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2009年7月14日 (火)

感劇話その105 6月27日の三三・左龍の会@鈴本演芸場

 ついに関東も梅雨明け。夏だ。夏になった。気温は昨日くらい高いが、梅雨前線が去ったせいか、心なしか湿度は昨日より低くて、風もちょっと涼しい気が、した。というわけで夏が本番になる前に、先月からの落語会の“カンゲキ”で書きそびれていたもの(感劇話の105と106)を書いておくことにします。
 6月27日(土)は上野、鈴本で三三・左龍の会を聞いた。柳亭左龍さんは初めて。開口一番は、三遊亭歌る美(かるび)の『たらちね』。前座さんで、女性でこれだけ達者な人は初めてだった。びっくり。いい意味で、女性を感じさせない語り口というか、これからが楽しみな人なんだろうなあと思った。続いて、柳亭こみち『お菊の皿』。こちらは女性らしいというか、女性ならではというか、お菊さんの語りがちょっと色っぽくていい。でも、男性陣の語りも勢いがあって悪くない。二つ目だし、最初のかるびちゃんと比べても落ち着き感があって、安心して聞いていられる感じ。この日は女性陣がどちらも大当たりだった。
 続いて三三さんは『三軒長屋』。初めて聞く噺だったが、疲れが出たのか不覚にも途中で眠ってしまった。両端に住む鳶の連中と道場の人たちの、がちゃがちゃ、勢いがある感じに対して、真ん中に住んでいるお妾さんの語りがゆったりしていたのは印象強く覚えているけど……失礼しました。仲入り後は左龍・三三、二人のトークコーナー、なんだけど、左龍さんが次にネタおろしの『文七元結』を控えているというので早々に退席、代わりに三三さんが寄席の踊り『夕立』をご披露。娘バージョン(粋)とお婆ちゃんバージョン(笑)だったが、これは楽しかった。寄席の踊りというものを初めて見たし、そういえば、談志師匠が生志さんの真打ち昇進のお披露目のときに、「こいつの昇進を長く認めなかったのは、(自分が見て)歌舞音曲だけが、なかなか及第点じゃなかったから」と、言っていたことがあって、噺家さんにも歌舞音曲って大切なんだー、と思ったことがあったのだが、寄席の踊りなんかもそういうものの一つなのかなと思った。
 そして左龍さんの『文七元結』。この噺は奇しくも三三さんで初めて聞いたのだったが、左龍さんの長兵衛の語り口、とくに文七に五十両を渡すかどうか揺さぶられているところや、近江屋からのお金を「受け取れねえ!」と、突っぱねるあたりは、なんか、江戸のおやじっぽくてよかったです。

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