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2009年11月30日 (月)

映画見て元気になる。

 大学時代の同級生A子さんと一緒に映画『ファッションが教えてくれること』を見てきた。超久々の映画館&初めての新宿のシネコン。夜の回だったせいか、けっこうガラガラだったがシートは快適だった。
 映画は、アメリカ版「ヴォーグ」の名物編集長で、あの『プラダを着た悪魔』のモデルといわれるアナ・ウィンターに密着しながら、彼女と「ヴォーグ」のスタッフたちの仕事ぶりを描いたドキュメンタリー。とてもよくできていた。というか、ここまで密着してよく撮れたなあと感心させられたし、その内容は感動的だった。
 ファッション誌にとって、毎年9月号は一年の始まりの号とされ、ファッション特大号となる。アメリカ人女性の10人に一人、約1300万人が読む米版「ヴォーグ」。その入魂の9月号の制作過程を、カメラは5ヵ月前の準備段階から追っかけ、会議や撮影、シャネルやサン・ローランなどクチュール・ブランドとの打ち合わせ、目玉企画の若手デザイナーの人選、などなどの様子を細かく映し出していく。
 超多忙な分刻みのスケジュールの中で、瞬時に、極めて冷徹に物事の判断を下す敏腕編集長のアナに対し、天才的な感性でファッションのイメージを美しい映像に紡ぎ出すクリエイティブ・ディレクターのグレイスはまさに職人といった感じで、この二人の静かな攻防というか、見えないところでのぶつかり合いがすごくおもしろい。お互い自分の仕事にものすごくプライドを持ちつつも、お互いを深く信頼し合っているから、一見、対決姿勢に見えてもそこからさらにもっとすごいものが生み出されて、最終的には、よりクオリティの高いページができあがっていくことになる。
 何百万円もかけて撮影した写真をアナが簡単にボツにできるのも、それまでの実績で彼女にそれだけの権限が与えられているからだし、彼女の判断に絶大な信頼が寄せられているからだ。でも同時に、それだけ重大な責任を負っているというわけで、だからこそ絶対に妥協をしない、したくないというのもあるのだろうけど、そんな仕事に日々対峙する人の気持ちとはどういうものなのか。仕事において妥協をしない、したくないという想いはわかるつもりだが、自分はそれだけ大きなお金を左右するような立場につくことはないから、果たしてどんなものなのか、想像を絶する。そして、やり直しで再撮になったことを罵り嘆きつつも、前よりもぐんといい内容の撮影をしてページを作り上げるグレイス。このへんの、それぞれの仕事に向かう姿勢や気持ちというのが、たまりませんな。
 彼女が席に着かないとコレクションのショーも始まらないというアナのファッション業界における堂々たる女王ぶりもよくわかったし、グレイスの尊敬に値するような仕事ぶりもよく伝わってきた。私は、自分はどちらかというと職人タイプだと思うので、どうしてもグレイスのほうに、より心が動かされた気がする。それと、ジャンルとか動かすお金の額はぜんぜん違っても、雑誌作りの世界で起きていることは似たようなものなんだなということも感じた。自分は編集者出身だし、今も編集から関わる仕事をする機会があるから、見ていてわかりやすかったんだけど、私たちの日々の仕事でも、たとえばあらかじめ撮影場所として決めておいた現場にいざ行ってみたらその時の雰囲気やカメラマンの考えや時間的な問題などさまざまな現場判断で実現不可能になったり、とか、自分が一生懸命やって作り上げたものが編集長の一声でボツとかやり直しになったり、ということもある。いろんな人が関わって一つの雑誌を作り上げていく工程は予想通りにいかないことばかりだ。まあ、ボツにするとかってことに関しては、そのときの予算によっても違ってくるのだろうけど(たとえば予算がなければ、気前良く再撮もできないし)。 
 でもやっぱり、雑誌作りは楽しいよ。ファッションに限らずとも、自分が信頼するスタッフを集めて、内容をあれこれ考えて、撮影して、ページを構成して……あの作り上げていく作業の厳しさと大変さと楽しさが改めて思い出されて、なんか、またおもしろい雑誌作り、したいなあという気分にさせられる映画だった。某ファッション・ブランドのお仕事もしているA子は、「恐れず前へ進め、というメッセージをもらった」といっていた。この映画が撮られたのは2007年だそうだから、リーマン・ショックの一年前。ファッション業界も雑誌業界もいまは不況で元気がないから、ぜんぜん別の世界の出来事のように見える部分もあるけれど、私はなんだか心に元気をもらえたような気がする。

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2009年11月29日 (日)

わらび餅を売る男

 今日はわらびの胃薬を貰いにいつもの病院へ。その前に、用賀のとある公園に立ち寄る。ここで知り合いが、わらび餅を売っているのです。もちろん、うちの猫のわらびとは関係ない、和菓子の「わらび餅」です。ちょっとややこしくてすみませんが。

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「わらび餅 小笠原」の小笠原くん。渋谷の“G”の古い飲み仲間です。




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こんなふうにバイクに手作りのわらび餅を積んで、各所で販売している。




 わらび餅はもちろん、それにまぶすきな粉も、うぐいす抹茶きな粉も、黒蜜も、すべて彼の手作り。わらび餅はぷるんぷるん、きな粉はふかふかで、まじで美味しい。友達だから、のひいき目じゃなくて、ほんとに美味しい。それに、きな粉つながりで、やはり自家製のきな粉キャラメルまであるんだけど、この生キャラメルもなかなか。わらび餅はすぐ食べる用とお持ち帰り用の2タイプ。今日はけっこう売れるのが早かったそうで、私が行ったときには3セットしか残っていなかったのでそれをお買い上げ。お持ち帰り用は家できな粉をまぶすなど最後のフィニッシュを自分でやって“できたてのおいしさ”が味わえる。個人的にはうぐいす抹茶きな粉の繊細なほろ苦さが気に入っている。実家は和菓子屋さんでもなんでもないし、それまではいろんなお仕事をしていて、約1年前からこのわらび餅販売をしている小笠原くん。最近会ってないなと思ったら、じつはそういうことになっているという話を数日前に聞き、その突然の転職にびっくりだったが、どうしてわらび餅なのか、それは追ってじっくり取材したいと思っている。毎日がんばっているのでお近くにいらっしゃった折にはのぞいてみてください。わらび餅、キャラメルとも¥350なり。以下、販売スケジュールです。

「わらび餅 小笠原」☎090-1039-4370
(月)世田谷区/馬事公苑正門前
(火・隔週)世田谷区/石仏公園前
(水)世田谷区/用賀駅北側くすのき公園横
(木)昼・渋谷区/恵比寿南一公園横(山手線側)、夕方・世田谷区/赤松公園横
(金・隔週)川崎市幸区/南河原公園 幸病院横
(土)大田区/洗足池公園前 中原街道沿い
(日)世田谷区/用賀駅北側くすのき公園横
注文配達、出張販売もあり

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家でもやってみました。黒蜜も、ほどよい甘さ♡。

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2009年11月28日 (土)

