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2009年6月13日 (土)

感劇話その101 講談ネタもしっかり聞かす『魚屋本多』__柳家三三独演会

(“感劇”は、感激と観劇を合わせた勝手な造語です。改めて、念のため)
 昨日も仕事でちょっと外出した以外は家でおとなしくしていた。そのおかげか、もうほとんど違和感もなくなってきたので本日も数時間外出。ほぼ平常運行で大丈夫そうだ。やれやれ、今週はぎっくりにびっくりな日々だったなぁ……というわけで、書きそびれていた落語会の話を。今週は、たまたま落語会が2日続いたんだけど、まずは月曜日、大阪から戻って来た日の夜に行った三三さんの独演会。@国立演芸場。
 『幇間腹(たいこばら)』、『魚屋本多』、『三枚起請』の三席。相変わらず好調のようだったが、いちばん印象に残ったのは『魚屋本多』。徳川恩顧の大名、本多氏が、かつての戦いで落ち武者となったとき、匿ってもらった家の娘と通じてできた子供が、じつは今は魚屋になっている宗太郎。宗太郎が携帯している漆塗りの水飲みが、本多が娘に手渡していった証拠の品だったわけで……。本多が落ち武者となったときの、戦いの様子から落ちていくまでのいきさつを語る下りは講談のような調子になるので、もともとは講談の噺なのかもしれないが、この部分が落語とひと味違うテンポとリズムになって、武士の威厳たっぷりにしっかり聞かせる感じがうまい。そういえば三三さん、去年インタビューしたときに、講談好きでお稽古をつけてもらっているともいっていたし……。宗太郎が瞼の父への思いを語るあたりは、さしずめ文楽だと立役の“物語”、女形の“くどき”にあたるような感じで、心情を切々と吐露する様子に、つい涙を誘われそうにもなる。
 『幇間腹』と『三枚起請』は楽しく笑える滑稽噺。マクラは、先月、新型インフルエンザの感染者が次々と出た時期に神戸で行なわれた落語会の話だった。高座にいる自分以外はお客さんのほとんどがマスク装着だったそうで。たしかに、会場の人全員がマスク装着したまま笑う感じって、想像できない……。

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おなじみのプログラムです。

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