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2007年9月26日 (水)

じわりじわり……。

 日月は先週の“感劇話”を書こうと思っていたのに、結局うだりうだりと過ごし、休み明けの昨日からじわりじわりと忙しさが加速してきた。今週出さなければいけない原稿と、これから取材〜原稿書きとなる仕事の仕込みが重なってキンチョーの風船がどんどん膨らみ、なんかあったら破裂しそうな状態。一触即発だ。朝から昼までに仕事のメールを22件も送り、夕方の打ち合わせが終わった時点でもうかなり消耗していたが、明日明後日も気を入れてかからないといけない状態が続くので、いまへたれるワケにもいかない。とりあえずは明日また朝8時過ぎのこだこだまに乗って湯河原なので(こないだで終わりじゃなくて、じつは明日もあった)、今日はお風呂に入ってカラダと心のキンチョーをほぐして早めに寝ることにします。
 そういえば、昨日、打ち合わせしていた青山アンデルセンで、チューリップの財津和夫さんを見かけた。ファンらしき女性に声をかけられて頼まれたみたいで、携帯でツーショットの写真を撮られていた。それもテーブルから立ち上がって脇に出て。いい人だなあと思いました。

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2007年9月22日 (土)

川風に吹かれて

 大好きなバッグデザイナー伊藤浩史さんのバッグ展が今日で最終日だったので行ってきた。ある撮影でお世話になって以来、展示会のご案内をいただくようになり、ちょくちょくおうかがいしている。彼のバッグはいくつか持っているが、甘くなりすぎずに大人かわいいデザインの素敵さと機能性が見事に調和していて、かなりのスグレものだと私は思っている。今回は秋冬の新作展みたいな感じだったが、定番のツーウェイバッグも数種登場していて、見て、触っているだけでも楽しくなる。
 さらに、会場のルーサイトギャラリーがまたよかった。ここは、昭和歌謡で一世を風靡した柳橋の芸者、市丸さんの元お屋敷で、隅田川を望む二階の板張りがもう最高に心地いい。まだまだ蒸し暑い日だったが、川風は肌にやさしく、ほよほよと癒された。じつは昨夜、ちょっとしたアクシデントがあって、今日は1日のんびりしていてもよかったのだが、個展が最終日だったことと、気晴らしにと思って出かけてみたのだが、期待以上にいい気持ちになることができた。家でふせってなくて思い切って出かけてみてよかった、という1日。

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ご案内の葉書より

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2007年9月21日 (金)

え、もう週末?

 今週は、月、火と夜なべで原稿書きして寝不足が続き、その疲れをひきずったまま週末まで来てしまった。こんなときに限って夜には観劇の予定が飛び石で入っていて、多少疲れていてもそれはドタキャンしたくないからちゃんとこなす。そうやって楽しいことをしていてもやっぱり疲れのほうも日々加算されるわけで。そんなこんなで昨夜にはもうかなりバタンキュー。で、今朝は二度寝して10時過ぎまで爆睡。という週末の始まり。駆け足で今週を振り返ると(感劇話は別立てで後日書きます)、
18日(火)午後から打ち合わせ後、夜は歌舞伎。9時前に終了。
19日(水)午前中は歯医者。午後からまた打ち合わせ。5時から打ち合わせ2本にリサーチ取材を兼ねてワークショップに参加。先月に引き続き、リビングワールド主宰の西村さんが聞き手をされているトークセッションで、9時過ぎに終了。スタッフと一緒に原宿で中華風のタイ料理(なんだそれ?)を食べて解散。
20日(木)またまた午後から打ち合わせ。夜は文楽公演の第二部。9時前に終了。夫と待ち合わせて渋谷でもつ鍋を食べて帰宅。
とまあ、こんな具合でありんした。
 振り返るにつけ、月火の夜なべがずっとボディブローのように効いていた感じで、今日はずっと夕方までカラダが目覚めなった。それにしても、ここんとこ1週間がまじで矢のように早い。三連休が続いているからというのもあるのだろうか。なんかやばい感じ。

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2007年9月17日 (月)

