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2007年3月26日 (月)

春めく

 ここ数日の陽気で散歩コースの桜もついにほころび始めた。木によってはもう3部〜4部咲きくらいのものもあるが、私が数日前にも撮った木はいま、こんな感じ。ちょっと開いているのわかります?

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今日は特にあったかかったから、このまま一気に開くかもな......。

ふつふつと彼岸桜のつぼみかな(子規)


 ランチの後、図書館へ本を借りに行く。私鉄沿線の街の小さな図書館。図書館に行くなんて、何年ぶりか忘れたくらい久しぶりだったけど、あの静けさと本の匂いとなんともいえない落ち着いた雰囲気に、学生時代のことがふつふつと蘇ってくるような、なつかしいほんわりした気分になる。図書館の空気って、けっこう好きだったんだよなあと久しぶりに思い出した。働いている人もすごい親切だし。庭先には小さな池があって、大きな鯉がいっぱい泳いでいたり、カメがあったかい日差しに甲羅をさらしていたり。昼下がりの図書館でしばしなごみ気分に浸った(カメの写真撮ったんだけど、甲羅が白っちゃけていて石と区別がつかない写真になってしまったので、次に再チャレンジしてみます)。数分間だったけど、のんびり春の午後、って感じだった。

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2007年3月25日 (日)

肉でも魚でもない……。

 また数日ブランクができてしまいましたが、体調悪いわけではありません。毎日ずっとマックの前にいるのだが、史料検索や図書館の蔵書検索ばかりやっていて、ブログに手が延びなかった。資料として探している本がやや古めのもので、書店においていないものが多いのだ。アマゾンでみつけても配送まで数日かかるものばかり、でもすぐに手に入れたいので周辺の図書館の蔵書をあれこれ調べている毎日。しかしすごいね、アマゾン。比較的最近の本で、お急ぎ便オプションに対応できるものだと、注文した翌日に手元に届くんだもん。昨日、今日と、そのお急ぎ便で1冊ずつ入手。明日は図書館に行く予定で、ここにきて資料集めもなんとか目処がたってきた。
 昨夜はテレビでオシムジャパンの試合を久々に観戦。対ペルー戦は、私的には気持ちよかった。俊輔のフリーキックを高原がワントラップで素早く合わせたゴールには、“まるでロナウドみたいじゃん?!”と、しびれて嬉しくなった。試合後のオシムの感想は、「肉でも魚でもない」だった、と、今朝夫から聞いて、スポーツニュースを見ないで寝てしまったことがえらく悔やまれた。その台詞をいうオシムをこの目で見たかった〜。というのも、オシムさんはけっこうよく使っているようなんですね、「肉でも魚でもない」って台詞。だから一度、自分の耳で聞いてみたかったの。そのココロは、中途半端とか、そういう意味なのかなあ……。 
 おお、そうだ! と思って高校の同級生のぐりちゃんに思わずメール。ぐりちゃんは私のサッカー好き仲間の中でもジェフ千葉の超熱狂的サポーターであり、オシム教の信者であり、オシムダチなのである。オシム語録のことならぐりちゃんに聞けば間違いない。
 ぐりちゃんから来た返信メールによれば、「肉でも魚でもない」というのはオシムさんのふるさとの格言なんだけど、通訳の間瀬さんをしても「セルビアの言葉では言えるけど、日本語にはなかなかぴたっとくる訳がない」のだそうで。でもなんとか訳すとすれば、「いいとも悪いともいえない」というようなニュアンスになるのだとか。うーーん。さすがぐりちゃん。そして、さすがオシムさん。ますます本人が話しているところを見たくなった。だめもとで、今夜のスポーツニュースを再度チェックしてみようっと。

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2007年3月21日 (水)

感劇話その35 じっくり聞かす「猿後家」「山崎屋」

 夜から志の輔らくごを聞きに新宿へ。今日は志の八が1席、志の輔が2席で、あいだに松元ヒロさん。ヒロさん今日も「今日のニュース」快調で、ほっぺた筋肉のとてもいい運動になりました。
 志の輔は「猿後家」と「山崎家」。ともに初めて聞く話だったが、どちらもじっくり聞かす感じで、特に「山崎屋」は1時間以上の長い噺。なんか気合いが入っているなあと感じていたら、幕が下りた後に志の輔が解説してくれて、今日のバージョンは「よかちょろ」と「山崎屋」をくっつけた噺だそうで、それを最初にやったのが、師匠の談志だという。そして、「じつは今日は、師匠がいらっしゃってくださってまして……」と、談志を紹介した。談志師匠はいちばん後ろの席で聞いていたのだった。それから談志も高座に上がって、師弟が座布団を並べて挨拶した、というわけで。談志は「猿後家」も「山崎屋」も“よくやっていた”と志の輔を褒めていた。今夜の気合いにはそういう理由があったのかなあと、勝手に納得しました。しかしやっぱり、志の輔、楽しいです。初心者の私がいうのもなんですが、うまいなあと思うのだ。「猿後家」に入る前の話が、旭山動物園の話で、(自分も旭山のファンなだけに)これもまた笑えた。ヒロさんもめちゃくちゃ楽しい。

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2007年3月20日 (火)

