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2009年10月30日 (金)

感劇話その121 フラで和む秋の夜……HAPAコンサート@オーチャードホール

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 先日、HAPAのコンサートに行ってきた。ハワイの音楽シーンを代表するHAPAは、ニューヨーク生まれのバリー・フラナガンとハワイ出身のネイサン・アウェアラの2人組。今回は、フラのダンサーとのコラボレーションもあるので、フラを習っているのだろうと思われる女性のお客さんたちも多数詰めかけていた。
 卓越したギター・パフォーマンスと美しいボーカル、そしてときにサイモン&ガーファンクルを思わせるような優しいデュエットで楽しませてくれるHAPA。オリジナル曲のほかにもジャクソン・ブラウンやU2のヒット曲なんかも披露しつつ(U2の曲は「In The Name Of Love」だった。ジャクソンのは……曲名が思い出せない)。秋も深まる季節だけれど、スローなフラに心もほっこりさせてもらった。
 ミス・ハワイUSAでもあるアリアナさんはじめ、3人のダンサーによるフラはとても美しく、特にアリアナさんが膝を折って上半身を後ろに深くそらせるリンボーダンスのような姿勢で、さらに上半身を旋回させるような動きをすると、会場のあちこちからものすごい拍手が起こっていたが、きっとあれは、たとえば歌舞伎の女形の海老反りのような“大技”なんだろうなと思った。

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2009年10月29日 (木)

感劇話その120 圧巻の殺陣シーン。見応えたっぷり。劇団☆新感線『蛮幽鬼』

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 今月は久々に現代劇も見てきた。劇団☆新感線の『蛮幽鬼』。いのうえひでのりの演出で見たのは夏の『牡丹燈籠』以来だったが、やっぱりこっちのほうが(中島かずき作だし)だんぜん生き生きしている感じがした。まあ『牡丹燈籠』は30数年前に書かれた脚本をほぼ忠実に生かしていたわけだから、それと比べるのはちょっと違うかもしれないけれど。休憩を除いて3時間ちょいという時間もあっという間に感じられるほどで、久々に舞台の楽しさ、醍醐味を存分に味あわせてもらったなあという気持ち。
 上川隆也は期待を裏切らず台詞も殺陣も充分に魅せてくれるし、「これだけ殺陣の多い舞台は初めて」という堺雅人がまたすごい。堺雅人の役は、復讐の化身となった最強の暗殺のブロ。あの、へなちょこな優しい笑みを浮かべながらバッタバッタを人を斬りまくるシーンは、笑いながら人を斬る沖田総司を演じた映画『壬生義士伝』を思い出させるが、今度のは迫力、スピード感ともさらにパワーアップしている。とくに早乙女太一との殺陣シーンでは、剣をくるくる回しながら、踊るような軽やかさも感じさせつつ、激しい戦いにまばたきをするのも忘れそうになるほど。上川や堺の殺陣は中国風で、早乙女太一も含めてとにかく、くるくるよく回っていた。日本国の話だが、衣装も全体的に中国風だったし、殺陣も、サムライのそれ、というのとは違っていた。殺陣の見せ場だけでなく、復讐の連鎖の醜さ、無情さも容赦なく描かれていて、ときには笑いもあるし。高田聖子は相変わらずかわいいし、橋本じゅんもしっかり笑いをとりつつ、いい味を出している。粟根まことや『焼き肉ドラゴン』の千葉哲也もよかった。席が舞台に向かって花道の左側だったので、横を疾走する堺雅人もばっちり拝めたし、堪能させてもらいました。
 カミングアウトというほどもったいつけることではないが、堺雅人のことは2000年に『火星のわが家』という映画で初めて見たときから、静かに見守らせてもらっている私である。大河ドラマ『新撰組!』の山南敬助や『篤姫』の家定でブレイクして今や超売れっ子だが、いつ見ても期待を裏切らないどころか、それ以上の何かを見せてくれるすごい役者さんだと思っている。最近は映画出演も多いようだけど、舞台でもまた見たいなぁ……。

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来月は大阪で公演

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2009年10月28日 (水)

