« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月28日 (日)

0・02秒差は距離にして26・25センチの差らしい……

 パシュートは惜しかった……0・02秒差なんて……これこそまさに惜敗。レースはずっと日本が優勢だったのに、最後の最後で……それだけドイツのゴール直前の追い上げがすごかったというわけだけど。日本のタイムが3分2秒84で、ドイツが3分2秒82……距離にすると26・25センチの差らしい……。でも、たいしたもんだ。というわけで、日本勢の最後のメダルは銀でした。
 約3分間を全力で走り(滑り)切り、100分の数秒を争った競技もあれば、今日は、4時間〜5時間〜6時間もひたすら自分自身と戦い続けた競技もあった。今日は東京マラソンの日。私の知り合いも、編集者Tグッチと、よく行く近所の台湾料理やさんのマスターと、同級生のHちゃん(女子)が参加。雨が霙に変わりそうな寒さの中、見事に3人とも完走した。男性陣は4時間台、Hちゃんは(まだ会えていないが)どうやら5時間40分台のタイムだったようだ。相当な寒さだったらしく、その環境で完走したのはほんとにあっぱれ。
 夕方からマスターのお店に集まって、秋にみんなで仕込んだお味噌の天地返しをした後に、マスターとTグッチのマラソン完走のお疲れさま会。42・195キロという距離を走った後だというのに、二人とも涼しい顔で食べて、飲んでケロリとしていた。とくにマスターは、ちょうどお誕生日と重なって、50代半ばを迎えたというのに、どっちかというと40代のTグッチよりもさらにケロリとしていたから、走る人の体力ってすごいもんだなと思った次第で。そういえば、年末に「来年はマキノさんも10キロマラソンからチャレンジしてみたら?」と言われてたりしていたことを思い出したのだが、到底、私には無理だわ〜と思っているのであります。

201002281830000


仕込みから約4ヵ月。お味噌の発酵が進んで”もろみ”を含む液体が出てきていた。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月27日 (土)

パシュートという穴馬……

 午後から渋谷で取材の予定だったが、渋谷に着いたところで、待ち合わせ予定の編集者さんからメール。突然の胃痛で苦しんでいるとのことだった。すぐに電話をして相談。ご本人は時間を少しずらしてもらえれば、這ってでも行きますと言っていたが、電話の声がいつになく辛そうだったこともあり、こちらとしては、無理して出てきてもらって取材に臨んでも、途中でさらに容態が悪化してしまったらよけいまずいし、取材の相手にもさらに心配をかけてしまうことを考えて、無理をしないほうがいいから今日はとりあえず辞めて、日程を変えてもらいましょう、と話し、結局延期してもらうことになった。夕方に連絡を入れたらだいぶ治まってきたとのことだったのでほっとした。彼女は今週、別の本の校了で連日かなり根詰めていたようだから、校了明けに疲れが胃にきたのかも。校了明け(しかも週末)くらいのんびり休みたいところだろうに、取材を入れていたわけですね。やれやれ、みんなよく働きます。
 オリンピックはいよいよ大詰め。ここにきて、スピードスケートのパシュートという競技が登場。日本女子は銀メダル以上が確定、明日の決勝に駒を進めた。その準決勝までの様子を見たが、これがけっこう、予想外におもしろかった。パシュートとは追い抜き競技のことで、トリノから正式種目になったそうだ。レースは3人一組のチームで勝ち抜きトーナメント方式で行なわれる。同じコースを一人ずつリレー式に走るのではなく、コースは国ごとに別々で、チーム3人が一緒に走り、先にゴールに入ったチームが勝ちになる。その場合、3人のうちの一人だけが突出して速くてもだめで、3人全員がゴールしたとき、つまりもしもバラけてゴールした場合はいちばん最後の人のゴールがそのチームのゴール、となる競技だ。タイムで競うのではなく、とにかく対戦したチームよりも先にゴールすれば勝ちというわけで、チームワークが勝負なので日本人には向いている競技といえるかもしれない。同じコースで抜きつ抜かれつ、というハクネツのレース展開があるわけではなく別々に淡々と回っているので、最初のうちは見ていてもいまいち盛り上がりに欠けるような気もしたが、ついつい見入ってしまい、へえ〜、こんな競技も残っていたのね、と、明日の決勝が楽しみになってきた。日本が金メダルを狙える最後の競技のようだし。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月26日 (金)