感劇話その51 走る橋之助かっこいい。「憑神」

 新橋演舞場で中村橋之助主演の舞台「憑神」を観てきた。今月後半は手帳を見たらけっこう観劇が続くのだった(今月は文楽もある月だしね)。これはラッキーにもご招待チケットをいただいて、急遽の観劇。
 脇役では、伊勢屋に扮した(でいいのかな?)貧乏神を演じた升毅さんの好演ぶりが印象に残った。「写楽考」を見たときに西岡徳馬に感じた“目からウロコ”的な感激と同様のものだった。とにかく達者、でも仰々しくていい感じである。さすがに舞台の人だなあという感じ。
 超かっこいいヒーローではなく、人はいいんだけどちょっと頼りない下級武士の次男坊、という役どころは橋之助に合っていると思う。といっても、平成中村座の「夏祭浪花鑑」で勘三郎さんの団七と義兄弟になる徳兵衛の役なんかは男気たっぷりで、男臭さムンムンて感じで、あれはあれで橋之助の当たり役だと私自身は思っているけど。とにかく、今回の彦四郎という役にも好感がもてる。基本はやっぱりいい人で、極悪人とかは似合わない、という役者なのかもしれない。とくに目を引いたのは、走る姿のかっこよさだ。たまたま花道のすぐ脇のお席だったので、駆け抜けていく姿をしっかり見ることができたのだが、袴をちょいと持ち上げて、一直線に走る姿がはっとするほど魅力的であった。こないだの世界陸上の男子400mリレーの日本チームの走りにもちょっと心動かされたのだが、ああいうアスリート系とはまた違う、サムライの走り方というのか。着物を着たときの所作、というのか。やはり歌舞伎の人ならでは、なのだろう。それと、演出がすごくよかった(脚本、演出ともにG2)。横に広い演舞場の舞台をうまく生かして動きのある舞台演出になっていて、そのへんもしっかり楽しめた。お客さんもしっかり入ってました。

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パンフの写真。もちろん実際の走りはもっとスピード感あってパワフル。

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2007年9月16日 (日)

感劇話その50 吉右衛門の熊谷に涙。秀山祭九月大歌舞伎/昼の部

 先日観た歌舞伎昼の部。「竜馬がゆく」(立志編)、「熊谷陣屋」、「村松風二人汐汲」の3演目。
 まず、「竜馬......」は染五郎が「竜馬がゆく」の歌舞伎化に挑んだ、ということらしいけど、歌舞伎なのかどうなのか、最後までよくわからなかった。染五郎は5月に演舞場で「妹背山婦女庭訓」を観たときと同じく、声がかすれ気味でなんとなく力強さに欠ける感じがした。三谷幸喜の「決闘、高田馬場」を観たときには、やっぱり染五郎には華があるなあと思って感心したのだけれど、あの感激が、どうも最近、本来の歌舞伎の舞台ではいまいち感じられない気がするのは私だけ? かっこいいし華のある役者さんだと思うんだけどね......。「熊谷陣屋」は文楽でも観たことあるけど、さすがに吉右衛門。我が子を犠牲にした親の苦悩が抑えた演技からも十分に伝わってきて涙を誘われる。母役の福助さんも。この熊谷は、九代目団十郎を経て初代吉右衛門(いまの吉右衛門のおじいさんですね。でもって、現吉右衛門は二代目)が完成させた当たり役らしいのだが、二代目もしっかり引き継いで、深みたっぷりに演じていた。
 「村松風……」は舞踊。玉三郎さんが姉の松風、福助さんが妹の村雨の役。7月に観た若手歌舞伎の会では、奇しくも玉三郎さん門下の玉朗さんが同じ演目で、妹の村雨を演じていた(このときは舞踊ではなかったけど)。この演目は、もともとは謡曲「松風」というお能の作品からきているのだが、一人ずつのパートになると、玉三郎さんはお能風の踊りを披露し、福助さんは歌舞伎舞踊の踊り方を。当然、音楽も玉三郎さんのパートは笛や小鼓など能の囃子で、福助さんのパートには三味線が活躍……という具合に、異なる芸風が一つの舞踊の中に収められている。なかなかに珍しい試みだと思った。二人ともすごく美しいんだけど、玉三郎さんはやっぱり際立っている感じで、まじでうっとり。後ろの席のおばさんたちも、「わーん、きれいね〜」と、タメイキをもらしていた。いやー、あれはすごすぎる。

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チラシより。吉右衛門さんの熊谷直実。丸の中は初代吉右衛門。

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2007年9月14日 (金)

ダーツにハマる?

