だが、今回はとくに、チャリ場(滑稽な場面のこと)で丁稚の長吉や弟の儀兵衛の可笑しさを際立たせていて、とても楽しめました。しかし、長右衛門という人には今回もあんまり同情できなかった。女房のお絹(紋寿さん)は気丈な姿がかわいそうで、長右衛門と心中するお半(蓑助さん)は哀れな中にも小悪魔的な美しさが漂っていた。

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『鰯売......』の一場面。この写真が大きいポスターにもなっていた。

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2010年9月17日 (金)

感劇話その150 痛快な野田節を堪能__NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』@東京芸術劇場小ホール1 

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 数日前に行った野田地図の舞台『表に出ろいっ!』の話。事前に見た人からかなりおもしろいという話は耳に届いていたが、評判通り、久々に野田さんのエネルギッシュな舞台を堪能させてもらった。ものすごいスピードで飛び交う会話の応酬と、身体と身体のぶつかり合い。そのスピードと迫力は後半までほとんど落ちることはない。父、母、そして娘の3人家族はそれぞれテーマパーク、アイドルのコンサート、ファストフード店のグッズ付き商品を偏愛していて、それぞれの大切な時間を過ごすべく外出しようとするが、その日は出産間近の飼い犬の世話をするために、誰か一人は留守番をしなくてはならない。3人はそれぞれ、自分が愛するものは深く信じているが、自分が共感できないものに対しては厳しく否定し、一歩も譲らない。それぞれが外出したさに自分の正当性を主張し、口論がエスカレートして激しい喧嘩となり、あげくの果てには3人とも鎖で縛り合って、誰も表に出ることができなくなってしまう。
 え、たかがそれくらいのことで……と、他人が思ってしまうようなことでも、信じるものにとっては、それは何ものにも換え難い、自身の存在意義といってもいいくらいの大切なもの。それを否定されることが、ひいては戦いにまで発展してしまうという過程は、一見滑稽なようで、ある種の恐ろしさをしっかり含んでいる。人間にとって、信じるということはどういうことなのか。信じることとだまされることの境界はどこにあるのか。そんな深刻なテーマを突きつけられる。後半、前作の『ザ・キャラクター』につながる展開も出てきて、そこにはカルトの問題も絡んでくる。
 父親が能の宗家なので、家は防犯・防音対策もばっちり。そんな屋内に家族3人が閉じ込められ、助けを呼ぼうと叫んでもまったく外には聞こえない。時間が経過していくうちに次第に喉が渇き、体力も失われて、朦朧とする意識の中で、翌朝、静かに玄関の扉が開く。鍵のかかっていないドアから誰かが侵入しようとしているのだった。そこで思わず父親が口にする「ここから外に出してくれるなら、泥棒でさえも私にとっては神だ……」というような台詞がまた意味深だ。父親役の勘三郎さんは、母親役のパワフルな野田さんとがっぷり四つで、この二人の息の合い方、間の取り方が絶妙。1+1が4にも5にもなってパワーが炸裂する。娘役の太田緑ロランスも二人にストレートに挑む感じで見劣りしないし、これまたあっぱれ。そして、衣装のワンピースの背中から見えるつるんとした背中といい、おばさん的喋りの流暢さといい、野田さんがすっかり女性に見えてくるから不思議。痛快で、思い切り笑い続けたあとに、ものすごくいろんなことを考えさせられるお芝居だ。ほんとにおもしろかった♡。

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劇場入り口付近にこんな派手な幕がお出迎え

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2010年9月16日 (木)