感劇話その124 たっぷり生志のたっぷり3席__立川生志らくごLIVE「ひとりブタじゃん」

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 
 書き忘れていた今月の“カンゲキ”。今月初め、立川生志がにぎわい座でやっている落語会「ひとりブタじゃん」に行ってきた。生志さんは去年4月の真打ち昇進お披露目会みたいなのに行って初めて聞き、今年の夏に池袋で聞いたのが2回目だったのだが、ぐんと落ち着きが出ていたというのか、安定感が出てきたというのか、とにかく上手いなあ、いい味出しているなあ(とくに古典がいい)と思ったので、にぎわい座の彼の落語会にも行ってみることにしたのだったが、期待通りによい会だった。
<この日のお題>
開口一番/立川志の春「看板のピン」
生志「悋気の独楽」
生志「禁酒番屋」
〜仲入り〜
俗曲/檜山うめ吉
生志「鼠穴」
 「看板のピン」、初めてだったけどおもしろい噺だった。ご隠居とか先輩格が先にやったことを、後で愚か者が真似をして失敗するというパターンの噺を落語では「鸚鵡」というそうで、これもその一つだが、この噺では親分のやり方があまりにも粋でカッコ良いので、真似しようとする子分の言動にものすごい落差があって最初から笑ってしまう。生志さんは、亡くなった立川文都さんへの想いもたっぷり語りつつ、その後「悋気の独楽」。これも初めてだったが、定吉のキャラクターがおもしろかった。定吉というと、どうしても亡くなった円楽師匠の声でおなじみのお線香のCMを思い出してしまうのだが、いつもおとぼけキャラの丁稚さんのようで、次の「禁酒番屋」にも出てきて笑いを誘っておりました。これは聞いたのは2回目で、数年前、最初に聞いたときに定吉が出て来ていたのかどうかさえも忘れてしまっていたが。これは後半、一気にお下品な路線になる噺なんだけど、生志の語りの上手さゆえか、そのあたりが(知っている人にはわかると思います)とてもリアルに感じられて、お話なのにもかかわらず、会場からも「きゃー!」「いやー」とか声が出ていました。俗曲のうめ吉さんは、艶っぽくて粋で、いい雰囲気でした。あの豊かな日本髪がすべて地毛で、しかもご自分で結っているというのには驚いたけど、都々逸や踊りなどお座敷の風情を感じさせるような感じでとてもよかった。
 最後の「鼠穴」は以前にも何度か聞いたことがある噺。この日がネタおろしだったそうだが、生志さんも情感たっぷりに聞かせてくれた。←というのは主に弟にまつわる部分の噺で、じつは私はこの噺を聞くといつも、兄はケチで悪人なのか本当はいい人なのか、いまいちよくわからなくなるのだが、今回もそうだった。生志さんは今年の春に大病をされたそうだが、今の語りの味わい深さみたいなものは、やっぱりその経験と何かしら関係があるのかしら、と思う。とにかく、またちょくちょく聞きたい噺家さんの一人であることは間違いない。

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左端は、その日のにぎわい座入り口。チラシの似顔絵、そっくりです。

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2009年11月27日 (金)

歯医者、お歳暮、入れなかった『THIS IS IT』……、

 かなり前に、奥歯の詰め物がとれてしまったのだが、歯医者に行くのを次の原稿が終わるまでと思って延ばし延ばしにしていたら、先週の原稿書きウイークに、今度は反対側の奥歯の詰め物がとれてしまった。苦手な歯医者行きを延期していた罰が当たったのか、それとも魔術師とかの原稿を書いていたから呪いをかけられたのか、とにかくこれはいかん、と思ってすぐに歯医者さんに予約を入れたら、休診日が続いたりしていて、予約できたのが今日だった。というわけで、今日はまず左の下の奥歯の治療が無事終了。お昼前だったのだが、麻酔が切れるまで1時間くらい食事はNGといわれ、お茶くらいならいいかなと、ゆっくり座りたかったこともあって、ちょうど近くにあった洋菓子の「ウェスト」に入る。クラシックが流れるこざっぱりした雰囲気の店内は、いつ行っても落ち着ける。真っ白いテーブルクロスの小さなテーブルに、小さな花器。そこにいつもかわいらしい草花がいけてある。今日は確か白いグラジオラスに白いユリかスイセンと、いつもよりはちょい豪華版だった。注文したアールグレーが運ばれてきて、ふーふーしながらゆっくり飲み始めたが、ここで歯医者さんがいっていたことの意味がよ〜くわかった。
 「(麻酔が切れるまでの間)お茶を飲むのはまあいいですけど、熱いものだと火傷したのがわからない場合があるので気をつけてください」と、いわれていたのだが、たしかに。唇の左半分に麻酔が効いていて、残り半分は正常なので、熱いティーカップが唇に触れても右側は熱い、と思うのに左側にはその間隔がない。さらに、唇が正常に動かせないというか、見た目はそうでもないようだが、自分的には唇がひょっとこの口になったような、そんな感覚なので、飲み辛い……。アイスティーとかにして、ストローで飲んだほうがラクだったのかもしれない。まあでも、ゆっくり気をつけながらおいしくいただいて、気分も落ち着いた。お会計の際に、「いま、お客様に感謝の気持ちを込めてお歳暮を差し上げております」とのことで、リーフパイかサブレットをいただけるというので、サブレットのほうをいただいた。喫茶店でお歳暮をいただいたのは初めての経験。ここのサブレットは好きなので、ちょっと嬉しかった。
 その後、目黒から山手線で品川へ。一段落したとたんにあれもこれも、とやっておきたいことが出てくるわけだが、とっくに上映が終了していると思い込んでいたマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』の上映が延長されていて、なんと今日まで、という事実を昨夜知り、調べてみたら目黒から近い品川の映画館でもやっているようなので、歯医者のあと調子がよかったら行ってみようかな〜と思っていたのであった。でも、果たして予約なしで当日行って大丈夫なのか、という不安もありつつ、駅から近いし、ダメもとで、と足を運んでみたのだったが……。映画館に着くと案の定、最終回まで残りの上映4回はすべて満席、の表示が。やはり世の中そんなに甘くはなかったようで……。私の周りで見た人はみんな絶賛しているこの映画。DVDはいつ頃出るのかなぁ。

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ウェストの「お歳暮」(左)と、乗った電車が「あきたこまち号」だった山手線車両。

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2009年11月26日 (木)

事業仕分けを傍聴してきた。

 仕事も一段落して午後から時間ができたので、話題の行政刷新会議の事業仕分けとやらを傍聴してみようかと、市ヶ谷の国立印刷局の体育館を目指した。ところが、なんと、会場の外までうねうねと延びる長蛇の列……まるでディズニーランドか、銀座「H&M」のオープン前夜か……!???!??? という感じで、口あんぐり。連日テレビでも報道されていたから、やはりというか、かなりの関心事になっていたようだ。

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列の最後尾に並んでから15分くらい経って、ようやく体育館の入り口が見えてきた。




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並んでいる列の横に沈丁花の木があって、小さな蕾をたくさん発見……冬なんだねぇ。



 結局、並んでから約20分で、持ち物チェックを受けて館内に入ることができた。スリッパに履き替え、靴は支給されたレジ袋風のビニル袋に入れて自分で持つ、というスタイル。それから受付で名前を書き、分厚い資料とイヤホンを渡される。その後は各自、3つあるワーキンググループのうちの好きな場所を選んで傍聴開始、となる。

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最初の1時間は、第1ワーキンググループを傍聴。民主党の寺田議員、国民新党の亀井議員たちが評価者(仕分け人)。




