« 美しい人 | トップページ | 時間は使いよう »

2006年9月29日 (金)

カッコ良すぎるよ、マドンナ

 マドンナのコンサートに行ったのは今月の20日だった。その約1週間前に編集者MMさんから「マドンナのチケットがあるんだけど、行きませんか?」とお誘いを受けたときには、正直いってあまり触手が動かなかった。マドンナ……いまさらなあ。好きな曲はある。ライク・ア・バージン、ラ・イス・ラ・ボニータ、マテリアル・ガール、クレイジー・フォー・ユー、ドン・マクリーンをカバーしたアメリカン・パイ。でも最近は聴いてないし……。だけど、マクロビとダンスとトレーニングで作り上げられたという肉体美をナマで見てみたい気もちょっとして、結局、行くことにしたのだった。そして当日、開演予定時間から50分にもなろうかというのにマドンナは現れない。やっぱりハズれだったのかなあ、と思い始めた頃に、ついに幕が開いた。
 大きなミラーボールが天井から降りてきて、上下に美しく割れたと思ったら、中から乗馬服をイメージしたぴっちりした衣装に身を包んだマドンナが現れた。バックのスクリーンに流れる美しい幾何学模様のCG映像にもときどき目を奪われそうになりながらも、その前でしなやかに身体をくねらすマドンナに一気に釘付けだ。1曲目が終わったら思わず心の中で叫んでいた「カッコ良すぎるよ、すごすぎるよ、マドンナ」。そのまま一気に、休憩もなしに2時間以上踊り続け、歌い続けたマドンナ。48歳だよ。信じられない。大きくあいた背中に盛り上がる筋肉はたくましく美しい。オリンピックの体操選手のような真っ白なレオタードなんて、フツーの48歳にはぜったいに着られない。あんな高いヒールのブーツを履いて軽快に踊るりまくるなんて、フツーの48歳にはぜったいに無理。46でも無理。
 けしてモデルのようにスレンダーなボディではない。だけど、均整の撮れた筋肉がとりまく肉体はエロチックでカッコいい。大きく足を広げたときの太腿はしなるようにいいカタチをしている。私は昔からマドンナの声はなんとなくスティービー・ニックス(特に高音部分)に似ていると思っていたんだけど、今回はまさに若い頃のスティービー以上というか、デビュー当時のマドンナそのもののような若々しい歌声だったのにもびっくり。
 ステージ構成も見事だった。乗馬風の衣装の次には、まぶしく光る十字架に磷付けになっての登場。ヨーロッパで物議をかもしたというあのパフォーマンスだ。スクリーンで反戦やエイズ問題をしっかりアピールもしつつ、後半は自らギターを演奏しながらパンクにステージに立ちはだかる。一度観衆を釘付けにしたら最後まで離さない、エンターテインメント性の高さ。ダンスも映像も何もかも見事に計算し尽くされたステージだった。50分待たされても、アンコールがなくても、十分に満足できる公演だった。すごいよ、マドンナ。あんたこそ女王だよ。MMさん、誘ってくれてありがとう。そして、そんなMMさんも私も、同じことを考えていた。「明日からがんばってダイエットして、あんなカッコいい身体になる!」帰り道、神楽坂のワインバーに入って、コーフンさめやらぬ二人はそんなことを話していたのであった。今週の週刊文春を見たら、林真理子もそう思っていたみたいだけど、同じことを感じた(中年)女性たちはきっとたくさんいたのではないか(MMさんはまだ30代なので私らとはちょっと違うけど)。カッコ良すぎるよ、マドンナ。カッコ悪すぎだよ、あたし……。音楽業界にいる夫の話では、今回の公演についてははっきり賛否が分かれているらしいけど、私たちは文句なしに拍手喝采。セックスシンボル、ゲイカルチャーのディーバなどといわれ、中年女性にも夢と希望を与えてくれるマドンナ、あっぱれでございます。公約のダイエットについては、まだ果たしていないんだけどね……。

Nec_0435


イカしてます。

« 美しい人 | トップページ | 時間は使いよう »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 美しい人 | トップページ | 時間は使いよう »