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2010年1月 6日 (水)

感劇話その127 初笑いで初『明烏』

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 今年の初笑いは、楽太郎、たい平、三三の三人会。場所は池袋の東京芸術劇場で、ここで落語を聞くのは初めてだ。開口一番は、小朝の三番弟子という春風亭ぽっぽさんで『たらちね』。これは、言葉使いが漢語調でどうにも硬くて丁寧すぎるお嫁さんをもらった八つあんと、そのお嫁さんとのちぐはぐな会話のやりとりが笑える噺で、お嫁さんが自分の名前の由来について延々述べるところがあるんだけど、そこが長くて漢語調だから、舌を噛みそうな感じで話すのがえらく大変そうなのだが、ぽっぽちゃんは言葉も聞き取りやすく、勢いがあってなかなかよかった。今のところ女流の噺家さんで私がいちばんいいと思うのは柳亭こみち姐さんなんだけど、若手のこはるや、このぽっぽもがんばっているなあという感じで好感触だ。
 続いて、たい平は『宿屋の冨』。これは初めて聞く噺だったが、なけなしの1分を使って買った富札が当たる男の噺で、当選番号を何度も何度も見て照合する様子にリアリティーがあって(たぶん、宝くじの当たりを発見するときってこういう感じなんだろうなあと思う)笑えた。
 仲入り後に三三で『締め込み』。これはもう三三さんお得意という感じで、安心して聞いていられる。今日はいちだんと滑らかに、走り飛ばしていた気がした。まくしたてる亭主と、さらに喋りにターボがかかったような勢いで喋りたおす女房、息もつかせぬ感じがいい。お風呂かお酒か、どっちが先かを聞きまくるおかみさんの言い方も笑えるし。三三さん、絶好調という感じだった。そして最後に楽太郎登場で、『明烏』。生の楽太郎を、しかも落語を聞いたのは初めて。そして『明烏』も。いつ、誰でこの噺を(生で)聞くのかしらと思っていたが、まさか楽太郎師匠になるとは思いませんでしたねぇ。さすがに年の功というのか、札付きの遊び人の源兵衛さんや多助さんの感じも堂に入っていてよかったし、かたや堅物の若旦那、時次郎も雰囲気がよく出ていた。この人が数ヶ月後には円楽になるのかぁと思うと、それはそれでちょっと不思議な気もしたけれど。でも、予想以上に楽しませていただきました。ということで、初笑いは充実していて満足気分なり。

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チラシと本日の演目。考えてみたら三三さん以外はみんな初めて生で聞いたのだった。

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