「サクラ咲く」日に卒業

 ついに東京には開花宣言が出た。でも、うちの近所では今朝の散歩でも風はぴゅーぴゅー冷たくて、花が開くまでにはまだ数日かかりそうな感じだ。朝の電車で、着物に袴姿の女子を何人も見かけたから、今日は大学を始め、卒業式だった学校が多かったのだろう。「桜咲く」の日に卒業、か。しかし、袴姿もしっかり今風というか、茶髪のヘアスタイルはもえちゃん風にふんわり、だし、着物の上にじゃらじゃらとネックレスを何重にもしていたりと、なかなか個性的な着こなしの女子もいました。特にヘアスタイルは、えび風かもえ風か詳しくはわかんないけど、とにかくああいうお嬢様風ふんわり、という人が多かったのが印象的だった。えびちゃんもえちゃん時代はまだまだ今年も続くのかなあ。でも、「桜咲く」の日に卒業って、なーんかいい感じだよなあ。私も卒業したいなあ。今日を限りに不良主婦は卒業します! とか宣言できたらいいんだけど……なーんて、またアホなこといってすみません。
 先日湯河原に行った際のテープおこしが上がってきたので、まとめ作業に取りかかる。これは秋から始まる連載で、今はまだいろいろトライアルの段階なのだが、とりあえず取材する度にそのときの様子や対談の内容をまとめていくようにしている。夜は急な打ち合わせが入って自由ヶ丘へ。月末入稿の取材の構成がやっと決まってきたらしく、編集者と二人、バタバタと取材準備にとりかかる。確定申告が終わってから数日間ゆったりペースが続いていたが、これからバタバタ追い込みの年度末になりそうな感じ。

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冷たい風の中で、サクラの蕾がちょっと丸く、緑色っぽくなってきた。

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2007年3月19日 (月)

縁(えにし)、ということについて

 東京ではそろそろ桜の開花宣言が出されそうな雰囲気らしいが、今日も風はものすごく冷たい。夜は、ちょっとしたきっかけで編集者KさんやカメラマンKさんたちと集まることになり、奇しくも先週の打ち上げの続きみたいな感じになった。
 場所は、母校の西門のすぐ前にある、マクロビオティックのお料理を出す居酒屋風のお店。編集Kさんの最近のお気に入りだそうで、そんな場所にそんなお店ができていたとはぜんぜん知らなかった私。待ち合わせを西門前にしたのだが、西門に立つのはいやもう何年ぶりのことかって感じで。暗かったけどKさんを待つ間にちょっと敷地内を除いてみたら、当然新しい建物も建っていて、昔の面影とはちょっと違ってきている。でも、12号館(という名の校舎というか建物)はまだあったなあ。その向こうに樅の木(でいいんだったっけか)も見える。まあなんといっても、卒業してからもう○○年、ですから。
 途中からは編集Kさんの旦那様も加わる。旦那様はやはり編集者で、私は一緒に飲むのは初めてだったが、カメラマンのKさんとこの旦那様は以前からのつきあいがあるのだ。私とカメラのKさんのお仕事のおつきあいは、15年くらい前からになる。そして、編集Kさんは、旦那様を通じてカメラマンKさんのことを以前から知ってはいたのだが(両方ともKさんなのでちょっとややこしいけど)、今回のお仕事で私がご紹介させていただき、KさんとKさんは初めてお仕事をした、というわけで。なんか、人のつながりっておもしろい。
 そして、編集Kさんがいまおつきあいのある水中カメラマンさんが数人いるのだが、なんと、彼らは私がはるか昔(それこそ、大学出てすぐの頃ですな)にダイビングと旅の雑誌の仕事をしていた頃からの知り合いというか、お仕事仲間だったりして……。私と編集Kさんが知り合ったのは、彼女が以前務めていた出版社時代なんだけど、一緒にお仕事をするのは今回の武田双龍さんの本が初めて、というわけで……なーんか、ご縁というか、ほんとうにおもしろいというか、どこでどうつながっていくかわかんないというか。そんなことをつらつら考えた夜でした。しかし、みなさん飲み過ぎやで。特にK女史夫婦は横綱でした。みんな最初にグラスで1、2杯ずつ飲んだ後で、芋焼酎の一升瓶が開いた。私はいまけっこう自嘲しているので2、3杯だったから、完全に幕下ですが。おそるべし。カメラのKさんは大関だったと思うけど、大丈夫だったかなあ。

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こんなふうに有機野菜の蒸し物とか。味噌をつけて食べるのがおいしい。身体にいいお料理ばかりなんだけど、飲み過ぎはどうなのよ......。

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2007年3月18日 (日)

『夢』、できました。

 先日でき上がった若手書道家さんの本ですが、もう発行されて新聞に広告も出たので、このブログでもご紹介します。武田双龍さんの『夢』という本です。

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 前半は、双龍さんの人となりを紹介するページ、後半はたっぷり彼の書の作品集になっています(徳間書店より発売中)。