こんなに熱くフィギュアを見たオリンピックは初めてかも……

 朝から女子フィギュアに釘付けになり、すべてが終わったときにはかなり脱力してしまった。演技直後の真央ちゃんの、泣くのを精一杯こらえながらも涙を出してしまいながらインタビューに答える姿には、またしてももらい泣きしてしまい、これも母心なのだろうかと思ってしまった。思えばトリノ五輪の直前に彗星のごとく現れたときからこの4年間、ずっとみんなで注目し続けてきたわけだから、キム・ヨナが韓国国民の妹である以上に真央ちゃんは日本国民の娘であり孫のような存在になっているのかもしれない。パーフェクトな演技をして負けたならまだしも、トリプルアクセルはすべて成功させながら、別の思わぬミスが出て敗れたということについては、大きな悔いが残ったのは確かだろう。それだけオリンピックには何が起こるかわからないということなのか、魔物がいるということなのか、やはりライバルは自分自身でしかないということなのか……。
 それにしても息詰まる熱戦だった。あれだけの重圧の中でショートプログラムとフリーでトリプルアクセルを3本も成功させる真央ちゃんの精神力の強さには恐れ入るし、メダルは金じゃなかったけれど、大大大あっぱれな銀であることは誰も否定しないだろう。対してキム・ヨナ選手も国民の期待を一心に背負っての大重圧の中で、あれだけの演技ができるのはすばらしいのひとこと。じつにおそるべしな19歳の二人である。この二人が同時期に終わりなき戦いを続けなければならないなんて、スケートの神様もなんと恐ろしいシナリオを考え出したことか……。
 キム・ヨナ選手のプレッシャーもそうとうすさまじいものであっただろうことは、彼女が最後に見せた涙でわかるような気がした。といっても、私なんかには当然、想像もつかないものだけど。彼女のパーフェクトな演技の素晴らしさは納得できるし、見事な金メダルだと思う。しかし、敢えて、あえていわせてもらうと、世界の女子で何人もできる人がいないというトリプルアクセルをオリンピックで3本も成功させた真央ちゃんの快挙に、もう少し高い評価がついてもいいのでは? トリプルアクセルが女子の難易度ナンバーワンの技だというなら、基礎点をもっと高くしたり、出来栄えももっと評価されるべきではないだろうか。と、素人の私は思ってしまう。そうじゃないと、男子のプルシェンコの場合みたいに、4回転を鮮やかに決めても他のツメがちょっと甘かったということが厳しくマイナスになって総合点が低くなったケースと同じで、いまいち納得がいかないという気分も残る。技術よりも芸術としてのできを重点的に評価するというのであれば、スポーツといっていいのかどうなのか、わからなくなる気もするし……。このあたりは男子の4回転に関してけっこう問題視もされているところのようだから、今後、何か動きが出てきて採点方法が検討されてもいい部分なのではないかなあ、と思った。
 鈴木明子のウェストサイド・ストーリーはじつに伸びやかな演技で、これまた感動させてもらった。ミキティもほとんどミスなく終えたし、全員入賞という大あっぱれな結果に終わったフィギュアのみなさんに大拍手。ほんとに熱狂させていただきました。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月24日 (水)

家にいてもいろんなコトがある……、

 残りの原稿を夕方に送り、今回の入稿作業はひとまず一段落。とはいえ、おやつタイムにいれたての紅茶をこぼしてしまい、熱湯が右手を直撃。冷やしたりクスリ塗ったりしてしばらく中断したうえ、とくに被害の大きかった薬指と小指のヒリヒリが治まらないので、そこからは左手の人差し指タッチで原稿を仕上げることになり、あとちょっとだと思ったところから予想以上に時間がかかってしまった。休憩なんかしないで一気に仕上げてしまえばよかったと反省。毎回いろんな教訓があるもので。で、夜になったら痛みも治まってきたのでコレをパチパチしている次第です。 
 カーリング女子はスイス戦以来、結局ギブアップ続きで敗退してしまった。でも今回の彼女たちの活躍のおかげでかなりカーリングのルールもわかってきたし、氷上の小さなチリ一つでショットが狂ってしまうというじつに繊細な競技なのだという、競技としてのおもしろさや醍醐味も感じさせてもらえたので貢献度は大きいのではないだろうか。チーム青森のみなさん、お疲れさまでした。これでカーリングへのみんなの関心が高まってきたら世界選手権なども中継されるようになるかもしれないから、そしたらまた小林さんの熱い熱い解説を聞けるのではないかと、ひそかに楽しみにしているのであります。
 そしてついに始まったフィギュア女子の決戦。真央ちゃんとキム・ヨナの一歩も譲らぬ攻防は、まさに息詰まる戦いという雰囲気で、美しさと恐ろしいほどの気迫がぶつかりあって、まさに氷も溶けそうな感じだった。でも、できばえというものに対するジャッジの印象が加点されるということに、結局は採点競技の限界というか疑問を感じてしまったりもする。それにしても二人ともすごすぎる。真央ちゃんがノーミスで終わったときに思わずうるっとしてしまった自分に驚いたのだけど、これって母心みたいなものなんだろうか……。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月22日 (月)

オリンピックもそろそろ後半……?

 1本目の原稿が夜にできあがって、担当者に即メール。もう1本は水曜日までの予定なので、今夜はもう作業はしないことにした。
 オリンピックの観戦記、ちょっと書き過ぎかなーと思っていたが、オーストリア在住の同級生ゆりちんからのメールで、「放送とタイミングが合わず、ドイツやオーストリアの局で日本の選手情報が流れるわけもないので残念ながらライブも見られず。情報源はネットと容子ちゃんのブログです」と書いてくれていたので、今日も書こうと思うのでありました。とはいってもずっと机のほうに居たので、本日は朝方のカーリング女子の対ロシア戦と、午後にやはりカーリングの対ドイツ戦の後半をちょっと見ただけなのだが。あ、あと、今年から競技種目になったというフリースタイル・スキークロス(男子)というのをちょこっとだけ見たが、これが先日のスノーボードクロスとほぼ同じ起伏のあるコースをスキーでびゅんびゅん飛んで滑って、というもんのすごい迫力あるレースだったので驚いた。
 カーリング女子はロシアに勝った試合は延長戦で奇跡的な大逆転勝利だったが、ドイツ戦は惜しくも敗れるという結果。ランキングでは日本より上のロシアには競り勝ち、日本より下のドイツには惜敗というのは、それだけレベル的には拮抗していて、1投1投の正確さが勝敗を分ける、ということなのだろうか。解説の小林さんは今日も絶(舌)好調のご様子だったが、やはり負けたドイツ戦はロシア戦に比べると、どことなく声に勢いがなかったような。そういえば小林さんは巷でもけっこう話題になっているようで、今日、友達からもらったメールには「毎夜カーリング観戦で寝不足。解説の小林さんが面白すぎてとりこ」とあった。今夜はニュースで解説もされていて、お顔も拝見してしまった次第。カーリング女子はこれで3勝3敗で、次のスイス戦が勝負。また鮮やかなミラクルショットを決めて、小林さんの「Perfect!(巻き舌)」の声が聞けることを望みます。