感劇話その119 言葉あそび、な夜。「月例三三独演」@日本橋公会堂

 なんだかんだしているうちに、今月も残り数日。というわけで、今月のカンゲキを今月のうちに書いておきます。まずは19日に行ってきた三三さんの独演会。マクラに小学校での落語会の話をしながら、子供にもウケる噺として『じゅげむ』についてちょっと披露した後、一席目は『たらちね』。異常なまでに言葉遣いの丁寧なお嫁さんをもらった八五郎さんちの騒動を描く滑稽話。お嫁さんの言葉が馬鹿丁寧すぎて、周りの人は何を言っているのかさっぱりわからない。にもかかわらずそんなことおかまいなしに、至って真面目に話すお嫁さんと周囲のリアクションがおかしく描かれる。というのも、お嫁さんの丁寧言葉は漢語調で、「今朝は風が強くて目に砂が入って歩きにくい」というところを、「今朝は怒風激しゅうて、小砂眼入し歩行為り難し」てな調子だからなのだ。このお嫁さんの漢語調の喋りがまるで呪文のようにも聞こえて、『じゅげむ』に続く言葉遊びのようなおかしさがある。
 続いては『長寿番付』。江戸から旅に出た二人連れがとある村で、酒を売ってもらう交渉がうまくいかず、頭に来た兄貴分が「この、うんつく野郎」「どんつく野郎」と、悪態をつく。その言葉に反応した村人たちから詰め寄られると、兄貴分は「うんつく」も「どんつく」も褒め言葉だとあらぬ話をでっちあげて、村人たちを妙に納得させ、歓待されるという噺。「うんつく」も「どんつく」も“のろま”とか“とんま”とか、そういう意味なのに、「うんつくは運がつく。どんつくはどんどん運がつく、という意味だ」といって、見事に村人を納得させていくプロセスがおかしい。
 仲入り後は『お見立て』。これは、わがままな花魁・喜瀬川が客を断るために、若い衆の喜助にあれこれと伝言をさせる噺。喜瀬川の言葉をそのまま客に伝えるものの、予想外のリアクションをされて困った喜助が何度も喜瀬川と客の間を行き来する様子がおかしい。これも、“言葉”がポイントの噺。流山の大金持ちという客の言葉の訛り具合と喜助の対比もおもしろいし。思うに、この日の三三さんは、マクラからずうっと“言葉あそびつながり”という感じだった。
 それにしても、『お見立て』の花魁、喜瀬川は、『三枚起請』で3人の男を騙して手玉に取ったあの喜瀬川と同一人物だということらしいから、相変わらずマイペースでわがまま全開、“わちき”流なのであった。おそるべし、いや、あっぱれ喜瀬川。

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今月のプログラムは黄色。

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2009年10月27日 (火)

音楽家トリオ♪1 シューベルト

音楽家トリオ シューベルト

 こないだも紹介した、オーストリアで音楽学校の先生をしているゆりちんの家の、偉大なる音楽家の名前がついた猫ちゃんたち。前回は写真が小さかったので改めてご紹介。こちらはシュッビことシューベルトちゃん。以前のこのブログで丸い窓のお家に入っていた猫ちゃんだ。

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音楽家トリオ♪2 モーツァルト

音楽家トリオ モーツァルト

 こちらはモッチことモーツァルトちゃん。ゆりちんがピアノを弾き始めると必ず近くにやってきて、ひっくり返って伸びをするらしい。なにかの儀式か、それとも曲に合わせて踊っているのか......。

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音楽家トリオ♪3 ベートーヴェン

音楽家トリオ ベートーヴェン

 ベッチことベートーヴェンちゃん。これはローストチキンをいっぱい食べて満足している様子。3匹ともチキンが大好きで、チキンが焼けるといつの間にかテーブルのそばに集合してくるらしい。かわいい三匹兄弟だ。

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2009年10月26日 (月)

律儀なアレルギー

 先週はなんだかんだ原稿が木曜日までかかり、木曜夜の日付が変わるちょっと前に原稿を出し終えたら、とたんにくしゃみの嵐となり、身体が熱っぽくなった。売薬とビタミンCを飲んで寝たら翌朝には一応持ち直していたが、気になったのでいつものクリニックへ。すると、アレルギー性の鼻炎との診断。たしかに熱は6度5分から上がらないので関節痛などはないが、鼻と目が超ぼあぼあ、で、頭もぼー。去年も今頃になってますね、ほら、とカルテの数ページ前を見せてくれたドクター。たしかに。秋が深まる頃、気温が下がってくるといつも出てくるアレルギー性鼻炎なのだった。にしても、原稿出し終わったとたんにいきなり出てくるとは、律儀というのか、なんというのか。友達の話では、「疲れた身体にアレルギーは宿る、ということはよくあって、ほっとした瞬間に身体のどっかが大変だ〜って訴えてアレルギーがでちゃうらしい」とのことだったので、季節の変わり目プラスそういうこともあったのかも。
 去年と同じ、眠くならない抗ヒスタミン剤と漢方薬を処方してもらい、週末からずっと家でふせっていた。クスリを飲むようになって数日経つが、朝方がいつもけっこうしんどく、夕方〜夜には比較的落ち着いているという状態。熱はないけど体力は落ちているような感じだし。気がつけば、先週出した原稿も、もうとっくにゲラ・チェックの段階になっているし。せっかく一段落した週末も、アレルギーと台風接近による雨のおかげでひたすら家にひきこもりなのだった。