 双龍さんのお兄さんは、ひと足お先に書の世界で活躍している武田双雲さん。私も以前、和楽の取材でお会いしたことがあるが、いま若手書道家さんの中ではけっこう注目を浴びている存在だ。その双雲さんより9歳年下の双龍さんは、いま23歳。去年、大学を卒業し、故郷の熊本から東京へ出てきてまだ1年にもならないんだけど、書道教室は口込みでもう250人を超える生徒さんを抱えている実力派。やはり書道家のお母さんに師事して3歳で書道を始め、9歳のときには全国書道展の最高賞を受賞したそうです。
 つい先日も、兄弟そろってニュース番組で“若手カリスマ書道家兄弟”みたいに取り上げられていたけれど(ありがちな取り上げ方ですが)、双龍さんご自身が今後どんな活躍を見せてくれるのか、個人的にも楽しみだ。きっと、これからいろんなことがあると思いますが。
 23歳の男性の気持ちを文章に表すというのは、私にとってはもちろん初めての試みだったけれど(我が子といっても全然おかしくない歳だし)、ずっと楽しみながら仕事ができました。なんかあるたびに、自分が社会人一年生だった頃って、こんな感じだったのかなあと振り返ってみたりして。でも、その頃の私と比べると双龍さんはずっとオトナだなあと思ったり。
 そんな双龍さんの初めての本だということで、スタッフ一同気合いも入ってがんばってきました。先週の打ち上げのときには、「成長の記録を追うってことで、10年後の33歳のときにまた同じスタッフで本出しましょう! その後も20年後、30年後と節目節目で!」と担当編集者Kさんがはりきっていたけど、10年後はまあなんとかなるかもしれないとして、20年後、私とカメラマンのKさんは……仕事できるか自信ないです、といって笑いをとったのだが、冗談じゃないかも、だよ。ひゅるひゅる〜。
 というわけで、いま書はけっこうブームになっているようだけど、ご興味ある方は、書店で見かけたらページめくってみてくださると嬉しいです。

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2007年3月17日 (土)

幻談

 かろうじて二日酔いを免れ、おさんどんの週末。昨夜は酔って帰宅したら「本の話」4月号が届いていた。

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 文藝春秋の本のPR誌みたいなもので、定期購読者にしか送られない本だけど(1冊100円、年間購読料は1000円だって。いま初めて気がついた)、文藝春秋の受付にも置いてありますよん。山本容子さんの版画の表紙が毎月素敵です。


 先日行なった、荒俣宏さんの最新作『帝都幻談』についてのインタビュー記事が載っている。『帝都幻談』は『帝都物語』の幕末編、みたいなもので、イラストは水木しげるさんの描きおろし。90年代に週刊文春で連載されていたものに大幅加筆されたものだが、妖怪ファンにはたまらない1冊だと思います。近日発売なり。幻談というと、幸田露伴の作品を思い出す人もいるかもしれない。今回のインタビューでも「幻談」というタイトルに対する荒俣さんの想いがよく出ているのだが、すごくいいタイトルだと思う。普通に目を開けた状態で、存在しないものを見る、それが幻(まぼろし)……。
 夕飯でつくったポテトサラダとあさりの味噌汁が予想以上によくできたので気分良し。あさりはほんとに、貝そのもののおいしさ如何で汁の味がぜんぜん違ってくる。いい貝だとそれだけでほんとにいいお出汁が出て、いわゆる昆布や鰹節はいらない。今日のあさりは当たりでした。これは、まぼろしではなく。

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2007年3月16日 (金)

打ち上げ乾杯

 3月に、なごり雪ならぬ初雪。空気が冴え冴えとしている。でも、あったかい部屋の中ではラナンキュラスがどんどん開いて、

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こんなんなっちゃてます。





 夜は神楽坂で書道家さんの本の完成打ち上げ。いよいよ発行だ。担当編集者Kさんがセッティングしてくれたお店は、ヤンキースの松井選手が巨人時代からごひいきにしているという「モー吉」。店内の一角には松井選手コーナーがあって、ユニホームやらサインが飾られている。Kさんも長年のおなじみらしい。
 ほかにはカメラマンのKさん、アシスタントのK園ちゃん、デザイナーさん、印刷会社の営業担当者さんなど、本作りにかかわったスタッフで若き書道家さんを囲んで乾杯。編集者Kさんからお仕事のお話をいただいたのは夏の頃だったか、それから秋に取材・撮影し、もう桜が咲こうかという季節になっている。毎月めまぐるしく動いて短い期間で作り上げる雑誌と違って、何度も何度もあれこれ構成を練り合い、それなりのスパンで作り上げた本はやはりそれなりに達成感もあるものだ。ワイワイガヤガヤの「モー吉」ではよく喋って生ビール1杯に焼酎お湯割2杯だったが、その後、ハシゴしてウィスキー1杯に白ワイン2杯……久々にちょっと飲み過ぎた。

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記念にサインしてもらいました。

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2007年3月15日 (木)