 私たちが入ったとき、ここでは国土交通省の4つのモデル事業についてのやりとりがされていたところだったが、そのうち、電気自動車やハイブリッド車など次世代のエコカーの普及を目指す「次世代自動車導入加速モデル事業」というのが、概算要求2億円に対して、効果が疑問とされて“廃止”。「休暇取得・分散化促進実証事業」(概算要求7千万円)、「地理空間情報活用サービスモデル実証事業」(概算要求1億円)などには“予算要求の大幅削減”の評価が下った。まあ、いきなり現場に行って資料を見つつ意見のやり取りを聞いていても、内容のそんなに詳しいところまでは把握できないというのが正直な感想だが、ただ、どれも、そのモデル事業を国交省がやる必要性というのがよくわからないままであったし、「休暇取得・分散化促進実証事業」に至っては、国交省側のリーダーみたいな人は「我が省でなくても、文科省でも厚労省でも他でおやりになっていただければそれはそのほうが助かるので……」みたいなことをいって、仕分け人から「もう少しご自分たちのやっていることに誇りを持っていただきたい」と苦言を呈される場面もあったりして(発言したリーダーの人はすぐに訂正して誤っていたけど)、目的も効果もなんだかいまいちよくわからない事業がいろいろとあって、それらに何千万、何億というお金が注ぎ込まれていた、という事実にはやっぱり驚かされる。

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その後は防衛省の事業を検討する第3ワーキンググループへ。ここは傍聴人の数がいちだんと多い。白いスーツの背中が蓮舫議員。


 思いやり予算の中の、全国の基地で働く従業員の職種が細かく多岐にわたっているのを蓮舫議員が驚いていたが、たしかに、ボウリング場のボール従業員とか、ケーキデコレーターとかって、それだけ専門にやっている、ってことなんだろうか……。ようわからん。相変わらず座れるはずもなく、満席の傍聴席の脇とか後ろから、時々写真撮ったりしていたら(録音や撮影の制限はない)、某新聞社の記者から(記者証を見せられて)声をかけられ、「あのう、失礼ですが、事業仕分けを実況しているブロガーさんですか?」と質問された。「???」もちろん否定。「違いますか、違いますよね、失礼しました」と、去っていった記者。そんなことしている人もいるんだろうか、いるんだろうねぇ、きっと。そのうちずっと立っているのに疲れてきて、まだ終了前だったが退散することに。会場の外に出たら、日はとっぷりと暮れていた。まだまだ座れない人たちがあふれていた会場の熱気から一変、夜の空気がひんやり気持ちよかった。学生風の若い人たちから、けっこう年配のおじさんやおばさんまで、幅広い年齢層の人たちが来ていたし、ネットでライブ中継もされているけど、それよりも直に、同じ空気の中でその一部始終を感じたい、と思う人がけっこう多いということなんだろう、かね。やっぱり、何事もライブの力はすごいのだ……。

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2009年11月23日 (月)

そして連休最終日……、

 早朝のニュースで、今日は勤労感謝の日で祭日だったということに気がついた。土曜日からこのかた、またほとんど家で原稿やってご飯食べてまた原稿やってご飯食べて、と、同じパターンの繰り返しだったので、曜日の感覚とか、今日が何の日だとか、ぜんぜん気にかけることもなく……こうやって今年も最後の月に突入していくんだろうか。
 とはいえ、原稿はなんとか午後には書き終えたし、昨日は昨日でトリニータがホームでなんと首位のフロンターレに1ー0で勝利、という嬉しさもあって、今日の気分はずいぶん軽かった。数日前にトリニータがJリーグから6億も借り入れることを知り、溝畑社長は責任を取って辞任が決定、と、どんより気分のまま首位のフロンターレ相手の試合、ということで、せっかくBSで試合が放送されるというのになんだか見る気になれず、なにより原稿がテンパっていたのでついぞテレビの前に座ることはなかったのだが、友人からの「勝利のお報せ」メールに驚き、夜のスポーツニュースはしっかりチェック。“もっと数ヶ月前からこういう試合ができていたら……”といわれるくらいのなかなかいい試合だったようで、心にちょっと、ポッと灯がともったのでありました。いろんなことがあって、いよいよ奮起したという感じなのかなあ……トリニータにとっては久々のよいニュースだった。
 てなわけで、今日は夕方からスッキリ気分で散歩がてら、隣り駅のデパ地下まで食材の買い出し。新鮮な北海道の大きなヤリイカが2杯で300円、佐賀産のまるまる太ったアジが2尾で400円、野菜も産直もので低農薬や無農薬の安くていいものがけっこうあって、キャベツ98円、ピーマン一袋108円、小松菜100円、九条ネギのような立派な“わけぎ”が100円、北海道産のたもぎ茸はちょい高めで150円(すごくいい味が出るキノコです)、282円のレンコンを買うのにひとしきり迷ってしまう、という、なかなか買い物上手ではないかと思われる収穫だった。アジとイカはお刺身に(さばいたのは夫)、イカは大きいので今日のところは1杯で充分だった。小松菜とわけぎはさっと炒め、カボチャとレンコンで焼き野菜サラダを作り、福島の本生純米「天明」をちびちびやりながら、数日ぶりの、のんびりウチ飯となったのでした。「勤労に感謝しつつの夕餉かな」 お粗末。

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2009年11月22日 (日)

「ビオファームまつきの東京夜畑」

 昨日は久しぶりにちょっと晴れたかと思ったら、今日は朝からまたどんよりで、冬の空気。引き続き山椒魚のようにくぐもって、机に向かう日々。しかし原稿もようやくあとちょっとというところまできた。
 金曜日の夜は、先週唯一の外出予定として入れていたイベントに参加。毎月お野菜を送っていただいている「ビオファームまつき」の松木さんが企画した「ビオファームまつきの東京夜畑」なる交流会だ。料理家、食愛好家、アナリスト、研究者、自然食品を扱うお店の店長さん、編集者、ライターなどさまざまな業種の方々20人くらいが参加。記念すべき第一回目ということで、ゲストスピーカーは、このところ評判の「みやじ豚」の代表の宮治勇輔さん。宮治さんはNPO法人「農家のこせがれネットワーク」の代表でもあり、“農業を元気に”との思いでさまざまな活動をしている若手農家の注目人物の一人。場所は渋谷のセルリアンタワー内の四川料理「スーツァンレストラン陳」で、松木野菜とみやじ豚を使った中華のコースをいただけるというのも超楽しみにしていた。
 宮治さんの快調なトークを聞きながら、おいしい豚と野菜と四川料理のコラボレーションに舌鼓。一度食べてみたかったみやじ豚♡と、松木さんの蕪や大根や里芋や牛蒡たちが四川の味をまとって新鮮な、そして幸せなハーモニーを醸し出す。シメはこのレストラン定番の、陳健一の(山椒の効いた!)麻婆豆腐御膳と杏仁豆腐。テレビでおなじみの菰田料理長も登場して、お料理の説明。とくに、最初に出た“豚ロース肉の真空仕立て”には質問が殺到していた。中華でも真空調理をやるのねぇ、と、それも新鮮な驚き。たしかにお肉は柔らか♡だった。大分産の手作り柚子胡椒を使ったという炒め物も個人的には興味津々だったが。
 農業経営の本を書かれた方のお話を聞いたり、食べ好きな方からあそこのあれがおいしい、という話を聞いたり。農業と、食べることに興味津々の方々といろんな話もできて楽しい夜。相変わらずの鼻炎と原稿の煮詰まりでどんより冴えなかった頭も、会話と四川の刺激でしばしピッと目を覚ますことができたかも。やっぱり外に出て人に会うって大切、と改めて思った。松木さん、お疲れさまでした。

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みやじ豚肩ロースの四川香りいため〜小松菜と素揚げ大浦ゴボウのせ〜(左)と、この日のメニュー

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2009年11月17日 (火)

