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2009年9月30日 (水)

名家の“いま”

 現在発売中の「セオリー」(講談社)最新号で、近衞忠大さんの取材記事を書いた。忠大さんは、近衞文麿元首相の曾孫にあたる人で、細川護煕元首相の甥子さんでもある。今回の特集のテーマは“名家の生活、名家の使命”なんです。
 近衞さんのほかにも、島津家、一條家、冷泉家、相馬家、竹田家(旧宮家)などなど、多くの名家の方々が登場している(鳩山家も出ています)。一般人にとっても“家を継ぐ”ということはしばしば大きなテーマになるものだ。かくいう私でさえ、父親は長男で、子供は私と妹の二人だけ。家は誰が継ぐのか、継がないのか、みたいな現実の問題を突きつけられたことも、かつてはあった。私みたいなごくごく中流の家庭でもそんなふうなんだから、おそらく誰もが(特に長男長女は)、状況の細かい違いはあるにしても、一度は似たような経験をしているのではないだろうかと思う。それが、いわゆる“名のある家”となると、やはり一般人とはかなり違うレベルの問題やら、使命の重さやら、いろいろとあるのだろうなあ、と思う。というか、あるようです。
 近衞忠大さんは今回、出ている人たちの中でもおそらく最年少(39歳)で、飄々と、はきはきと、ご自分の“今”について語ってくださったのが印象的だった。なんといっても五摂家(公家の頂点に立つ五家)の筆頭なので、宮中歌会始に関わっていらっしゃる話など、普通の人では知り得ない話は、なかなかおもしろい(文字数の関係で、原稿に書けなかったこともあった)。と同時に、現代の青年らしく(変な言い方ですが)、ホッケーやフットサルに打ち込んで、顔に傷を作ったりもしているし。その振幅はかなり大きい。子供の頃、お姫様の暮らしに憧れたりしたものだけど、もちろんお姫様にはお姫様なりの悩みや苦労もあるわけで、やはり長ーい家系図をもつような人たちは、それなりに、うちらの想像できないいろんなものを背負っているのだろうなあと思う。それにしても、名家の特集を組むってことは、やっぱり日本人はセレブに弱いということなんでしょうか。

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左が表紙。

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2009年9月29日 (火)

今度は展示会で、元気をいただく。

 先日、知り合いの洋服の展示会に行ってきた。場所は、池袋から徒歩数分の場所にある自由学園朝日館。

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すごい素敵な建物。こんなところがあるなんて知らなかった。大正時代に建てられた校舎で、なななんと、設計はフランク・ロイド・ライトだった。重要文化財です。室内も、磨き上げられた木造の床がいい味わいを出している。

 Cottidieは、以前、ビームスにいらっしゃった松山光江さんが2002年から始めたブランド。着心地や素材感にこだわって、“気軽に着られてその上センスのいい服”を作っている。

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子供服もある。Tシャツには娘さんが描いたイラストが採用されていた。




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もうちょいイラストに寄ってみます。タッチがなかなかしっかりしていて、色使いもかわいい。



 約20年前(もうそんなになるのか……)、買い物に行くたびにお世話になっていたあの光江さん(当時は販売を担当されていた)が、結婚してお母さんになって、自ら洋服をデザインするようになるなんて、あの頃にはもちろん考えもしなかったけれど、いやあ、歳月の流れを感じます。旦那様のお仕事を手伝いながら(旦那様も洋服関係で、スーツを作っている)こちらもやっているとのことので、時間のやりくりも大変なようだが、私たち世代の女性も日頃から気軽に着られて、しかもちょっとセンスのいいこじゃれた雰囲気の服って、意外とあるようで、ないのが現実。だからがんばってほしいし、素敵なお仕事だと思う(彼女は私よりもずっと若いんだけどね)。今年の春に十数年ぶりで再会して、光江さんが昔とぜんぜん変わっていなかったのも嬉しかったけれど、今回、この展示会を拝見し、いいお仕事をしている様子を知ることができて、なんだかさらに嬉しくなった。私もがんばらなきゃ〜、って気分になった。光江さん、これからも“いい服”をどんどん作ってくださいね。楽しみにまってま〜す。 

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2009年9月28日 (月)

