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2009年8月25日 (火)

感劇話その109 『牡丹燈籠』の夏……三三独演会

 昨日は三三さんの独演会に@日本橋公会堂。初めての場所。水天宮前駅からほど近い。新しいのか、ホール内の客席もゆったりしていてきれい。
 1席目の『船徳』に続いて、圓朝作の『牡丹燈籠』の一、仲入り後に『牡丹燈籠』の二。そして、続きは来月の独演会で、ということだった。
 先週のお芝居に続き、今週は落語で『牡丹燈籠』。チケットを押さえた時期には噺の中身はまだ知らないので偶然の結果なのだが、まあ、季節柄こういうこともあるのだろうなあ。たとえば、文楽と歌舞伎で同じ演目を見比べたりするみたいに、名作はジャンルを超えて上演されることが多々あるから、こちらとしてはいろんなところで比較したりしながら味わえるので、それも楽しいものだ。
 今日の2席は区分すると「お露進三郎」と「お札はがし」の段ということになるのだろうが、三三さんのお峰(伴蔵の女房)は、先日の蘭ちゃん風とは違い、どちらかというと杉村春子風に近い、いかにも江戸のおかみさんという感じで、これはこれでなかなかよい雰囲気。伴蔵さんはまさにべらんめえ調だ。お露と進三郎は、出会いの日と、次ではもうお露が死んだことになっていて、先週のお芝居で描かれていた、その後の二人の逢い引きと文箱にまつわる下りは、今日は出てこなかった。時間の関係で、はしょる部分も当然出てくるのだろう。何度も書くけど、圓朝のお話通りにやると15時間くらいかかるらしいので……。どこを生かしてどこをはしょるか、というので、その噺家さんがどういう部分をより強調したいのか、みたいなところがわかるようでおもしろい。
 『牡丹燈籠』はエネルギーのいる噺だろうに、1席目の『船徳』もかなりアクティブで、カロリー消費量の多そうな噺だった。遊びすぎて勘当された若旦那の徳さんが船頭になるというお噺で、そのダメ船頭ぶりが情けなくてユニーク。ご自身でも、チャレンジャーだ、みたいなことをいっていたが、敢えて過酷な道を選ぶというのか、自分に課す、というのか。噺家さんも体力勝負だもんね。喬太郎なんかを見てもほんとにそう思う。いつもながらいいお着物の三三さん。とくに3席目の、藤色というか、薄いブルーグレーのような色のお着物は味わい深い、いい色だった。着物を見ると、やっぱりもう秋の始まりなんだなー、という感じだ。

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プログラムです。

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