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2010年5月25日 (火)

思いあがり……、

 今日はどっかり1日家にいられる日だった。そしてまた真夏のようないいお天気。しかも湿度は低いので、風が通るとこれが意外とサワヤカだった。朝の水やりの後、洗濯機を回しながら水戸の取材のテープをつらつらおこす。なんか平和。
 でも、やってきたダスキンさんは、「明日っからまた天気がおかしくなって気温も下がるらしいですよ。こんなんじゃほんとに身体がまいってしまいますよね〜」と、珍しくこぼしていた……ほんとに。
 しかし、平和などとはとてもいっていられないことが、世の中ではどんどん起こっている。宮崎の口蹄疫の問題はほんとうに深刻だ。数年前に、北海道・中標津の養豚業の方を取材したことがある。そこでは家族でできる範囲で20頭前後の豚を育てていて、広い豚舎でストレスを感じることなく育った豚さんたちは、味がとてもよいといって、じわじわと人気が広がり、札幌や東京のレストランにも肉を卸すようになっていた。この養豚家のおじさん一家は、いずれ食用にするために、手塩にかけて豚を育てるわけだ。それはもちろん、どの畜産農家の人たちも同じだ。
 中標津のおじさんは、出荷する時期の豚さんには背中に天使の羽が生えてくるのが見えるのだといっていた。いま、宮崎で毎日のように処分されている牛や豚のなかには、当然、まだ天使の羽が生えてくるのはずっと先の仔牛や仔豚もいるのだろう。それにしても、はっきり感染したかどうかはわからなくても、感染の疑いのあるものはすべて処分されてしまうというのは……法律で決められているとはいえ、このニュースが流れるたびにとても辛い気持ちになる。
 でも、先日、私の好きな松井今朝子さんのブログを読んでいて、はっとさせられた。そこには、「……農家の方を気の毒に思うのは当然でも、いずれ殺されて食べられる運命にある牛や豚が、その前に殺処分されることを妙に気の毒に感じてしまうのは、罪深い人間の思いあがりだと戒めるべきなのかもしれない」と書かれていた。たしかに……安易にかわいそうだと思っていた私の心には、とんだ思いあがりがあったのかもしれない。人間は、他の生き物の命をいただいて生きているのだということを、その意味をぜったいに忘れちゃいけないんだなあということを、改めて思い知らされたのでした。

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コメント

白雲斎さま、こんにちは。コメントをありがとうございます。数日前に拝見した白雲斎さんのブログの”カラスとぽっくり”の話にしみじみしたのでコメントしようと思っていたのですが、このところちょっと余裕がなく、バタバタしているうちに白雲斎さんに先を越されてしまいました。また改めて書き込ませていただきますね。

投稿: わらB | 2010年6月 6日 (日) 00時14分

わらBさん、しばらくでした。わらBさんが口蹄疫のために殺処分される牛や豚たちを、かわいそうに思うのは、決して“思い上がり”などではないと思いますよ。人間はどうせ後で殺して食べちゃうくせに、事前に殺される動物たちに同情するのは偽善だとの考えは、人間の開き直りのように思えるのですが、、。イヤ、人には色々な考え方があり、私はただ、動物の命への感謝や、彼らを殺すことへの罪の意識を忘れたくないね、と思うだけのことです。私もブログに書いてみました。トラック・バックを送信させて戴きますので、よろしくお願い致します。

投稿: 白雲斎 | 2010年6月 4日 (金) 13時28分

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