感劇話その115 バーキンに元気をいただく

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 
 今日は今月行ったコンサートのカンゲキを2本まとめて。2年ぶりでジェーン・バーキンがやってきて、また行ってきた。相変わらずこざっぱりしてかわいいバーキン。ライブが始まる前のステージ上には、アウン・サン・スー・チーさんの写真パネルが掲げられていて、今年もミャンマーの民主化を訴えていた。
 あの年齢で、おろした腕の手首をきゅっと上に上げて歌うポーズにまったく違和感がないのは、世界は広しといえどもおそらくこの人だけだろうと思う。今回は舞台装置もますますシンプルで地球に優しい演出になっていたが、小さな電球のみを使ったライティングがかえって温かみのあるやさしい雰囲気を醸し出し、素敵な効果をみせていた。おなじみの『YESTERDAY YES A DAY』では、豆電球の傘をさして歌いながら会場中をお散歩。1階から2階の客席を回り、再び1階へ。私は通路から2列目の席にいたので、すぐ目の前までバーキンが迫ってきたときにはさすがにコーフンしてしまった。シンプルで自然な装い、ふるまい。かわいい笑顔。ぜんぜん押しは強くないのに心に響いてくる歌声。いつも、いいなあとうっとりしながら嬉しくなってしまう。私にとってはそんなバーキンである。ずっとずっとこの調子で素敵でいてほしい。

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感劇話その116 土曜の昼下がり、家族ぐるみでライブ

 26日(土)、アン・サリーさんのライブに行ってきた。数ヶ月前に取材でお会いして、一度ちゃんとライブを聴きに行きたいと思っていたのだが、折しも、目黒の都立大学跡地にできたパーシモンホールでライブがあることを知り、ここなら近いし、と、チケットを入手。都立大学は結婚前に数年間暮らしていた場所でもあるので慣れた土地だし、思わず和菓子屋「ちもと」に入って名物の八雲もちもゲット。
 2児の母であるアン・サリーさんならでは、なんだろうと思うのだが、午後3時開演で小さな子供もオッケー(2歳以下の子も膝上鑑賞可能)ということで、赤ちゃん連れの若いご夫婦もたくさん詰めかけている。日頃、子育てに追われてのんびりライブを聴きに行けないお母さんたちには、とっても嬉しい企画なんだろうなあと思った。幕があいてもあちらこちらで赤ちゃんの絶叫がこだまし合っていたが、アン・サリーさんもバックの人たちもいっさいおかまいなしで歌と演奏を続け、むしろステージ上から泣いている子をあやすようなこともやっていたりして、なかなかおもしろい雰囲気の中でライブが進行。個人的には、取材の際、リハーサル風景を撮影した時に、何度も何度も繰り返し歌われていた『星くず』の完成形をついに聴くことができたのが、妙に嬉しかった。あとはチャップリンの『Smile』や、マリア・マルダーの 『Midnight at the Oasis』が好きだったな。土曜日の昼下がりにライブ、考えてみたらなかなかなくて、意外といいもんだと思った。

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チラシです。

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2009年9月27日 (日)

感劇話その113 今年の牡丹灯籠聞き納め?__月例三三独演

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 
 しばらくサボっていたせいで、気がつけば9月ももうあと数日。9月のカンゲキは9月のうちに、ということで、今日は落語会を2つまとめます。
 9月11日は三三さんの独演会。今月も日本橋公会堂だった。開口一番は市江さんの『牛ほめ』。続いて三三さんの1席目は『魂の入れ替え』。初めて聞く噺だった。鳶の頭と先生といわれる人の魂が入れ替わってしまう、とぼけたドタバタ噺。職業や性格の違いによるキャラクターの対比がうまく出ていた。2席目は『五貫裁き』。大岡裁きによって理不尽な徳力屋が意外なしっぺ返しをくらう噺。1席目に続き、どんどん勢いがつく感じの三三さん。この噺も快調に飛ばし、仲入り後には前月からの続きで『牡丹灯籠〜三』で、栗橋宿の噺。
 江戸から逃げて栗橋宿に落ち着き、新しい人生をおくっている伴蔵とお峰、お国のその後が描かれる。お峰の霊が店の使用人に次々と憑依していく様子がおもしろい。すべては因果応報なんだけれど、その中で飄々と生きる医者の存在が際立っていて、印象深かった。つかみどころがないというか、じつは本物のワルなのか。それに比べると伴蔵やお峰の悪さは小粒に見えてくる。今年の夏は芝居や落語で何度となく『牡丹灯籠』を聞いたけれど、それもこれでついに最後だろう。それにしても三三さんは走り続けている感じがしました。