感劇話その149 月例三三独演@国立演芸場 

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 先月は帰省でお休みしたので、2ヵ月ぶりの三三さんの落語会。
 開口一番は不思議な雰囲気の柳家わさびさん登場で、『道具や』。なんか、噺そのものよりもわさびさんのぽわ〜んとした摩訶不思議な雰囲気が、がぜん印象に残っている。三三さんのお弟子さんなのかと思ったが、柳家さん生さんのお弟子さんだそうだ。
 三三さんの1席目は『弥次郎』。旅好きで、旅先での話を誇大表示というか、広げすぎて話す弥次郎の話。まあ、ほら吹きというか大げさというか。なんか途中からお能の『道成寺』の話もからんできたり。でも、ただのほら吹きというよりも、お話が荒唐無稽でありつつすごいオモシロおかしいものになっていて、“そんなことあるわけないやん”と思いつつも話に引き込まれていく。たとえば、冬の北海道では寒さで火事までも氷りつき、凍った火の粉ができる。その凍った火の粉は春になって溶けると火になってしまうので要注意、というような……。弥次郎は作家とか脚本家とかの才能がある人なのかもしれない。
 二席目は『茄子娘』。女性を近づけないはずの僧侶が、ある晩、突然現われた美しい娘と間違いを起こしてしまう。僧侶は戒律を破った我が身を鍛え直すために修業の旅に出て、5年後に寺へ戻って来ると、そこにいたのは小さな娘一人。じつは、僧侶が一夜をともにした娘は茄子(僧侶が畑で丹誠込めて育てていた茄子)の化身で、5年後に対面した女の子はそのときにできた子供であった、という噺。短いお話だけど、こういうちょっとミステリアスなファンタジーというか、世にも奇妙な物語風のお話、私はけっこう好きかも。そして3席目は『三軒長屋』。三三さんお得意の、元気な江戸弁が飛び交う噺。鳶のかしらとその女房、鳶の若い衆、隣りに住むご隠居とそのお妾、その隣りに住む、道場を営む侍。場面がそれぞれの家での会話を行きつ戻りつし、クライマックスでそれがスピードアップしてくるとテンポのいい多元中継みたいになってきて、その語り分け、スピード感など、いつ聞いてもお見事な語りで、何回聞いても楽しめる。今回は、鳶の女房の切れがさらにアップしていたような印象でした。

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たまにはカラーの三三さんを(別のチラシより)

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掲載誌

 12日に発売された「和楽」10月号にて、「水戸徳川家の美と知と心」という連載企画の記事を書いています。今月のテーマは工芸。香具箱、虫篭など、優美なお道具の数々を紹介しています。

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表紙もより秋らしくなってきました。

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2010年9月15日 (水)

口内撮影、千葉で一村、森下居酒屋巡り

 終わってみれば、なんだか目まぐるしい1日だった。朝8時前、検査の受付の為に大学病院へ入り、口腔外科で検査。午後まではかかるだろうと構えていたが、嘘のようにスムーズに進んで10時半には会計も終了してしまった。この検査は、先週、久々にいつもの歯医者さんにいった際、今年に入ってずっと治療してもらっていた奥の歯茎の炎症がまたぶり返してきていることを指摘され、その原因はもしかしたら隣りの親知らず(親知らずはその1本だけ残っている)なのかもしれないということで、大学病院でCTなど細かく見てもらったほうがいいということになり、提携している大学病院に紹介状を書いてくださったというわけで……それで行ってきたんだけれど、今日のところは口の中を撮影され、レントゲンを撮ったところで終了。CTは予約が必要なので後日改めて、ということになったのだった。
 それにしても、口内撮影というのはこの年にして初めての経験で、白いプラスチックのような枠を口にはめられ、それでぐぐっと口を開き気味にして、普通の一眼レフカメラみたいなもので、パシパシと撮られるのである。それ自体には別段、痛みなどは伴わないのだけれど、なんかその、枠みたいなのをはめられたときの感じが、胃カメラのときのマウスピースとはまた全然違っていて、口を無理矢理押し広げられたままじっとしている自分がなんとも情けなく、変な気分でありました。
 そんなふうに検査が予想以上に早く終了し、午後が丸々あいたので、昼食後、意を決して田中一村の展覧会を見に、千葉へ。オフの夫と待ち合わせて12時半過ぎに錦糸町から総武線特急みたいな列車に乗り、千葉駅に着いたのは約1時間後。千葉市美術館まで、初めてなので行きはバスと徒歩で。14時前くらいに会場に入った。数日前に新聞でも紹介されたせいか、平日の昼間だというのに多くの人出(やはり年齢の高い人たちが多かったが)。スペースに比して作品点数もかなり多く、展示物もびっしり、人もびっしりという感じだった。一村といえば奄美大島で暮らしていた時代のビビッドな色使いの絵が特に有名だが、幼い頃から南画を習い、大人顔負けの優れた作品をたくさん描いていたことや、一時期住んでいた千葉の自然や農村の人たちの暮らしの風景を描いた素朴な絵が残っていること、奄美に行く前に九州を旅し、わが故郷・大分の由布岳の絵も描いていることなど、初めて知ることも多く、予想以上にたくさんの作品を遺していたことにも驚かされたりと、なかなか見応えのある内容だった。
 植物を描いた作品には、円山応挙の蝶のような蝶が飛んでいたり、好んでよく描いたとされる軍鶏は表情豊かでまるで人間のようにも見えてくる。南の島に暮らし、その風景を描いたことから、日本のゴーギャンと呼ばれたりもしている一村だが、色使いやタッチなどからするとむしろ、千葉の藁葺き屋根の農家を描いた「黄昏」という作品などは、青みがかったグリーンの空の色がアンリ・ルソーの「眠れるジプシー女」を思わせる。絵に漂うどことなく幻想的なムードも、私には何故かルソーのほうが思い出される感じだった。
 たっぷり見て会場を後にし、帰りは徒歩で千葉駅までぷらぷら約15分。都内に戻ってきたのは17時前で、せっかくなのでそこから森下駅界隈の居酒屋巡り。「山利喜」〜「魚三」とハシゴして、久々に日本酒をちょっと飲み過ぎ。長くなったのでその話はまだ後日。というわけで、長く密度の濃い1日でありましたとさ。