おじさんも並ぶ日

 昨日書きたかったことなんですが、あれ以上書くと長くなりすぎると思ってやめた話題を、今日書きます。それは昨夜、ヒロさんのライブ帰りに渋谷に寄ったときのこと。
 何か買って帰ろうかと閉店間際の東横のれん街に駆け込み、あれこれ物色しているうちに午後9時の閉店の音楽が流れ始めた。と、そのとき閉店時間にも関わらず長蛇の列が出来ている場所を発見。それは某スイーツ屋さんの店頭、しかも並んでいるのが全員おやじ、いや、男性ばかりなのであった。20人くらいは並んでいただろうか、いやもっとか。とにかく、若そうな男性もいたけれど、大半はサラリーマン風の、コート着て鞄持ってるおじさんたち。これは一体......あ〜、そっか、ホワイトデーだからなのか、と納得。え、でもほんとに〜? どうやら、そこのお店の苺のロールケーキがお目当てのようで。しかしスイーツショップに並ぶおやじ集団、かなり異様な光景です。
 とはいえ、ちゃんと買ってるんだなあと、感心してしまった。そんな時間にということは、奥さんのために会社帰りに買っているのか、あるいは遅めの時間からデートする彼女にかしら、とか思ったりして。よく見るとその近くのシュークリーム屋さんにも男性の列が。そういえば、うちの夫も会社の人から貰ったチョコのお返しだとかいって、日曜日にデパ地下に行ってスイーツ買ってきてたなあ。そう思って見ていると、駅のホームにも、チョコレートとかケーキ屋さんの袋を下げている男性がいっぱい目についた。ホワイトデーって、こんなに浸透していたんだ〜と、ちょっとびっくりした私なのでありました。

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散歩道にかなり満開の桃がけっこうあります。

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2007年3月14日 (水)

ヴェルサイユのち新大久保

 案の定、桜の開花予報が修正された。といっても開花日が早く設定された原因は、暖冬というよりもコンピュータの入力ミスだったらしいけど。関東の開花は23日だとか。というわけでさっそくお花見ディナー大臣のA子さんから実務担当(要は、予約の電話入れ係)の私に指令がきて日程を再調整し、20日に予約していたご飯を29日に変更した。まだ桜のつぼみも小さくて堅そうだもんね。

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鷺沼あたりの桜のつぼみだって、まだこんなです。




 
 久しぶりに暇な平日となったので、午後からは映画を観ることにした。映画なんて何ヵ月ぶりかで、いざとなったら観たいものがわんさかあって困った。しかし、混みあっている映画館に行くのはイヤだったので、もう終わりそうなやつで映画館もすいてそうなやつで、なにより自分が観たいもの、なおかつあんまり遠くの映画館じゃないもの、ってことで、ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」にする。ところが行ってみたら、9割がた席はうまっていてびっくり。それに、レディスデーで1000円だった、ラッキー♪。水曜日がレディスデーだなんて知らなかったよ。
 映画のストーリーはまあもうご存知だと思うけれど、やはり「ヴァージン・スーサイズ」を撮ったソフィア・コッポラらしいというか、まだ大人になりきれないマリー・アントワネットのガーリッシュな揺れる心持ち、みたいなものがよく表現されている。それになにより、私の楽しみはドレスとか靴とかアクセサリーだったんだけど、見事にきれいで、ケーキや花もすべてマカロンのような元気なパステルカラーでドレスに負けないくらいの華やかさ。はあ、プリンセスの生活ってこんなだったんだぁ……と、目の中に星が光る。本物のヴェルサイユ宮殿やプチ・トリアノンで撮影されているのもベルばら世代の私にはたまらない。初めてパリに行ってヴェルサイユ宮殿を観光したとき、マリーの寝室のベッドには保護のためのビニールカバーがかけてあったけれど、キルスティン・ダンストはちゃんとそのベッドの上で寝ている……すごい。プチ・トリアノンの内部も初めて観た……てな感じで、かなり楽しめました。
 そして夜は、元「ザ・ニュースペーパー」の一員でパントマイマーの松元ヒロさんのソロライブへ。この人は志の輔の落語会にもよく出て来るのでそこで知って、今回ソロライブを初めて観てみました。相変わらず“ニュース”がおもしろかった。NHKラジオのニュースを録音し、それに合わせてパントマイムや形態模写? みたいなものをやるんだけど、もう最高におかしくて涙が出るほど笑えます。しっかし帰り道、風が冷たかった〜。

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新大久保の渋いホールにて。

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2007年3月13日 (火)

いろんな達人が……。

 夕方、MRIの結果を聞きに行ったら、案の定、なんともなかった。頭蓋骨の中はひとまずなんも問題なし、ってことでひと安心。帰りはまた渋谷までぶらぶらと歩く。風が冷たい、ほんでもってぴゅーぴゅーと強い。しっかり冬の寒さだ。冬が戻ってきている。途中、またいつもの花屋に立ち寄り。今日はラナンキュラスを買った。
 頭がだいじょうぶだったのでとりあえずほっとして、一杯飲みたくなって、“G”に立ち寄る。イシカワさんにMRIをとりに行ったことを話すと、案の定、あきれられた。バイク乗りでしょっちゅう事故って骨折とかしているイシカワさんにしてみれば、戸棚の扉に脳天ぶつけたくらいでMRIとるなんてシンジラレナーイ!! って感じなのであろう。私が「ぶつけたとき、星が見えたんだよ」というと、「星ぐらいでなんだ、俺はあの世の入り口らしきものまで見たことあるぞ」という。以前、バイクに乗っていてタクシーとぶつかったときに、本当に自分の過去が映像になって現れたんだそうだ。映像は最近の記憶からだんだんとさかのぼり、高校時代、中学時代、小学校時代の自分の姿まで、パタパタパタと見えた。そしてその次に、目の前に、澄みわたるとってもきれいな空気の場所が見えて、そっちのほうへ行こうとしたときに、後ろの方から“大丈夫ですかー!!” とタクシーの運転手の声が聞こえてきて、呼ばれているからとりあえずそっちに戻ろうと思って戻ったら目が覚めたんだと。そのときのケガは腕の骨折と脳挫傷だそうで。
 イシカワさんが見たきれいな空気の場所は、丹波哲郎のいうところの霊界? だったんだろうか。それ以降、イシカワさんはバイクで事故っても、澄んだ空気の場所の映像が見えない限りは、ああこれは骨折くらいだなとか、痛くても自分のケガの度合いを瞬時に冷静に判断できる自分になったんだって。......すごい経験だ......やっぱりそういうことってあるのねえ……。いんや〜、何事も、より深く経験している人の言葉は違いますな。世の中にはいろんな達人がいるものです。星ごときで騒いだ自分が甘かった。たしかに達人からみたら、扉に脳天ぶつけたくらいは、こちょこちょくすぐられたようなもん? なのだろう。まだまだ修業が足りませんな、私も(なんの修業だよ)。てなワケで、ラフロイグの水割り3杯飲んで、正しく(?)帰りの電車に乗った。

