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2007年12月 5日 (水)

感劇話その56 うまみが凝縮。花組芝居版「忠臣蔵」

 師走になると、舞台は忠臣蔵を扱った演目が増えてくる。もうこれは、日本の季節の行事みたいなものかもね。
 今日はカメラマンKさんにお誘いいただいて、花組芝居の「KANADEHON忠臣蔵」を観てきた。じつは花組芝居を観るのは初めてなのである。なぜだかこれまでなんとなく機会を逃していたのだが、ついに初体験。しかし、開演前にポスターを見て驚いた。11段全段通し、と書いてある。しかも上演時間は休憩を入れて2時間半。そんなこと可能なのか。「仮名手本忠臣蔵」は文楽でも歌舞伎でも何度か観ているが、全段通しということはほとんどない。たしか去年、文楽で全通しというものを観たと思うのだが、全通しといえども省かれている細かい段もあったし、それでも昼夜に分けてほぼ1日がかりという感じだったのに。いったいどんな構成なんだろう、と興味津々で幕が開く。
 痛快におもしろかった。ずっとテンションが落ちることなく、終わってみればほんとに2時間半。ちゃんと全段が入っていて、それでいて、思い切り飛ばしてるなあという印象を抱くところもなく。パンフによれば、歌舞伎よりも浄瑠璃の原文をもとにした脚本だということで、たしかに文楽の構成に似ていたので、私にはよりわかりやすかった。天河屋義平という商人の出てくる十段目なんて、文楽でも割愛されている部分なので、観たのは初めてだったし、全体の流れがよくわかる、すごくよく凝縮された「仮名手本忠臣蔵」という感じであった。効果的な音楽の使い方やダンスの取り入れ方も楽しくて、わー、もっと早く観ればよかったなあ花組芝居、という感じ。素直にしっかり楽しめた。これって、花組ワールドにすくなからず魅了されたということか。特筆すべきは植本潤さん演じる「おかる」。ほんとにきれいで可愛い。日本髪の鬘もすごくよく似合っていた。

Nec_0224


ポスター(部分)です。

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