201002092333000


今日は猫ちゃんの日だったので、最近のわらびを。布団に入ってきて爆睡直前。オリンピックにはまったく興味なし。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月20日 (土)

カーリングもおもしろい

 今日はひたすらマックに張り付き、テープおこしの仕上げして原稿の構成を練ったりしていた。原稿を書く時はいつも“書き出しをどんなふうにするか”でかなり時間がかかってしまうのだが、今日もそんな感じで、いろいろと書き出してみるが、なかなかしっくりこない。そんなこんなで、オリンピックはカーリング女子だけを見た。
 ここにきて、すこーしずつカーリングのルールとかがわかるようになってきて、見るとけっこうおもしろいのだが、今日のイギリス戦は両チームともナイスショットの応酬で、息詰まる攻防戦だった。白眉は第9エンド、日本の主将、目黒もえちゃんのスーパーショット。失敗したら同点に追いつかれるという場面で、ストーンの僅かな隙間を滑り抜け、見事にイギリスのストーンを2つ同時にはじき出した。これには思わず拍手でありました。これで11ー4となり、イギリスは次の攻撃をせずにギブアップ。いつの間に“カーリング娘”から“クリスタルジャパン”になっていたのか知らなかったけど、彼女たちの次の活躍が楽しみだ。
 カーリングではもう一つ、小林宏さんという解説者が大いに気になってきた。我が家では、解説者でありながら見ている観客と同じように絶叫したり、選手を応援したりしている人のことを“マツキ的な人”といっているのだが(わかる人にはわかると思うけど、サッカー解説者の松木さんが、いつも絶叫したり、ヨシ! ヨシ! とか、お〜アブナイ! とか言っているので)、カーリング解説の小林さんもまさにそうで、「カーリングにもマツキさんがいた!」と、夫と注目。今日は特に白熱した試合だったので、ヨシ! ヨシ! 行けー! のみならず、イエス! イエス! イエース!! ナーイスショッ!! の連発(英語も堪能な方のようです)。テレビのこっちにいる我々以上に熱くなっていて、彼のリアクションを聞いているのもすごくおもしろかった。でも、小林さんは絶叫だけでなく、解説がとてもわかりやすく、なんというか敵味方両方ともに愛のある解説をしてくれるので、聞いていて本当に楽しめるのだ。カーリングの日本代表監督の経験もあり、長野五輪ではカーリングの競技委員長を務めた方らしい。小林さんの次もまた楽しみなり。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月19日 (金)

挑戦して銅メダル、おめでとう!

 フィギュアの高橋選手、銅メダルおめでとう! 4回転に挑戦してコケるも、すぐに立て直してあっぱれの演技だった。感動しちゃった。ニーノ・ロータの「道」のメロディが耳についてしまうくらい、夜は何度もニュースで映像を見ましたでございます。 
 最初に4回転で失敗しても、すぐに笑顔で演技を再開していて、失敗をひきずっている様子が見られなかったので、あ、これはいけるかもしれないなと思っていたが、のびやかな動きと豊かな表現力は、ほんとうにすばらしかった。ニュースのインタビューを見ると、もともと4回転ジャンプを入れて自分なりにパーフェクトな演技をすることがこのオリンピックでの目標だったから、飛ばないという選択は最初からなかった、とのことで……。その強い思いが見事に実を結んでの銅メダル、なのだろう。はあ、よかった。かたや、4回転を飛ばずに手堅い演技をしたライサチェックが金で、4回転に成功しても他の部分のツメがいまいちだったプルシェンコが銀、というのはまたおもしろいというか、いろいろなことを考えさせられる。織田選手のアクシデントは痛恨の極みだが、でもよくあそこから立て直したし、ソチに大いに期待感がつながる小塚選手の4回転成功もあったしで、男子フィギュアはハラハラドキドキ、とっても楽しめた。
 というわけで、原稿書きウイークのはずがすっかりオリンピック・ウイークになってしまっているんだけど、そろそろレイアウトも確定しそうなので、いよいよこちらは本番の始まりという感じでございます。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月18日 (木)

国母選手、残念。でも演技には感動。

 原稿書くためにテープ起こし1本分だけは済ませたものの、本日もカーリング、スノーボード・ハーフパイプとオリンピック観戦。服装の乱れ問題で注目を浴びた国母選手のスノーボード・ハーフパイプは見ていて迫力満点でおもしろかった。国母選手のことは、私は服装のことよりも最初の会見での発言の方が大いに気になったし、それは彼だけの問題ではないだろうと思っている。事なかれ主義で解決しようとするオトナたちがたくさんいる中で橋本聖子団長の決断はあっぱれだと思ったし、だからこそ国母選手には本番の競技で思い切りがんばってほしいと思っていた。ハーフパイプの会場を見ていると、選手は腰パンだらけだし、カラフルなウェアで、フランスの選手たちはわざとダリみたいなヒゲを顔に描き込んだりしていて、11歳でプロの資格をとってずっとこの世界で生きてきた国母選手にとって、自分のスタイルをアピールすることは生き方としてカラダに染みついていることなんだろうなというのが、よりよくわかった気がした。でも、公式のユニフォームを着崩したことはやっぱりまずかったと思うけど。
 結果は8位だったけれど、彼の演技はかっこよかったし、すごい技術だと思った。予選を終わって2位だったから、決勝でも同じ演技をすればそのままメダルをとれたかもしれないのに、さらに上を目指して2回とも大技のダブルコークに挑戦する姿はあっぱれだと思った。着地さえ決まれば......。金メダルのショーン・ホワイトは1位を既に決めた後の演技でもさらにもっとすごい大技を披露してちゃんと着地できていて、王者の風格充分だった。挑戦をせずに手堅くいって勝つか、失敗して負けてもいいから挑戦するのか。これは、メダルを狙う選手それぞれで考え方が分かれるところだとは思うけれど。国母選手は挑戦して失敗した。でも、その姿には素直に感動した。ということで、さあ明日の高橋大輔選手は4回転に挑戦するんだろうか。

| コメント (2) | トラックバック (1)

