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2010年4月20日 (火)

感劇話その139 松たか子の美しさが光る『2人の夫とわたしの事情』@シアターコクーン

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 サマセット・モームの原作をケラリーノ・サンドロビッチが演出した舞台『2人の夫とわたしの事情』を見てきた。舞台は20 世紀前半のイギリス。夫を戦争で亡くした未亡人が、その後、夫の親友と再婚して暮らしているところに、死んだはずの最初の夫が生還してきて……。さあ、最初の夫と現在の夫との愛の板挟みに苦しむ美しい未亡人の悲劇……かと思いきや、この未亡人のなんと自由奔放でしたたかなこと。じつにあっけらかんと、鮮やかなくらいに我が道を突き進む強い女性を演じるのは松たか子。ほんとに美しいし、達者でうまい。
 この妻が、ほんとに笑っちゃうほど小憎らしい。だけど、その美しさゆえに2人の夫たちは我が妻の所行をついつい許してしまう、というか、ついつい乗せられてしまう……。まさに翻弄されっぱなしの夫2人。哀れだけど、なんか達観していて、そのへんがしみじみおかしい。まあ、あんだけきれいな奥さんだったら、そういうのもありか、とついつい納得させてしまう松たか子の美しさと演技に脱帽、といった感じだった。 
 段田安則、渡辺徹という舞台のベテランを相手に、ぜんぜん見劣りしない松たか子。『ロマンス』、『パイパー』と、ここ数年、見る度に松たか子のうまさと輝く美しさには感心させられる。ちょっとほめすぎか? いやでも、宮沢りえとはまた違った華というか、舞台での美しさが松たか子にはあると思うんだよね……。一緒に行ったライターのYちゃんと、「まったく、“ロンバケ”に出ていた頃から考えると、こんなふうにすごくなるなんて思わなかったよね〜」と、しみじみ話しながら劇場を後にし、出たばっかりの『ヴィヨンの妻』のDVD、借りてみようかな〜と思ったのでありました。

201004221058000


金子國義さんの絵がまた素敵なり

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