« 日曜日夕方にかしましの集い | トップページ | もろフィー……、 »

2009年5月11日 (月)

感劇話その97 人形振りを初めて見た。新橋演舞場五月大歌舞伎

 新橋演舞場にて五月大歌舞伎(昼の部)を見てきた。演目は『金閣寺』、『心猿 近江のお兼』、『らくだ』の3つ。
 『金閣寺』は天下を狙う大悪党・松永大膳が真柴久吉にこらしめられる話で、雪舟の孫である雪姫というキャラクターも出てくる。大膳に吉右衛門、久吉に染五郎、雪姫に芝雀。この雪姫の演技で、“人形振り(にんぎょうぶり)”という型を初めて見た。人形振りとは、“文楽から歌舞伎に移行した演目において、俳優が人形の動きを真似て演じること。多くは女方の役、特に娘役の感情が極限に達する場面で用いられる”とある。なるほど、人形振りが始まるとき、黒子が出てきて、「とうざい〜」と、太夫や三味線を紹介したりするのも文楽と同じ。雪姫の背後に人形遣い役の黒子が二人いて、雪姫の身体を支えながら、まるで人形を操作しているように見せる。ふーん。なかなかおもしろい。文楽から歌舞伎に移行して歌舞伎独自の演出が展開されるようになった演目は数々あるのだが、つながっているところをうまく活かしている部分もあるんだなあと、一人納得してしまった。
 『心猿 近江の……』は長唄舞踊の二本立てで、福助さんの舞い。どちらも馬が出てくるが、福助さんだけでなく、馬も早変わりで白馬から栗毛色に変わるのがファンキーで思わず笑ってしまう。これも初めて見た。『らくだ』はご存知落語の『らくだ』をもとにした滑稽なお話。紙屑買の久六を演じる吉右衛門が、大悪党の大膳と全く異質のキャラクターをおもしろおかしく、軽やかに演じている。

200905121647000


大膳の役の吉右衛門(右上)は、いかにも大悪党というメイク&衣装。

« 日曜日夕方にかしましの集い | トップページ | もろフィー……、 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 感劇話その97 人形振りを初めて見た。新橋演舞場五月大歌舞伎:

« 日曜日夕方にかしましの集い | トップページ | もろフィー……、 »