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2008年6月 1日 (日)

感劇話その65 人情ものにほろり、でござんす。

 世田谷パブリックシアターで公演中の「瞼の母」を観てきた。「瞼の母」といえば、個人的には人情物であるということと、あの有名な「上下の瞼を合わせ……云々」という台詞くらいしか知らなかったのだが、草剛が最近舞台でけっこういいという話を耳にしていたのでなんとなく興味があって。それと、今のこの現代に昭和の初期に書かれた人情物の傑作がウケるのかどうなのか、渡辺えりの演出はオリジナル脚本に忠実なのか、それともかなりアレンジをしているのかどうなのか、などなども興味があって。で、観てきたら予想以上によかったというのが正直な気持ち。
 草つよポンは予想以上にがんばっていて、声も通るし滑舌もいいし、股旅物の「……でござんす」調の台詞もしっかり決まっていた。母役の大竹しのぶはこれまた予想以上の大迫力だったし。名優の方たちが脇役でほんのちょっとずつしか出て来ないという贅沢な作りでもあった。クライマックスの母子の再会シーンでは不覚にもというか予想ガイに涙が出てきてしまったが、隣りの編集者Bも、周りの人たちもけっこう泣いていた。演出はオリジナル脚本にかなり忠実なものだそうだ。昔ながらの日本人の「人情」というのものがすっかり失われているように思われる今日この頃だけど、やっぱり日本人のDNAに響くものは響くんだなあと、しみじみしたでござんす。

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股旅物で人情物。生き別れになった母と息子の再会話です。

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