寒い朝。『だいこんの花』にほっこり。

 朝、玄関の外に出たら息が白くなった。冬が空を覆ったんだね……って、ゆーみんの世界みたいだけど、ついに寒さ到来でもって冷たい雨、ときている。毎日、資料とパソコンの画面をにらめっこしているので、老眼のせいもあるのか眼が疲れやすい。加えてアレルギー性鼻炎で眼の回りがしょぼしょぼ、むずむずするので思わず眼をくちゃくちゃかいたりして、次の瞬間、あーこんなことしてたら目尻の小じわにつながるかも、と後悔……外のお天気と一緒で冴えないどんよりの心です。
 40代からのアイケアのポイントは、眼が疲れたらまず休ませること、で、連続作業をする場合は、作業一時間につき10〜15分の休憩を取り入れる、のだそうで。もちろん、目薬で眼をリフレッシュするのもいいようですが。なるほどー。その意味では、資料読み続けているとだいたい小一時間で眼が疲れてきて頭の集中力も鈍る感じがするので、身体の反応としてはそこそこ正常なのかもしれない。目薬は、衰えた眼の調節機能の改善や血行を促す成分のビタミンB12やビタミンEなどを配合しているものがいいらしい。手元にある目薬を見てみると、あらすてき、ビタミンB6、B5、Eなど配合で、目の疲れに優れた効果を発揮する、とある。少なくなってきているので、雨が上がったら買いに行って来ようかな。
 休憩時間にググっていたら、今日はイサム・ノグチの誕生日だった。数年前に某誌で特集を組んだ時のことを思い出す。ノグチの伝記を書いたドウス昌代さん(アメリカ在住)に、同じくアメリカ在住のジャーナリスト、エリコ・ロウさんを通じて取材してもらい、お二人とメールでやりとりしたり。私は私で高松のイサム・ノグチ庭園美術館の担当者さんや建築家の谷口吉生さんに取材したり、美術著作権協会の方とやりとりしたり、てんやわんやで密度の濃い数ヶ月だったが、なかなかおもしろい記事になったのだった。そういえば、エリコ・ロウさんは先日、朝日新聞の書評に『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』が紹介されていたりして、相変わらずご活躍のご様子だ。
 そうそうそれから、今週は森繁久彌の追悼番組として午前中に『だいこんの花』をやっている。昨日、今日とついつい見ているのだが、しみじみおもしろい。大阪志郎(『大岡越前』の村上役、好きだった……)、武原英子(美しい。スターにしきのの奥さんだったなあ……)、多々良純(眼鏡が変わっていない)にミヤコ蝶々(昔からテンポがいいなあ……)……今はお空の上の人ばっかりだけど、森繁の飄々とした魅力に加えて、みんながいい味出している。若い川口晶や鮎川いずみもかわいいし、竹脇無我は超かっこいい。男性はみんなたばこスパスパだし、時代を感じるわぁ……と、朝からなんかほっこりさせられている。脚本は向田邦子と松木ひろし。やっぱり向田邦子、大好きだ(ただし第一シリーズでは松木さんのほうがメインだったみたいだけど)。第一シリーズで1970年だというからまだ小学生の頃なので、細かく見ていたわけじゃないから、改めてこの歳でいま見ると、台詞やしぐさにけっこうしみじみさせられる。『寺内貫太郎一家』なんかも、当時中学生の私はジュリ〜♡のギャグとか、かけあいのおもしろさみたいなことに惹かれて見ていたけど、今また見たら、お涼さんの店で毎晩飲んでいる伴淳三郎や由利徹のつぶやきに、しみじみさせられるのかもしれないな……。

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昨日の朝は久々にスープメーカーで、かぼちゃ、サツマイモ、玉ねぎのスープ。

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2009年11月15日 (日)

after 10 days……、

 わらびが軽い脱水症状で点滴を打ってもらってから、今日で10日が過ぎようとしている。そのときに一緒にもらった胃のクスリを1日朝晩と飲ませていて、その効果で胃酸が抑えられてスッキリしてきたのか、吐く回数も減って徐々に食欲が盛り返している。先生が、療法食とこれまで食べていたものを混ぜたりして出してもいいといってくださったので、かつおぶしや、煮干しに療法食をまぜまぜしたものを出すと、けっこう食べてくれるし、昨日今日は出した分だけペロリと食べる。とはいえ、療法食は1日に与える量がだいたい決められているのだが、点滴を打ってもらう前に比べると、本当によく食べるようになってくれたので一安心だ。
 なるべく療法食をあからさまに感じさせないように、考えた挙句、かつおぶしの間に薄〜くペースト状の療法食を挟み込んでサンドにしたり(これ、けっこう作るのめんどくさい)、ちぎった煮干しに療法食をぬりぬりしてからめてみたりと、気がつかないうちに食べてくれるような工夫をあれこれとしているのだが、どちらもわりと成功で、1日おきにかつおぶし版、煮干し版、とお好みが変わるが概ね食べてくれる。とくに、煮干しバージョンは、不思議なことに煮干しにぬりつけてある療法食だけをきれーに食べて、煮干しのほうがお皿に残っている感じ。ここ1日〜2日はとくに顕著で、(たぶん)煮干しの香りがうつった療法食をベロベロと食べ、煮干しが残っていることはあっても療法食が残っていることはない、といったありさまだ。
 先々週、検査の際に腎臓の数値が高くていきなり療法食に切り替わったときに、夫が家に帰るなり「わらびはもう、好きな煮干しやかつおぶしを食べられなくなるのかなあ……」と、つぶやいたとき、私もドキリとしてなんともいえないような、わらびがかわいそうだなあと思う気持ちで心がいっぱいになったのだが、蓋をあけてみると、療法食だけではハンストされ(わらびの頑固さは天下一品なのです)、そのために軽い脱水症状になって点滴を打たれ、胃薬も支給され、ストレスと食べないことがいちばんよくないから、少しでも療法食を食べてくれるのならいつものご飯と混ぜて出してもいいですよと、いわれて今日に至っている訳で、ある意味、わらびの勝利、ともいえないこともないわけで。さすがベテラン。もうすぐ百歳だし。でも、気がつけば煮干しよりも療法食のほうをよりきれいに食べるようになっているというのは、わらびも自分の身体に対する自覚が出てきている、ってことなのかしらね?? さすがベテラン、もうじき百歳。

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寒くなってきたせいか、最近はよく布団に入ってくる。今にも眠りそうな顔......。

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2009年11月14日 (土)

