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2006年8月29日 (火)

感劇話その22「ただいま〜」内子座(2)

 「本朝廿四孝」の最中に、外でゴロゴロと不穏な音が鳴り始めた。雷雨だった。猛暑のかんかん照りから一転、夕立のような激しい雨が内子座の瓦屋根を打ち付ける。大正時代の芝居小屋を忠実に復元した木造の建物内には、外の騒音がそのまま伝わってくる。ちょうど、八重垣姫に狐の霊力が乗り移ったあたりの怪しくおどろおどろしい場面、鳴り響く三味線の音に加えて、奇しくも雷が意外な効果音となって、場内も不思議な気分で盛り上がった。大自然の心憎い演出、だろうか。
 しかし、この雷雨にはおまけがついていた。公演が終わる頃には雨もすっかり上がっていたのだが、内子駅から松山行きの電車に乗ったとたん、先のほうの駅の信号機に落雷があったとかで、電車がそのまま途中駅で立ち往生。満席の車内の連結部分に立っていた私とSは、そのまま復旧までに1時間も車内に閉じ込められてしまった。特急ですんなり行けば松山まで20分余り、なのに……。台風とかで新幹線が立ち往生したというのはよくニュースで目にするが、自分が閉じ込められたのは初めてだった。最後まで何が起こるかわからない内子座ツアー。なかなかにスリリング。まあ、これもあとになってみればいい思い出だけどね。そうだ、もう一つおまけがあった。内子座文楽は今年で10周年記念ということで、地元内子町の特産品が当たる抽選があったのだが、なんと私、名菓の栗饅頭が当たってしまった(栗は内子の特産らしい)。くじ運の悪さには長年、自信があるのだが、今年は先日、新宿に芝居を観に行って1等賞の図書券500円が当たって以来、またしても……こりゃいったい、どういうことだ。だから雷雨だったのか?
 結局、予約していた松山市内の寿司屋に着く頃には8時を過ぎていた。ここもやはり去年食べにきた店、「すみもと」。知り合いの編集者に紹介してもらったのだが、ネタは新鮮だし、銀座にある江戸前寿司の老舗で修行を積んだという親方の仕事はとても丁寧。しんこを頼んだら7枚づけ! まいうーだった。おつまみの焼きウニ、まいうー(ウニ好きにはたまらん…涙)。去年はいただけなかった地元の名物、アコウはハタの仲間で、もっちりしてまいうー。松山の日本酒も数種類いただいたが、辛口の小富士が特に気に入った。内子座文楽と松山のうまいもんツアー。きっとまた来年も! 


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松山で食べたうまいもの。左から、松山駅改札の脇の店で買ったじゃこ天。内子名菓栗饅頭。道後温泉「にきたつ庵」の桶料理。地元の旬の味覚をちょっとずつ盛り込んだ桶料理は松山の名物らしい。

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