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ソファでうだうだ寝ていたら、様子をチェックしに来ました。

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2009年10月20日 (火)

停滞気味……

 今日は原稿書きで1日こもっている。トイレと食事以外はほとんど机から離れない消費カロリーの少ない1日。原稿は、今回はいつもとちょっと書き方が違うのでなんだか少しの戸惑いもありつつ、3歩進んで2・5歩下がる、みたいな超鈍行の旅。気にしすぎかなあ……。もっと動いて脳内も活性化させようと、時々体操をしたり肩を回してみたりするが、コーヒーを飲んだりしてもなんとなく頭がいまいちぼわんとしているのはもしかしたら風邪の始まりなのだろうか……ビタミンCを飲もう。そして、お風呂に入ってしゃきっとさせようか。とにかくここらでちょっとターボをかけて加速しないと……、と日付が変わりそうなこの時間につらつら思っている。

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気分転換に外を見たら夕日がけっこうきれいだったので撮ってみた。

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2009年10月19日 (月)

感劇話その118 蜘蛛も見得を切る!__芸術祭十月大歌舞伎

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 

 今月は歌舞伎座(昼の部)へ行ってきた。春以来、歌舞伎を見ていなかったうえに今月は歌舞伎座に玉三郎さんも出るので久々に行きたいなと思いつつ、そうはいっても今からチケットとろうとしても無理だろうなあと思っていた矢先に、ちょうど出演している役者さんのインタビューも決まった、などなどがあって、それではとダメ元でチケットセンターに電話してみたら、ラッキーにもあいている席があったのでゲット。
 昼の部は、歌舞伎十八番の内『毛抜き』、『蜘蛛の拍子舞』、心中天網島より玩辞楼十二曲の内『河庄屋』、そして『音羽嶽だんまり』の4演目。見どころはやっぱり玉三郎さんと菊之助さんの舞いが見られる『蜘蛛の拍子舞』だ。鮮やかなもみじが美しいセットの中で、菊之助、松緑、玉三郎の3人による舞踊。静かな舞いだが、3人の息のあった艶やかな動きに目を奪われる。玉三郎さんの相変わらずの美しいえび反りにはタメイキ。大きな蜘蛛の被り物が出てきたときには驚いたが、ずるずるした脚がたくさんあって動き辛いだろうに、切れのよい動きをするのでさらにびっくり。そしてしっかり見栄まで切ったのにまたまたびっくり。見栄を切る蜘蛛、初めて見た。最後はこわーい蜘蛛メイクの玉三郎さんが出てきて、蜘蛛の糸を豪快に出しまくり。エンターテインメント性に富んだ、スケールの大きな舞踊劇だった。
 『河庄』は文楽でもおなじみのお話だが、妻子がありながら遊女の小春と深い仲になり、心中の約束まで交わす紙屋治兵衛という男の情けないほどの身勝手さ、不甲斐なさを藤十郎さんがよく表現していた。小春が治兵衛の妻への義理をたてて身を引こうとして心変わりを装うと、そんな小春の心を何も察することができない治兵衛は逆上し、悪態をついて小春と別れる。そのあたりの(乱暴にいうと)バカ男ぶりが嫌になるほどよく出ていたし、振り払いたくなるほど嫌なねちっこさ。それによって時蔵さん演じる小春の凛とした悲しい美しさがさらに強調されていた気がする。
 『毛抜き』は三津五郎さん演じる粂寺弾正の豪快さ、コミカルさが小気味良い。『音羽嶽だんまり』では松緑さんの長男、藤間大河さん(3歳)が初お目見え。大河さんが菊五郎、富十郎、吉右衛門など大先輩方に囲まれて舞台にいるシーンを見ながら、歌舞伎はこうやって続いていくんだなあと改めて思った。

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夜の部は『義経千本桜』。

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2009年10月18日 (日)

最近のワラビ

最近のワラビ

 これは季節が秋へと移行し始めた頃。7〜8月は例によって痩せて、お腹や脚の付け根あたりの肉も落ちていたが、気温と湿度が落ちるにつれて食欲も出て、今はまた少しずつ肉がついてきた。