 昨日は長い一日だった。朝8時半から渋谷で打ち合わせ。またまた通勤の女性専用車両でもまれて出勤。午後は打ち合わせののち夕方から築地でいろいろ作業(数社たまってしまった経費の請求書書きやら、レイアウトラフ作成やら、とにかくいろいろ)。そして、夜は某誌の懇親会で、銀座のダーツバーでダーツ大会。
 訪れた場所は、地下3階に広がるダーツバー&パーティホールなるところで、ほんとに広くて、インテリアはバリ風。銀座の地下にこのような空間があったとはまったく知らず、びっくりだった。
 ダーツ大会のほうは、総勢20人を4人ずつの5グループに分けて、グループごとの合計得点を競うグループ対決だったのだが、じつは私はダーツはこれが2度目。投げ方など最初に簡単なレクチャーを受けるのだが、いざ始まるとなかなかうまくはいかない。当然、高い得点の場所を狙って投げるなんてできないし、的に当たるだけで精一杯。一人3投ずつ×8ラウンドで1ゲームが終了、という内容で、もっとゆったりしているのかと思ったら順番が回って来るのが以外に早く、なかなかに忙しかった。それに、以外と熱くなるもんですね、ダーツって。ダーツ経験2回目の私が最高得点をおさめた我がチームは順当に最下位に終わったが、みんなで小得点を刻み合い、それはそれで愉快で楽しかった(そりゃ、他のチームみたいに高得点を出せれば、それはもちろん楽しいと思いますが)。
 というわけで、ダーツは以外に汗もかくものなのだということがわかった夜であった。さすがに疲れて帰宅後はバタンキュー。でも、また練習に行きたいなと思ったりしているので、これからちょっとハマる、かもしれない......。

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2007年9月12日 (水)

玉男さん一周忌追善の集い

 先日文楽一部を観に行った時、カメラマンKさんのご紹介で、国立劇場で撮影の仕事をなさっている小川知子さんとついに対面した。彼女が撮影した吉田玉男さんの写真集は、私の大事な宝物なのだ(今も机の上に飾っている)。緊張してご挨拶し、二言三言話すうちに、玉男師匠の追善供養の集いのご案内を受け、急きょ参加させてもらうことになった。小川さんはそこで玉男さんの門弟の玉女さんと一緒に対談をするのだそうだ。そう、まもなく玉男さんの一周忌。去年の9月、国立劇場の文楽公演の千秋楽を見届けるように玉男さんは亡くなられたのだった。早いなあという感じである。
 ということで先日、集いに参加してきた。場所は国立劇場の裏手にある伝統芸能情報館。第一部は小川さんと玉女さんの対談。玉女さんは公演の合い間を縫っての参加であった。小川さんが数年前に撮影した玉男さんの写真や、50代くらいの頃の玉男さんの写真が数点パネルになっていた。
 第二部はビデオ上映。玉男さんが芸能生活70周年を迎えた平成14年に、自ら選んだという「極めつけ12役」の舞台の一部分を編集したものだ。2番目に出てきた「平家女護島」の俊寛を観ているうちに、いきなり涙が出てきてしまう。さらに「伊賀越道中双六」の十兵衛、「冥途の飛脚」の忠兵衛、「曾根崎心中」の徳兵衛、「一谷嫩軍紀」の熊谷直実、「義経千本桜」の平知盛、「仮名手本忠臣蔵」の大星由良助、そして「菅原伝授手習鑑」の菅丞相……いずれも玉男さんの十八番の役で、これでもかこれでもかと名場面が続いて出てくる。普通の舞台の映像をシンプルにつなぎ合わせているだけなのに、ものすごく豪華なラインナップ。曾根崎の徳兵衛、俊寛、由良助、菅丞相……何度観てもいいなあ……ああ、ほんとうにもう舞台では見られないんだなあ、とか思いながら、またまた涙が出てきて画面に釘付けになっていた。今月の公演の2部は、玉男さんの一周忌追善ということで「菅原伝授手習鑑」が上演されているんだけど、劇場近くの空で、きっと玉男さんが見守ってくださっているんだろうなあと思う。
 上映の途中から外の空が一変、終わって出たらものすごいどしゃぶりになっていた。

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これは今公演のポスター。この菅丞相といい、由良助といい、きりっとしたいい男が本当にお似合いだった玉男さん。ご本人はこの「菅原伝授......」のニ段目がいちばん難しいとおっしゃっていたそうだ。

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2007年9月11日 (火)

