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2007年11月 6日 (火)

感劇話その52 back to the 9月の感劇

 ランチを食べに入った洋食屋さんで、壁に貼られた「カキフライ始めました」の文字を見て、即オーダー。ほんとにもう秋なんだなあと、また実感。夜に行った居酒屋でも、たら汁とか、柿の白和えとか出てました。
 さて、圧縮されてバタバタだった時期も抜け出て、ようやくちょっと前の日々を振り返ることができるようになってきたので、書きそびれていた感劇話をまとめてみます。

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秀山祭九月大歌舞伎夜の部。「壇ノ浦兜軍紀」。玉三郎さんの阿古屋をついに見てきた。衣装も絢爛豪華ですごいけど、やはり玉三郎さん、美しい。



 これは文楽でも何度か見ている演目で、恋人の身を守るために、琴、三味線、胡弓という三種の楽器と歌を傾城・阿古屋が次々とこなすというすごい内容。文楽のお人形の場合はそれはそれだけれど、歌舞伎、しかも玉三郎さんは本当に一人で全部を見事に弾きこなし、歌もしっかり歌う。すごすぎる。ただ座っているだけの美しさだけでも十分に見る価値があるんだけど、演奏もすばらしくて、とにかく圧倒された。

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文楽九月公演第二部。「菅原伝授手習鑑」。吉田玉男さんの一周忌追善公演で、玉男師匠の十八番だった菅原道真(菅丞相)を、お弟子さんの玉女さんが演じた。



 ゆったりした、あまり大きな動作のない中で微妙な心の動きを表現するという菅丞相は、なかなかむずかしい役どころだろうと思うが、玉女さんが熱演。ところどころまた玉男師匠をつい思い起こさせるようなシーンもあって、しみじみとさせられた。

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「ロマンス」。世田谷パブリックシアター。9月最後の観劇でした。医者でありながら名作戯曲をたくさん残したロシアの劇作家チェーホフと、彼をめぐる人々のお話。井上ひさし作。


 チェーホフの妻役に大竹しのぶ、妹役に松たか子、さらに段田安則、木場勝己、生瀬勝久という、演技力と歌唱力を兼ね備えた実力派キャストで見応えたっぷり。生瀬のパートになるとなぜかいきなり雰囲気がコメディな感じになるのがおかしかったけど。さらにさらに、若き日のチェーホフ他を演じた井上芳雄さんが歌唱力も素晴らしくて惹き付けられたのだが、あとで調べてみると井上さんは東京芸大出身の、ミュージカル界の若きプリンスだそうで。さもありなん、と納得。じつは9月後半は仕事もバタバタの上に観劇も続き、疲れがたまってついついふっと居眠りしてしまう舞台も、じつはあった、のだが、この「ロマンス」はしっかり最後まで集中力がとぎれませんでした。しかしまあ、思い出すほどに慌ただしい時期でありましたなあ。

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