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2009年12月24日 (木)

感劇話その125 今年の落語聞き納めはイヴの花緑さん__「花緑ごのみ」@紀伊國屋ホール 

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 紀伊國屋ホールに花緑さんの落語会を聞きに行く。花緑さん、ちょっと久しぶりだったのでとても楽しみだった。「花緑ごのみ」は花緑さんの独演会だが、今回の4日間はすべてネタおろしにチャレンジという企画だそうで。仲入り後の噺は4日とも「三軒長屋」で、初めの席がそれぞれ日替わりで、でもすべてネタおろし、なんだそうで。本日は「牛ほめ」でありんした。正直、「牛ほめ」も「三軒長屋」も花緑さんがネタおろしだというのは意外な気もしたのだが、というのは、私が前に何人かの噺家さんで聞いたことがあるネタだから、どちらも比較的ポピュラーなネタなのかしらと勝手に思い込んでいたからそう感じただけのことで、たしかに改めて考えてみると、何百とあるネタの中からその噺家さんがいつ頃どのネタを初演するかなんて、決まりは何もないわけだから、改めてそうなんだろうなあと、落語の奥深さを思ったのだった。
 マクラの鶴瓶師匠とシンクロニシティの話はなかなかおもしろかった。その勢いで「牛ほめ」に突入。さらに「時そば」まで披露してくれて仲入り。「牛ほめ」では、いつもおとぼけキャラになる不思議な与太郎のなんともいらいらする喋り方というか個性(私は、そう感じるのだが)がよく出ていた。「三軒長屋」は、短気でけんかっ早い鳶の連中の威勢の良さがすごく笑えて楽しい。花緑さんはこのへんの威勢のいいお兄ちゃんをやらせると味があるなあと改めて思った。「死刑台のカツカレー」に出てくるヤンキーのお兄ちゃん、みたいな感じで。
 というわけで、やや疲れがたまっているカラダを今日もまた笑いという全身エクササイズで心まで一緒にほぐしてもらった。考えてみたら今年は何度、落語にほぐしてもらったことか。忙しい最中に「せっかくとれたチケットだから」と無理して出かけて行ったこともあったけど、結果、笑って泣いて、いつもリフレッシュさせてもらったと思う。今年は今日が聞き納め。噺家のみなさんというか落語さん、今年もありがとう。いろいろお世話になりました。

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チラシ(左)と演目です。





 さて、落語会の後はいきつけのクリニックへと、およそイヴらしからぬ午後だったが、せめてと思い、帰りにそのまま渋谷まで歩く途中で今年も母校のツリーを拝んだ。そして、ワインとケーキくらいは、とピエール・エルメに立ち寄るものの、人が多くて気持ちが萎えてしまい、そのまま渋谷の駅ビルに寄ったら、なななななんとこちらはさらにどのお菓子屋さんも、そしてワインショップまでも長蛇の列……。思わず事業仕分けの日を思い出す始末であった。今年は“巣ごもり”クリスマスだとテレビでいっていたけれど、ほんとなのねーとしみじみ。ワインショップは比較的列の進み具合が早かったが、さらに人いきれの中で長時間並んでケーキを買う気力は残っていなかったので、わりと短めの列のお店で小さな生チョコレートのケーキを買って帰ったらこれがなんと大正解においしくて、かなり得した気分に。こうして今年のクリスマスも終わっていくのであった。

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母校のツリーは相変わらずで、ちょっとほっとする。

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