2010年2月17日 (水)

男子フィギュア好発進

 今日も見入ってしまったオリンピック。フィギュア男子のショートプログラム。日本選手は3人とも好発進。高橋大輔はcobaの曲を完璧に自分のものにしているという感じだった。やっぱりお家で作業の期間がオリンピックと重なるとだめですなあ……。レイアウトデザインがメールで送られてきて、それをチェックしたりしつつ、デザインが確定しないとまだ書き始められないなあ、などと思いながらまたテレビをつけている。「オリンピック見るのはいいけど、締め切りちゃんと守ってくださいよ」という担当者の声が聞こえてきそうだ……。でも、レイアウトのPDFファイルがメールで送られてきて、家に居ながらチェックしたりすることにもう何のありがたみも感じず、いまやそれがまったく当たり前の時代になってしまったんだなあと思うと、カラーコピーしたレイアウトをバイク便で送ってもらってチェックしていた時代がなつかしいというか、なんというか。その前はファクスで、モノクロだから写真が真っ黒につぶれてなんの情報なのかさっぱりわかんないので写真に必ず引き出し線がついて編集者からの説明書きがあったりして……ほんとにアナログでありました。そんな時代から考えるとえらいこと便利になって、作業時間もかなり短縮されて効率もアップしたもんだとつくづく思う。ま、短縮された分だけ別のことを詰め込まれていたりすることもあるから、ラクになったといえるかどうかはわからないけど。
 日本勢がメダルを獲得したスピードスケートの世界でも、1000分の1秒を競い合うためにスーツの開発にさまざまなハイテク技術が搭載されて、抵抗をより軽減したり、選手の動作をサポートしたりしているのだそうだ。長野で清水選手が金メダルに輝いた12年前から比べると、まさにレイアウトチェックが“コピーしてバイク便かファクス”から“メール”になったように、スーツも格段にハイテクになっている、ということなのだろう。
 そこへいくとフィギュアスケートは、靴やウェアにどれくらいハイテク技術が使われているかはわかんないけど、道具というより人間の肉体がメインの印象があるからまだ充分アナログな感じがして、見ていてある意味、ほっとするようなところがある。ウェアもおしゃれにフリフリしていたりするし。でも、ロシアのプルシェンコ選手が機械のように正確なくるくる4回転ジャンプを軽く決めるのを見ていると、フィギュアも人間の肉体の限界に挑戦する激しいスポーツなのだなあと実感させられる。先日、NHKスペシャルに4回転ジャンパーの代表として出ていたブライアン・ジュベール選手が今日のショートプログラムでは失敗してしまったのが驚きかつ残念だったけれど、それだけ4回転というのは大変な壁なのでありましょう。フリーで4回転決めて金メダル、とやたらに騒がれている日本の高橋選手や織田選手は挑戦するのだろうか……。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月16日 (火)

あっぱれな4位

 取材の際の写真も徐々に上がってきてページのレイアウトも進みつつあるようで、原稿書きもいよいよエンジンかけないと、という感じになってきている。しかし家にいるとオリンピックは見てしまいますなあ……。ここにきてスピードスケートでついにメダルを獲得する選手が出てきて日本中がほっとしている感じなんだろうけど、今日までの数日間で個人的にとくに印象が深いのは、モーグルの上村愛子とフィギュアスケートの川口ペアだ。ともに4位で惜しくもメダルに手が届かなかった。     
 競技後の上村の「どうして一段一段なんだろう」というコメントは深く心に響いてくる。長野五輪以来、他の人にはとうてい理解し得ないであろう苦悩と努力を積み重ねてきて、ついに今度こそメダルが見える位置にいるかと思っていたが、さらに上の結果を出した選手が3人いたという現実。上村選手のこれまでの歩みがドキュメントでさかんに紹介されていたけれど、表に見えないところでもっともっとさまざまな努力があり、挫折もあったはず。それでも12年間もひたすらにモーグルに打ち込み続けたそのエネルギーや気力は、本人以外にはぜったいにわからないと思う。12年間だよ……今回こそはメダルをとらせてあげたかったなあと、個人的にとても残念だった。
 同様に川口選手も、国籍を変えてまでも尊敬するコーチのもとで夢を叶えたいという思いの強さはどんなものなのか、はかり知れない。しかも12大会も連続して金メダルをとり続けているロシアのペアの代表として出るという重圧は、いったいどれほどのものだったのだろうか。川口にもメダルをとらせてあげたかった。でも、ミスが出てしまって残念だったけど......。それにしても、順位では一つしか差がないのに、3位と4位の間には、暗くて深い川があるのだなあ……。ひたすらメダルを目指してきたご本人たちにとっては、4位以下は敗北と同じに感じられるのかもしれないが、それでもあえていわせてもらうと、負けじゃない、どちらもあっぱれな4位であることは間違いない。
 きっと、上村選手や川口選手のように注目を集める選手たち以外にも、オリンピックに出てくる多くの選手たちが、その舞台のために、他人には知る由もない密度の濃い時間を何年間も過ごしてきているに違いない。だからこそ、それだけの濃密な時間と努力を結集してつくり出される一瞬の技が、私たちを興奮させ、魅了するのだと思う。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月15日 (月)