感劇話その49 「夏祭浪花鑑」半通しだけどじっくり

 今月は国立劇場での文楽公演の月。まずは先日、第一部の「夏祭浪花鑑」を観てきた。前に観たときは、住吉鳥居前、内本町道具屋、釣船三婦内、長町裏、の4段だったが、今回はそれに、道行妹背の走書、田島町団七内、の2段が加わっていた。「夏祭……」は以前に観た4段で全部だと思っていたので、さらに2段あるのかと思ってびっくりしたが、鑑賞ガイドや「文楽ハンドブック」などによれば、全9段らしい。今回の6段で“半通し”ということだそうだが、“半”というよりもかなりの長編に思えた。
 この話は歌舞伎でもちょっと前に勘三郎さんがNYを含め各地で公演したりしているので、わりとおなじみだと思うんだけど、団七の義父殺しや、団七と徳兵衛という義兄弟の、男の心意気、みたいなことが主にクローズアップされる。しかし、私個人としての一番の見どころは、徳兵衛の妻・お辰の男顔負けの気丈さだ。 
 人殺しの罪を犯した磯之丞という若者を遠くへ逃がすために、お辰が同行役を引き受けそうになるのだが、逃亡の便宜をとりはからう老侠客の三婦から、「(お辰)が美人すぎるので、道中、磯之丞と間違いがあってはならんので」と、断られる。するとお辰はその場で焼きゴテを自分の頬にあてて顔を醜くし、「この顔でも分別の、外といふ字の色気があらうかな」と三婦に迫る。いやもう、あっぱれというか、すごすぎるんですけど、まあとにかくものすごくいい女。蓑助さんの遣うお辰は、そんな艶やかさと強さがしっかり同居していて、カッコいい色気がぷんぷんしていた。勘十郎さんの団七も見応えたっぷりで、大活躍という感じ。屋根の上で繰り広げられる捕り物シーンも舞台美術がおもしろい。夏の終わりに夏祭りならぬ男祭り、女祭り。じっくり楽しめた。

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徳兵衛の手助けで、捕り手から逃れていく団七。

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2007年9月10日 (月)

週末のことまとめて

 ああ、またもう月曜日。連日夜バタンキュが続いてブログも滞ってしまった。先週末のことをざっくりとふりかえります。
9月6日(木)/台風が関東に迫り来る中、夕方から渋谷にて、先日「吉原手引草」で直木賞を受賞された松井今朝子さんのインタビュー。「吉原…… 」は廓文化の情報の多彩さや江戸弁の語り分け具合に「へえ〜っ」「ふううううん」と感激しながら読ませていただいた。文楽の世話物にも廓や遊女が出てくる話がけっこうあるので、そういう世界の話などを個人的にはいろいろお聞きしたかったのだが、今回の取材テーマはそういうこととは少し違ったのであくまで仕事に徹して(あたりまえだろ)インタビュー。事前の印象で松井さんのことを、学者さんのような人なのでけっこう厳しい感じの人かしらなどと勝手に思っていたのだが、ぜんぜん違って人当たりも柔らかく、とても素敵な人であった。取材後、編集者AさんとカメラのN田さんと一緒にご飯。徒歩約5分のお店へ移動するのにちょうどバケツをひっくり返した以上のものすごい豪雨に当たり、3人とも一気にずぶぬれになった。
9月7日(金)/台風一過。リサーチを兼ねて、ある女性画家の個展に天王洲まで足を運び、その後築地で打ち合わせ。夜はまたその画家の方の講演を聞きに表参道へ。9時に講演は終了。中目黒に移動して「東山織田」へ。夫の友達のたーちゃんが盛岡から仕事で上京しているので久々に会食。在東京のたーちゃんの友達も一緒に4人で。シメはやはり蕎麦。
9月9日(土)/朝食作ってたーちゃんと3人で食べ、午後、たーちゃんと夫を送り出してから洗濯機回す。たまった新聞読んだりしていたら眠くなり、見に行く予定だった「金刀比羅宮書院の美」を断念してうたた寝。洗濯物を干すだけであとはうだうだ。
9月10日(日)/ついに最終日になった「金刀比羅宮書院の美」を見るべく、午後から芸大の美術館へ。まだ日差し厳しく、根津駅から水分補給しながらも坂を登っているうちに暑さにかなりバテる。おまけに芸大の美術館は長蛇の列。最終日だもん当たり前か。みんな考えることは同じのようで。しかし、応挙や若沖の絵はしっかり堪能した。応挙の虎はやっぱりどう見ても大型の猫にしか見えなかったけど(応挙は実際の虎を見たことがないので、猫を見て想像してあの虎を描いた、と、何かに書いてあった)。地下の広重展も含めて閉館時間ギリギリまで粘って見てきた。暑かったけど来てよかったと納得。