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2007年3月12日 (月)

寒の戻りは不都合?

 週末くらいから寒さが戻ってきているようで(というか、これが例年並みの本来の気温なのかもしれないけど)、閉鎖したばかりのスキー場に大雪が戻ってきたりとかして、今月初めに気象庁が出した桜の開花予想も大幅にハズれるらしい、とか。たしか関東の開花は今月中旬くらいとかいっていたからなあ。まあ、それはそれでよかったのかも。考えてみれば、3月中に桜が終わっちゃうというのもなんだか淋しい感じがするし。
 でも、今年はいつもより2週間くらい早そうだ、とかいわれて大学時代からの友人A子さんに急かされて、窓から桜が楽しめるレストランを早めに予約してしまったのであった……来週に。どうなるんだろう、行ってもまだぜんぜん蕾だったりして。まあそんなふうに、ちょっとだけハラハラ心配するのも楽しいかもしれない。でも、毎年お花見の時期にかきいれ時になるお店とか、仕出し屋さんなんかは、そんな比じゃなくて、今年の不都合な気候に本気でハラハラドキドキしているんだろうなあ。
 今年はいつもよりかなり開花が早いからといって、春の食材がいつもより早くちゃんと調達できるのか、とか、予測がたたないからお客さんの予約状況がいまいちだとか、で、やっと手配してみたもののまた寒波がやってきてどうも例年通りみたいだぞ、とかで。けっこう翻弄されているのかもしれない。たいへんだなあ。でもこんなふうに桜の時期に注目している日本人って、外国の人が見たらさぞかし不思議なんだろうね。さて、最終的に開花はいつになるんだろうか。

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こないだ国立劇場で買った人形焼き。以外とイケました。

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2007年3月11日 (日)

ダーリンは東北人その6 グリンピースご飯に開眼

 突風の中、髪の毛ぐちゃぐちゃになりながら郵便局へ。確定申告の書類を税理士さんに発送した。昨夜、やっと無事に作業が終了し、これでほっと一段落だ。毎年、確定申告作業が終わるとほんとうにほっとして心が軽くなる。その上、今年は締め切り日まで数日の余裕がある。私にしてみればこれはかなりの快挙である。今年こそ、毎月まめに帳簿をつけよう、そうすれば来年の作業がもっともっとラクになる……と、毎年、書類を出し終わったときに思うのだが、喉元過ぎればなんとかで、できたためしがない。こういうのを懲りない性格というんでしょうな。
 郵便局の帰り道、鹿児島産のグリンピースなるものが色鮮やかに並んでいておいしそうに見えたので、夕飯に豆ご飯を作ることにした。グリンピースご飯作るなんて、何年ぶりのことかとしばし感慨に浸る。たしか、中学校の最初の調理実習というものが、グリンピースご飯とぶりの照り焼きだったような気がする。大人になってからも数回しか作っていないし、結婚してから作るのも初めてだった(何年だよ)。案の定、夫は初めてのグリンピースご飯に感激していた。よくよく聞けば、秋田の実家でも一度も食べたことがなかったらしく、市販のお弁当についているものは食べたことがあったが、炊きたてのあったかいのは初めてだそうで、「おいしい」といって、かなり喜んでいた。もしかして、グリンピースご飯自体、東北ではあまりポピュラーではないのだろうか。それとも、単に家の人の好みの問題だろうか。とにかく、豆も缶詰や冷凍じゃなかったのでお豆自体の風味もちゃんと出て、意外と美味しくできたと思う。けど、そんなことならもっと早く作ってあげていればよかったわあ。

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2007年3月10日 (土)

