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2009年6月30日 (火)

雨小康状態? の梅雨に紫陽花満開

 16時から清澄白河で取材。かなり早めに家を出たが、地元の駅に行ったら人身事故で電車がストップしていて改札前が黒山の人だかりになっている。電車はしばらく動きそうにない。バスとタクシー乗り場は長蛇の列。仕方ないので、だいぶ遠回りになるがとりあえずJRが通っている隣り駅まで歩くこと約15分。ずいぶんと余裕を持って出たにもかかわらず、こんなことしていたら遅刻じゃーっと思いながら早歩きしているうちに、梅雨の湿気で汗だくに。隣り駅のそばまで来た時、折しも人が下りようとしているタクシーに遭遇。入れ替わりで乗って、二子玉川まで行き、大井町線で自由が丘→東横線で渋谷→地下鉄、と乗り継いで、清澄白河の駅に着いたのは15時56分。そこから取材場所まで徒歩約10分。ダッシュでまたもや汗だく。あらかじめ編集者には電話を入れておいたが、約5分の遅れで現場に到着。すると、取材の相手の到着が遅れていて、幸いにも仕事には間に合った……やれやれ。しかし体力消耗で、終わったらどっと疲れが。
 今夜はかしましおばさん3人で、目黒の「花冠」で夕飯の約束だった。まだ誰も来ていないお店に一番乗り。北は北海道から西は岡山まで、全国各地から取り寄せたといういろんな種類の紫陽花が店中に飾られていて、あちこちのんびり眺めるうちに、やっとやさしい気分になって落ち着いてきた。

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あっちにもこっちにも見事な紫陽花が

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2009年6月29日 (月)

気がつけば……

 もう6月も明日で終わり。今年も半分終わったということか。休みに入る前の今月の第二週〜三週は、ほとんど原稿書き時々落語会、みたいな生活で過ぎていき、5日間お休みをとって、開けたらまたバタバタ。金曜日は半日校正と打ち合わせ、土曜日は昼まで爆睡して夕方から落語会、昨日の日曜日は枚方市(大阪府だけと京都寄りのエリア)まで日帰り取材。今日は午前中取材で、終わり次第帰宅。なんか疲れてきている気もしたので昼寝をしようかと思ったが、ハードディスクに撮りためていた番組を見たりしていたら、眠くもならず、あっという間に夕飯の支度の時間。てな感じでどんどん時間が過ぎて、気がつけば今月も残り1日。来月も再来月もこんな感じで過ぎていって、今年の残り半分も、あ、という間に大晦日に近づいていくのかなあ……なんだかなー。
 それにしても、背中のぎっくり以来、やはり身体のメンテが気になるので、近いうちにちゃんと整骨院とかに行こうかと思っているのだが、整骨院と接骨院の違いって、何なんだろう。夫に聞いても、わからない、といわれる。接骨院って、昔、よく看板にあった「ほねつぎ」ってやつ? にしても、今は軽く電流を流したりするのはどちらもやっているみたいだし、治療の内容が限りなくシンクロしているような感じがする、というか、違いがよくわからないのは私だけ? テーピングをしてくれるのは整骨院だけ? それとも針にいったほうがいいのかなあ。整形外科だとレントゲンとって湿布薬くれるだけだろうし。でも、もともとヘルニア予備軍みたいな感じなので、とりあえずはまた整形外科で現状を見てもらった方がいいのかなあ。うーーーんわからん。こんなことを考えているとまた1日が過ぎてしまう。

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2009年6月28日 (日)

