« また一年 | トップページ | 強気な人々 »

2007年6月21日 (木)

感劇話その45 ちょっと早いけど怪談話

 4月以来の志の輔落語だった。会場は新宿の明治安田生命ビル。丸ノ内線を降りて地下通路を歩いていると、和菓子屋さんがあったのでそこでおまんじゅうとあゆ(あん、ぎゅうひ入り)を買った(始める前につまもうかと思って。でも、結局その時間はなかったんだけど……)。そしたら最初の、志の輔のお弟子さんの噺が「饅頭恐い」だった。ぷち偶然? 志の輔の1席目は「千両みかん」。偶然にも数日前、夜中にふと目が覚めて眠れなくなってテレビをつけたら落語をやっていて、それが志の輔の「千両みかん」だった(去年の落語会のだったみたいだけど、マクラにピアノマンの話をしていたので)……なんか不思議な偶然。松元ヒロさんの「今日のニュース」は相変わらずの好調で、笑いが途絶えなかった。でも、大リーグニュースがなかったのは個人的には残念だったけど。
 そして志の輔の2席目は怪談話「江島屋騒動」。考えてみたら志の輔の怪談話は初めてだった。怪談話といっても、今は日々現実で起こっているニュースのほうがよっぽど恐いので…….とマクラで話していたように、ほんとにそんなに背筋がぞくぞくするような内容ではなかったが、でも、間のとりかたがうまいというか、会場がしーーんとするときが数回あって、これで恐さが強調されている気がした。
 江島屋という江戸の古着屋が、着物をちゃんと縫わずに糊で貼付けるイカモノを作り続けることでコストを下げてずいぶんと儲けていたが、そのイカモノのせいで若い娘が命を落としてしまい、その母親が江島屋をのろい殺そうとしている、という話なんだけど、牛ひき肉偽装問題が連日報道されている時だけに、考えさせられる噺でもあった。マクラでこのことも話題にしていたから、志の輔側にもそういう意図が、ちょっとはあったのかもしれない。それから、本来は8月とかにやる怪談話を6月に取り上げたことについても、温暖化で日本もどんどん熱帯になっていくんじゃないかという、これも1席目のマクラで話していた話題と関連づけていたのかも。最後に「そのうち、3月頃に怪談話するようになるかもしれませんねえ」なんていって笑っていたから、そんな意図もあったのかもなあ、なんて思いながら電車に揺られて帰宅。

Nec_0214_1


人だかりで、やや遠くからしか撮れなかったけど......。

« また一年 | トップページ | 強気な人々 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 感劇話その45 ちょっと早いけど怪談話:

« また一年 | トップページ | 強気な人々 »