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錦糸町駅のホームから見えるスカイツリー(電線が......)と、千葉市美術館1階のホール(美術館の建物は昭和2年に建てられた旧川崎銀行千葉支店を保存・修復したもの)


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一村の作品(図録より)

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2010年9月14日 (火)

熱戦後……、

 取材のアポ入れをしながら民主党代表選を見た。国会議員票では互角だったのにサポーター票であんなに差がついたということは、やはり国民には政治とカネの問題で小沢さんに黒いイメージがしっかりついているということなのかな。このところのマスコミの小沢ネガティブキャンペーンのような報道がさらに功を奏した、ということなのか……。沖縄の名護市議会議員選挙では辺野古反対派が圧勝したというのに、今回の結果で普天間基地移設の問題はどうなってしまうんだろうか……。そして、雇用は本当に増大するんだろうかな……。

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2010年9月13日 (月)

日曜取材も一段落

 昨日は朝8時半に品川に集合して水戸へ取材に。夕方以降、現地は風がかなり涼しくなったので、やっぱりこっちは東京よりもちょい北だし、緑や土も多いから気候も違うのかなと思ったのだが、夜、東京に戻ってきたら、それはそれで涼しい風が吹いていたので、いよいよ関東一円は秋が近いのかなあと思ったりした。
 それにしても、昨日はなんだかんだ終わって水戸を出たのが9時過ぎで、品川に到着したのが11時頃だったが、夕飯も食べていないままだったし、数ヶ月に亘った土日の水戸取材もこの日が最後ということで、ちょっと打ち上げようということになり、品川駅に近いカメラマンAさんのお宅に編集者Nさんと一緒に押しかけ、Aさんの奥様も入って4人でデリバリーのピザやサラダをつまんで乾杯。私は久々の深夜帰宅となり、お風呂に入ってそのまま爆睡だった。Aさん宅には前回の水戸取材の帰りにも押しかけて、わいわい騒いで帰ったという前科があるにもかかわらず、今回も笑顔で迎えてくださる奥様には申し訳ないやら、ほんとうに感謝の気持ちです。

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日曜朝の品川駅のカフェ。待ち合わせ時間よりも30分以上も早く着いてしまい、時間つぶし。

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2010年9月11日 (土)

私の時間......、

 昨日は暑さの巻き返しにあった都内をけっこう歩いた。薬を受け取りに、青山一丁目の駅から病院まで片道約10分を往復。表参道に移動して銀行等雑用をすませ、のち原宿まで約10分を移動(暑さが前より治まったから大丈夫かと思ったけど、大失敗だった......)。原宿でケーコちゃんとランチ。その後、副都心線で池袋に移動し、駅から徒歩約10分の自由学園へ、なのだが、案の定、出口を微妙に間違えてぐるぐる、5分はよけいにかかってしまった。
 自由学園は去年に続きファッションや雑貨の展示会で。cottidie のミツエさんのブースを陣中見舞いして、以前から気になっていた久留米絣のgiさんの新作を拝見。復路はスムーズに池袋駅まで戻り、山手線で目黒に移動して4ヶ月ぶりの歯医者。全部の用事が終わったのは18時過ぎで、買い物して帰宅。
 とまあ、暑さの中をなんだかんだちょろちょろと移動して、またいっぱい汗かいた。帰り着いてシャワー浴びて、久米仙の炭酸水割りをぐびぐびやって、ほっと生き返る。疲れたり、めんどくさいこともあるけれど、これはすべて私の時間。郵政不正事件で無罪判決が出た村木さんは、声を荒げることもなく、静かな眼差しで「これ以上私の時間を奪わないでほしい」とアピールした。ある日突然、まったく身に覚えのないことで逮捕され、容疑者扱いされて、一年以上もの間、心と身体の自由を奪われてきた村木さんのご心痛やご苦労はいかばかりであったことか。想像を絶する。......もし我が身にそんなことが起こったとしたら、彼女のように穏やかでいられただろうか。検索の作文って、なんなんだ。こんなことが平気で起こっている世の中って、一体なんなんだろうか......。村木さんには一刻も早く彼女の能力を思う存分発揮できる職場に復帰していただき、思う存分彼女の時間を生きていただきたいと思うのであります。