旅のめっけもんその2 那覇「屋台バザール」の「ガイ・ヤーン」

旅のめっけもんその2 那覇「屋台バザール」の「ガイ・ヤーン」

 タイ、マレーシア、韓国などアジア各地のご飯が食べられるこのお店。どれもちょーうまい♡。今回、那覇は旅の初日と最終日の2日だけで、初日はお店が定休日だったので、最終日、飛行機に乗る前に駆け込んで、8ヶ月ぶりに食べたこの「ガイ・ヤーン」(涙)。うまかった〜。平飼いの鶏を使っていて、身はぎっちぎちの歯応え。パリっとした皮の焼き具合も絶妙。「ソムタム」(パパイヤのサラダ)も激辛でやみつきの味。ほんとはもっと長居していろいろ食べたかったけれど、後ろ髪ひかれる思いで空港へ。

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2009年6月27日 (土)

首里「正志や」の「冷やし中華」

首里「正志や」の「冷やし中華」

 今回の旅のめっけもんその1。沖縄に移住して昨年からラーメン屋さんを始めた長年の友人、元ちゃんの“島らーめん”の冷やしバージョン。だしのきいた醤油味のタレと純米酢の酸味が溶け合うサワヤカな、あとをひく味です。これは玉子がついた“特製”。ちなみに、酢を加えずにだしと醤油のタレでいただく「冷やしらーめん」もあり。

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2009年6月26日 (金)

校正作業と、ムック

 仕事再開。東京31度? 昨日までいた沖縄と同じくらいだ。そんな街なかを仕事道具を抱えて歩いているのがなんか不思議な気分だが、湿度はこっちのほうが高い感じで空気が重たい。じっとりだ。午後一から築地の制作会社にて校正作業を数時間。
 1、2週間前のことだが、和楽ムックの最新号が届いた。今回は細川護煕さんの1冊。以前、私が担当した水墨画特集「水墨画入門」も掲載されている。これは一昨年に八ヵ月間くらい毎月のように湯河原に通って取材したものをまとめた記事だが、なんだか今見ると、ものすごく昔のことのような。細川さん、最近はどんな新作を描いておられるのだろうか。それから水墨画の先生・島田先生はお元気だろうか。なんだか思い出のアルバムをめくるように、しばしなつかしく見入ってしまった。

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和楽ムック(小学館)の最新号です。

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2009年6月25日 (木)

数日ほよよん

数日ほよよん

 先週末までに原稿書きと校正の目処をつけて、数日間お休みをとってました。しかし今夜戻ります。マックも持っていかず、仕事はすっかり忘れたかったんだけど、結局、現地から校正ファクスを送るはめになったりして、今回も完全オフにはちと足りず。とはいえリフレッシュできました。切り替えてまた明日からかんばろー。

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2009年6月14日 (日)

