« あの歌声は誰だ? | トップページ | 和菓子屋にも秋 »

2006年9月11日 (月)

秋の気配

 9月も10日を過ぎ、蒸し暑さの中にもさすがに少しずつ秋の気配を感じるようになってきた。たとえば、夕方近くになると、それまでミンミン鳴いていた蝉の声が、ヒグラシの声に変わる。そして、草むらからはコウロギのような秋の虫の声がしてくる。暑さがちょっとだけ引きかけた空気の中にヒグラシの、あの響くような、消え行くような、なーんとなく物悲しい声がこだまし始めると、あ〜、秋になるんだなあと感じられる。
 それから、家のドアの前の通路で仰向けになっているアブラゼミをちょくちょく見かけるのも秋のサインの一つだ。ひと夏元気に鳴きまくって役目を終えたアブラゼミが、転がって仰向けになっている。死んでいるのかなと思って指でつんつんすると、いきなりビリビリビリッと身体を震わせて起き上がって飛び去っていくので、いつもこちらがビビってしまうのだが、きっと最後の力で身を守ろうとして起き上がるのだと思う。そういう姿を見ると、あ〜、夏が終わるんだなあとしみじみする。こんなところで仰向けになって終わるよりも木のそばの土の上にでも飛んで行ったほうが、と思って、仰向けのセミをみつけるとつんつんするのが最近の私の日課なんだけど、セミにとってはじつは迷惑な話なのかもしれない。
 ところで、今日のタイトルを見て、港が見降ろせる小高い公園を思い浮かべた人は、きっとかなりのオフコース・ファンだと思う。「秋の気配」は、1977年に作られたオフコースの代表曲。まだオフコースが小田さんと鈴木さんの二人だった時代の曲だ。
 昨日、高校時代の話を書いたついでにまた書くと、私は当時、オフコースの大ファンだった。中学生の頃に深夜のラジオから流れてきた「眠れぬ夜」を聴いて以来、大好きになってレコードも買った。「秋の気配は」77年のアルバム「ジャンクション」に入っている。それまではオフ・コースというグループ名だったのが、このアルバムからオフコースへと、表記が変わった。たしかその年だか、その前の年に、オフコースがコンサートツアーで大分にやってきたので、もちろん行った。テニス部の先輩のOさんと二人で行った。たしか平日だったと思う。高2ならまだガンガンに放課後の部活練習をしていたはずだから、その日は練習をさぼって行ったのかもしれない。
 場所は当時の農林年金会館だった。今もあるのだろうか。わかんないけど。当時、大分でなにか公演をやるときのメイン会場は、府内城の敷地内にある大分文化会館だった。スタイリスティックスもスージー・クアトロもレターメンも、ウィーン少年合唱団も、みんな大分文化会館だった。でもオフコースはそれよりも収容人員の少ない農林年金会館のホールだった。それでも1階席の後ろの方は席が空いていたし、2階はかなりまばらだった。私やO先輩は大好きなオフコースだったけど、当時はまだそんなにメジャーではなかったのだ。コンサートの最後に、小田さんが「今度大分に来るときには、2階席まで全部いっぱいになるように、これからもがんばります!」と力強く言ったのを今でもはっきりと覚えている。
 その後、オフコースはメンバーを5人に増やし、79年の12月に出したシングル「さよなら」が大ヒットして、一躍人気バンドの仲間入り。その頃から私はレコードを買わなくなったんだけど。それからの活躍はご存知の通りで、大分の農林年金会館どころか、武道館を連続10日間いっぱいにするようなメジャーなバンドになっちゃったというわけだ。数年後にオフコースは解散し、小田さんは今もソロで歌っている。私個人はオフコースというと、鈴木さんと小田さんが二人で歌っていた頃の曲のほうが今でも好きだし、いい曲が多いなあと思っている。

« あの歌声は誰だ? | トップページ | 和菓子屋にも秋 »

コメント

そのコンサート、私も行きました!
誰と行ったか、席に空きがあったかなど、ディテールは殆ど覚えていないけど。
ただ、掲題の「秋の気配」が最後の曲だったような、ぼんやりとそんな記憶があります。
オフコースを聞くようになったのは、NHK-FMの「昼の歌謡曲」という番組でのオフコース特集をエアチェックしてから。同じくNHK-FMでスタジオライブがあったときは120分テープに録音したっけ・・・週刊FM買って、TDKのADによく録音してたなぁ。
ちなみに、農林年金会館はいまでも大分県農業会館として存在し、
600人収容の「大ホール」があるようです。
http://www.oct-net.ne.jp/~oita-kan/benri/kaigi/kaigi.html

投稿: Daruma | 2006年9月13日 (水) 08時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« あの歌声は誰だ? | トップページ | 和菓子屋にも秋 »