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最近のワラビ 2

最近のワラビ 2

 まだまだ元気でうるさい(なんか首締めてるみたいに見えるけれど、そうではありません)。

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最近のワラビ 3

最近のワラビ 3

 まだまだ元気で、怒ったときはしっかり意思表示します。ハーッ! と。

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2009年10月17日 (土)

スタジオ久しぶり

 今週はなんだかんだ夜も余裕がなくてぜんぜん更新できなかった。木曜日にスタジオでの撮影&インタビューがあり、平行して先週から電話インタビューしていた人気ブロガーさんたちの原稿10人分を書いたりしていたら、あっという間に土曜日だ。ブロガーさん原稿は本日3人分を編集者に送ってひとまず無事に全員終了。
 木曜日のインタビューは歌舞伎役者さんだった。役者さんがスタジオに入るのは9時だが、カメラマンは7時頃から入ってセッティング。私は8時半着を目指したが、朝のラッシュによる電車の遅れが心配なので、早めに家を出て、結局8時過ぎに到着。コーヒー飲みながら寝不足でボケボケの頭を覚ましつつ、他のスタッフが五月雨式に到着。このところインタビューは外がほとんどで、考えてみたらスタジオは久しぶりだったなあ。役者さんは今月の歌舞伎座公演に出演中なので11時までに歌舞伎座に入るようにスタジオを出ないといけないのだが、ヘアメイクに予想以上に時間がかかり、撮影とインタビューは超圧縮モードになってしまって血管が切れそうだった。もともと時間の余裕がない取材ではあったのだが、かなりドミノ倒しに。もちろんカメラマンさんにはあわてずじっくりいい写真を撮ってほしいけど、自分の持ち時間がどんどん減っていくのも気になる……。カメラマンさんもカメラマンさんで、私の時間を1分でも多く残すようにと配慮してくれながら急ぎ目に撮っているような感じが伝わってきて、申し訳ないやら、でも時間ないやら、って感じのギリギリした時間を過ごした。結果として、まあそれぞれができることをなんとかやったという感じ。少ない時間でも一問一答の紋切り型のようなインタビューにはしたくない、それなりに起承転結をつけたインタビューの時間にしたいと思いつつも、内容が内容だけになかなか厳しい時間だった、と思う次第。怒濤のようなひとときが過ぎ、無事に役者さんを見送ったらどっと脱力した。ほんとに、現場では予期せぬことがたびたび起こるものです。

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全部終わって、スタジオのあるビルの外階段から見えた東京タワー。

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2009年10月12日 (月)

今年も味噌を仕込む。

 今年も味噌を仕込む日がやってきた。仕込み監督の台湾料理屋のママと常連さんKさんの指揮のもと、茹でた大豆(5kg)をつぶし、塩と米麹を混ぜ合わせたものと一緒に混ぜ合わせてこねこねし、少しずつボール状にして空気を抜き、いっせいに樽に入れる。

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ハンバーグのように空気を抜いた味噌玉を樽に打ち付けるようにして次々と投げ込む。日頃のうっぷんをはらすように“バカヤロー!”と叫びながら投げ込みます。




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さらに全体的に空気を抜き(左)、最後に表面に塩をふる。



 これをママのところで数ヶ月保管し、来年1月頃に天地返しして小分けしてもらう、という流れかな。また今年もどんなお味噌になるのか、わくわく。仕込みが終わったらこれまた恒例の飲み会。みんなで持ち寄ったお料理、お酒が満載。クライマックスは去年仕込んだお味噌を使ったもつ鍋。とてもおいしかったが、あまりに食べるものが多すぎて、おいしすぎて、途中からお腹が苦しくて何も入らなくなり、しばし休憩。ちょっとだけ復活し、最後にもつ鍋のシメの雑炊とデザートのロールケーキをちょこっとだけいただいたが、周りのみんなはほとんどベースを落とさずにガンガン食べまくっていた。20代の若者や筋肉系のレフリー編集者Tグッチ・ファミリーはわかるが、アラフィの我が夫までも……。たしかに、おいしいものばっかりだったけど。いやー、あんなに苦しかったの初めてだったかもしれない。テレビの大食い選手権で、食べている途中から突然手が止まってしまう人たちの気持ちがわかったような気がした。今もまだ苦しくて胃薬を飲んだところ。さても、味噌は楽しみだ。

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2009年10月11日 (日)

