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2009年7月14日 (火)

感劇話その106 7月1日の談春独演会@にぎわい座

 今月初日は談春だった。開口一番は、立川こはる『金明竹』(錦明竹と表記する場合もあるようだ)。鈴本に続いてまた女性の噺家さんだった。談春のお弟子さんらしい。上方からきた男の長い長い口上のところも、何度も淀みなくきちっと話していた。とはいえ、早口で関西弁だから聞いているこっちも、なにがなんなのかよくわかんないんだけど、あのたいへんな口上を3回もリピートするのはすごいなあと。調べてみると、この噺は前座さんの基本のノルマみたいなネタでもあるらしい。
 続いて談春の1席目は『唖の釣り』。殺生禁断の寛永寺の池に夜釣りに出かけた与太郎と七兵衛。役人にみつかって、慌てて口の聞けないフリを続ける七兵衛の身振り手振りと目の動き、ドタバタぶりが可笑しい。淡々と尋問? を続ける役人との対比も笑える。仲入り後、談春の2席目は『らくだ』。難解で、大ネタとされる噺だが、歌舞伎でもたまに演じられていたりして、けっこうおなじみではある。そういや、私も今年の5月に吉右衛門で見ました。
 噺のタイトルにまでなっている“らくだ”という男は、噺の始まりから既に死んでいる。というか、死んだらくだの葬儀を弟分の半次と屑屋の久六がどうやって出すか、みたいなところでドタバタと展開する滑稽噺だ。半次の無理ないいつけに従ってずっと振り回されている久六が、じつは酒乱で、酒を飲みながら豹変していく様子が可笑しい。相変わらず談春は達者にやっていた。勢いもあった。ただ、個人的にはいつもこの噺の“かんかんのう”のところがいまいち釈然としない。死人を文楽人形のように動かして(操って)「かんかんのう」を踊らせ、それで大家を脅して葬式の料理を出させるんだけど、その“かんかんのう”の威力? 怖さ? 効果? 滑稽さ? が、いまいちピンとこないというか。だから、個人的には半次と久六のやりとりの部分のほうがずっと楽しめる。にしてもこの日の談春は2席ともパワフルで、快調に飛ばしているという感じだった。夏バテ無縁、なのかしら。

200907151215001


にぎわい座の演目表より。

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