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2010年9月10日 (金)

秋の気配……、

 昨日は午後から病院のち夕方から文楽9月公演の第二部を鑑賞。帰り道は風もけっこう涼しく、歩いてて気持ちよかった。そういうのはほんとーに久しぶりで、改めて、いかにこの夏の猛暑が強烈で、夜になってもどんだけ連日暑苦しかったかということを再確認させられた。じわりじわりと着実に、というか台風以降、ちょっと加速して秋の気配がしのびよってきている。そういえば、オフコースの歌に「秋の気配」というのがある。高校生の頃、熱狂して聞いていた頃の歌だが、あの歌の歌詞には「秋」という言葉は1度も出てこない。だけど、恋人たちの心の中になんとなく秋風が吹いてきはじめたことを感じさせてくれる歌だ(ずっとそんなふうに理解している……)。
 病院(皮膚科)へ行って診察室に入ったら、最近の電子カルテというやつなのか、はたまた単なる患者の基本データなのか、ドクターの机の上のパソコン画面に私のデータが映し出されていて、いちばん上の名前の横に「満50歳4ヵ月24日」と書かれていた……そんなふうに自分の生きてきた年月を改めて間近に見せつけられたのは初めてで、もとより隠してるわけでもないし、隠したかったわけでもないのに、なんか、ちょっと心にひゅるひゅると秋風が……。ドクターはどう見ても30代の、お仕事に燃えてバリバリっという感じの女性でいらっしゃいました。

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涼しくなるのはわらびにもウェルカム♡

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2010年9月 9日 (木)

わけのわからない怖さ……、

 朝、窓を開けたら信じられないような涼しい風が通って……気温が25度くらいだから、さもありなん。季節が一気に動いた感じ。またちょっとは暑さのぶり返しがあるらしいけど、ついに猛暑も撤退の時期ということか。おかげでベランダの水やりも洗濯物干しも麦わら帽子なしでラクにすませることができ、朝の作業はひととおり終了。今日は4日ぶりに出かけていく予定。月曜から3日間は、家で大いにうだうださせてもらった。それにしても、昨日の台風は、うちの地域でも朝から雨が降り続いてはいたものの、青山や赤坂のような豪雨はぜんぜんやってこなかった。東京はほんとに極致的な豪雨という感じだったようである。もっとすごかったのは静岡の映像で、濁流が川も道路も覆い尽くしてすさまじい勢いで流れていた。同じ台風でも、大分の実家の母は「こっちは雨を期待していたのにほとんど降らなかった」とぼやいていたほどだったのに……自然の驚異というか、わけのわからない怖さをつくづく感じる。
 雨もおさまった夕方から、鈴木宗男衆議院議員の上告が最高裁で棄却されたニュースを見る。2年前だったか、取材で北海道の中標津にいったとき、立ち寄った喫茶店やお店など行く先々で、新党大地と鈴木宗男氏のポスターを見た。お店の人と話すと、「いろいろいわれてはいるけど、ムネオさんはほんとにいい人で、あれだけ一生懸命でがむしゃらな政治家は最近あんまりいないでしょ。だから私は支持してます」ということを言っていた人がけっこうたくさんいたのに、正直、驚いた。だってその当時、私は鈴木宗男という人は、お金と汚職にまみれた政治家、だと思っていたから。でも、このところの、たとえば最近の郵政不正事件の村木裁判のように、検察の調書至上主義で強引に人が裁かれて有罪になるかもしれない、というようなことが実際に行なわれているのかもしれないことを考えてみると(村木裁判の判決はもうすぐで、それが阻止されそうだということだけれど)、果たして鈴木宗男という人は本当に有罪なのかどうか、わからなくなったりもしていた、のも正直なところで……。それにしても、どうして最高裁の棄却の決定がこのタイミングなんだろう……と、つい考えてしまう。国民の知らないところで、なにか特別なチカラが働いて、人の人生や国の行く末が操作されていくのだとしたら……。そんなことはあってはならないことだと、誰もが思うはずなんだけど、わけのわからないチカラの怖さというものは、自然に限ったことではないのかもしれない。