感劇話その102 唸った。『江戸の夢』__志の輔noにぎわい

 毎年、年末になると、“今年の汚れ 今年のうちに”というCMの名文句がテレビから流れて気分があせってくる(?)のだが、今週の“感劇”は今週のうちに、ってもう日曜日になったから先週になるのかな……。というつまらない話はいいとして、そう、先週は落語会が続いたのだった。しかも2日目は火曜日。ぎっくり背中になった日である。しかしその夜は、ひさびさの志の輔@にぎわい座。どうする??? って少し悩んだが、ここにも書いたように、痛みがさほどひどくなく、歩けたので、“そんなにひどくない痛みだけど安静にしていること”と“ひさびさの志の輔”を天秤にかけたら、志の輔が勝ってしまったのだった。で、湿布薬貼って行ってきました、にぎわい座。
 まず、お弟子さんの『子ほめ』。若手さんが出てくると、この噺をする人が多い気がするんだけど、練習用のネタとしても手頃なのかな……。
 志の輔が登場し、マクラは案の定、先日、「喫煙をやめてほしい有名人」の第一位になった話だった。ご本人は、過去に約1年間、禁煙していた時期があったが、その間、どうにも落語のできが悪くて難儀した、というようなことをいって抵抗? していた。そして、サッカーの岡田ジャパンの対ウズベキスタン戦の審判にも怒っていた。
 1席目は『はんどたおる』。これは志の輔の新作落語。久々だったけど笑った〜。この夫婦の会話の素晴らしいすれ違い様というか、“噛み合わなさ”というか、よ〜く出ていて、まじで笑える。この噺みたいな天然風の奥さんをやらせると、志の輔は本当にうまいと思う。笑いすぎて思わずのけぞらないように(背中にキケン)、それだけ注意しながら聞いていたけど、よく笑った。
 仲入り後、太神楽の翁家勝丸さん。傘や毬を使ったこういう曲芸が入ると、ぐんと寄席のような雰囲気になって楽しい。紙切りの人なんかも好きだ。「志の輔noにぎわい」はたいていこんな構成で、漫才とかコントの人たちなんかも出てくる。
 再び志の輔。マクラに加賀の千代(加賀の千代女)や子規の俳句の話をして、2席目は『江戸の夢』。庄屋の娘の婿になった奉公人の藤七。6年前にやってきた頃から藤七が一貫して氏素性を明かさないので、最初は娘の結婚を反対した母親も、彼の真面目な働きぶりや誠実さに大満足。すっかりみんなから信頼されている。ある日、庄屋の夫婦が兄の還暦のお祝いで江戸に行くことになり、意外なことから藤七の父親が判明する……。
 うーん。唸りました。不始末をおこし、そのことで親に迷惑をかけまいと家を出た息子。でも、その一子相伝の技術はけして忘れることはなかった……豊かな語りからストーリーの素晴らしさもしみじみと伝わってくる。最後の俳句を聞いたとき眼に映る青空の清々しさ。やっぱり志の輔はいいな〜、と素直に思った。
 『江戸の夢』は劇作家で落語や歌舞伎の話も多く書いたことで知られる宇野信夫の作。6代目圓生がよく話していて、志の輔が圓生師匠のご遺族に了解をとりに行って数年前から高座にかけている、のだそうだ。夏の志の輔の定番になっている『牡丹灯籠』の通しといい、いろんな文献や資料を丹念に調べて掘り起こし、そこから自分なりのネタを練り上げていく志の輔の研究熱心な一面が垣間見える気がした。幸い背中が痛むこともなくいい気分のまま家に戻り、その後は数日安静にして、現在に至っている、というわけで。

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2009年6月13日 (土)

感劇話その101 講談ネタもしっかり聞かす『魚屋本多』__柳家三三独演会

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。改めて、念のため)
 昨日も仕事でちょっと外出した以外は家でおとなしくしていた。そのおかげか、もうほとんど違和感もなくなってきたので本日も数時間外出。ほぼ平常運行で大丈夫そうだ。やれやれ、今週はぎっくりにびっくりな日々だったなぁ……というわけで、書きそびれていた落語会の話を。今週は、たまたま落語会が2日続いたんだけど、まずは月曜日、大阪から戻って来た日の夜に行った三三さんの独演会。@国立演芸場。
 『幇間腹(たいこばら)』、『魚屋本多』、『三枚起請』の三席。相変わらず好調のようだったが、いちばん印象に残ったのは『魚屋本多』。徳川恩顧の大名、本多氏が、かつての戦いで落ち武者となったとき、匿ってもらった家の娘と通じてできた子供が、じつは今は魚屋になっている宗太郎。宗太郎が携帯している漆塗りの水飲みが、本多が娘に手渡していった証拠の品だったわけで……。本多が落ち武者となったときの、戦いの様子から落ちていくまでのいきさつを語る下りは講談のような調子になるので、もともとは講談の噺なのかもしれないが、この部分が落語とひと味違うテンポとリズムになって、武士の威厳たっぷりにしっかり聞かせる感じがうまい。そういえば三三さん、去年インタビューしたときに、講談好きでお稽古をつけてもらっているともいっていたし……。宗太郎が瞼の父への思いを語るあたりは、さしずめ文楽だと立役の“物語”、女形の“くどき”にあたるような感じで、心情を切々と吐露する様子に、つい涙を誘われそうにもなる。
 『幇間腹』と『三枚起請』は楽しく笑える滑稽噺。マクラは、先月、新型インフルエンザの感染者が次々と出た時期に神戸で行なわれた落語会の話だった。高座にいる自分以外はお客さんのほとんどがマスク装着だったそうで。たしかに、会場の人全員がマスク装着したまま笑う感じって、想像できない……。

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おなじみのプログラムです。

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2009年6月11日 (木)

安静な日々?

