« 駆け込み鑑賞 | トップページ | 感劇話その64 Back to the ここ数ヶ月の”感劇” »

2008年5月12日 (月)

感劇話その63 感動の超大作 志の輔「牡丹灯籠」

 うーーーん、久々の感劇話に自分でもびっくりしています。季節が逆戻りしたような寒風の中、下北沢本多劇場へ。本多劇場での志の輔の「牡丹灯籠」はもう恒例なのだが、私は今年が初めて。昨年はいく予定でいたのに、直前に風邪で寝込んで泣く泣く他の人にチケットをお譲りしたという経緯もあり、今年は万難を排して(ちと大げさ)ついに初体験となりました。
 志の輔は洋服姿でのオープニングトークから相変わらずの絶好調で、ここでもう軽く30分。じつはご本人は、1週間前にひいた風邪がなかなか抜けない、と、ちょっと辛そうな部分もあったようだが、聞くほうにはそんなことは感じさせないお喋り。その後、登場人物が数十人という大作「牡丹灯籠」の登場人物の相関図をパネルで解説。画期的な手法である。この段階から、ときに身振り手振りを交えたり、声色を変えたりして、一部、軽く落語風にもなっている。そして、休憩の後、二部から本格的に落語「牡丹灯籠」が始まる。
 武家の娘と浪人の男の悲恋から起こる男の惨死、旗本とその家来の忠義の物語、旗本を陥れようとする性悪女とその愛人、お調子者のやぶ医者、小ずるい町人夫婦の悪事と天罰、そして最後は仇討ち成就とお家再興ーーという壮大な物語。落語の大河ドラマ? と思ってしまいそうなほどだった。自分が怪談として知っていた「牡丹灯籠」は、そのごくごく一部分だったのだと納得。複雑にからむストーリーと、登場人物それぞれの個性を見事に語り分ける志の輔。ぐいぐいと話に引き込まれて、まさに一人ひとりの顔が浮かんでくるようだった。じっくり聞いて、堪能しました。なぜかエンディングの曲は憂歌団の「胸が痛い」。「お前に恋して俺の心はボロボロ」の歌詞を、浪人・新三郎の心と重ねたのかなあ。終わってみたら、オープニングトークも入れてしっかり3時間だったけど、それほどの長さを感じさせない熱演でした。また聞きたいな。

200805131931000


聞き応えたっぷり

« 駆け込み鑑賞 | トップページ | 感劇話その64 Back to the ここ数ヶ月の”感劇” »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 感劇話その63 感動の超大作 志の輔「牡丹灯籠」:

« 駆け込み鑑賞 | トップページ | 感劇話その64 Back to the ここ数ヶ月の”感劇” »