感劇話その117 日曜午後のゆるゆる狂言もいい__横浜狂言堂

 横浜能楽堂に狂言を聞きにいく。以前にも行ったが、“横浜能楽堂普及公演ー横浜狂言堂ー”として、毎月第二日曜日にやっている狂言公演。狂言を2曲ずつくらいで約1時間半。チケットは2000円、と、気軽に行けてお得な公演だ。前に週末の午後のコンサートはいい、と書いたことがあったけれど、日曜の午後に気軽に能楽堂に足を運んでのんびり狂言を、というのもなかなか素敵な試みだ。横浜能楽堂は平日の午前に“ブランチ能”、なんかもやっていて、保育ボランティアの一時保育付きだし、画期的な企画に次々と挑戦している感じがいいなと思う。横浜狂言堂やブランチ能みたいな公演だと、能狂言が未体験の人や、行きたくても忙しくてなかなか能楽堂に足を運べない、という人たちも参加しやすいのではないだろうか。
 今日は和泉流狂言の野村万之介、深田博治、石田幸雄、高野和憲さんたちが登場して『謀生種』と『呂連』の2曲。嘘の上手な伯父と、いつも騙されてばかりいる甥とのやりとりが楽しい『謀生種(ぼうじょうのたね)』と、宿屋の主人が出家をしたくなって旅の僧に名前をつけてもらう場面が愉快な『呂連』。どちらもとてもわかりやすくておもしろい。相変わらず飄々とした万之介さんの僧侶がよかった。

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能楽堂の下の坂から撮った横浜のビル

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2009年10月10日 (土)

ブロガーさんたち

 今、長年おつきあいのある編集者さんのお仕事を一部手伝っていて、ここ数日、お料理のブログをやっている人たちに電話取材などしている。本来なら会っていろいろとお話を聞きたいところだが、みなさん超多忙だということと、一人当たりそんなに多くのコメントを載せることはできないということで、今回は電話かメールでのやり取り。とはいえ、実際にやってみると簡単なインタビューでも一人平均最低30分はかかる。先日、一気に5人続けてやったときには、さすがに5人目が終わったらぐったりしてしまった。まあ、単純計算でも3時間近く喋り続けたことになるわけだしね。
 ブロガーとは、ブログを公開、更新している人のこと。その意味では私もそのお仲間なわけだが、今回お話しを聞いているお料理のブロガーさんたちはみんなすごい。何がすごいって、お料理レシピを毎日のようにきれいな写真付きで公開していて、それが評判になって既にお料理本を出している人たちもいらっしゃるし、毎日のようにレシピを考えて、それを作って写真に撮ってブログで紹介し、次々と読者から寄せられるコメントや質問にもこまめに応えたりしていて、そのエネルギーというかパワーがすごいなあと感じるのだ。私なんて、こんなつぶやき程度のブログでさえしょっちゅう停滞しているというのに……。中には、ブログが人気になるのは嬉しいけれど、本になって顔写真まで公開するようなことは本意とは違う、と、少しのとまどいを感じている人もいたけれど。その気持ちもわかるような気がする。ただ概ね、大好きなことをやっているから忙しくなっても疲れない、とか、本を出している人は、夢が叶って最高に嬉しい、とか、とにかくポジティブ光線がバンバン出ている感じなのだった。他ジャンルもあわせると、いま、こんな“ブロガーさん”という人たちがたくさんいるんだろうなあ。今回、その“レシピブロガー”さんたちのブログをたんまり拝見して、簡単にすぐできておいしいレシピをいろいろと知って、けっこう助かっている。

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2009年10月 9日 (金)

渋谷〜原宿〜西麻布〜青一(あおいち)

 来週インタビューする予定の役者さんの事務所に打ち合わせにいく。場所は明治通り沿いの原宿に近いあたり。渋谷から歩いても10分くらいなので、久々に渋谷から明治通りを歩いた。宮下公園を過ぎると、当然のことながら若者向けの知らない洋服屋さんが道の両側に目白押し。そんな中で、ライブハウスのクロコダイルはまだ顕在のようで嬉しかった。フリーになりたての頃、ここでリハーサルをしていた内田春菊さんのところにインタビューに来たこともあったっけ……、とか思い出しながら目的地に到着。
 打ち合わせ後、O編集長の車に乗せてもらってランチしに西麻布へ。O編集長は“車の記事の取材のため”とかで、イタリア製の赤い革シートの新しい車(サソリのマーク)に試乗していた。珍しい車らしく、コインパーキングに入れる時、道行く人がじーっと見ていた。

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西麻布「豚組」で、クロケット定食。小ぶりのコロッケ2個+一口カツ2個、という内容。旗がついてきて、ちょっとうれしい。