いわしのカネロニ♡

 朝起きてみたら、雨は上がっていたが、ベランダも玄関前の通路も一面濡れていた。昨夜は風も強かったので、夜が明けるまでに全方向から雨が打ちつけたと思われた。雨風は台風並みだったようだ。
 トリニータがJリーグに2億円の融資を要請。以前から赤字続きで、最大スポンサーのマルハンも今季限りで撤退と、経営状態がかなりよくないことは耳にしていたが……。大丈夫なんだろうか。J2になったらますます収益は減るだろうし、返せるんだろうか。成績がよくても完済できない限りはJ1への昇格はないというし……。それに、この融資の出所であるJリーグの「公式試合安定開催基金」というのはJリーグ及びその会員からの寄付金みたいなものらしいので、なんだかんだJリーグとサポーターのみなさんにもご迷惑をかけることになるのではないだろうか……申し訳ないことだと思うし、心配だ……。
 景気付けと息抜きに、というわけではないけど、夜は5日ぶりに外出し、キコでご飯を食べた。というのも、先月集まる予定だったいつもの“かしましおばさんご飯会”が、直前でいきなり延期になり、それが今日、だったというわけで。数週間前から決まっていたのである。今週はずっとひきこもっていて、歩いたといっても家の中をうろついていただけだったので、駅からキコまでの道もウォーキング気分でなかなか快適だった。今夜はぐんと気温も上がっていたし。
 約束時間よりも5分遅れでキコに着いたら、おさわがせのSがいつものように騒いでいた。聞けば、寒いと思って毛皮のストールをはおって出てきたら予想外に暖かく、脱いで手に持っていたら、乗ったバスの中にそれを置き忘れてきたんだとか……本日ものっけからやれやれである。バス会社に電話してみても、忘れ物の問い合わせは平日の9時〜5時までしか受け付けていないという……。てことは月曜日まで連絡とれないの? バスは11時過ぎくらいまで運行しているし、深夜バスもあるというのに、けっこう不親切なのねえと思った。にしても、毛皮のストールって……。
 てな感じで始まった会だったが、キコのお料理は相変わらず美味しくて、毛皮の忘れ物の話を除いてはみんなトークも気分良く絶好調だった。今日のヒットその1は、いわしとなすのカネロニ。カネロニ(筒状のパスタ)の中にいわしとなすが入っているのかと思いきや、出てきたお皿を見てびっくり。薄くスライスしたなすをくるくると巻いてカネロニ状にした中に、いわしのつみれのようなものが詰まっていて、お味はちょっとカレー風味というか、クミンかコリアンダーも入っているような、エスニック。初めて食べるお料理で、一同絶賛。キコさんがおすすめしてくれた理由がよ〜くわかったのでありました。ほかにも、いつも食べるワカサギのエスカベッシュ・サラダや、季節の牡蠣のブイヤベース風味のグリル、調子に乗って鴨のコンフィまでいただき、ちょー満腹。さらにワイワイやりながらマールのアイスクリームまでいただいてしまいました(BとSの二人は食後酒)。舌好調で、お腹も絶好調だったなり。

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いわしとなすのカネロニ。いわしの回りにおなすのスライスが、お寿司のシンコのように何枚もくるくると巻かれている。写真が暗めでその縞模様をうまくお見せできないのが残念。


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トスカーナの赤「バッケレート“テレ ア マーノ”」は思った以上にしっかりした果実味でよかった。キコさんはコルクを小ぶりのタストヴァン(ワインの試飲用のお皿みたいなもの)にのせて出してくれた。

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2009年11月13日 (金)

休憩時間のよしなしごと……

 なんか年々、集中力の持続時間が短くなってきているような。連日、原稿書きのための資料を読んで内容を噛み砕くような作業をしているのだが、30分〜1時間もすると集中できなくなってきて、ソファに移動して新聞や雑誌を見たりテレビをつけたりして、お茶を飲んだり、軽く体操したり、こうしてブログぱちぱちしたりなんかしている。その休憩時間までの間隔がちょっとずつ狭まってきているような気がする今日この頃だ。つまり、細かく休憩しているというか……。テレビをつけると、自分が机の前に固まってちまちまと作業している間に世の中ではいろんなことががんがん起こっているようだ……。
 事業仕分けのやりとりって、どうしてあんなにけんか腰になっちゃうんだろうね。まあ、乱暴にいえば予算を削ってやるぞというチームと、やるまいぞやるまいぞ、というチームの、いわば戦いみたいなもんだから(?)、語気が荒くなったり多少のヒートアップはしょうがないのかなあ……。昨日はテレビをつけたら「天皇陛下御在位20年記念式典」というのをやっていて、“両陛下がお心をお寄せの分野の代表”としてご招待されている人たちの中にペシャワール会の中村医師をみつけ、さらに、秋田県と大分県の農業家の方々がいたので最初は? と思ったのだが、このお二人は大嘗祭の際にお米を納めた人たちなのだそうだ。昨日、今日で“へえ〜”と思ったのはそのあたり。今日は今日で、整形をして逃亡を続けていた容疑者の、整形手術で消したはずのほくろがまたついていた、とかね……(手術の技術の問題だろうか?)。てな具合に、外の世界では毎日いろんなことが次々と明らかになっている。今夜はオバマ大統領が来日するから、夜はその話題だろうか。
 アレルギー性鼻炎が徐々に、徐々におさまってきた。これって身体が気候に慣れてきたってことかな、って思っていたら、昨日も今日もぐんと気温が下がって目覚め直後から大くしゃみ大会……とくに昨日は前日との気温差が大きかったせいか、起きてから数時間はかなり症状が酷かった……手強いアレルギーなり、だ。窓の外もどんよりで、景色も冬枯れという感じ。向かいのマンションのベランダでいつも煙草を吸っているお父さん、今日も、こんなにさぶいのに外で吸っている。北東向きの窓に面したこの机の下はけっこう冷えていて、昨夜は膝掛けに、靴下も厚手のものに履き替えたほど。さすがにヒーターはまだ早いでしょ……でも、いよいよ本気で冬支度かな。

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2009年11月12日 (木)

“中骨なし”に思う。

 最近、“へえ〜”と思ったもの。少し前に母が大分の干物をいろいろ見繕って送ってくれたのだが(豊後水道でとれたあじ、かます、うるめいわし、ちりめんじゃこ、美味しいんですよ♡)、あじやかますの干物に“中骨なし”というのがあって驚いた。
 数年前、子供たちが「骨があると食べ辛い」というので、学校給食に骨を取り除いた魚を出しているというニュースを聞いて驚いたものだったが、特産品の干物にまでそういう流れが来ているということか。魚を切り身でしか見たことがない子供が増えている時代だし……。ただ、頭と骨がしっかりついている魚を小さい頃からちょくちょく食べてきた私たち世代にとっては、なんだか不思議な感じもする。骨の回りについた身をしゃぶるおいしさとか、焼き魚や煮魚を食べ終わったときに、きれいに骨だけ残っているような食べ方が徐々にできるようになったときの嬉しさを知る、みたいなのも大切なんじゃないかなあ、とか思ったりもするのだが……。そういう時代じゃないのかな。
 まあでも、全部がそうなるんじゃなくて、選べるようになるのはいいことだよね、と思う。たしかに骨がないほうが食べやすいのはわかるし、それで子供の魚離れが少しでも減少するのならそのほうがいいし。お年寄りにとっても、骨が喉に刺さったりする心配もない、というのもあるだろう。しかし、加工をする人たちにしてみれば、丁寧に骨を取り除く作業も大変だろうなあ、とか思ってみたり。だって、1枚1枚すごくきれいに取り除いてあるんだもん。ご苦労様です。
 で、この“中骨なし”の干物を焼いてみて、また気づいたことが。開きの身の中心にあるはずの中骨がないと、裏返すときに注意しないと尻尾が折れたり、頭がちぎれたりしやすいのだ。中骨があると、それで身を支えてくれているからどのあたりを箸でつかんでも簡単にひっくり返せるのだが、うっかり骨がないことを忘れて尻尾の近くなんかを箸ではさむと、身のほうがグリルや網に残って尻尾だけが折れてしまったりする。頭の下をはさんだときもわりと折れやすい。だから、身の真ん中当たりをはさむのが上手に返すコツ。焼き上がってお皿にとるときも同じだ。ついつい従来の調子でやって、身割れさせたり、尻尾をはずしたりしてしまう私である。って、私だけかしら、こういうの……。やっぱり私は“骨あり”派だってことかな。

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身のおいしさには違いはないけどね♡。

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2009年11月11日 (水)

感劇話その123 心に染みた『高瀬舟』__志の輔noにぎわい(11月8日)