邂逅

 昨日は歌舞伎鑑賞の後、次の予定までちょっとあいたので銀座へ。ちょうど見たい展覧会が2つあったので。一つは銀座松屋で開催されている「演劇のポスター展」。K2の長友啓典さんと黒田征太郎さんが長年デザインを手がけている演劇のポスターが展示されている。80年代〜90年代に街角で見かけたポスターもいくつかあってなつかしかった。ポスターでも意外と覚えているものである。やはりイラストやデザインの力なんだろうな。
 もう一つは、銀座桜ショップで昨日から始まった「初めて見るジョージ ナカシマ」展。日系二世の家具デザイナー、ジョージ・ナカシマが残したデザイン図面の中からこれまで日本では作られていないものを中心に製作された家具が数展、展示されている。アフリカ産の木を使った奥行き2m以上ありそうな大きな一枚板のダイニングテーブルなど、木の声を聞いて製作するナカシマならではの世界を久々に鑑賞。
 会場で思いがけず、桜製作所会長の永見眞一さんと、息子さんの宏介さんに再会。桜製作所は世界で唯一、ナカシマのライセンス家具を製作している工房で、お二人にお会いするのは2年前に「pen」のナカシマ特集の取材で高松の桜製作所へ行ったとき以来だった。80歳を過ぎた会長さんは相変わらず、というかますますお元気そうで、以前と変わらぬにこにこした笑顔で新作の説明をしてくださった(ほんとに会長の笑顔は魅力的で、見ているこちらまでほっこりとあたたかい気持ちになる)。ナカシマの家具と家具作りを愛する会長の福々しい笑顔にお会いできたことは、思いがけない素敵なプレゼントをもらったみたいに嬉しい出来事だった。どうぞ、いつまでもそのままお元気でいてください。

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80年代の「椿説・丹下左膳」のポスター(ポストカードより)

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2007年3月 9日 (金)

感劇話その34 小劇場歌舞伎の奥深さ

 坂東玉三郎さんが出演される国立劇場の歌舞伎公演初日を観に行ってきた。ひさびさの歌舞伎。で、場所は、小劇場。いつも文楽公演で通っている劇場だ。国立劇場での歌舞伎公演はたいてい大劇場でやっているので、花道もない小劇場でどんな歌舞伎になるのだろうかと興味津々。しかも、脚本は国立劇場が募集した歌舞伎脚本の入選作品。つまり新作歌舞伎ということで、さらに興味は深まる。
 物語は奈良の当麻(たいま)寺に伝わる中将姫伝説をもとにした「蓮絲恋慕曼荼羅(はちすのいとこいのまんだら)」で、中将姫をイメージした主役の初瀬姫を玉三郎さんが演じた。やはり小劇場ということで、スペクタクルで派手な演出はいっさいなく、色パネルを用いるだけで場面の設定を変えるというシンプルな舞台装置は歌舞伎では斬新だった。しかし物足りなさを感じることはなく、こじんまりした小劇場なりの空間を生かした味わい深さがあったし、ドロドロした人間の心の闇を描きながら最後には魂が浄化されていくという物語にとてもよくマッチしていたと思う。
 衣装(十二単風)はもちろん、装置の和の色の深い美しさにも目を奪われたけど、やっぱり玉三郎さんが美しい。美しくて清らかで、タメイキが出ますわ。歌舞伎ということで、やはり文楽公演に比べると、和服を着慣れた感じの女性客が多かったのも印象的だった。なんかいい感じ。私もかねてより浴衣か着物を着て文楽公演に行きたいと常々思っているのだが、まだぜんぜん実現せずなもんで。

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チラシより。右が玉三郎さん。

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2007年3月 8日 (木)

由良助参上

 確定申告作業続行中。作業開始日以来、なんだかんだ1日中家にいられるという日があんまりなくて進み具合がはかばかしくなかったのだが、今日はけっこう集中してでき、だいぶはかどった。あとひといき。1年分の領収書を帳簿につけていく作業をしながら、ちょっとおもしろいことを発見。それは、パスネットである。
 東京近郊の人はご存知だろうけれど、パスネットというのは関東の1都3県を中心とした地下鉄や私鉄、モノレールなどの共通の磁気プリペイドカード。関西には“スルッとKANSAI”というのがありますね。あれと同じです。しかし関西、JR東日本のSuica(すいか)に対して西日本はIKOKA(いこか)だし、パスネットはスルッとKANSAIだし、ネーミングがさすがというか、楽しいよね。で、そのパスネット、いろんな絵柄があるわけですが、去年の9〜11月で同じ絵柄のパスネットが6枚も出てきたのだ。それは、文楽公演の大星由良助(おおぼしゆらのすけ)の写真が写っているもの。
 パスネットには定番の絵柄がいくつかあるが(たとえば電車や地下鉄路線図が載ったものとか)、季節や時期によって企画ものの絵柄もある。東京で文楽公演があるときには、その演目に関する人形の写真が載ったパスネットがたびたび出る。去年9月の公演は「仮名手本忠臣蔵」で、大星由良助(仮名手本忠臣蔵ではこの名前だけれど、つまりは赤穂の国家老、大石内蔵助のことですね)の写真のパスネットが登場した、というわけで。もともと東京公演の時期に文楽のパスネットが出るとたいてい買っているのだが、去年は9月、10月、11月で同じものを6枚も買っていた、というわけです。そういえば、半蔵門とか表参道とか、新富町あたりの駅でよく買ったなぁ。もしかしたら、ずっと売れ残っていたのかもしれない。きれいなお姫様の人形とかじゃないからね。
 でも、この由良助、城明け渡しのときの提灯を持っているシーンの写真で、無念さと静かに秘めた決意がにじみ出ているような、いい表情なんです。玉男さんが遣っていた由良助を思い出します。その前段では塩谷判官(=浅野内匠頭)の切腹のシーンで、「由良助はまだか」と、何度も何度も問いかける判官のもとに、かろうじてぎりぎりに駆けつけるシーン、涙が出ますねえ。
 まあ、なんということもない話なのですが、6枚はちょっとおもしろかったので書いてみました。