 イベリコ豚のとんかつで一躍有名になり、国内外のさまざまなブラント豚のとんかつが食べられることで知られる「豚組」。今日の一口カツの銘柄は、琉香豚(りゅうかとん)という沖縄の豚だった。沖縄にそんな豚があるなんてぜんぜん知らなかった。まだまだ広いな沖縄。ハーブを食べて育てられた豚さんらしい。さっぱりした味でほわっとやわらかい食感。コロッケはカレー味だった。帰りにハンガリーの豚さんの写真も拝見。マンガリッツァ豚といって、全身が長めの毛に覆われて、羊みたいな外見。地元では「食べられる国宝」といわれているらしい。イベリコ豚と同じDNAをもつのだとか。なんかすごいね。でも写真だけ見ると、タレ耳で毛むくでぬいぐるみみたいなかわいさだ。
 それから打ち合わせの続きで、青山一丁目のカフェへ。かりんとうとわらび餅のアイス、を頼んでみたらその大きさに仰天。

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野球のボールくらいはあった。おいしかったけど、さすがに途中でギブアップ。




 てなわけで、久しぶりに渋谷区、港区界隈に出没した日だった。

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2009年10月 8日 (木)

台風、表層性胃炎、ベランダ被害

 昨夜から今朝にかけて、猛烈な勢力の台風18号が関東に接近。こんな大当たりの日に、年に一度の内科検診を入れている私って……。ひと月以上前に予約したのに……。昨夜は9時前に食事を終え、今日は病院に午前9時過ぎに入らなければならなかった。8時前に病院に電話をしたら、ドクターはまだいらっしゃっていないものの、通常通りやっているとのこと。電車もどうやら動いているようなので、意を決して出かけることに。
 いざ出てみると、空は晴れてきている。しかし、風はときおりまだ強い。電車はのろのろ運転だったが、早めに出たので余裕で間に合った。それに、意外とたくさん人が乗っているのにびっくり。みんな、電車が動けばちゃんと出勤するんだなあと感心した。あたりまえかー。
 内視鏡検査で、意の表層に炎症がみつかった。胃の内部の写真を見せてもらったら、胃の出口(十二指腸側)付近に赤い線がうっすら二カ所。表層性胃炎というのだそうだが、軽度なので心配ないとのこと。そういえば最近、ときどき胃が痛むことがあったが、おそらくこれが原因だったのだと思われた。ストレス等ありますか? と聞かれたが、ストレスはまったくないとはいえないだろうし、昔から何かあると胃にくるタイプで、神経性胃炎やら胃潰瘍(軽度)になったこともあるのでね……。
 昼過ぎに全部終わって外へ出たら、台風一過の青空だった。風はまだ少しあったが、空の青さは、昨夜の荒れ狂い様とは打って変わり、なんともいえずきれいだった。暴風、といえば、今朝、家を出る前に、我が家のベランダがビーチマットの襲撃を受けた。空気がぱんぱんに入っていて、海やプールに浮かべるタイプの、あれだ。どこからか、巻き上げられてうちの4階のベランダまで飛んで来たのだ。なんでビーチマット??? いったいどこから???   突然大きな青いマットが窓の外の視界に飛び込んで来たので仰天した。隅に非難させていたハイビスカスが直撃を受け、かわいそうにつぼみがポキリと折れてしまった。それから、ゴーヤの簾も最初のアタックを受けたようで、小さな実がちぎれて落下していた。今のところ、明らかになった我が家の被害はその二つだ。

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落下したゴーヤ。まだちびっこだけど種はちゃんと入っていて(右の写真)、食べてみたらしっかり苦みもあった。

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2009年10月 7日 (水)

音楽家トリオ

 先日のブログで紹介した、オーストリア在住の友人、ゆりちんのとこの猫ちゃんたちの話。シューベルト♪、モーツァルト♪、ベートーヴェン♪、それぞれ略してシュッビちゃん、モッチちゃん、ベッチちゃんの3兄弟だが、彼らのお家の一つがわらびのとよく似ている、ということを書いた。これがその証拠写真だ。

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登場してくれたのはシュッビちゃん。やっぱり似ている(10月2日の写真と比べてみてください)。こっちのほうがエッジが効いていて高そうだけどね。

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そしてこちらがケージで、3匹そろいぶみ。これもわらびのケージとよく似ている。わらびのはグレーに扉が黄色だ。

 もちろん3兄弟とは対面もしたことがないわらびだけれど、オーストリアにいとこたちがいるみたいな感じがして、なんだかおもしろい。

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2009年10月 6日 (火)