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 それにつけても日曜日のトリニータはよかった。横浜Fマリノス戦で2−1とアウェー初勝利。J2降格が決まり、天皇杯で千葉に敗退した後でも、そこから気持ちをしっかり切り替えてがんばったんだと思う。次につながるようなアウェーの勝ち点3獲得だ。って、今回も応援に行ったわけじゃないけど、外出先から携帯のスポーツサイトで時々、試合速報をチェックしつつ、帰宅後にインターネットで戦評を確認するとそんな感じだった。この調子で残り試合もがんばってほしいなあ。
 その日曜日の夕方は、同じ横浜でもにぎわい座の志の輔の会にいっていた。チケット・クイーンのかよちゃんがせっかくとってくれたチケットだったしね。
 開口一番は立川メンソーレ(沖縄出身)で『千早振る』。百人一首の在原業平の歌(「ちはやふる神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」)の意味を聞きに、八五郎がご隠居をたずねる。ご隠居は知ったかぶりをして、ぜんぜん違う、相撲取りと遊女の話に仕立て上げてしまう。平安時代の和歌なのに江戸時代の力士や遊女の話になることからして、よく考えたら変なわけだが、八五郎は疑問も抱かず、ご隠居の勢いに負けて、最後までひととおり素直に聞いてしまうという、へんてこな話だ。落語ってたまにこういう「え、なんでそうなるの? それあり得ないじゃん??」みたいな、不条理というか、不可思議というか、へんてこりんな展開の話がある。
 志の輔の1席目は『買い物ぶぎ』。ドラッグストアに買い物に行った男と店員のかみあわない話がちょーおもしろい志の輔の新作落語。久々だったけれど、何回聞いてもやっぱり笑ってしまう楽しい噺だ。トイレの消臭剤、家庭用お掃除洗剤、歯磨き粉、風邪薬などの、もしかしたら誰もが一度は抱いたことがあるかもしれない小さな素朴な疑問をストレートに店員にぶつける男と、その対応にいちいちドギマギする店員。たとえば、「トイレの消臭剤“森の香り”って、トイレの匂いを消すんだったら森の香りまで一緒に消えちゃうんじゃないの?」とか、「“(これ一本で家中のお掃除オッケーの)ただのユアペット”があるなら、“バス・ユアペット”とか“ガラス・ユアペット”とかいらないんじゃないの?」とか。くだらないようでいて、なーるほど、たしかに、と思って思わず吹き出してしまうようなネタで次々と迫る男(本人は至ってマジ)の痛快な買い物コメディ。顔の筋肉も否が応にもほぐされて、ウォーミングアップには充分すぎるほど。
 仲入り後、忍者のコントをはさんで志の輔の2席目。「これは落語でも、講談でもありませんし、笑いも一切ありません」といって、始まったのは森鴎外の『高瀬舟』だった。しーんと水を打ったように静まり返った会場で語る志の輔。ところどころアレンジを加えているようなので、朗読劇というわけでもない。その日暮らしの貧しい生活の中で病にかかり、二人暮らしの兄に苦労をかけまいとして自殺を図ったものの死にきれずに苦しむ弟と、その手助けをした兄。そして、罪人となった兄を護送していく同心......。話が終わると、唸るような声とともに拍手が巻き起こった。むかーし読んだお話で、細かいディテールを忘れていたが、志の輔の語りによって、なんともいえない心に染み入る噺になっていた。
 安楽死とか、足ることを知る、ということがテーマになっていて、裁判員制度が始まる際にこの話がたびたび取り上げられたことがきっかけで再読し、それを高座でやってみたくなったので……と語っていた志の輔。これは甚だうがった見方かもしれないが、互いを思いやる兄と弟が出てくる『高瀬舟』の話をしたのは、それだけではなくて、数日前に亡くなった弟弟子の立川文都さんへの思いもあったのかもしれないと思った。話し終えた後の最後の挨拶でも言っていたが、文都さんとの思い出話とか、奇しくも文都さんと同じ日に亡くなった円楽師匠のことにもふれていて、志の輔の真打ち昇進の落語会の口上に、談志と円楽と米朝という、今考えると夢のような人たちが来てくれたのだそうだ。二席目は黒紋付姿だったのは、お二人への思いもあったのだと思う。
 それにつけても昨日から腰が痛くて、今日は湿布を貼っている。昨夜からのザーザー雨とか、また長時間座り続けているのがよくないのかも。ちょっと身体を動かそう。原稿書きウイークは続く。

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斜めからで、うまく撮れなかった......。

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2009年11月10日 (火)

秋は深まり、不思議は続く……。

 今週は来週の締め切りに向けてずーっと原稿書きなので、気分転換のリフレッシュタイムというか、煮詰まった時というか、逃げ出したくなった時というか、まあそんなときににブログを更新することになる、と思います。
 世の中には不思議なことがいっぱいある。今年3月に創刊された「週刊世界百不思議」。SF、超常現象、オカルト……世の中のちょっとした不思議や謎をコンパクトにまとめたうんちく雑誌だ。私も時々原稿を書かせてもらっている。私はUFOやオカルトには詳しくないので、どちらかというと歴史モノとか人物伝の担当だが。
 SFやオカルトマニアの人からは、知っていることばかりで物足りないというご不満もあるかもしれないが、スタンスとしては一般向けというか、まだそのジャンルにあまり詳しくない初心者向けの内容にしているようだ。たとえば飲み会の席で、ちょっと蘊蓄話として使えるような、ということかしら? 夏に母が入院していた大学病院の談話室にも置かれていたのには、正直、ちょっと驚いたけど。でも考えてみると、生きている毎日はいろんな意味で不思議なことだらけ、謎だらけ、かもしれない。ご興味のある方は書店で見てみてください。

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担当編集いわく、ビートルズやブルース・リー特集の号はかなり売れたそうです。

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2009年11月 9日 (月)

今日はりんごが来た♡。

 今日は北から、りんごが一箱。義弟の奥さんのご出身が青森県の弘前で、毎年この時期になると送ってくれる。この津軽のりんごが届くと、りんごの箱を置いている廊下がなんともいえない甘い香りに包まれる。かぼすやみかんが南からの季節の便りなら、こちらは北国からの秋の便りというか、冬の始まりの便りというか。毎年楽しみに待っている。この時期に会う友達にはちょっとずつお裾分けすると、みんな喜んでくれる。
 箱を開けるとぎっしり並んだ赤いりんごと青りんご。今年もできがいいようだ。切ってみたら、中の蜜がすごい! かみしめるほどにやさしい甘い果汁が口一杯に広がる。シアワセな甘さ。数年前、仕事で初秋の頃に弘前に行ったとき、道路の脇に広がるりんご畑にほんのり赤くなったりんごがいっぱい実っていた。その景色を思い出す。真っ赤というわけでもない、ちょっとピンクというか、マゼンタが混じったような、かわいい赤。枝がたわわに揺れて、りんごの子供たちがわいわいしているようで、なんともかわいらしい景色に見えた。北から南から、連日の実りの贈り物。ありがたや、ありがたや。


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(右)こんな蜜が果肉全体にいっぱい入っている♡。

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2009年11月 8日 (日)