 そんな感じの今日この頃でありんした(「吉原手引草」風)。同時に、やはり虫歯も発見されて先日来、歯の治療も続いておりんす(?)。右の奥がまだ痛かったりするので左でしか物を噛めず、なかなか食べ物が租借できないし、固い手焼き煎餅は食べ辛い。もっと歳をとったら毎日こんなふうになるのかなあと思うと、歳を取るということはほんに切ないものでありんすなあ(なかなかうまく真似できません......やっぱり松井さんはすごい)。

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「金刀比羅宮書院の美」チケット(左)と、「吉原手引草」

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2007年9月 5日 (水)

なんかスムーズにいかない……。

 原稿を書いていたら、朝からちょっと痛かった右の下の奥歯がさらに痛くなり、鎮痛剤を飲んだもののおさまりそうにない。原稿は明日までに出さなきゃいけないし、明日は午後から打ち合わせと取材もあるので休めない。これ以上ひどくなったら困ると思って、救急処置的に近所の歯医者に行くことにした。たしか駅の反対側に以前夫が行った歯科クリニックがあったはず、と思って出かけたら、なんとマンションの敷地のすぐ脇に歯医者があった。そうだ、いつも目では見ていたのだが、関係ないと思ってちゃんと頭の中に認識されていなかったのだけど、たしかにあったのだ、歯医者さん。これ幸いと入ってみたが混んでいる。1時間後に予約を入れて家に戻り、原稿の続きをして再び出直した。なにしろ家から徒歩1分だからそれはラク。
 レントゲンで見る限りでは虫歯はないようで、老化なのか強くブラッシングしすぎなのか、歯茎がちょっと下がってきていて、そのため現わになった歯の下の部分(ここはエナメル質ではなくセメント質で、やわらかくて刺激に敏感らしい)がしみて痛いのかも、ということになって、処置してもらったけど、相変わらず歯医者は超苦手。麻酔も痛いし、キーーーンと耳に迫る音がたまらん……。でもまあおかげでなんとかなって、念のために痛み止めをもらって帰宅。
 さあ原稿の続きじゃ、と思ってマックに向かうと、え? え? ガ、ガーーーーン、カーソルが全然動かない。つけたままで約1時間外出していただけなのに……。アプリケーションの強制終了はキーボードでできるけれど、カーソルが動かないので本体の再起動や強制終了ができない。歯がやっと治まったと思ったら次はこれかよ……、とほほな気分でアップルのサポートセンターに連絡。結局、電源ボタンの長押しで強制終了させるしかなく、それでも再起動させたら普通に動いたので、まあほっと一息。保存できないまま強制終了した書きかけの原稿も無事に現れて(これで現れんかったら泣くに泣けない。8割方できていたから......)、夜には書き終えたけど。はー、今日は仏滅か。気分転換に気を入れて夕飯作ったら、おかずがおいしくできたのでちょっと持ち直した。
 先月からなんだかんだと医者の世話になることが続いているし、トラブルは続くときは続くもんだというけれど、なーんか物事がいちいちスムーズにいかなくて、やな感じ。いまはバイオリズムがよくない時期なのかなー。
 

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2007年9月 4日 (火)