 安静2日目。昨日はほぼ1日ソファや寝床でじっとしていたが、今日は少し仕事もした。ちょうどこの時期は取材のテープおこしして原稿書きの準備、という段階なので、家でおとなしく自習をこなす。とはいえ、あんまり一つの姿勢ばっかりだとそれもよくないかなと思い、30分机に張り付いたらまたちょっと身体を動かしてみたり(といっても歩く程度)、休憩したり。夕方はごく近所までちょっと散歩。それにしても、昨夜から今朝にかけて、10時間近くも爆睡していたのには驚いてしまった。やっぱり疲れがたまっていたのかな......。
 まあ、本格的なぎっくり腰というわけでもなく、歩けるので、ただじっとしているのもなんだかなーという気もして。ありがたいことに、周囲の方からもいろいろとアドバイスをいただいて、とにかく3日間は冷やすこと、とか、患部は安静にしといたほうがいいけど、回りの筋肉が固まっちゃうと治りが遅くなるとか、素人考えにしないで、早めに病院とか接骨院にみてもらったほうがいいとか……。そうだよねー。しっかりケアしなくちゃ、です。うちの夫は過去にかなり重度のぎっくり腰を経験しているらしいので、その経験からくる教訓として“とにかく冷やして安静第一”と、連呼されているのだが、どのくらいを“安静”というのかと考えると、なまじ歩けるだけに、ちょっと微妙に心が揺れる今日この頃……。

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今は換毛期で毛がたくさん抜けるので、ブラッシング後は顔もほっそり。

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2009年6月 9日 (火)

ピシッ、と......。

 それは突然の出来事だった。洗濯して、朝ご飯の片付けもひととおりすませ、米を米櫃に入れようとして屈んで背中をやや傾けたとき、背中の左右の筋肉が同時にピシッと音をたて、あっ、と声を発したまま、しばし固まること数分・・・。どうやらやってしまった。ぎっくり腰ならぬ、ぎっくり背中......左右の広背筋がピシッと。まあ、腰のすぐ上だから、ぎっくり腰に近いようなものなんだろうけど。びっくりした。音がするものなんだね......少なくとも私の耳にははっきり聞こえた。でもなんで??? 疲れが出たのかなあ......そういえば、大阪に泊まった次の朝も左足がつったし......って、それは関係者なし? 
 いずれにしても、幸いそんなに痛みはひどくはなく、歩けるのだが(だから夜は落語に行ってしまった)、まだ患部に違和感はあるし、ねじるとか深く曲げるとか、大胆な動きや瞬発力を必要とする動きは怖くてできない。ぎっくりには安静が第一だというので、とりあえず、とっととシャワー浴びて(湯船に浸かって身体を温めてはいけないらしい)、とっとと横になることにします......とほほです。

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2009年6月 8日 (月)

東へ西へ、今年の場合......。

 ちょっとあわただしい日が続いた。4日(木) は原稿締め切りで朝からマックに張りつき。思ったより数時間早く夕方にはあげて、編集者にメール。5日(金)は前週に引き続き、埼玉県の飯能方面へ取材と撮影に。8時半に家を出発。今回は池袋を使わないルートで行ってみることにして、JR南武線と武蔵野線を乗り継ぎ、秋津から西武池袋線、というルートにトライ。おかげさまでラッシュとはほとんど無縁の旅ができた。秋には彼岸花が群生することで知られる巾着田という自然公園みたいなところの、緑いっぱいの木立の中で、女性ヴォーカリストさんの撮影。雨が心配されたが、なんとか持ちこたえてくれて無事に終了。近くのカフェに移動してさらにインタビューと撮影。遅めのランチをして、飯能駅を出たのが17時前。帰りは池袋経由。渋谷に辿り着くと、18時近かった。