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2010年9月 8日 (水)

楽しい秘湯巡りのはずが……、

 ほんとーに久々の雨で、あの強い日差しのない朝……。湿度は相変わらず高いけれど今日の予想最高気温が30度前後だっていうんだから、かなり過ごしやすいのもうなずける。昨日だって最高気温は35度以上だったんだもんね。5〜6度の違いはとても大きいよ……。
 レンタカーで一人で九州の秘湯巡りをしていた看護師の女性が、別府の秘湯で殺害された事件がけっこう大きく取り上げられている。事件があったとされる鍋山の湯というのは、明礬(みょうばん)温泉という別府でも有名な温泉地の中にある野湯(自然の中にある温泉、秘湯と同じような意味)で、別府三大秘湯の一つとされている、らしいのだが、大分県出身で別府に叔母が住んでいる私も、明礬温泉は知っていたけれど鍋山の名は初めて聞いた。そのわりと近くに、へびん湯という温泉もあるらしく、これも三大秘湯の一つらしい。当然、どちらにも訪れたことはない。別府や由布院を始め大分にはほんとにたくさんの温泉があるからね。私にとっては、いまだに知らない温泉の方がぜったい多い。気楽な秘湯巡りにもじつはけっこうリスクがあるんだということを改めて思い知らされる事件だ。
 高校の同級生で地元で教師をしているS子ちゃんも、休みになるとちょくちょく自分で車を走らせては県内のこじんまりした温泉への日帰り旅を楽しんでいるので(たとえばちょっと前も竹田市の七里田温泉とか、玖珠の万年山温泉美人湯だとか、初めて聞く名前ばっかり)、心配になって思わずメールした。すると、「まだ秘湯というところには足を踏み入れたことがないから大丈夫だけど、充分気をつけるよ」との返信。
 仕事のストレスは誰にでもあるだろうけど、S子ちゃんのような学校の先生とか、今回事件に遭ってしまった看護師さんのような仕事は、日頃から人との関わりの中でものすごいストレスを抱えているんだろうと思うので、お休みには一人になって、温泉なんかに入って思い切りくつろいで、心と身体のリフレッシュをしたくなるというのはよ〜くわかる。そんなとっておきの時間がこんな悲劇につながってしまったことはとても悲しいし、痛ましいことだと思う。確かに、山奥の秘湯に夜に一人で出かけていくことはおすすめできないが、そういう人たちの大切な楽しみの時間が今後、根こそぎ奪われてしまうことがないようにするためにも、一刻も早く犯人を逮捕して事件を解決してほしいものです。

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2010年9月 7日 (火)

トマトうれしや

 脱稿明けの昨日は脱力の1日。うだうだして、夕方からのんびりと4日ぶりに夕飯をつくった。数日前に秋田の義母が作った野菜をたっぷり送ってくれた。トマト、オクラ、パプリカ、茄子、きゅうり、じゃがいも、玉ねぎ、みょうが、枝豆……専門の農家でさえ今年は猛暑で野菜の出来がいまいち、といわれているのに、お義母さんの野菜は今年もあっぱれな出来栄えだ。とくに今年はトマトが異様に高くてなかなか買えなかったので、真っ赤なトマトはほんとうにありがたい(涙)。
 ということで、昨夜は義母の野菜を中心にしたメニュー。トマトをベースに、茄子、パプリカ、玉ねぎとズッキーニ、セロリなどを入れてラタトゥイユを作った(鍋いっぱいに作ったので、昨夜食べきれなかった分は冷蔵庫で冷やしている)。じゃがいもと玉ねぎは鶏肉とにんにく、タイム、オレガノ(これはうちのベランダ菜園製)などと一緒にルクルーゼに入れて、コンフィに。スティック状に切ったニンジンとインゲン(ニンジンは生、インゲンはレンジでチン)は、B子さんからの博多土産の明太子とマスカルポーネを混ぜたディップにつけて。と、野菜たっぷりでお安い白ワインもおいしくいただけました。

