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2010年7月24日 (土)

感劇話その146 高座も夏ですな……月例三三独演@国立演芸場7/14

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 昨日はかなりの暑さと脱水症状を経験したせいか、寝る段になっても手足がぼあーっと暑くて、ひょっとしたら熱中症か? と思ってしまいそうな寝苦しさだったので、タオルでミニ氷枕を作って首の後ろ側に巻いて寝たら、わりとよく眠れて朝もわりと身体がすっきりになっていて一安心。連日のように、寝苦しさ対策や熱中症の予防策をテレビでもやっているけど、冗談抜きで今年は要注意だ。実家の母親にもしょっちゅう電話で警告しているし、私自身はそれでなくとも夏場は水分補給をしっかりやらないといつまた結石の発作が起こるかわからないという、いわばバクダンを抱えた身体なので、やっかいでございます……。
 と、ちょっとマクラが長くなったところで、先週行ってきた三三さんの落語会の話を(いつもタイムラグがあってすみません。カンゲキ話はなるべく日をおかずにアップしようと思っているのだが……)。
 今回の演目は次の通り。
『がまの油』柳亭市楽
『お菊の皿』柳家三三
『粗忽長屋』柳家三三
〜仲入り〜
『唐茄子屋政談』柳家三三

 夏バテ知らずの三三さんなのか、今月も三席しっかり話してくれた。市楽さんの『がまの油』は酔ってろれつが回らなくなったがまの油売りの口上が愉快なんだけど、口上の細かい部分が、私がこの話を聞くのが初めてだったせいか、早口でいまいちはっきりとは聞き取れず、それによって、酔ったあとの口上との違いがすぐには把握できなくて、笑いにすぐにはついていけない部分があった。それがちょっと心残り。三三さんの三席は、怪談話や唐茄子など、季節感たっぷり。『唐茄子屋……』は奇しくも先日、生志さんで聞いたばっかりだったので、なんとなく両者を比べてみたりしたけれど、やっぱり同じ噺でも噺家さんによって微妙に違うもので。三三さんは、吉原の花魁とのやりとりを回想する場面がなんかいつにもまして艶っぽくて、なかなかでした。若旦那のおじさんや、通りすがりに唐茄子を売ってくれるおじさんの江戸っ子べらんめえな調子は相変わらずのお手のものという感じで、楽しめた。
 『お菊の皿』は短めバージョンで駆け足で話した感じがした。次に『粗忽長屋』が控えていたせいかしら。個人的にわがままをいわせてもらうと、食べすぎで太ってしまったお菊ちゃんがだんだん世慣れ(?)していく感じとか、お菊の登場がどんどんショーアップされていくところをもうちょっとだけ補って詳しく描いてほしい気がしたけど。
 『粗忽長屋』は何回聞いても不思議な話だ。熊さんは本当に自分が死んだことさえ気づかないうっかり屋の極みなのか、あるいは、あわてものの極みの八っつあんがうっかりして死体を熊さんだと間違っただけなのか。いつも何が正しいのかわからなくなってしまって、終わったときに妙な気分になるのだが、今回の三三さんの噺ぶりもほんとうに不条理さが満ち満ちで、頭の中がぐるぐるしてしまった。これも噺家の力ということでしょうか。

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たまには三三さんのお顔と(別のチラシより)、プログラムのごあいさつの部分を......。

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