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プログラムより。

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感劇話その114 シアターde落語会__第一回新文芸坐落語会

 今日は池袋へ。新文芸坐という、普段は映画を上映している劇場で開催される第一回目の落語会というのを聞きに行ってきた。
 ミニシアターのスクリーンの前に木製の屏風のようなものが立てられ、その前に高座が作られる。客席がかなり高座に迫っているので、「3列目くらいまでのお客様は、私の鼻の穴まで丸見えですね」と、開口一番のこみち姉さんが笑っていた。たしかに落語は座布団さえあればどこででもできる、と多くの噺家さんがいっているけれど、映画館でというのは私には初めての体験だったので、なんか不思議な気分であった。最後に出てきた小三治も声の反響の仕方をけっこうおもしろがっているようだった。
 とはいえ、プログラムをみると、もともとこの文芸坐では昭和50年代から映画とともに落語をちょくちょくやっていたようで。で、新文芸坐として営業を再開して、その心機一転の第一回目落語会のラインナップが、柳亭こみち、立川生志、俗曲の柳家小菊、柳家小三治というのは、かなり充実の内容だと思う。こみちさんは女性の噺家の中では好きな一人だ。今日の噺は『都々逸親子』。おとぼけ家族の日常が描かれる。今どき都々逸の作りっこをする親子なんているかしら、と思いながらも、ほのぼのした雰囲気がいい。昔、どどチャン(都々逸のチャンピオン)だったというおとぼけ母さんと、小学生のくせに大人びた都々逸を作る子供とのやりとりを、愉快に聞かせてくれる。
 生志さんは、去年春の真打ち昇進のお披露目会以来だったけど、さすがにそのときからすると、すごく落ち着きが出て貫禄さえ感じるみたいになっていた。『井戸の茶碗』、正直者の清兵衛さんの人の良さにすごく好感がもてて、とてもよかった。
 小菊さんの艶っぽい三味線の音色にいい気分になったところで、最後に小三治が登場。マクラに政権交代の話などをして、『お化け長屋』だった。今年は数ヶ月前にも小三治の『お化け長屋』を聞いているのだが、今日も今日とて、知っている噺でもついつい笑ってしまう。最初の臆病な人と木兵衛さんとのやりとりの部分が特に好きだ。そして今日も、序盤におかみさんたちが洗濯物を片付ける動作を描写するところで、うまいなあと嬉しくなってしまった。もっともっと小三治のほかの噺も聞いてみたい。

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チラシです。

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2009年9月26日 (土)

感劇話その112 予想以上によかった文楽版『テンペスト』__9月文楽公演

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。)
 今月は文楽東京公演の月だった。今回は三部構成。

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第一部は『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)』。『義経記』をはじめ、いわゆる義経と弁慶について書かれた作品、伝説などをもとにして江戸時代に書かれたお話。弁慶の子供時代から牛若丸に出会うまでの出来事が描かれる。


 鬼一法眼は兵法家で、天狗を装って鞍馬山で牛若丸に兵術を教えた人物。また、乱暴者の鬼若丸は母の敵を討つために自ら剃髪して武蔵坊弁慶となる。その敵とは、平清盛。つまり、牛若丸だけでなく弁慶の敵も清盛という設定になっている。天狗姿で現れる鬼一法眼の姿はなかなか迫力がある。

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第二部は『伊賀越道中双六』と『艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)』。定番の人気作品の贅沢な二本立て。『伊賀越……』は沼津の段、『艶容……』は酒屋の段と、それぞれメインの段を上演。



 『伊賀越……』の切り場は住大夫がさすがの語りでじっくり聞かせる。勘十郎さんの遣う平作は、おぼつかない足取りがすごくリアルで、知らず知らずのうちにそのキャラクターに引き込まれていく。平作の死に際に響く胡弓の音色がなんとも物悲しくて涙をさらに誘う。

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第三部は新作文楽。シェイクスピアの「テンペスト」の文楽版で『天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)』。劇作家、坪内逍遙が翻訳した『テンペスト(あらし)』をもとに、山田庄一が舞台を中世の日本に置き換えて脚色、鶴澤清治が作曲を担当した平成の新作だ(初演は平成4年)。