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元気なトマト。中央にちゃんと星形のラインも(甘さの目印)。実物はもすこし赤みがつよいです。

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2010年9月 6日 (月)

バカボンな二人……、

 原稿は昨夜仕上げて編集者にメール。そのまま一気に脱力して食事して爆睡。今朝も強い日差しを浴びながらゴミ出し。暑さはまだ威勢がいい。でも、やっぱりちょっこし、ほよよんと秋の気配がしてきつつあるし、雲の形もちょっこし変わってきているような。
 先日、もと同僚と女子会したときにこんな話が。今年の夏の異常な暑さと、それから歳のせいとで、家の中にいてもなにかするとすぐに汗をかくので肩にかけたタオルが手放せない、ということがある。実際、私もこの夏、家に居るときはいつもタオルが手放せない状態。この仕事部屋も午前中はたいてい網戸にしてエアコンを使わないことが多く、でも今年は風がぜんぜん通らないのでほとんど我慢大会みたいになって、しょっちゅうタオルで汗をふきふきしている始末……(さすがに土日の原稿書きのときは、作業の効率を考えて朝からエアコン入れました)。
 で、そのタオルが今日の話題なんだけど、うちでは肩からかけるというよりも、おでこの上にはちまきのように巻き付けていることが多い。まあ、おしゃれな言い方をすればターバンのような感じにも見えるが、ほとんどバカボンのパパがおでこに手ぬぐいを結びつけているような状態。正確には、タオルを両手で持ち、うなじから耳の後ろ側を通しておでこの上で結ぶ、という感じで、これだと額の生え際や耳の上に汗をかいてもそのままタオルが吸ってくれるので、やってみると意外と快適なのだ。我が家ではもともと夫がこの巻き方をしていて、まさにレオナルド熊(古い)かバカボンのパパか、という感じなんだけど、真似してみると案外悪くない、ので、ついつい私も続けている。というわけで、うちにはバカボン巻き(正確にはバカボンのパパ巻き)がいつも二人いる状態なのだ。汗をよくかく人にはおすすめなのだ。

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29Qは気持ちいいのだ

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2010年9月 3日 (金)

決戦前夜……、

 タイトル書いてて、あ、明日はサッカーのパラグアイ戦だ、と思い出したけど、このタイトルはその意味ではありません。念のため。
 レイアウトがまだ上がってこないようなので今日のうちに外出の用事をすませておこうと、2日ぶりに猛暑の中へ。もうすぐロンドンへ帰ってしまうお友達のK子ちゃんに帰省のお土産を渡しがてら、ランチ。新宿の「クレッソニエール」は渋谷の「コンコンブル」と同じオーナーさんのお店。カジュアルなフレンチで、コストパフォーマンスが超高い。できたばかりの頃に一度ディナーで来たことがあったが、ランチは初めてだった。
 ランチプレートは数種類あり、私はK子ちゃんのおすすめで、トマトの肉詰めローストを注文。やわらか〜いひき肉の詰まったトマトにソースがかかったものとマッシュポテト、ニース風サラダ(ビネガーの感じがすごくいい)、とうもろこしのポタージュ、これにパンとデザート、コーヒー。これがワンプレートで1000円! 「コンコンブル」もそうだけど、本格的フレンチがとってもお安いお値段で、気軽にいただける。お腹も心もお財布もほんとに嬉しいお店。

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トマトの肉詰めロースト







 そこから2駅移動して四ッ谷三丁目へ。写真家の岡部浩さんの写真展をのぞく。海外取材の際に撮影した中から8カ国、20点の写真が展示されている。写真とともに岡部さんらしい自作のキャッチがつけられていて、まさにほんわかとした岡部ワールドでまとめられていた。私がとくに気に入ったのは、南仏の黒猫ちゃんの写真と、中国の金魚の写真。岡部さん、久しぶりにお目にかかったが、相変わらず鍛えていらっしゃるご様子でした。
 四ッ谷三丁目で韓国食材を買い、中目黒で友達と食事して帰り着いたら、レイアウトのあがりが送られてきていた。ということで、土日はがっつり原稿書きです。

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「岡部的散歩写真」展。5日まで、四ッ谷「Roonee」にて開催中。