味噌解禁

 解禁、って大げさだけど、昨年の10月に仕込んだお味噌を今月になってからついに使い始めた。仕込みのリーダーであるなじみの台湾料理屋A葉のママの話では、ほかのお味噌と混ぜるとよりいいかも、ということだったが、夫も私の判断も、そのままでも充分いける、ということになり、単独でお味噌汁や豚汁に使うこともしばしば。自分の家で育てた、といっても涼しい暗所に保管してたまに天地返しをするくらいのことだったが、約1年間見守り続けてきたお味噌だから、かわいさもありがたさも格別。きゅうりにつけるだけでもおいしい。約3キロだから、いつくらいまで楽しめるかな。そして、そうこういっているうちに今年もまた味噌仕込みの日が近付いている。さて、今年はどんな感じになりますか。

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1年前と比べると、色も濃くなり、塩気も強くなっている。

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2009年10月 5日 (月)

47番に絶叫

 昨日は横浜スタジアムに行ってきた。横浜ファンの友達夫婦に誘われて。うちは特に浜ファンではないのだが、オープンエアの球場が好きなのと(9月末には神宮にも行った)、工藤と、(同郷の)内川は個人的に応援しているので。 

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ホッシー家族と一緒にTBSのブーブくんも踊る踊る。diana(浜の専属チアチーム)の中に何故かオジサンが一人……。


 クライマックスシリーズ出場がかかっている相手・広島のスタンドは真っ赤っかっかで、自力ウェーブで熱のこもった応援。方や、早々に今期の最下位を決めた我らが横浜のスタンドも、最下位というのにぎっしりだ。試合は予想に反して(?)横浜が得点を重ね(ウッチーもタイムリーを打った)、ついに8回表。7-1の大量リードで工藤が登場した。

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待ってました! 背番号47! 意外と背中が広くてがっしりなのだ。


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鮮やかに1イニングを無失点で抑える。デジカメで撮った写真をここに載せるときは小さくしないといけないのが残念。

 工藤がマウンドに現われた瞬間からうちらの周りは総立ち。腰を痛めてこの日の参加が危ぶまれた夫も身を乗り出して、ひときわ大きな声で声援を送っていた。年が近いせいか、いろんな意味でシンパシーを感じるようで......。46歳。横浜からは戦力外通告をされたけれど、まだまだ充分やれるよ、工藤。その頑張り様は、しばしは「中年の星」とかって表現されているが、自分よりも若い人たちが“中年の星”呼ばわりされることに、私は昔からなんとなく違和感を感じてしまう。アテネ五輪でアーチェリーの山本先生が活躍したときも、そうだった。最近ではサッカーのカズやゴンなんかもそうなんだけど。世代として言葉の意味ではたしかに40代は中年なんだろうけれど、なんとなく……。中年の星に絶叫する中年チームかな。......字余り。とにかく、世間の無責任な意見はおかまいなしに、工藤自身は現役続行を宣言しているし、ほんとに、まだまだいけるよー。来期もどこかでがんばって〜!

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2009年10月 3日 (土)

思い出キャンパス

 先日、NHKの「SONGS」に原坊(原由子)が出ていて、なつかしの母校の大学の青山キャンパスで演奏をする様子がたびたび映し出された。緑が美しい時期に撮ったせいもあるのだろうが、銀杏並木がとってもきれいだった。たしかに、新しい建物が建ったりしたけれど、正門を入って並木からクリスマス・ツリーに至るあの緑の一帯は、昔からほとんど変わっていないように感じる。といっても学生時代にはそんな木々の緑に見入ったりすることもなかったのに、年を重ねていくほどに緑に目がいくようになるんだから、不思議なものだ。今だって年に一度、点火されたクリスマス・ツリーを見に行くか行かないかで、普段はほとんど門の前を素通りしているだけなのだが、あんなふうにテレビに雰囲気たっぷりに映像が流れたりすると、やけになつかしく感じられてしまった。
 緑のある大学のキャンパスって、やっぱりいいなとそのとき改めて思った。たまたま先日、打ち合わせの際に、きれいな美術館の前みたいな場所で撮影された車の写真を見て、どこかと聞いたら、一橋大学のキャンパスだそうで。そういえば他の大学のキャンパスって、学生時代にはあんまり行くこともなかったし、知らないところがほとんどだ。以前に取材で東京女子大学の先生を訪ねたときも、つくづくそう思った。あちらは庭園のような緑がたっぷりある中に、歴史的建造物が点在しているから、すごくゆったりとしていい雰囲気だった。
 ところで原坊はその番組内で、青山キャンパスの学食も教室(何号館かはわからないけど)も、自分の学生時代とぜんぜん変わっていない、と嬉しそうだった。だとしたら数年後輩である私たちの時代の学食がまだそのままある、ということなのかしらと思った。さすがに学食までは卒業以来、一度も足を踏み入れていないので。今度、のぞいてみようかしら……でも、庭と違って学食は地下にあるし、ちょっと勇気がいりそうだなあ……。