 今回の公演ではこの第三部が新鮮で、特によかった。以前に見た新作文楽が自分的にはいまいちだったので、“新作”になんとなく不安とアレルギーのようなものを感じそうになっていたのだが、これはやっぱりオリジナルがシェイクスピアだからか、話がおもしろいし、しかもテンポもよく、言葉もとてもわかりやすい。これは脚本、演出の力だと思う。文楽の時代物らしさもちゃんとありつつ、通常の文楽では出てこない妖精(名前は、英理彦)が登場して宙を舞ったり(これがかわいくて楽しい)、最後に一人で舞台に残った阿蘇左衛門が観客に語りかけたりと、斬新な演出が随所に見られ、舞台装置も見応えがある。半獣人の泥亀丸(でかまる)や、すずめやペリカンを思わせる妖精たちなど、愉快なキャラクターも出てくるので子供が見ても楽しめそうだし、約2時間があっという間に感じられた。こんな新作ならどんどん見たい。

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2009年9月25日 (金)

鎌倉散策

 一連の入稿〜校正が終わって暇になったら、脱力感の毎日やらいろんな出来事が続き、しばらくブログも停滞してしまった。でも、そろそろまた通常モードに戻す時期がきたようです。

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シルバーウィーク(この名前、今年、初めて知った)の最終日、鎌倉に行ってきた。目的は野菜の即売所。




 地元鎌倉の畑で朝とれたばかりの野菜が並んでいる。数年前に取材で来て以来。でも、思ったより家を出るのが遅くなり、着いたときにはだいぶ売れていたけど。空芯菜、オレンジ色のズッキーニ(普通のスッキーニが熟したものだそうで、きれいなオレンジ色になっている)、間引き大根の葉、トマトを買った。

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由比ヶ浜までぶらぶら。今年最後の夏、という感じでギンギンに暑かった。





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空には夏の雲と秋の雲が同居。





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それから山側をぶらぶらしてランチし、せっかくなので鶴岡八幡宮にもお詣り。さすがに観光地で、人だらけ。



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彼岸花も、もうあちこちで満開だった。




 またまた夏と秋が同居の1日だった。そういえば、6月に撮影で行った飯能の巾着田(自然公園みたいなところ)は彼岸花の名所で、秋には一面の真っ赤な絨毯だと聞いた。そろそろ絨毯広がっているのかなあ。

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2009年9月10日 (木)

せめぎ合い……、

 今朝の雲はこんなだった。

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ますます細くてほよほよ。





 空も高くなってきている。わらびもまた肥えてほしい。仕事をしていると、ちょっとしたことで予定がガタガタと崩れてしまうことがある。というか、ぴっちり予定通りに物事が運ぶことのほうが珍しかったりするわけだけど。ふとしたことで今週後半の予定もかなりズレそうな感じになってきた・・・週末はまた原稿書きだ。
 このところ、夜は窓を開けたままで寝ていると寒いくらいなのにもかかわらず、昼間はまだけっこう蒸していたり、日差しが強いのでベランダの水やりにも帽子が必要だったりする。いろんなところで終わりゆく夏とやってくる秋がせめぎあっている、というか、夏が未だがんばっているというのか。マンションの通路にも毎日のように蝉が転がっている。これも毎年の夏の終わりの合図だ。

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2009年9月 9日 (水)