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前にも行ったオーガニック・カフェでランチ。今回はビビンバ丼にしてみた。やはり美味かった。




 土曜日は家のことやってたら終わり、7日(日)は夜、大阪で取材があるので午後から新幹線で移動。17時頃大阪に入り、軽くロケハンして18時頃から軽く夕飯を食べ、19時過ぎから撮影現場に。とあるカフェにて、珈琲焙煎人の中川ワニさんの珈琲教室の様子を取材&撮影。終わったのが22時過ぎで、それからワニさんやスタッフ、関係者さんたちとしっかり夕飯。お開きになって時間を見たら、なんと1時半を回っていた……そんな時間まで飲んで眠くならなかったのは久しぶりで、そんな自分にびっくりした。やはり仕事がらみだから何かしらの緊張感をキープしていたのだろうか……。夜中のイタリアン、メタボにはちょー危険だけど、すごいおいしいお店だった。ホテルに戻り、湯船に浸かって就寝したのがたぶん3時半近く。今日は朝10時に新大阪を発ち、13時過ぎにいったん帰宅した。こうして一連の取材週間はひとまず終了。大阪のことなど、もうちょっと詳しくは後日また書きます。

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こちらは真夏日の大阪のカフェでアイスコーヒーと、同じ店の夜の看板(みたいなもの)。

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2009年6月 3日 (水)

感劇話その100 キャラが立ちまくりで愉快痛快。小三治の『お化け長屋』

 下丸子で落語会。小三治をお目当てに出かける。原稿締め切りが迫っていたが、これはやっぱりあきらめるわけにはいかん。下丸子駅のすぐ前にある大田区民プラザへ出動。
 出演は、春風亭朝呂久、古今亭菊六、桂藤兵衛、仲入りの後、桃月庵白酒、そして小三治。菊六は『豊竹屋』。義太夫が大好きで、見たこと、聞いたことをすべて義太夫風に喋るという面白い男の家に、口三味線が得意という男がやってきてセッションする。菊六さん、初めて聞いたが、義太夫風の語りもなかなか上手で、テンポもよく楽しかった。藤兵衛は『そば清』。蕎麦の大食いチャンピオンみたいな清兵衛さんが、蕎麦60杯だか70杯食べたら3両だか5両(詳しくは忘れた)、という賭けに挑むのだが、さすがに60杯だか70杯は未知の領域なので自信がない。そんなとき、人間を丸呑みしてふくれたお腹のうわばみに遭遇。そのうわばみが、人を溶かす威力を持つ赤い草を舐めてふくれたお腹をすっきりさせる様子を見た清兵衛さん。これだ、と、その草を取って帰り、蕎麦食いの賭けに挑戦するのだが……。前に志の輔でも似たようなお話を聞いた覚えたあったが、蕎麦を食べる様子がなんともリアルで、まじで食べたくなってくる。
 白酒さんは『代脈』。名医の弟子、その名も銀南が、師匠の代わりに往診にいって脈を診てくる。先生に教えられた通りのことをやるつもりが、持ち前のボケキャラでいろんなドジや失態をやらかしてしまう。以前聞いた『青菜』という噺にも似た、いい行いをした人の真似をしようとして、結局は台無しにしてしまうというとぼけたお噺。白酒さんのほのぼのしたキャラクターと相まって、さらに笑える。トリの小三治は『お化け長屋』。長屋のいちばん端の部屋があいているのだが、そこは長屋の住人たちが、漬物樽を置いたり、雨の際の洗濯物の一次避難場所としてけっこう便利に使っているので、住人たちとしては空き家のままであってほしい。そこで、部屋を借りようと訪ねてくる人に、あの部屋にはお化けが出る、と嘘で脅して追い返そうとするのだが・・・。
 マクラで昔の寄席の、怪談話の際の演出などについて話したあとに、『お化け長屋』。マクラの出だしに、「とくに話すようなこと(話題)もないんですけどねぇ」といっていたが、やっぱりちゃんと計算されている。それにしても、出囃子がなって登場してきただけで場内の空気が一変し、あー・・・、とか、うーん・・・、とか声を発しただけで笑いを引き起こす、すごい存在感。お客さんも、なにを言うんだろう、という期待感一杯で、小三治の言葉を待ち構えているような感じだ。マクラのときは声もなんとなく小さめで、今日は調子が悪いのかなと思ったりするのだが、噺が始まり、乗ってくると声量も豊かでハリも出て、勢いも増してくる。長屋のおかみさんたちが雨にあわてて洗濯物を取り込んだり、移動させたりするときの描写が楽しい。べらんめえの男とお化けの話をする長屋の木兵衛さんの対比も愉快。それぞれのキャラクターがしっかり際立っているから状況もありありと目に浮かんでくる。表情を見て、語りを聞いて、幸せな気分にさせてくれる噺家さんだなあとつくづく思った。