ヒヨドリ

 夜20時過ぎ。打ち合わせを終えて築地の制作会社を出ようとしたら、ものすごい大雨になっていた。スタッフのMさんが傘を貸してくれて、徒歩約5分の新富町駅まで向かう間にサンダルはぐちょぐちょ、短めのパンツの裾がずぶ濡れになってしまった。局地的な大雨だったようだ。
 ここ数年しょっちゅう訪れているこの制作会社が入っているビルの前には街路樹としてプラタナスが植えられていて、じつはそこにヒヨドリが巣を作っている。というか、もういないかもしれないが、先週、木の上の巣からひな鳥が落ちてしまって、ちょっとした騒動になっていた。ほわほわしたうぶ毛のひな鳥が木の根元でぴーぴー鳴いているのを通行人のおばちゃんたちが見つけて、どうしたらいいのかわからずに遠巻きに見守っている。そこに出くわした私と仕事仲間のO編集長と編集者Sさん。見上げると、隣りの木から親鳥が2羽で見守っていた。ひな鳥はまだ自分の力では飛べなさそうで、もしも道路のほうによたよたと出てしまったら超危険だ。なのに、ころっと道路に駐車している車の前に出てしまった。「ひゃ〜、なんとかしてあげて〜」と、思わず私が叫んでしまったので、OさんとSさんはひなを保護しようと緊急出動。Sさんが手で囲もうとした瞬間、ひな鳥はちょろっとだけ飛んで、今度は街路樹の脇に止めてある自転車の車輪にとまった。親鳥たちは相変わらず心配そうに見ている。「もう少ししたら自力で飛べるかもしれない」とSさんがいうので、後ろ髪を引かれるような気持ちでその場を後にした。数時間後、打ち合わせが終わって現場を確認しに行くと、もう親子の姿は見当たらなかったので、安全な場所に移動したのだろうか。あんなオフィス街にヒヨドリが巣を作るなんてびっくりだったけど。今日の帰り道は、この大雨の中であの親子はいったいどこで羽を休めているんだろうな〜と、傘の中でヒヨドリを思いながら新富町まで歩いたのだった。

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2007年9月 3日 (月)

蝉時雨の中で冬の月を描く……

 朝7時前に家を出て、品川発8時4分のこだまに乗って熱海へ。先週に続き湯河原で取材。今年の2月から今日まで、8月を除いて毎月行なっていた湯河原の取材もついに今日で最後。季節は真冬から秋になろうとしている。
 訪ねたお宅はすぐ後ろに山が迫り、手入れの行き届いた庭にも年代物の木々が生い茂っている。9月といっても初秋というよりはまだ晩夏。鮮やかな緑のシャワーがなんともいえず瑞々しくて、心地いい。そして、アブラゼミやらツクツクホウシやらいろんな蝉が入り乱れていっせいに最後の大合唱をしている。鳴り響く蝉時雨のなかで、そのお宅の主は静かに水墨画の筆をすべらせながら冬の月を描く。
 窓の向こうの芝生に目をやりながら、これまでの取材のことをちらちらと思い出す。毎月取材をしながら、庭の自然を拝見するのも楽しみで、ある意味、癒される時間でもあった。朝早いのはちょっと難儀だったけれど、コンクリートの東京を出て湯河原の空気に触れるのは気分転換にもなったし。長かったような短かったような……とはいっても、これからレイアウト入れをして原稿書きだから、振り返るにはまだ早い。いってみればこれからが本番というか、第二のヤマでもあるわけだし。

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夜は中目黒「驀仙坊」で蕎麦。お酒のあての長芋の味噌漬け。おいしかった。永山先生の取材以来、山芋にちょっと開眼している。酵素がたっぷりでカラダにもいいし。

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2007年9月 2日 (日)

back to the 先月できあがったお仕事

 8月発行の掲載紙も書きそびれておりました。8月に手元に届いたのは、某自動車メーカーのオーナーズマガジン(広報誌みたいなものですね)と、「ランティエ」10月号(秋の食材特集)と、講談社のワンテーママガジン形式のムック「セオリー」。「セオリー」は新書を雑誌っぽくしたようなムック(この説明でわかるかなあ……)なんだけど、ちょっと前に出た“土地のグランプリ”をテーマにした号はかなり売れているらしい。私は今回からのおつきあい。“予測する力”というテーマで、将棋の渡辺明竜王、苦情・クレーム対応アドバイザーの関根眞一さん、東京女子大学心理学教授の広瀬弘忠先生(災害心理学がご専門)の3人に取材。お三方に、それぞれご専門の世界における“予測力”ということについて、いろいろと語っていただきました。取材はいずれも6月中。すごい昔のような気がします。って、いつも書いてることですが。こうやって仕事しながらびゅんびゅん時間が過ぎていくんだよねえ。だって今年もあと4ヵ月だよ……。

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ワンテーママガジン形式のムック、だそうで。その内容と作りからして、おそらくメインターゲットはビジネスマンなんだろうけど、約2ヵ月ごとに新しい号が2冊ずつ、という発行の仕方もユニーク。

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2007年9月 1日 (土)

