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2007年12月27日 (木)

感劇話その60 モンゴルの青い青い空が心に残る野田地図「キル」

 今年最後の感劇話は、先週観に行った野田地図「キル」。10年ぶりの再演ということだが、初演を観ていないのでなにもかもが新鮮。オープニング、薄い布がするすると流れてモンゴルの空を映し出す。その美しさに目を奪われる。勝村政信、高田聖子、小林勝也ら達者な役者に混じって妻夫木聡と広末涼子は予想ガイにがんばっていた。ブッキー(妻夫木)は最初、声の掠れが気になったけれど、中盤からしっかり盛り返していたし。ヒロスエとブッキーのきれいさとかわいさは、やっぱり秀逸。それから、高橋恵子の美しさと堂々たる演技も圧巻だった。オープニング直後、勝村や高田聖子らともみ合いになって、あの美しい高橋恵子の顔がぐちゃぐちゃにつぶされそうになったときには思わず「あっ!」と会場中が息を飲んだり……。
 切ると着る、そしてkill、制服と征服……同音でさまざまに違う意味の言葉を繰り返しながら、抗えない親子の宿命、戦い、暴力などのテーマを織り込んで展開するストーリーにぐんぐん引き込まれた。ラストに広がるモンゴルの空の青さがまた美しくて感動的。1枚の布が、空になり川になり、ときに人を包み込んだりと、さまざまに変化する。そんな舞台美術も素晴らしかった。そうそう、市川しんぺーの演技も印象に残った。できればもう1回観たいなあと思うんだけど、チケット入手はもうほとんど無理そう。

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衣装はひびのこづえ。羊毛→絹→麻、と、話の流れにあわせて巧みに変化する。

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