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2010年6月22日 (火)

感劇話その143 至福の時間♡柳家小三治独演会@日経ホール

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 先週の土曜日、夜は日本対オランダ戦に燃えたのだが、日中は久々に落語会に行っておりました。久々の小三治の独演会♡。演目は、次の通り。
『粗忽の釘』 柳亭燕路
『小言念仏』 柳家小三治
 〜仲入り〜
『青菜』   柳家小三治

 燕路さんは初めてだったけれど、なんか、昔懐かしい落語家さんといった雰囲気だった。『粗忽の釘』。あわてものが出てくるこういう長屋のドタバタ劇、大好きな話。打ち込んだ八寸釘の出てくる場所が仏壇の中の阿弥陀様の横だとか、頭の上だとか、噺家さんによっていろいろ違うみたいだけれど。
 小三治は相変わらずひょうひょうとして、いい♡。高座に上がってくるだけでうれしくなってしまう。今回のマクラは70歳過ぎてからの免許の書きかえでいろいろ苦労した話だったけれど、やはりマクラから既に大笑い。そのままいきなり『小言念仏』に滑り込んだカタチになったんだけど、『小言念仏』は初めてだったので、果たして別のマクラなのか、落語が始まったのか、最初のうちはわからなかった。木魚をぽこぽこ叩きつつ念仏を唱えながら、その合間にいろいろと周囲に小言をいう、その繰り返しの噺で、へ〜、こんな落語もあるんだ〜、と新鮮だった。
 扇子を木魚代わりにして一定のリズムでこんこん叩き続けながら話すのはなかなか大変そうだけど、それと平行して、しっかり周りの情景が目に浮かぶ話しぶりで、笑いの波を次々とひき起こすところはさすがに小三治師匠。となりのBは、完全にスイッチが入ってしまって笑い続けていた。あとで聞いた話では、この噺は小三治の十八番なんだそうで、納得。
 『青菜』は他の噺家さんで聞いたことがあったが、小三治が話すと、ご隠居の風流な口ぶりを真似したがる植木屋さんの、なんともこっけいで微笑ましくて、かわいらしいキャラクターというのがほんとうにしみじみ伝わってくるようで、これまた楽しかった(ちょっと誉め過ぎ? でも、好きなんだもん)。相変わらず小三治師匠の落語会は、心が幸せ気分でいっぱいになります

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日経ホールは初めてだったが、なかなか居心地のよい空間でした。

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コメント

白雲斎さま、ありがとうございます。白雲斎さまも小三治さんが大好きと聞き、嬉しいです。私にとっても好きな噺家ベスト3の1人です。とても人気なので、なかなかチケットがとれないのですが、聞くたびに幸せな気持ちにさせてくれる噺家さんです。

投稿: わらB | 2010年6月28日 (月) 16時58分

小三治さん、いいですねー!私の大好きな噺家の一人です。飄々とした雰囲気に、歯切れのいいベランメー、淀みなくポンポンポーンと運ぶ口調が、実に小気味良いですねー。その上、都都逸や端唄なんかも軽々やってくれるし、とにかく名人。最近、落語協会の新会長に就任したそうですね。円熟の芸に更に磨きがかかることでしょうね。

投稿: 白雲斎 | 2010年6月26日 (土) 22時41分

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