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6人も参上。

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2007年3月 7日 (水)

お仕事、届きました。

 昨日、奇しくも同じ日に掲載誌が3冊届いた。和楽4月号、ates4月号、そして某企業のオーナーズマガジン。和楽は連載の玉三郎さんの対談。今回のお相手は茶道家の桜井宗幸さんで、今年最初(1月5日)に仕上げて送った原稿だった。atesは差し入れインタビューで桐島かれんさん。これは先月14日に取材して翌週には原稿を入れて、すぐに校了。対してオーナーズマガジンのほうはといえば、去年の秋に有機農業をやっている松木さんを取材して11月中に原稿を入れたのだが、その後なんだかんだで発行日が遅れ、結局、明けて1月に校了したものがようやっと出来上がってきた、という感じで。すべて“雑誌”といってひとくくりにしてしまえばそれまでだけど、仕事の仕方もスパンも、まあほんとにさまざまだ。しかし、数ヶ月前に撮影した写真も、できあがりのページをめくるとほんとに色鮮やかで、なつかしいくらい昔のことになっていた取材の日のことが、ついこの前のことのように蘇る。写真の力ってやっぱりすごいね。
 毎月毎月、取材しては原稿書いて、送って、の繰り返しをしていて、原稿を編集者に送った段階で、ある意味一区切りというか、もちろんその後の校正とかもあるのだが、自分の中の大きな区切りは原稿を出し終えたところにあるので、それが終わると書いたものはどんどん過去のものになっていく。そうしてちょっと期間があいて、雑誌が発行されて送られてくると、ページをめくりながらまた改めてその仕事のことを思い出す。この繰り返し。

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奇しくもどれもグリーンのトーン、ですな。

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2007年3月 6日 (火)

騒音安眠

 予約していた頭のMRI検査に行ってきた。MRIは前に一度、腰の検査をやったことがあるので、閉所&騒音ということは承知していたが、それにしても改めて感じる、本当にけたたましい騒音。経験済みの方にはおわかりだと思うけれど、道路工事のような爆音、とでもいうか。ひどいときは振動もすごい。今日はヘッドフォンを装着させられたので、音圧レベルが特に高い超高速撮像だったのかもしれない。ヘッドフォンをしていてもかなりうるさいので、何もしなかったらいかばかりかと思う。
 しかし、そんな爆音の中で、私はけっこう眠りモードになってしまった。前日寝不足だったせいかもしれないが、ガンガン響く音の中で、目を閉じていると、数分間、ほんわり夢ともなにともつかない映像がみえたような……あれがほんとに眠りに落ちた時間だったのだとしたら、私も図太くなったものである。ははは。MRIの結果は2、3日後にはわかるらしい。
 帰り道に野菜屋で、たらの芽とこごみがおいしそうに見えたので買ってきた。夕飯のおかずに茹でてごまみそ和えにしたら、けっこううまくいった。あとは鯵のハーブ焼き。オリーブオイルでニンニクやタイムを熱し、香りが出たところに塩こしょうした鯵を入れて焼く。両面こんがり焼けた鯵を取り出したあとのフライパンで、そのままざく切りの春キャベツと椎茸を蒸し焼きにする。これがまた美味しい。甘みのある春キャベツ。たらの芽とこごみのさわやかなアクもまた美味し。春の香りの食卓なり。夕方に、頼んでおいた渡邉製麺の生そばも届いたので、主食はそばに。いつもの野沢菜付きのセットだが、野沢菜も相変わらずシャキシャキ。渡辺製麺は愛パン家の渡邉さんのご実家で、もう数年前から季節ごとにそばを頼んでいるのだが、冷凍しても風味が変わらず美味しくいただけるので、いつも重宝しています。

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辛みのきいた本場の野沢菜(左)と、たらの芽とこごみのごまみそ和え

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2007年3月 5日 (月)