かぼす来る♡。

 昨日、大分からかぼすが一箱届いた。毎年、季節になると母が産地の農協を通じて送ってくれる。ゆず、すだち、シークァサー、レモンと、日本に柑橘形はいろいろあるが、大分県人は文句なしにかぼす派だ。焼き魚やお味噌汁に絞るのはもちろん、揚げ物、うどん、刺身やチャーハンにかける人もいる。とにかく大分県人はなんにでもかける、はず。焼いたさんまには大根おろしに醬油にかぼず、これは定番だ。焼酎に絞ってもいいし、水炊き、しゃぶしゃぶ、寄せ鍋、かにすきなどお鍋にもあう。そうそう、てっちりにも。とり天(大分名物、鶏の天ぷらです)にも! 果汁と蜂蜜をあわせてジュースにしてもおいしいし。とにかく、大分県人はかぼす至上主義。ときとして、すだちの清涼感にあふれた味やほんのり甘いゆずの風味も好きだけど、ゆず、すたち、かぼす、の3種類があったら、大分県人は迷わずかぼすを選ぶ、はず。なんだか県民ショーみたいになってきたけど、とにかくそんな感じなのだ。
 昨夜はさっそく鉄板焼きに使ってみた。with焼酎のお湯割+かぼすで。焼けたばかりのアツアツの牡蛎やお肉やキノコにちゅっとかぼすをひと絞り。まろやかでありながら清々しいかぼすの味と香りが、素材の味をグンと引き立ててくれるのだ。そうそう、椎茸やネギを炭火で焼いて、そこにちゅっとかけるのも美味……ああ、止まりませんね、失礼。

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元気な緑色♡。この外皮に含まれる香りのエッセンス(橙皮油)が重要なんです。

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2009年11月 7日 (土)

病院通い

 先週の土曜日から今日までで病院へ行くこと4回……といってもワラビの病院である。先週の土曜日、おしっこの出口付近にカサブタのようなものができているのが気になって、診てもらった。そちらはとくに問題なしだったが、触診(猫はお腹を触るとかなり内蔵の様子がわかるようです)で、腎臓が小さくなっているというのでその場で血液検査。すると、腎臓の機能がだいぶ低下しているという数値が出た。猫は歳をとってくると慢性腎不全になりやすいというのは昔から聞いていたし、18歳という超後期高齢(今回改めて計算してみたら、人間でいえば98歳くらい)だから、仕方ないのかもしれないが、予想以上に数値が高かった。
 春に病院に行ったときには、今より急激に痩せたり体調が悪くなったように感じたら血液検査をしましょう、といわれたのだが、夏に痩せたときも去年と同じだったし、たしかに水を飲む量は増えているけど元気で食欲もあるし、立派なうんちも出ているからそんなに気にとめていなかった。今でもジャンプしたり走ったりするし。そんな調子だったので、数値が高かったのはちょっとショックだったし、もっと早く気にして血液検査をしてもらっていたら、と思うと、ワラビにものすごく申し訳ない気持ちになった。
 すぐに腎疾患の猫のための特別療法食(缶詰とカリカリ)に切り替えたが、クスリは口に苦し、なのか、なかなか食べようとしない。翌日、別のメーカーの療法食(やはり缶詰とカリカリ)を出してもらったら、こちらは前よりは食べてくれたが、1日経つとまた半ばハンスト状態に。ワラビにしてみれば、昨日まで普通に食べていたシニア向けの普通のカリカリやかつおぶしや煮干しがいきなり出なくなって、なんだかあんまり美味しいと思えないご飯が出てくるのだから、訳わかんないだろうし、食べたくないものは食べたくない、のは無理もない。でも、かわいそうだけどここは療法食を食べてもらわなければ……。再び先生に相談すると、「あんまり食べないと脱水症状になっている恐れがあるので、ちょっと連れて来てください」といわれてまたまた病院へ。すると、やはり軽度の脱水症状だったようで、点滴をしてもらって胃薬を数日分出してもらった。そして、今のワラビの身体にとっては、食べないこととストレスがいちばんよくないので、これまで食べていたものを療法食に混ぜて与えてもいいですよ、といわれたのでそのようにしてみると、そこから徐々に食べてくれるようになって、胃薬も効いたのか食欲も回復してきて、少しずつだけれど食べる量も増えてきた。ジャンプや猫パンチも復活。ひとまず、やれやれである。わらびもなんだかんだがんばっているから、こっちもがんばって、これまで以上に注意して見守っていかなければ、と思う。
 
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点滴打った翌日。まだちょっといぶかしげな顔。

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2009年11月 6日 (金)

感劇話その122 まったり楽しい。柳家小三治独演会@横浜にぎわい座

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 昨日はにぎわい座で小三治独演会。最初はこみちちゃんの『締め込み』。留守だと思って盗みに入り、荷物をまとめていたところに家の主が帰って来ることに気づいて風呂敷包みをそのままに、床下に隠れた泥棒。戻って来た主はその包みを見て、女房に男ができてでていく準備をしているものと早とちり。そこへ、女房が風呂から戻って来て起こる夫婦喧嘩のドタバタ劇。以前、たぶん三三さんで聞いたことがあった話だが、こみちちゃん、相変わらず安定感があっていい感じ。江戸弁のべらんめえ調の旦那の話っぷり、「……しておくれでないかえ」調の女房の話っぷりも上手だし、聞きやすいし。いつも元気で、楽しい気分にさせてくれる、好きな女性の噺家さんだ。
 小三治の1席目は『お茶汲み』。簡単にいうと、吉原での客と花魁の騙し合いの話だ。マクラで「ひやかし」という言葉の語源について説明。紙漉の工程の中で、紙をしばらく水に浸しておく工程を「ひやかす」といったそうだ。昔、吉原の近くに紙漉の工房があり、紙を水に浸している間、職人たちが暇つぶしに吉原に行って、店先に並ぶ遊女を覗いたり、買う気もないのに値段だけ聞いてみたり。そのうちにそういうお客のことを「ひやかし」というようになった、んだと。そこから吉原を舞台にした落語に突入。“昔、恋仲になった男とあなたが瓜二つだから、私を身請けしてくれないか”みたいなことをいって客を手玉にとろうと、泣いたようにみせるためにお茶を目元につける花魁。目の下にあるのはほくろかと思ったら、よく見るとそれは茶殻だった……。この話を聞いた男がおもしろがって、件の花魁に会いに行き、彼女と同じ手口で迫ってみる、という話。なんということはない話だが、小三治の飄々とした語りと、仕返し(?)をされるときの花魁の表情がおかしい。
 2席目は『一眼国』。マクラで昔の両国の見世物小屋の話をひとしきり。で、この落語は、なにか面白い見せ物はないかと探している見世物小屋の主人が、ある日、「眼が一つしかない女の子を見た」という旅の僧の話を聞いて、その子を捜しに出かけていく。僧の話の通りに一つ眼の女の子に出会った主人はその子をさらっていこうとするが、村人たちにつかまって奉行所に突き出され……。ミイラとりがミイラになってしまうようなお話。意外に短い噺だった。というのも、マクラで実は見世物小屋の話だけじゃなくて、今年よく話したマクラのダイジェスト、みたいなことをかなりたっぷり楽しく聞かせてくれた小三治師匠。マクラからしてもう小話になっている感じ。フランク永井のドキュメンタリー番組の話をして(昔、仲良くおつきあいをしていたらしい)、自分の歌の中でフランク永井自身がいちばん好きな曲というのが、じつは小三治師匠も彼の歌の中でいちばん好きな曲だった、ということを知ってとても嬉しかった、と。
 で、その曲「公園の手品師」の1番を高座で披露してくれたんだけど(お上手でした)、それが、うちの夫が以前に何度か「いい歌なんだよ」といってカラオケで歌っていた曲だったので、二度ビックリしたわけで。たしかにしっとりしたいい曲なんですよね、これが。でも、歳いくつなんだようちのだんな、と思って曲のことを調べてみたら、最初に作られたのは1950年代なんだけど、78年頃にフランク永井が改めてA面にして出してヒットしたようで。てことはまあ、高校生の私たちがピンクレディーやジュリーの歌を覚えて歌っていた時期だから、一つ上のだんながその歌を知っててもおかしくないか。にしても......などなど考えたりしながら、相変わらずまったりと、ほのぼのさせてもらった小三治独演会、でありました。