感劇話その111 試し酒に酔う__志の輔noにぎわい

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。念のため。文楽、歌舞伎、落語、お芝居その他ライブの感想をまとめています。) 
 今月1日に行ってきた志の輔の落語会のお話(@横浜にぎわい座)。にぎわい座はいつ行ってもなんとなくほっとするというか、居心地がいい。会場内で飲食ができるせいもあるのかもしれないけど、なんだかみんながくつろいでいる雰囲気。枝豆で缶ビールとかやっている人もいるし、花見弁当みたいなおべんと食べているおじさんもいる。さすがに落語中は話に集中するから食べている人はあんまり見かけないけど。ちょっと寄席みたいな空気があっていい。
 開口一番、お弟子さんの噺は『真田小僧』。おこづかい欲しさに“おとっつあんの留守中におっかさんのところによそのおじさんがやってきて……”と、父親を惑わすことを口にする息子。“続きを聞きたいなら小遣いちょうだい”という具合に、まんまと小遣いを巻き上げていく。オトナも顔負け、って感じに次から次へと悪知恵が働く。可愛げがない、んだけど、どこか憎めないやつだ。
 志の輔が登場。案の定、マクラは選挙関連。今回も出口調査の精度が上がったのか、結果がどんどん早く出てつまんなかったと。たしかに。前回の落語会のときにやはりマクラで「あんまり早く結果が出るとつまらないから、みなさん出口調査で聞かれたときにはウソの回答をしてください」と言っていた志の輔。だからというのも変だけれど、私は、投票所の出口近くで待機する調査スタッフらしき人たちの塊とは別側の道から帰った……って、これって、別に師匠に協力していることにはなりませんが。
 1席目は『試し酒』。「久蔵は大酒のみで、一度に五升は飲み干せる」と、旦那から聞いた近江屋が、おもしろがって、その久蔵を呼び込んで実際に五升飲ませようとするのだが……。久蔵さんって、話しぶりがなまってたけど、東北の人なのかなあ。私の好きな、志の輔が酒を飲み干すシーンがたっぷり出てくる噺。なんといっても五升を飲み干すのだから。『八五郎出世』とかでもそうだが、志の輔は、大きな盃で酒を“んぐんぐ”と飲み干していく感じがほんとにうまくて、飲みたいような、飲んだような気分にさせられる。お相撲さんが優勝したときに飲むような、1升入る大盃をゆっくりとあけていく久蔵さん。ほんとに盃が見えるよう。ぷはーっ、いい酒だ......。こんなにいい酒いつも飲んでんの? みたいな台詞は『八五郎出世』とおんなじパターン。久蔵さんが1杯目の盃をあけたところからもう、聞いているこちらの気分は酔っぱらいである。
 2席目は『柳田格之進』。これも好きな噺。誇り高い武士の生き様を描いたお話だ。五十両の金を盗んだと、身に覚えのない疑いをかけられてしまう柳田格之進。飲んべえの久蔵さんとは打って変わって、実直で一途な武士を渋〜く聞かせる志の輔。今回もたっぷり楽しませていただきました。

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2009年9月 8日 (火)

蝉と鈴虫が同居

 今朝2時頃にとりいそぎ原稿(本文)を送り、40分後くらいにキャプションを送ってひとまず終了。爆睡に突入、と思ったけれど、眼や身体は疲れているのに頭の神経さんが冴えていたみたいで、横になっても結局4時くらいまで眠れなかった。
 機を織る鶴、じゃないけれど、一つ原稿を出し終えるとどうしても身体が消耗しているというか、今日も9時前には起きたものの、またなんにもできずにうだうだのびていた。昨日、一昨日は食べるときとお風呂とトイレ以外はほどんとマックに張り付いて姿勢が固まっていたので、腰とか背中とかにもよくないんだろうなあ。今日はあとで少し歩こうかしら。
 集中力が切れると、ディスプレイから目を転じて机の前の窓の向こうの景色を眺める。空の青の色が薄くなってきた。このところはとくに音楽はかけずにパチパチやっていることが多いのだけれど、ここ数日は、昼間はまだがんばっている蝉の合唱、そして夜には鈴虫のアンサンブルと、作業中のBGM もなかなか充実で耳に心地いい。日本は政権交代、そして季節も確実に移行しているようで。

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いま育っているゴーヤ4兄弟のうちの、長男。

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2009年9月 4日 (金)

秋と一緒に疲れが……、

 選挙が終わり、気がつけば9月。机の前の窓からはそよそよと涼しい風が入ってくる。仕事部屋も徐々に秋の空気になってきた。でも、蝉もまだ元気で鳴いている。今週水曜日の取材に向けて先週末から資料を読んだりしながら準備して、選挙の夜もあったりして数日寝不足が続いたせいか、取材が終わった水曜日の午後からぐったり疲れ果ててしまった。疲れは容赦なく顔にも出て、腰もちょっと痛くなってきて。昨日はほとんど何もできなかった。インフルエンザも気になり、先月初めに痛くなった喉のあたりがまたちょっと痛くなった感じがすると、もしかして、と思ったり。人混みは避けた方がいいなとは思いつつも、病院にクスリをもらいにいこうかしらと思ったり。これは全体的には夏の疲れなんだろうか。
 でも週明けには原稿をあげなければいけないのでこの週末は物理的にずっと籠ることになるわけで。そうなると、あ、食料とか買い込んでおかなきゃ、とか思ったり。取材のテープおこしを少しずつ進めながら、やっぱりなんだか身体の疲れがとりきれていないような。編集者さんからも、一度、書く前にじっくり寝ることをおすすめします、といわれているので、今夜はゆっくりお風呂に入って、じーーっくり眠ろうと思っているんだけど。これはやっぱり全体的に夏の疲れなんだろうか。なんだかいまいちシャキッとできない秋の始めの今日この頃……。

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