春の湯河原、嵐の東京

 先月に引き続き、湯河原で取材。今回は新幹線が8時過ぎのこだまだったので、先月より30分遅い6時起きで支度。今日はさすがに月曜日の朝だけあって電車も混んでいた。7時台の女性専用車両内は壮観だ。なんか食べてる女子高生、化粧してるOL、爆睡してるおばさん。でも、そんななかで今日は参考書だか教科書を黙々と読んでいる女子高生もけっこう目についた。いまって試験期間なんだろうか。期末試験、とかね。学生時代が遥か昔なので、なんかそういう感覚がすっかり失せている。
 担当編集者はチャン・ツィイー似の麗しのNさん。だけどけっこう天然系で、毎回楽しませてもらっている。今日も、8時4分品川発の新幹線と聞いていて、彼女が指定券を買ってきてくれるというので、私は入場券を買って入り、ホームで待ち合わせることになっていた。しかし、7時59分になってもまだ現れない。8時に携帯がなり、○号車がとれたので来てくださ〜い、との連絡。たしか前回も、ホームに現れたのは5分前だった。いつも、ちょっとドキドキさせられてます。
 湯河原は東京よりもさらにあったか。到着したお宅の庭では梅が満開で、めじろがつんつんと枝に遊びにきていた。石畳の上には椿の花がぽたぽたと。取材中、部屋の窓越しに見える庭の緑の芝生の上を、黒猫がのんびりと散歩しているのが目に入った。なんか、すっかり春だねえ。
 水墨画の先生にお話をうかがっているなかで、いちばん印象に残ったのは紙の話だった。紙(もちろん和紙ですが)も長く置いておくと熟成して、とてもいい状態になるのだという。それも、温度や湿度に大きな変化がない蔵のような場所で何年も何十年も、百年以上もねかせた紙というのは本当に、たとえば墨の吸い込みの具合だとか、なじみの具合がとてもよくなるんだって。発酵物ではないものでも、熟成が進んでいい状態になるなんて、私にはとても新鮮に聞こえた。やっぱり自然のものを使って作られているものなればこそ、なんだろうなあ。そんな興味深いお話を毎回聞けるのが楽しい。
 取材が終わる頃には低気圧が接近してきて嵐のような天気になっていた。東京に戻るとさらに風雨(とくに風)が強まっていて、傘を開くと飛ばされそうなので、短い距離はむしろ閉じて歩く。夜は、15年来のおつきあいの編集者NさんとGちゃんという、40代ちょいワルおじさん二人組とご飯。リニューアルした西麻布の「グットドール・アッキアーノ」へ。金太郎鰯のマリネサラダ、自家製ソーセージ、有機野菜のバーニャカウダ、空豆とアサリのパスタ、ウニのぴり辛パスタ、カルボナーラ、もち豚のグリルなどをいただく。お腹の調子も戻ってきてはいたが、自嘲してお肉は控えて量も全部少なめに(ワインもね)。でも、男子二人がいっぱい食べてくれたので気にせずに楽しめた。食事が終わって外に出ると、雨も上がって高い空に煌煌と光る月に、しばし釘付け。

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こっちの猫は春眠不覺暁(冬もだけど)。

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2007年3月 3日 (土)

作業開始

 頭の痛みはけっこう治まっている。ほんとに暗示系だったりして。先週寝込んだためにぜんぜん手をつけられなかった確定申告の作業にやっと着手。領収証の整理からとりかかった。今日から開幕したJリーグの横浜FC対浦和レッズ戦をテレビで見ながら作業していたら、前半終了間際の久保の鮮やかな超ロングシュートに目を奪われ、しばし釘付け。まさに目の覚めるようなゴールだった。久保ファンの私としては、久保が横浜FCに移籍したので、今年はトリニータと横浜FC二本立てで応援するか、とかなんとなく思っていたのだが、そんな気持ちががぜん強くなって嬉しくなった。ほらね、久保はまだまだまだイケるよ。しかし、あんなゴール、なかなか見られないでしょう。現場で見たらどうだったんだろうな。というわけで、確定申告作業続行中。Jリーグも開幕。今年もそんな時期になってます。

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2007年3月 2日 (金)

頭痛のち散歩

 吐き気は治まったものの、ひき続き朝から頭痛がひどく感じられて病院へ行ってきた。このところ病院通いが続いてしまった。先週の風邪で寝込んで以来、なんだかんだひきこもりがちだったが、家の中でうだうだしている間にすっかり外の空気は春めいてきていて、風の冷たさにもなんかピシッとした潔さがなくなってきてゆるい感じ。季節は完全に春へと移行しつつあるようだった。ホーム脇の土手にはシロツメクサの花もぽんぽん咲いているし。
 で、頭痛のほうはというと、私自身はなんとなく約3週間前に脳天を戸棚の扉にぶつけたことが気になっていて、たとえば慢性の硬膜下血腫とかを心配し始めたわけなんだけど(だって、痛い場所がぶつけた左半分ばかりだし)、お医者さんの話によれば、頭蓋骨というのは思ってる異常に頑丈なものだし、ぶつけたときにもしも脳に出血でもあれば痛みはものすごいし、視界がぼやけるとか指がしびれて動かないとか、ろれつが回らなくなるとかの症状がすぐに出て来るはずだから、それがないということはおそらく出血とかはしていないんだろうということで。風邪からきたものか、あるいは私の潜在意識の中に左をぶつけたことを気にかける気持ちがあって、それで痛みを感じるのではないか、とも……。冗談じゃなくて、ほんとにそういうことはあるらしい。けっこうびっくりした。そうなんだろうか。だとしたら、私はある意味、自己暗示にかかりやすいタイプ、みたいなものなんだろうか。催眠術とかにかかりやすいタイプなのかなあ。やったことないけど。
 でも私があんまり気にしているので、なんにもないことをはっきりさせる意味でもMRIとっておきましょうか、ということになって、来週検査することになりました。だって、痛いんだもん。でも、不思議なことに病院に行った頃から痛みは徐々に薄れ、病院を出た頃には朝の痛みが嘘のようにわりとらくになっていた。これってやっぱり暗示系なんだろうか……。かなりの心配性なのかなあ。まあとにかく、来週ちゃんと検査するので。
 まあそんなわけで、病院を出たらまあまあ気分もよく、風もなかったので渋谷までのんびり歩くことに。母校の前を通りすぎてたらたら散歩するうち、花屋さんでちょっと素敵な花をみつけたので買ってきた。頭痛のち散歩で、いまのところは気分も好転なり。

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オーニソガラム。ユリ科だそうです。星形の花が可愛い。花の色は白が多くて、オレンジは珍しいんだって。

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