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”プラザ寄席”のプログラム。

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2009年6月 2日 (火)

紙はコワい

 いま、右手の薬指と小指、それぞれ第一関節のちょっと上に切り傷がある。薬指は数日前に資料をコピーした紙で切ったもの。そして小指は本日、雑誌で切ったもの。資料も雑誌もバッグに差し込んでいる状態で、他の物を取ろうとバッグの中に手を入れた瞬間、ピシッと指に激痛が走ったと思ったら、赤い線が……そう、どちらも紙で切った傷だ。紙で切ると痛いんだよねー、血はすぐに止まるんだけど……仕事柄、紙に触ることが多いのでよくあるのだが、けっこうよく切れるんだよ紙は……でもって、痛いんだよ……。ペラペラの紙でも、側面がピンとしていると、当たる角度によっては信じられないくらい鋭い剃刀のような切れ味を発揮する。薬指の痛みがとれて、バンドエイドがはずれたと思ったら今度は小指……あー、ま〜たやっちゃったよ〜! って感じで情けなかった。紙はコワい。けっこうな凶器なのである。

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2009年6月 1日 (月)

「ゆぶし」なるもの……。

 昨日の日曜日は1日原稿書きで終わった。日付が変わる少し前にメールで原稿を送り、ゆっくりお風呂に入って就寝。目覚めると、6月になっていた。あと一ヵ月で今年も半年終わるのか。相変わらず早いねぇ。
 ところで、土曜日の夜にちょこっとだけ飲みに行って、珍しいものをみつけた。「ゆぶし」だ。「ゆぶし」は柚節と書くようだ。「ゆべし」というのがあるが、これはお菓子で、柚餅子と書く。「ゆぶし」とは、柚子をくりぬいた柚子釜に、かつおを混ぜた味噌を詰め、蒸した後に数ヶ月間干したもの。珍味、お酒の肴です。土地によって少しずつ作り方は違うかもしれないが、土曜日に食べたものは、八丁味噌でつくったものだった。

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これです。黒っぽいからすみのような感じというか、ビーフジャーキーみたいな感じというか......。




 薄くスライスした状態で出てくる。味噌の風味にかつおの旨味と柚子のちょい甘く爽やかな香りが加わり、唐辛子を入れているのか、ちょっと辛味もある。かつおと味噌の、ちょっともそもそした感じも悪くない。お酒が進む、進みすぎる珍味だった。原型を見てみたいな〜、柚子釜にはいった状態の。しかし、世の中にはまだまだ知らない珍味がたくさんあるんだろうなあ。人間の知恵って、すごいもんだ。

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