ハシゴ酒@野毛

 昨日は午後から横浜能楽堂に狂言を聞きに行く。“毎月第二日曜日は狂言の日”と決まっている横浜能楽堂の企画“横浜狂言堂”だ。詳細は改めて後日“感劇話”でご紹介するとして、昨日はアフター狂言で久々に野毛のお店をハシゴしたのでそのことを。
 能楽堂を出たのは午後4時前。一緒に狂言を聞いたライターのYちゃんと、まずはコーヒーを飲みたくて、古本屋さんと一緒になっている小さなカフェに入る。まるで個人宅のお部屋にいるような店内で、“ラオスの森のコーヒー”をいただき、本棚の上の方に今は亡き稲越功一さんのフォトエッセイ『私の東京物語』をみつけ、道端の猫たちの写真の表情に魅かれて購入。そこから編集者麗子が合流して、野毛の夜が始まった。日曜日だというのに……。
 そう、日曜日なので、野毛といえどもめぼしいお店はほとんどクローズド。しかし、地元山下町在住のYちゃんのご案内で、1軒目はベルギービールがたくさん揃う「Le Temps Perdu(ル・タン・ペルデュ)」へ。もとは昭和22年にオープンした喫茶店だったというどこか懐かしい雰囲気の店内に年季の入ったアップライトピアノがあって、奇しくも昨夜はピアノ&サックスのライブ演奏が入っていた。生のサックスを間近で聞くのは初めての経験でとても心地よく、ソーセージをつまみながらヒューガルテンの生と赤ワインをいただく。「Le Temps Perdu」のマスターに紹介されて、2軒目はスペアリブがおいしいという「クックパック鶴岡」へ。赤ワインにスペアリブを2本ずつかじる。
 いつになく肉、肉ときたので野菜を食べたくなり、次は雑居ビルの二階にある家庭料理風の居酒屋に入って(名前忘れました)、おひたしやサラダを中心に、熱燗を3人で4〜6合。ママの自家製のヤーコンの味噌漬けが珍しく、かつおいしかった。最後に伊勢佐木町寄りのあたりにあるバー「クライスラー」へ。ここは昭和25創業という老舗のバーで、内装も昔のままだとか。ウィスキーやブランデーの見たこともない珍しいボトルが天井までびっしり。とりあえずラフロイグのソーダ割を注文。もう既に3人ともかなりテンションが高まっているところに、店内のジュークボックスから流れてきたのが「アローン・アゲイン」(ギルバート・オサリヴァン)だったので絶叫する麗子と私(お互いに青春時代の思い出の曲なのでございます……)。つづくニルソンの「ウィズアウト・ユー」で歓喜も最高潮に……とまあ、久しぶりによう遊びました。タリスカーのソーダ割を半分くらい飲んだところで終電が気になって撤収。今朝はかろうじて二日酔いを逃れております。こんなふうにハシゴが楽しい野毛の森。まだまだ奥は深し、でございます……。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月14日 (日)

感劇話その132 こんな悲劇もあるのです……。__2月文楽公演第二部

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 文楽東京公演。昨日は第二部を見てきた。演目は『大経師昔暦(だいきょうじむかしごよみ)』、通称“おさん茂兵衛”の世話物である。近松の原作で、罪もない人々が思わぬ出来事からあれよという間に悲劇の渦に飲み込まれていく不条理さがたっぷりと描かれる。とはいえ、もとは京都で実際に起こった密通事件で、密通した男女とその仲介をした女の3人が処刑された事件を脚色したものだというから、ちょっとびっくり。昔は密通の仲介役も厳罰に処されていたのである。
 大経師とは朝廷の御用を勤める表具師のこと。その妻おさんの親が金策に困っているのだが、娘の夫には借り辛いという親の雰囲気をおさんが察し、それを手代の茂兵衛に相談したのが、ことの始まり。そこから話が思いがけない方向に展開していき、まったくのハプニングから、相手を取り違えて密通してしまうおさんと茂兵衛。どうして最後まで人違いだと気づかないのか、とか、そのへんを疑問に思っては話は進まない。とにかく間違い、ミステイクなのだから、おさんと茂兵衛の間には恋愛感情などなにもないのだが、そのまま二人で逃亡して、挙句に捕えられてしまう。さらにそこに、茂兵衛に以前から好意を持っていた下女のお玉もからんできて、話はさらなる悲劇を生む。
 観終わったとき、「誰も悪くないのにどうしてこんなことに……」と、思い切り不条理さを感じずにはいられない話だ。でも、そこに、自分たちのことが原因で娘を罪人にしてしまった両親の深い苦悩や、同様にお玉を思う伯父、梅龍の嘆きが加わって、人間の愚かさ、哀れさなどを写し出す深いドラマが描かれていくところは、さすが近松という感じである。二段目「岡崎村梅龍内の段」の切り場は住大夫がじっくりと聞かせてくれる。住大夫は相変わらず絶好調のご様子だ。また、一段目のラストで、おさんと茂兵衛がお互い人違いで肌を合わせてしまったことがわかってはっとする場面、「やあ、おさんさまか」「茂兵衛か」で、舞台の照明がぷっつりと消え、さーっと幕がひかれる。この終わり方、というか続き方はなかなかにドラマチックで、一体この先どうなるんだろう、という思いをかきたてられる巧みな演出だと思った。

201002151450001


プログラムより。逃げるおさんと茂兵衛

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月13日 (土)

