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2010年3月 4日 (木)

感劇話その134 掛け合いが楽しい狂言2本__横浜狂言堂@横浜能楽堂

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 先月書きそびれたカンゲキ、今日は横浜能楽堂で行われた狂言のことを。毎月第二日曜日に狂言普及のために開催されている“横浜狂言堂”。毎月出演者が変わり、解説つきで狂言を2本、それを2000円で聴けるという、ファンには超嬉しい、初心者にもなじみやすいリーズナブル企画だ。2月は野村萬斎、万之介、石田幸雄さんらの出演で、『寝音曲(ねおんぎょく)』と『磁石』だった。
 解説は石田幸雄さん。考えてみたら、石田さんの狂言の台詞以外のお喋りを聞くのは初めてだったかもしれないが、飄々とした雰囲気でわかりやすく、もう既に狂言が始まっているような感じだった。『寝音曲』は、太郎冠者と主人の話。太郎冠者の謡う声を気に入った主人が、太郎冠者に自分の前で謡うように命じるが、しょっちゅうそんなことになったら嫌だと思う太郎冠者は、お酒を飲んで、女の人の膝枕がないと声が出ない、と言う……。なんともお調子者の太郎冠者。それに応じて自分で膝枕をしてしまう主人もおかしい。狂言なのでそのものズバリの膝枕の姿勢をとるわけではないが、相変わらずのおとぼけ話で、最後にお酒が回ってきた太郎冠者が舞ってしまうのが愉快。
 『磁石』はすっぱ(詐欺師)と田舎者の話。寝入った田舎者をすっぱが宿屋の主人に売りつけようとするが、これを耳にした田舎者が先回りをして逃げ去り……。すっぱのほうがなんとなく小心者で、田舎者のほうが肝が座っているような、クライマックスに向かうにつれて、その立場逆転のおもしろさのようなものがある。今回は2本ともとてもわかりやすく、二人の演者の掛け合いが楽しい演目だった。そしてこの狂言終了後に、先述の野毛のハシゴへと繰り出していったのでありました……。なんか二週間ちょい前が、もう遠い昔。

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