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プログラム(左)と、この日の演目

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2009年11月 5日 (木)

“カンゲキ”のあとの愉しみ……、

 いいお芝居を観た後や、いい落語を聞いた後で、その余韻に浸りつつあれこれおしゃべりをしながら美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲む。これは至福の時間だとつくづく思うのだ。劇場や寄席でせっかく素敵な時間を過ごしても、そのあとに行ったお店が不味かったり、いまいちな雰囲気だったりすると、観劇や感激の時間さえも台無しにされたような寂しい気分になることがある。逆に、こじんまりしているけれど雰囲気がすごくあたたかなお店で、心のこもったおいしいお料理をいただいたりすると、お芝居やコンサートで高まった気持ちがさらにしみじみと熟成されるようになって、その日を幸せな気分で締めくくることができる。だから、“カンゲキ”のあとの1杯や1食は大切にしたいと思っている私である。
 私の考えでは、カンゲキのあとの“いいお店”は、劇場や寄席からほど近い場所が理想的。電車やタクシーで延々移動していたのでは、せっかくのカンゲキの余韻が醒めてしまう。だから、できれば徒歩で数分、てれてれしながら歩いているうちに着いてしまうくらいの場所にあると嬉しい。
 その意味で、お気に入りのお店がいくつかある。渋谷のオーチャード・ホールやシアター・コクーンに行ったときは、オーストラリアのワインがそろう気さくなワインバーや、旬の魚と創作料理がおいしい“K”へ。とくに“K”はもう長いおつきあいになるので、のんびりとくつろげる。どちらも文化村から徒歩10分以内だ。三軒茶屋の世田谷パブリックシアターの帰りには、駅に近い南欧料理のレストランとか。
 最近、新しくみつけたのが、水天宮の近くの小さなイタリアン・レストラン「KIOKITA 」。9月、10月と、三三さんの独演会を聞きに行った日本橋公会堂のすぐそばにある。住所は蛎殻町。イタリアや西麻布の有名店で修業したという女性シェフがてきぱきときりもりするお店。9月の独演会の帰りに初めて行ってみたら美味しくて、続けて先月も行ってきた。各地からこだわって取り寄せられた旬の素材の持ち味を生かしたお料理は舌にも身体にもやさしく、シンプルな野菜のグリルも元気になれそうな味。先月は、メインにおすすめの鶉をいただいた。皮はパリパリ、お肉はジューシー。付け合わせの蕪のグリルが甘くて、小さな幸せを添えてくれていた。落語会のある・なしに関わらず、また行ってしまうかも……。

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鶉と蕪! ごちそうさまでした。

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2009年11月 4日 (水)

消えていく景色……、

 今日はものすごくローカルな話になる。私の実家、生まれ故郷の大分の話だ。大分空港から大分市へのアクセスは高速を走るバスか、海上を航るホーバーフェリーの2通りだったのだが、そのホーバーフェリーが先月で運航を終了してしまった。不景気の影響もあるし、バスもそこそこ速くなって利用客が増えたというのも原因のようだ。空港から大分市内まで、ホーバーだと約30分、高速バスだと約1時間で、料金はたしかホーバーの方がバスよりも1000円くらい高かったはず。
 昭和46 年の運航開始以来38年続いていたのだが、時代の流れについていけなかったということか。運航終了の話を聞いたときには少なからずショックで寂しい気分になった。学生時代、社会人になってからも実家に帰るときにはちょくちょく乗っていたので、いろんな思い出がある。下のゴム製のスカートの部分に空気が入ると船体がぐいんと高く上がり、波の上をババババッと進む。その姿はなんとなくアナログっぽいというか、鉄道でいえば蒸気機関車みたいな感じもした。空港の乗り場に着くときは、海から陸上に上がると、横滑りしながら進むのもユニークだった。学生の頃は今よりずっと小型で席も狭くて窮屈な感じがあったので、ちょっと海が荒れたときには船酔いする人もけっこういたが、いつの頃からか、ぐんと大型になって船内もわりとゆったり目になった。だけどババババッと進む音がちょいうるさいのでそれが苦手な人もいたようだ。沖縄みたいな南の海とは違うが、お天気の良い日はそれなりに青い海面と空の景色は心地いいので、ちょっと遊覧船みたいな気分にもなれるように外の景色がもっとクリアに見える窓の素材にしたらいいのになあ、と、何度も思ったりしたものだ。大分から乗ったとき、関東に遠征するトリニータの選手たちと乗り合わせたこともあったなぁ……。女性の乗務員さんもいたなぁ……と、つらつら思い出すほどに残念。もうあの白い船体に赤い枠、黒いスカートのホーバーが走る景色を見ることはないんだなぁ。

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先月の朝日新聞にも記事が出ていた。





 それから、JR大分駅も徐々に変わっている。8月に実家へ帰った時は、線路の一部が高架になっていた。私の家は駅裏から歩いて数分のところだが、子供の頃からずっと駅舎しか見えなかった建物の上にホームと電車が乗っかっているように見える景色というのは、なかなか斬新なものに感じられた。こうやってどんどん時代が流れて、知っている景色がいつの間にかどんどん消えていってしまうんだろうな……。そんなことを考えながらちょっとセンチメンタルになっている今日この頃だ。

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工事が進む大分駅と駅裏の景色。

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2009年11月 3日 (火)

続いていきますように……。

 テレビでサッカー・ナビスコ杯の決勝を見ながら、1年前の国立競技場のスタンドの熱狂を思い出していた。
 去年、優勝の歓喜の渦に包まれていた大分トリニータはリーグ戦4試合を残して先月末にJ2への降格が決定。まさに、あの狂喜は夢だったのかと思ってしまいそうなほどの、1年で天国から地獄という厳しい年になってしまった。今年の春、本来ならじっくり身体を作る時期にナビスコ杯の覇者としてアメリカでのカップ戦に遠征したりしたのがつまずきの原因だったのかなあとか、今期の不調の原因をあれこれと想像してみるが、細かいところ、本当のところはわからないし、知る由もない。ただ、結果的にJ2降格が決定した京都戦を久しぶりにテレビで見ながら思っていたことは、もっと今年、応援に行けたらよかったなあということだった。ホームの大分から離れているとはいっても、だったら関東近郊のアウェイ(千葉とか、埼玉とか)に足繁く通ったのかといえば、そうじゃないし、せいぜい川崎か横浜くらい。そんな自分にはトリニータの降格についてあれこれと語る資格はない。だから、来季はJ2の試合をもっとできる限り見に行こう、と思った。もちろん、降格の事実は残念でたまらない。京都戦も、家長を中心にいい動きをしていたと思ったんだけど、なにしろ春〜夏にかけての連敗の貯金がすごかったから、もう間に合わなかったんだろうなあ……。
 J2に落ちたら金銭的にもさらに苦しくなるだろうし、いい選手は移籍してしまうかもしれないから、今以上に厳しい状況になることは必至だと思う。1年でJ1に復帰して、なんてワガママはいわない。トリニータには、今日のナビスコ杯決勝でFC東京の米本や赤嶺といった若手の選手たちがのびのびとがんばっていたように、できることなら若手をじっくり育ててチームを立て直してほしいと思う。まずは今期の残り4試合をがんばって、次につながるような試合をしてほしい。J2に落ちても、チームがあれば試合もできるし、応援もできる。ずっとずっと続いていってほしいと思う。

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