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2007年9月17日 (月)

感劇話その51 走る橋之助かっこいい。「憑神」

 新橋演舞場で中村橋之助主演の舞台「憑神」を観てきた。今月後半は手帳を見たらけっこう観劇が続くのだった(今月は文楽もある月だしね)。これはラッキーにもご招待チケットをいただいて、急遽の観劇。
 脇役では、伊勢屋に扮した(でいいのかな?)貧乏神を演じた升毅さんの好演ぶりが印象に残った。「写楽考」を見たときに西岡徳馬に感じた“目からウロコ”的な感激と同様のものだった。とにかく達者、でも仰々しくていい感じである。さすがに舞台の人だなあという感じ。
 超かっこいいヒーローではなく、人はいいんだけどちょっと頼りない下級武士の次男坊、という役どころは橋之助に合っていると思う。といっても、平成中村座の「夏祭浪花鑑」で勘三郎さんの団七と義兄弟になる徳兵衛の役なんかは男気たっぷりで、男臭さムンムンて感じで、あれはあれで橋之助の当たり役だと私自身は思っているけど。とにかく、今回の彦四郎という役にも好感がもてる。基本はやっぱりいい人で、極悪人とかは似合わない、という役者なのかもしれない。とくに目を引いたのは、走る姿のかっこよさだ。たまたま花道のすぐ脇のお席だったので、駆け抜けていく姿をしっかり見ることができたのだが、袴をちょいと持ち上げて、一直線に走る姿がはっとするほど魅力的であった。こないだの世界陸上の男子400mリレーの日本チームの走りにもちょっと心動かされたのだが、ああいうアスリート系とはまた違う、サムライの走り方というのか。着物を着たときの所作、というのか。やはり歌舞伎の人ならでは、なのだろう。それと、演出がすごくよかった(脚本、演出ともにG2)。横に広い演舞場の舞台をうまく生かして動きのある舞台演出になっていて、そのへんもしっかり楽しめた。お客さんもしっかり入ってました。

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パンフの写真。もちろん実際の走りはもっとスピード感あってパワフル。

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