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2010年9月 2日 (木)

こちらも熱いんだけど……、

 テープおこしの続きをしながら、午後は日本記者クラブによる菅さんと小沢さんの公開討論会をちらちら見た。民主党代表選はこの夏の暑さに負けない熱戦を繰り広げている、ということなのかな……。記者たちが、まるで代表戦に出馬したこと自体が間違いとでもいうような勢いで小沢さんに詰問している感じなのが、やたらと気になった。まあ、ほんの3ヵ月前に鳩ぽっぽとともに幹事長を辞任しているからなあ……え、なのにそれがもう?? という印象があるのもわかる。でも、小沢さんが政治とカネの問題で限りなく黒に近いグレーなのかそうじゃないのか、本当のところはまだはっきりしたわけじゃないからね……。にもかかわらず、もう有罪は確定というようなスタンスで小沢さんを批判するような報道が多いことに対しては、それってちょっとどうなのかなあと思っているのが、最近の自分。
 かたや、菅さんのほうが総理にふさわしいと言っている人たちの中に、短期間でころころと総理を替えるべきではないから、という理由の人が多いようだが、それも疑問。というか、それは理由にならないのではないかと思う。そりゃたしかに、外国に比べて総理がころころ替わるのは恥ずかしいし、けっして自慢できることじゃない。しかし、もし仮に、もしもその人が総理大臣としてふさわしくない、ということが明らかなのであれば(つまり菅さんが、という意味ではありませんが)、どんなに短い任期でも替えられるのであれば替えるべきだ、と思う。だから、任期の短さは問題にすべきではない。菅さんは、次の代表戦で勝った暁には命がけで取り組む、と出馬の決意を述べていたけど、今はそうじゃない姿勢なの……? 発言がなんか釈然としない。正直、私は市民運動家出身の菅さんが総理大臣になったとき、けっこう期待した。でも、普天間の問題を“日米合意をふまえて”と言ったり(だって、ほとんどの沖縄の人は納得していないのに......)、参院選の前にいきなり消費税のことを言い出したり、広島平和記念式典で、広島市長が核の傘からの離脱を求めた直後に、核抑止力の必要性を強調するようなコメントをしたり、等々で、かなり疑問符が飛びまくりでがっくりさせられていることも事実……。どちらが選ばれるのか、私たちは端から見守っていくしかないんだけど、なんだかなー。なーんてたまに政治のこともちょっとだけ無責任につぶやいてみましたが。そんなことより、今は作業作業……。

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2010年9月 1日 (水)

史上最強の夏???

 9月になってもまだ暑い……。つーか、昨日も今日も36度近く。ここにきて、なんかさらにヒートアップしている感じさえする。今年はなんと観測史上最高に暑い夏になったんだそうで……はぁ、って感じです。ただ、夜になるとちょっとだけほよよんとやさしい風も吹いたりするようになってはいるから、ほんとにちょっとずつだけれど、季節は動いているんだろう……って、太陽ギンギンの昼間にはぜったいにそんな思いは浮かんできませんが。もう毎日暑い暑いというのもいい加減やになってきているのに、それでもついつい口から出てしまう。あつーい。これだと最高気温が33度とかになったら、かなり過ごしやすく感じたりするんじゃないだろか……。
 「まあ立派やな、今年の夏は。立派すぎるわ。三冠王みたいな夏や。」
 これは、先週お会いした書家の石川九楊先生が口にされていた言葉……しみじみ思い出してしまう。ほんとにその通りで、記録的な夏になったというわけだ。
 実家に帰って以来、い草の寝ござの気持ち良さに久々に目覚め、以来こっちでも寝ござを使っているのだが、今朝はなんか、ござがあたたかくなっていて目が覚めてしまった。エアコンのタイマーは夜中に切れるようになっていて、いつも日が昇る頃に暑さで目が覚めるのだが、今日はござまで暑かった(汗)……しばしボーゼン。こんなことってあるんだ……。今年の夏はなにもかも驚きづくめです。夕飯つくるときも、生野菜を洗うのにいつまでも水道の水がお湯だった......。
 そろそろ原稿書きの準備で先月の取材のテープおこしにかかっている。仕事部屋はエアコンを入れていても午後になると西の窓側から熱がじんじん迫ってくる気がするので、今日は我が家でいちばん涼しいリビングにMacとデジタルレコーダーと一緒に移動して作業。

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昼寝もござで......、

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