感劇話その48 back to the 7月、8月の感劇

 なんだかんだ書きそびれていたこの夏の感劇話を一挙にまとめます。

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国立能楽堂で、千五郎狂言会(7/5)。千宗旦没後350年記念ということで、狐が茶を点てる趣向の風雅な「宗旦狐」をはじめ、「魚説経」、「首引」の3演目だった。



 殺生に嫌気がさして漁師をやめて出家した男が、まだ修業もしていないのに僧侶のふりをして苦し紛れに魚の名を連ねた説法をまくしたてる「魚説経」。台詞がとにかく愉快。「首引」は千三郎さんの姫鬼のしぐさが滑稽でほほえましい。とにかく出てきただけでまず笑ってしまう。相変わらず達者な千三郎さんにすっかり楽しませてもらったという感じ。

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お盆開けに、八月納涼大歌舞伎の「裏表先代萩」。文楽でも有名な演目「伽羅(めいぼく)先代萩」の世界を表にして、そこに小悪党・小助のはなしを裏の物語として加えた話の作りがとてもユニーク。あの名作にはこんなサイドストーリーもあった、というような、1つで2通りの楽しみ方ができるお話。

 勘三郎さんが、悪臣の仁木弾正と乳母・政岡、さらに小悪党の小助の3役を演じ分ける大活躍。本筋の「伽羅先代萩」のほうでは、政岡が茶道具でご飯を炊くシーンが有名で、以前、玉三郎さんの対談を構成したときに、玉三郎さんが政岡を演じたときは時代考証にかなりこだわってその場面で使う茶釜には江戸時代のものを使ったという話を聞いたことがあったので、今回はどんな茶釜が出るのかと興味津々だったが、そのシーンはカットされていたので、ちょっと残念だった......。

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8月24日、国立劇場での青年歌舞伎公演。国立劇場の歌舞伎研修修了生たちの「稚魚の会」と、一般名題下を中心とした既成俳優たちの「歌舞伎会」との合同公演、つまり若手さん中心の勉強会みたいなものですね。



 玉三郎さん門下の坂東玉朗さんが出演する「今様須磨の写絵」と、「勧進帳」を観た。「今様......」は須磨に流罪となった貴公子・在原行平が、松風と村雨という美しい姉妹の海女を恋人として暮らしているが、やがて行平が罪を許されて都へ戻ることになり、姉妹がそれを追っていく......という、一見ものすごいストーリーなんだけど、演出はあくまでも美しくまとめている。玉朗さんは村雨を熱演。「勧進帳」はいわずと知れた歌舞伎十八番。若手の会だからか、今後の活躍を大いに期待してあたたかく見守りつつ応援してあげたい、というような空気が客席に満ちている感じで、歌舞伎座の本公演のときよりもかけ声が多く、頻繁にかかっていた。みんなで盛り立ててあげたいという気持ちがすごくあるような印象を受けたし、気さくな雰囲気でなかなかに楽しかった。

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そして先週、「ヴェニスの商人」。シャイロックに市村正親、アントーニオに西岡徳馬、バサーニオに藤原竜也、ポーシャに寺島しのぶ、という豪華配役。


 ヴェニスの商人って、たしかシェイクスピアでは喜劇とされているはずだが、今回はシャイロックの悲劇が印象強く残る作りだったように思う。差別とかガンガンに出てくるし。劇場の音響設備の問題もあるのか、一部の役者さんの台詞が聞き取りにくいところが多々あったのは気になったけど(ただでさえ長くて複雑なシェークスピアの台詞が、なんていってるかよくわからなかった)。とにかく市村、西岡の両おじさんパワーが光っていた。西岡さんは以前はテレビドラマに多く出る人という印象しかなかったのだが、先日「写楽考」を観たとき、この人はすごいなと開眼し、今回もその達者さに感心させられました。市村さんはいうに及ばず。藤原竜也も、やっぱり舞台の人だなという感じ。寺島しのぶは、昨年「書く女」を観たときよりずっと美しくなっている感じがして、やはり愛のなせる技なんだろうか。
 加えて、7月頭には三枝、志の輔、花緑の3人落語会にも行ってきたのだった。今となってはえらいなつかしー。三枝の落語は初体験だったけど、予想ガイにとってもよくて、やっぱり落語家だったんだよなーと見直してしまいました。ま、私が知らなかっただけなんだけどさ。以上、かなり書けてなかった2ヵ月分の”感劇”でございました。この夏はけっこう体調崩したりもしたけど、”感劇”は充実していたといえるかも。

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