さて、オリンピック開幕

 昨日は取材日、一昨日はその準備その他と、落ち着いてブログに割く余裕ももてないまま爆睡に突入、の日が続き、ようやくの週末。しかし、今日からはオリンピックも開幕したので、また慢性的な睡眠不足の日が続きそうな予感が。仕事はこれから数日原稿書きに入るので、外に出かけない分、お家で原稿&オリンピック観戦の日々になりそうである。今日は午後から文楽公演に出かけたので、開会式のクライマックスの聖火台に点火、の直前までしか家に居られなかったのだが、ちょー久しぶりにブライアン・アダムスの歌う姿を目にすることができたのは楽しかった。ブライアン・アダムス、50歳になっていたのねー、としみじみ。「永遠のロック少年」といわれた彼もそれなりの年齢になっていたわけで、さすがに昔と全然変わらない、とはいえないけれど、老けた感じはぜんぜんなかったからひとまず安心した(余計なお世話だよね……)。「カナダなんだから、ジョニ・ミッチェルは出ないのかしらねー」「だいぶ前に、もうライブはしないといっていたみたいだから、こういうところには姿を現さないんじゃないか〜?」と、夫と話していたところに、「Both Sides Now」が流れてきたので、えー、出てきたの〜!? と一瞬沸き立つ我が家であったが、どうやらこれはCDに入っているものを使ったようだった。でも、ジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」が流れる中で、ダンサーの少年が宙を舞いながら、会場に草原(の映像)が広がっていく数分間は目にも耳にもとても心地よく、私にとっては開会式の中でも特に印象深く心に残ったシーンでありました。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月10日 (水)

大入袋が届きました。

 1月の「新春浅草歌舞伎」(1月2日〜26日)が連日大好評で、千穐楽には大入袋が出たそうだ。私も今回、プログラムのお仕事に一部関わらせていただいたということで、松竹の担当Fさんが、わざわざ大入袋を送ってくださって、今朝それが届いた。大入袋をいただくなんて初めての経験で、驚くと同時に、わざわざ送っていただくなんて、なんてありがたいことだと思った……。縁起物として、しばらく机の上に飾っておきます。

201002111216001


こいつは春から縁起がいいわぇ♪

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 9日 (火)

バタバタ……、

 今週来週は取材〜原稿書きとバタバタになりそうで、今日くらいから徐々に首の辺りがきゅーきゅーと張りつめてくる感じになってきた。せめて仕事をしていない時間はカリカリした心を落ち着けて、リフレッシュを心がけたいと思います。  
 今日はお昼前にいつもの歯医者。かなり治ってきたようで、いつもと同じクスリも今日はほとんど痛みを感じなかった。よかった。女医のR先生が、私よりも4つ年上であったことが判明。以前から同世代だろうとは思っていたが、やはりそうでした。「私なんか、バブルがはじけたときも、むしろフツーに戻っただけなんだなと思ってぜんぜんダメージもなかったし、今回の不況もきっとそのうち、いい状態になって落ち着くと思うから、もう少しの辛抱よ」と、相変わらず前向きで元気な先生であった。
 そのあと2時から始まる取材のために、簡単なランチを兼ねて編集者MMさんと渋谷のスタバで打ち合わせ。お昼に渋谷のスタバなんて、初めての経験だったが、次から次と人が入ってくる。当たり前だけど、我が家の近くのタリーズとは段違いの盛況ぶりだった。
 取材はなんだかんだで、終わったのが6時半過ぎ。みっちりインタビューというわけではなく、話題のローフードの試食もしたりしたので、あんまり長時間に感じられなかったが、外に出たらとっぷりと暗くなっていたのでびっくり。先週末の歯医者の日からアルコールを抜いていたので、久々に東急本店のワインショップにでも寄って帰ろうかとしていたところに、電話ががんがんかかってきて、別の仕事のアポ入れやらなんだかんだやりとりをしなくちゃいけなくなり、ビルの脇の静かな場所に移動してしばらくあちこちに電話。そんなことしていたらすっかりワインの気分は消えてしまい、そのまま帰りの電車に乗り、途中で無性に餃子が食べたくなってきたので夫と待ち合わせて近所の台湾料理やさんへ。……と、ちょっと余裕のない夜だった。おまけに春のようなあたたかさだったのに間違って厚着をして出たせいで、電車の中が暑苦しく、店に入って生ビール飲みながら改めて、忙しくてもなるべくドタバタしないで穏やかな今週来週になりますように、と思った次第です。

201002091631000


とってもおいしいローフードの数々、だった。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月 7日 (日)

風強く、お仕事日和?

 恐ろしく風の強い日だった。マンションの4F角にある我が家は玄関が西側に向いているので、台風のときとか、冬場とか、北西の風が吹くといつも強風地帯になって、ドアを開けるのも一苦労。外からの強風にドアを押されて開け辛かったり、開けても油断しているとそのままモーレツな勢いでドアが開き切ってしまったり、ということがしばしば。冗談みたいだけど、ほんとにすごいの。まったく、ここは富士山頂近くの山小屋か、という感じなのだ。行ったことないけど、富士山頂の山小屋……。今日はまさにそんな日で、配達に来た宅配のお兄ちゃんも、荷物を抱えつつ身体を張ってドアを抑えながらびっくり仰天していた。こんな日はどこにも出たくない。幸い(?)、先月から始まった本の仕事の取材のテープおこしがたまっているので、黙々とこなす。黙々と……。黙々とこなせ……ればいいのだが、少しやるとまた途中でダレてしまったりして、コーヒーをいれたり、届いたばかりのロイズのポテトチップチョコレート(新発売のオリジナル&フロマージュブラン♪)をつまんだり……。夜になったら夕飯の支度……で、なかなかはかどらない。仕事は進まず、カロリーは蓄積、では目も当てられないので、今夜はもうひとふんばりします。