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2009年10月 2日 (金)

共通アイテム

 高校時代の友達で、現在オーストリアに住んでいるゆりちんのところにも猫ちゃんが3匹いる。ゆりちんが音楽学校の先生をしているので、猫ちゃんの名前も、それぞれモーツァルト♪、シューベルト♪、ベートーベン♪。日頃は縮めて、モッチ、シュッビ、ベッチ、と呼んでいるようだ。このシュッビちゃんのお家(もしかしたら時にはベッチやモッチのお家にもなっているかもしれないが)が、わらびのお家ととてもよく似ている。四角い箱形に丸い窓のついたタイプなのだが、ゆりちんのブログにアップされているシュッビちゃんのお家の写真を見て、似ているのにびっくりしてゆりちんにわらびの家の写真を送ったら、それが後日、ゆりちんのブログにアップされて、わらびはオーストリアのブログにデビュー、ということになったのだった。ゆりちん、ありがとう(親バカ)。

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これがその写真。





 で、また後日、ゆりちんのブログに3匹のケージが出ていたのだが、これまたわらびのとよ〜く似ているタイプの色違いだった。遠く離れたオーストリアと日本で、示し合わせたわけでもないのに、偶然とはいえ、なんかおもしろい。猫のアイテムって、世界共通タイプが多いのだろうか。それとも、ゆりちんの家とうちの家の趣味が似ている、ってことなんだろうか。

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2009年10月 1日 (木)

夜が長くなる1枚……。

 明日が締め切りなので、久々に夜もマックに向かう。気がつけば窓の外のBGMの勢力図はすっかり秋の虫に支配され、蝉の声はもうどこにもない。そりゃそうか、もう10月だもんね。そして、鈴虫や蟋蟀も一晩中鳴いているわけじゃないから、しんと静まり返る時間もたびたびやってくる。
 久しぶりに「CHET BAKER SINGS」を出してきて、かけた。チェット・ベイカーの歌声がしっくりなじむ空気になると、秋だなあと実感する。もちろん私の独断と偏見だけど、この人の曲は夏にかけてもいまいちピンとこなくて、秋とか冬が似合っていると思うのだ。
 このアルバムの中の『BUT NOT FOR ME』を聞くと、映画「恋人たちの予感」を思い出す。どの場面だったかはさすがにおぼえていないが、『BUT NOT FOR ME』が流れていた。このときは、歌っていたのはハリー・コニック・ジュニアだったけれど。メグ・ライアンの代表作のこの映画、30歳を過ぎた頃だったか、ビデオを借りて何度も何度も繰り返し見た。ちょうどこの映画が日本で公開される頃にニューヨークへ行っていたことも影響していたのかもしれないが、映画の舞台になったニューヨークの街のシーンとか、そこで繰り広げられるビリー・クリスタルとメグ・ライアンのやりとりとか、なんだかわからないけどすごく惹かれて、何度も見た。そして、「もうすぐ40になっちゃう」みたいなことを言ってメグ・ライアンが泣きわめくシーンで一緒に涙を流していた。今、考えると笑ってしまうんだけど、きっと当時は胸に刺さったんだろうな。
 もう一つ、このアルバムに収録されている『I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL』が流れると、思い出すのはカーリー・サイモンのアルバム「TORCH」。もちろんチェット・ベイカーのほうが何年も前に先に歌っているんだけど、私がこの『I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL』という曲を初めて聞いたのは「TORCH」で、だった。「TORCH」はカーリー・サイモンがジェイムス・テイラーと離婚した直後に出したアルバム。そこで「私はあなたがいなくなってもちゃんとうまくやっていけるんだから……」という切ない女心を淡々と歌い上げるカーリー。これも胸に沁みました。これは大学4年の頃か、社会人1年生の頃、だったか。で、男性のチェット・ベイカーが歌っても、なかなかによいのですね、これが。
 てな具合に、秋の夜長につらつらといろんな時間旅行ができてしまう、なんだかすごいアルバムです。

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『BUT NOT FOR ME』の作曲はジョージ・ガーシュイン

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