201002051708000


玄関の向こうに見える富士山(携帯で撮るとかなり小さいけど)。一昨日はこんなふうに夕日を浴びて光っていた。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 6日 (土)

感劇話その131 専用の首(かしら)が迫力満点の景清__2月文楽公演第一部

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 今月は文楽東京公演の月。今日は第一部を見てきた。最初の演目は、舞踊の要素が強い作品をそろえた『花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)』。四季折々の情景を表現したもので、春は『万才』、夏は『海女』、秋は『関寺小町』、そして冬は『鷺娘』。
 『海女』は、片思いの恋に悩みながら海辺をうろついている海女のところに大きなタコが現われて一緒に踊るという、ユーモアにあふれた作品。人形に比べてタコがかなり、いい意味で脱力系な作り(ゆるキャラ風というか、目などはアニメ風でかわいい雰囲気)なのがおもしろい。文楽では犬とか鳥なんかもそういうゆるい作りだったりするときがけっこうあるのだが、あえてそうしているのだろうか。今回のタコはかなり大きくて、海女だし、一瞬、北斎の浮世絵を連想してしまうが、とにかくキャラ的にかなりほほえましい感じのタコなので、浮世絵のようなエロチックなことになるはずもなく(といっても、時々海女の着物の裾をチラチラめくろうとしたりはしていたけど、その程度で)、終始楽しい雰囲気で終わる。『関寺小町』は年老いた小野小町が若かりし頃をなつかしむ話で、お能やお芝居の『卒塔婆小町』みたいなもの。文雀さんが遣う小野小町は、老いさらばえた我が身を思う小町の哀れさみたいなものがにじみ出ているようだった。全体を通して、呂勢大夫さんの語りが艶があって、とても印象に残った。呂勢大夫さんは昨年の12月の公演の際も、声がよく伸びているなあと思ったのだが。
 二本目は『娘景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)』。平家の侍大将、悪七兵衛景清は、源氏が治める世の中を見たくないと、自ら両眼をえぐってしまい、日向の国で乞食となって暮らしている。その景清のもとへ、2歳のときに別れた娘の糸滝がはるばる駿河の国からたずねて来る。糸滝は自分を育ててくれた乳母が亡くなる際、初めて父親のことを聞き、盲目の父に座頭の官位を取らせて一生飢えさせないようにと、我が身を売ることにして、前借りしたお金を景清の元に届けに来たのだった……。最後には、親子の情愛が武士の義に打ち勝つというか、義に凝り固まった男の頑な心を溶かすというか、時代物にしてはほっとできる結末でよかった。
 島に流されてぼろぼろの着物を纏った景清の姿は、同じく流人となった『平家女護島』の俊寛を思わせる。装束の雰囲気も俊寛とよく似ているのだが、首(かしら=人形の頭の部分)は俊寛とぜんぜん違う。景清の首は景清の役専用の“一役首(ひとやくかしら)”だ。文楽の人形の首は、いろんな役に使い回されるものが大半なのだが、景清の両眼はえぐりとられているわけだから、瞼の中は真っ赤な痕があるだけで、他の役ではたぶん使えないのだろう。娘の姿を一目見たいと、景清が思わず左右の瞼を押し開けると、そこに真っ赤な二つの痕が現れるシーンは強烈な印象を残す。娘を突っぱねていた景清が、最後の最後に父親としての感情を爆発させて、糸滝の乗った舟を追いかけようとするところでは思わず涙が出てしまう。

201002070150000


景清が目を押し開けるシーン(「名作文楽50」より)。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 5日 (金)

前言撤回

 今日も引き続き、脱臼した歯茎の治療で午前中から歯医者へ。ここ数日間、歯茎を脱臼して……と、友達に話すと、決まって「えー、そんなことがあるの???」と驚かれる。私も、相手の立場だったら間違いなくそういう反応をすると思うんだけど、とにかくそういうことらしいので。
 炎症は着実に治まってきているようだが、「あとひとふんばりね、ここで手を抜かず最後の一撃、がんばりましょう」と、先生にいわれ、今日も例の「男の人も飛び上がるほど(沁みて)痛いクスリ」を注入される。クスリというか、洗浄とか消毒するものなのかもしれないが。月曜日の治療の際には、確かに痛いけど、過去の激痛と比べると、そんなでもないかも、と思ったのだが、今日は前言撤回。先生のお言葉通り、飛び上がるほど痛くて、思わず「んーーーーっ!」と悲鳴に似た声が出て、手は診察台を握りしめ、脚がぴょんと浮いてしまった。ほんの3秒間くらいなんだけれど。きっと痛くても数秒なので麻酔を使わないのだと思う。先生いわく、傷むのはまだ炎症(膿みも)があるからだそうで。とにかく治療は全部で10分くらいで終わり、痛いのはほんとに注入されている瞬間だけなのだが、今日は「はい、おつかれさまでした」といわれても、しばらく脱力して放心状態で診察台から立ち上がれず。よろよろと移動してお会計しながら次回の日程を決めたりしている最中も、まだいまいち心ここにあらず、のような状態がしばらくの間、続いていた。なんか、麻酔なしで歯を抜かれる拷問とかって、よく聞くけど、拷問される人の気持ちがちょっとだけわかるかもしれない気分だった。というわけで、今回の痛みは晴れて激痛の殿堂入りでございます。第3位か、第4位というところかな……。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 4日 (木)

立春

 立春というのにえらく寒い1日だった。空は晴れたり曇ったり。

201001301054002


貴重な午前のお日様を狙ってひなたぼっこ









201001301056000


こまめにグルーミング(舌が赤ピンク)。









201002030923001


18回目の立春なり

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 3日 (水)

横浜で取材

 晴れて穏やかないいお天気。午後イチから横浜で取材。今期から横浜F・マリノスの監督に就任した木村和司さんにインタビューしてきた。詳しくは媒体が発行されるまで書けないが、現役時代の寡黙な渋い“和司節”とは打って変わり、たくさんお話をしてくださったというのが私の印象で、これからは新しい“わし流”が展開していくのだなと思った。うちの夫も「カズシが監督になったとあっては、今年はもっとスタジアムにいかなくちゃ!」と、早くも意気込んでいるのだが、同じような思いを抱く同世代のサッカーファンは、けっこう多いようで、カズシ監督の采配は、今年のJリーグの注目要素の一つといえそうだ。ま、私はJ2のトリニータの応援をまず第一にがんばりたいけどね。
 クラブハウス内でインタビューと撮影して、その後、ピッチに出て別カットの撮影。ガラス張りの応接室で、撮影の関係で監督に窓際に座っていただき、相対する私は当然、ガラス側を向いているので、午後の日差しを浴びながらインタビューしているうちに、終わってみたら知らず知らずのうちにうっすら日焼けしていたからびっくり。いかんいかん、冬といえども何があるかわからないからやっぱり日焼け止めファンデーションか、UV効果のある下地とかにしなきゃいけないのかなー、みたいな感じです。
 それにしても、マリノスの新しいクラブハウスと練習場(天然芝2面と人工芝2面のピッチ)は、まるでヨーロッパを思わせる素晴らしい施設でロケーションもよく、緑の芝生の向こうにみなとみらいの高層ビルが見える景色はなかなかのものでございました。

201002031313001201002031410000


気持ちいいピッチです。左はクラブハウス内から撮ったもの。見え辛いけど遠くにベイ・ブリッジも......。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月 2日 (火)

「どではっちゃげる」

 雨が夜更け過ぎに雪へと変わり(!)、目覚めたら一面雪。でもうっすらだった。4、5センチ? 午後、打ち合わせに出かけたときには道はほとんど溶けていた。
 雪といえば、この冬は東北でもかなり雪が多い日があるようだ。先日、夫が実家の秋田に電話して聞いてみたら、お義母さんが「雪、すごくて、どではっちゃげる……」といったそうで、その秋田弁をものすごく久しぶりに聞いたといって夫が感動していた。もちろん私は初めて聞いたのだが「どではっちゃげる」とは、“ものすごくびっくりする”という意味らしい。調べてみると「どでする」という秋田弁が“びっくりする”を意味し、その最上級として「どではっちゃげる」と言うのだそうだ。たしかに、ものすごくびっくりするほど雪が降ったんだなあというのが伝わってくるような気がする。はっちゃげる、というくらいなんだもんね......。そこへいくと今回の関東の雪はうっすらで、ぜんぜん「どではっちゃげてない」(?)積もり具合なのでありました。

201002021104000201002021105001


窓から見える景色。白い屋根の手前にカラスがいるの、おわかりいただけるでしょうか......。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 1日 (月)

男の人も飛び上がる痛み……、

 歯医者に歯茎の治療の続きに行く。今回のかなりひどい炎症の原因はどうやら親知らずでも歯槽膿漏でもなく、おそらく年齢とともに歯の位置がちょっとずつズレて(?)きて上下の噛み合わせが悪くなり、上下の奥歯の端っこ同士が衝突することが増えてきたところに、寝ている間かなにかの拍子に奥歯を強く噛み締めたことによって、上の奥歯が負けてぐぎっと脱臼並みの状況になった、ということのようで……(わかります?……)。今まで歯ぎしりのようなことはしたことがないし、そんなに硬いものを噛みつぶした記憶もないのに……と、ショックを受ける私に、「これは自然に起こったことだから、誰のせいでもありませんよ。忙しくて疲れていたりしたのかも……」とフォローをしてくれる先生(女医さんです)。
 2週間前は抗生物質をいただき、最初の1週でだいぶ腫れは治まってきたものの、まだ少し腫れや膿みがあるので、前回からはクスリを注入されている。これが痛くてイタくて。注射ではなく、歯茎のポケットのところに細い管でクスリを注入するらしいのだが(見ている訳じゃないから描写が曖昧です)、瞬間的ながらものすごく痛くて、今日も一瞬きゃっと脚が上がって声が出て、思わず診察台の肘掛け部分を握りしめた。「ごめんね〜、これって男の人でも痛くて飛び上がるクスリなんだよね〜、って、後から言うのもなんだけど……」と、飄々としたおもしろい先生なのでありました。
 しかし、その瞬間、俎板の上の鯉状態で私は考えた。男の人も飛び上がるほどの痛み……それって、腎臓結石のときの痛みと、どっちが痛いんだろうか。これまでに私が経験した痛みのベスト3は、3位/クルマのドアに指をはさんで爪が折れそうになったときの痛み、2位/上下3本の親知らずを抜いたあとで麻酔が切れたときの痛み(主に下の親知らず)、そして輝く第一位/腎臓結石の発作、である。もしも出産を経験していたらその痛みはこのどこかに入るのだろうと思うけれど。 
 腎臓結石の痛みも、男の人も転げ回るほどの激痛、とよくいわれる。実際、ものすごく痛い。ものすごく。知り合いの経験者の男性も、あれはものすごく痛い、と太鼓判を押していた。それから比べると、今回のクスリの痛みは確かに痛いけれど、一瞬のことだし、そんなでもないのかも、と思った私。なんだかんだ、痛いこといっぱい経験して、カラダが意外と痛みに強くなっているのかも、しれない。これって、自慢できることじゃないとは思うけど。

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »