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2006年7月31日 (月)

会食な日々

 7月も今日で終わりか。ほんとに早いなあ。今月は仕事が一段落して時間ができたので、夜は会食することがけっこう多かった。夫が入院したことも動機の一つではある。毎日毎日夜ひとりでご飯を食べるのも淋しいので誰かをお誘いして、という日もあったし。でも、外で食事をするということは、家ではつくれないおいしいものを食べているからハッピーなはずなのに、それが数日続くとなんだか胃腸やカラダが疲れてしまうというのも事実である。不思議なもので。やっぱり外食って、家庭に比べて塩分とか油とかが多めなのかもしれないなあとか思ったり。
 そんなわけで、楽しいんだけど続くとちょっときつい会食。とくにある週は月〜金まで毎日続いた。
 月曜日は友人と観劇の前に韓国薬膳料理。火曜日は編集者とライターと女3人で和風の居酒屋。♪ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら〜、ちゅらちゅらちゅらちゅらら〜。水曜日は仕事の打ち上げで十数人で韓国料理。木曜日は同級生4人でビストロで会合。♪ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら〜、ちゅらちゅらちゅらちゅらら〜。金曜日は制作会社のギャルと居酒屋。土曜日は自宅で自炊。♪ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら〜、ちゅらちゅらちゅらちゅらら〜。(ロシア民謡「一週間」のメロディーで、って、字余りで歌えませんな)
 土曜日、ちょっと早めに夫の病院へ寄ったあとで買い物をして帰り、家でご飯を炊いてイワシの塩焼きときゅうりもみ、温野菜なんかをを食べたときは、なんだかほっとしちゃったのでありました。人間って、けっこう裏腹なところがあるものなんだよね。

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2006年7月29日 (土)

スープメーカーの躍進

 私はインターネットションピングは全然しない人だったんだけど(たまにアマゾンくらい、かな)、今月ついに初体験してしまった。スープメーカーを購入しちゃったのである。きっかけはひと月くらい前に、お子さんが生まれたばかりの編集者T氏のお家におじゃましたときだった。おいしいかぼちゃのスープが出てきたと思ったら、T氏がスープメーカーでつくったものだという。出産後の奥様の体調と子育ての忙しさを気遣って、家事の大半を担当しているT氏は料理も毎日のように作っているそうで(まじ、えらずぎる……会社にも毎日ちゃんと行ってるんだよ)、スープもそれでちょちょいのちょい、とつくってしまうのであった。聞けば、もともとは奥様が妊娠中、つわりであまり物を食べられない時期にこのスープメーカーを買い、いろんなスープをつくって役に立ったのだとか。
「ほんとにカンタンなんです。野菜を細かく切って、水とブイヨンとかいれてスイッチ入れるだけですから……」というT氏の言葉に、いつになくそそられた私は、すぐさまご夫婦おすすめのスープメーカーをネットで調べ、ついに購入したというわけだ。聞けば、ご内儀が妊娠中、あまり物を食べられない時期にこのスープメーカーを買い、いろんなスープをつくって役に立ったのだとか。
 そのスープメーカーは、野菜の形がすっかりなくなるポタージュのようなスープはもちろん、野菜の形を残した具だくさんスープとか、おかゆやリゾットまでつくれるスグレもの。で、買ったその日から朝に夕に大活躍しているのである。とにかく、好みの野菜を切って入れてスイッチ入れるだけ。一度に大量には作れないが、それでも4人前は十分につくれる。スイッチ・オンから30分でできてしまうので、朝でもけっこう手軽に野菜の栄養がとれる。
 これまでにつくったスープでおいしかったベスト3は、カブのスープ(カブ、玉ねぎ、セロリ)、カボチャのスープ(カボチャ、玉ねぎ、ちょっと大根を入れたらこれが正解だった)、そしてトマトのスープ(トマト、セロリ、玉ねぎ、パプリカ)。まじで自分の予想外においしくできるので、それも嬉しくてスープ作りにいそしむ日々。スープメーカーは毎日フル回転である。トマトスープなんかはニンニクを入れてガスパチョ風に作れば、冷蔵庫で冷やしておくとこの季節にはぴったりなんじゃないかな。次、それやってみよーっと。

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かぼちゃスープ。この日は皮ごと入れたのできれいな黄緑色になりました。

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2006年7月28日 (金)

そらまめ狩り!

 午後から某誌の編集会議に出たら、当ブログを読んでくれている人たちから、「入院中の抵抗力の弱った病人にホヤはないだろー」、と集中砲火を浴びてしまった。まあね、その感想はよくわかります。でもね、もう食べちゃったんだし。仕方ないです。だってすごい新鮮だったんだもん……。
 会議後、いつもよりは早めに病院に洗濯物を引き上げに行き、その後は自分の病院に行って(っつっても、先月行った内科検査の結果をようやっと聞きに行っただけだけど。おかげさまでどこも異常なし)、夜は20数年来の友達、みっちゃんと一緒に、自由ヶ丘でご飯を食べた。
 その店は、九条ネギやら下仁田ネギやら、各地のネギを扱った料理と鍋ものを中心にしているお店で、以前にも何回か行ったことがあったが、みっちゃんは初めて。おつまみに“ネギ味噌をつけていただく焼きそらまめ”みたいのがあったので、頼んだところ、みっちゃんは焼きそらまめが初めてだったみたいで、「へえ〜」と興味深気だった。うちではけっこう前から焼きそらまめはよく食べている。そらまめのさやごと魚を焼くグリルで焼くだけだから簡単だし、ビールでも日本酒でもワインでも何でも合うからちょっとしたおつまみにもいい。焦げめがついたあつあつのさやから中の豆を出して、薄皮を剥いて食べる(ときに薄皮は剥かずにそのまま食べる)。ストレートにそらまめの味がして超美味しい。こないだ友人夫婦の家に行ったら、そこでは焼きそらまめがこだわりのオリーブオイルと塩といっしょに出てきて、“なあるほど〜”と思ってうちでも真似したりしてみたけど。
 とにかく、焼きそらまめを堪能していたら、みっちゃんが言った。「じつは鹿児島はそらまめの生産量が全国一なんだよ」みっちゃんは鹿児島出身である。へえ〜そうなんだ、知らなかった。さらに話は続く。数年前の春、みっちゃんは子供たちと実家に帰ったついでに指宿まで旅行をした。そのとき、イチゴ狩りに行こうと申し込んだところ、「いちごはもう狩り尽くされてしまったけど、そらまめ狩りならできるから」といわれて、そらまめ狩りに行った……というのだ。そらまめ狩り! そんなのがあったのか。それ、もしかしたら個人的にはイチゴ狩りより嬉しいかも。いいなあ〜、そらまめ狩り。やってみたい。と思って調べてみたら、鹿児島だけでなくて千葉とかでもあるみたいだ。

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2006年7月25日 (火)

病院食初完食

 夫が検査&治療入院をしてはや2週間。そろそろ退院の日も迫ってきて、結婚以来10年ぶりだった一人暮らし生活もそろそろ終わりに近づいているが、一人だと洗濯物とゴミの量がぜんぜん少ないんだなあということを実感している今日この頃。病院から引き上げてくる洗濯物も、Tシャツやパジャマやタオルくらいだから、普通に生活しているときに比べるとほんとに少ない。まあそれもあと数日だけど。
 夫はここ数日は、調子がいいと病院から会社に出勤している。たまたま病院と会社がすぐ近いということと、治療が注射と薬の段階に入ったので、特に発熱したりしない限りは身体も元気で時間を持て余すらしいので、主治医の先生に外出許可をもらって出勤しているようだ。朝ご飯を病院で食べ、会社に行って仕事をし、夕ご飯の時間に間に合うように病院に戻る。無理しすぎると身体に負担になってよくないのではと思ったりもしたが、まあ、医者が許可していることだし、今のところは大丈夫みたいだし。そんな具合で、ここ数日は、夫が会社から病院に戻ってくる夕方の時間に合わせて私も病院に行く。そして今日は、病院食を初体験した。
 聞けば、夫は会社に行ったら会議続きで昼ご飯を食べる時間がなく、夕方の5時くらいに遅いランチとして蕎麦を食べたとのこと。それでかなりお腹がいっぱいでとても病院のご飯を食べられないので、私に食べてくれというのだ。え〜!? でも、毎日見ているとけっこうおいしそうなのである。何日か前の、カジキマグロの柚子胡椒焼きなんて、つまみ食いしたいくらいだったし。仕方ない、残すのはもったいないし、作っていただいた人にも申し訳ない。ということで、思いがけず「いただきます」した。
 病院食はまずいとよくいわれるが、あれは嘘だ。夫は内蔵が悪いのでそれ用のご飯にちゃんとなっているわけだけど、この日のメニューは、あったかいご飯に豆腐とホウレン草の味噌汁、魚の漬け焼き(タラのような感じ)、オクラの醬油和え、茄子の鶏そぼろ煮(皮なし鶏)、ネーブルオレンジ。けっこうしっかりめに味がついていて、どれも美味しい。見事に完食してしまった。ほうじ茶もうまかった。これで何カロリーなんだろうか。でも、こんな食事をちゃんと3度3度続けていたら、栄養価は間違いないし、ダイエットにもいいんだろうなと思ってしまった。
 私と違って入院経験も多い夫に言わせると、昔に比べて本当に美味しくなっているらしい。たしかに、あったかいご飯というのもうれしいものだ。数年前に入院経験のある友人のかよちゃんに聞いても「最近の病院食は美味しいよ」とのこと。よくいくバー“G”のイシカワさんによれば、最近は病院食にも民間の業者が入っていることが多く、まずいとか不満が多いと別の業者に代えられてしまうから、そうならないようにがんばっているんじゃないか、とのこと。なあるほど〜。いろいろ進歩しているんだねえ。この病院では食事のたびに献立表がついてくるのだが、私は今回の夫の入院の分のそれをぜんぶまとめてとっている。そのうちダイエットメニューとか、何かの参考になるかもしれないなと思っているんだけど、果たして……。

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2006年7月23日 (日)

ホヤ初さばき

 近所に住む編集者でラグビーレフリーの超人Tグッチが、新車のアルファ147TIに乗って、ホヤを届けにきてくれた。岩手の友人が新鮮なホヤをたくさん送ってくれたということでお裾分けしてくれたのだ。真っ赤なロメオの新車に乗ってきた真っ赤なホヤ。嬉しいのだが、さて、これをどう処理するか。なにしろ私がホヤを知ったのは、東北人である夫と知り合ってからだ。20代の頃からダイビングで海に潜って何度も見ていたホヤだったが、食べられるものだとはそれまで知らなかった。そして、かなり新鮮でないと(私には)とてもじゃないけどオイニーがついきーで、食べられない食べ物だと知った。でも、かなり新鮮だとこれがけっこうおいしくて、ビールやお酒に合うのである。いまのところ、私が食べられるのは、産地の岩手に行ったときに現地のお店で出てくるホヤか、よくいく近くの寿司屋さんで出してくれるホヤだけなんだけど。
 とにかく、前日まで海にいたというホヤさんが2個、やってきた。すぐに処理しないと美味しく食べられない。あわてて入院中の夫にメールを出して、処理の仕方を聞く。写真も付けると、夫から「これは新鮮だ!」という返事とともに、さばき方がメールで送られてきた。念のためにインターネットでもホヤの処理の仕方を検索して、いざ、入刀。
 といってもじつはけっこう簡単なのであった。ホヤの身体から2つの角みたいな管が出ていて、その表面に(+)と(−)みたいな線(しわ?)が入っているのだが、まずはその+のほうを最初に切って、そこから中の液体を軽く絞り出してボウルにとっておく。それから中を割って殻(といっても皮みたいにやわらかいけど)を切って身を取り出し、中にある老廃物や泥や内蔵を取り除き、身を食べ易い大きさに切る。そして、最初に(+)の管から出した液体の中で身を洗い、盛りつける。これだけなのだ。あとはきゅうりを添えて好みのポン酢や三杯酢でいただく。
 九州大分に生まれ育ち、まさかホヤを自分でさばく日が来るとは思ってもみなかったが、そんなふうにけっこう簡単なので、けっこううまくいった。夕方、夫の病院にも届けたら(もちろんポン酢つきで)、「病人にホヤかよ」とあきれられたけど、夜には「うまかった!」とメールが。さすがに病院だからビールと一緒に食べられないのはかわいそうだったけど、こんな新鮮なホヤはそうそういただけるもんじゃないだろうと思ったし。なにしろ、三陸のほうでは7月のホヤは嫁に食わすなといわれているほど、時期的に一番美味しいらしいのだ。そして、いよいよ夕飯に私も実食。うーーん、やっぱり採れたてはおいしいということがよ〜くわかった。臭みもなくほのかな甘みがあって、歯ごたえもいい。なんでか知らないけど、ホヤを食べた後にビールを飲むと、ビールがすごくフルーティに甘く感じられるのである。それがいつも不思議。もし、まだ試したことがない人は、ぜひお試しを。思いがけず三陸の味覚を堪能できたというわけで、ありがたやありがたや。

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(左から)新鮮なホヤの姿→処理後の殻と中身→ポン酢でいただく(今日は大分のかぼすポン酢を使用)。

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2006年7月22日 (土)

人ごとじゃない話

 ワールドカップ取材に行っていたライターのHさんから帰国のメールが来た。W杯の取材はもう何度も行っているベテランさんだが、今回はテポドンが飛んだおかげで仕事もけっこう飛んだ、のだという。日本が惨敗したことも大きかったうえにテポドンが飛んだせいで、予定していた週刊誌のW杯の記事がテポドンの記事に取って代わられたり、ページ数が減ったり、さらにはW杯特集として出す予定だった別冊もなくなったりして、被害甚大だそうで。取材費はかかるわ、お仕事は減るわで、「W杯開催中にテポドン撃つなぁ〜!」と、怒りの声を上げていた。
 そりゃー、すごい迷惑な話だ。怒って当然だと思う。たとえミサイルが直接落ちてこなくても、実際にそんなかたちで被害を受ける人もいるわけである。きっと私たちが知らないところで、テポドン発射の被害を受けている人たちは、他にももっといっぱいいるんじゃないだろうか。
 被害といえば、先々週、法事で実家へ戻ったときのこと。私と妹は準備を手伝うために数日前に帰ったのだが、義弟(妹の夫)と私の夫は法事当日の朝イチの飛行機で来ることになっていた。ところが、二人が乗る予定の便の出発が30分〜1時間近くも遅れてしまった。
 原因は、空港職員だかアルバイトだかの男性が休憩中に滑走路に侵入したとかいう、例のトラブルだった。結局、二人が到着したのはお経もご住職の法話も全部終わった後。会食だけの参加となったというわけで。あとから笑い話にもされそうな情けないことになっちゃったんだけど、まあ事故にあったようなものだから不可抗力だし、仕方ない。そんなふうに、テレビ画面の中だけだと思いがちな事件や事故も、いつ我が身に降り掛かってくるか、わからないのだ。

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2006年7月18日 (火)

食べてから観るか、観てから食べるか

 敢えて書かなくてもいっか……とちょっと迷ったものの、「感劇話 の字は“観劇”の打ち間違いでは?」というメールをいただいたので、敢えて書きますが、あれは“感劇”でいいのです。というか、観劇と感激を合わせた私のブログ用造語です。はい、すみません。
 お芝居や歌舞伎や落語の夜の部はたいてい19時とか19時半がスタートだ。で、いつもなんとなく悩むのが夕飯をどうするかということ。平日の夜の場合は仕事があるから、ほとんど開演時間ギリギリに駆け込むことが多い。だから、たいていは終わってから夕飯、になるわけだが、夜の9時とか、へたすると10時近くに終わってそれから食べられる居心地のいい店を探すのは、けっこう至難の業。たいていのお店はラストオーダーが10時半くらいだから、10時近くに入るとしたらゆっくりは食べられないし、深夜までやっているお店はなかなかない。ましてや劇場とか寄席の近くには、ほとんどない。だから近くに手頃なお店がないときは、仕方なくそのまま帰ることもあったり。それに、舞台の余韻を引きずりながらのんびり食事を楽しむというのは理想的なんだけど、適当なお店があったとしても、次の日も仕事だったりするとそんなにゆっくりもできないので、そういうのって、なかなかいつもできるわけでもなかったりする。
 また、舞台が2部に分かれていて休憩時間が20分くらいあることも多いので、その間にワサワサと劇場の席や休憩スペースで食べることもある。そのときにはおにぎりやサンドイッチを持ち込むというパターンだが、あわてて食べるのはちょっと淋しい気もしたりする。よく一緒に文楽や狂言をききにいくカヨちゃんは、9時まで食べないのはぜったいにお腹がもたないという人なので、彼女と一緒のときはいつも持ち込みパターンになる。
 はたまた、土曜日とか休みの日であれば、5時くらいから早めの夕飯を食べて、それから劇場へ、というパターンも。この場合はゆっくりワインとか味わっちゃうと舞台を観ながら寝てしまったりということもあるので、アルコールはほどほどにするが、食事は1時間半くらいわりとのんびりデザートまで食べて行ける。先日の三連休の場合はこのパターンだった。劇場はどちらも新宿。ちょうど数日間、夫が家をあけていたこともあって、早めに家を出て新宿へ。
 土曜日は劇場のそばの安くて美味しいビストロへ行き(ちょうど5時開店)、前菜中心に数皿とシャンパンと白ワインを1杯。観劇後はやはり新宿の、バカラのグラスばかりを使っているバーへ行って、またシャンパンを1杯飲んで解散。月曜日は新宿のホテルの韓国料理レストラン(5時半開店)で、野菜たっぷりの薬膳中心のメニュー。シャンパン1杯飲んで(最近蒸し暑いのでなんだか発泡系が欲しくなる)、あとはほうじ茶で食事。食後は生姜と蜂蜜のシャーベットとか、なつめのシャーベットなど、身体に良さげなデザートをいただいて劇場へ。と、観劇だけでなく食事も充実の、いい時間を過ごせたというわけであった。両日とも相棒は食関係の雑誌の編集者Bだったので、お店のチョイスはすべて彼女にお任せ。私はいわれるがままで、おかげさまで楽しい時間を過ごすことができました。

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2006年7月17日 (月)

感劇話その19 無頼派の妻は強くてかわいい

 今夜も新宿にお芝居を観に行った。知り合いのヒデコさんがプロデュースした『無頼の女房』。ヒデコさんは女優であり、料理研究家としても有名な人だが、今回は記念すべき初めてのプロデュース作品。作は中島淳彦さんで、坂口安吾を思わせるような無頼派作家の妻とその仲間たちを描いたお話だった。主演である女房を演じるのは裕木奈江。舞台で彼女の芝居を見たのは初めてだったが、評判に違わず好演だった。
 中島淳彦さんは好きな脚本家の一人。以前、彼が書いてヒデコさんも出演した『家族日記』も観たけれど、台詞のテンポもよく、登場人物一人ひとりの書き分け、というか個性がちゃんと立っている(もちろん、それぞれの役者さんもうまいからなんだけど)。今回も、昭和のなつかしい雰囲気と、人々のほんわりとあたたかい心が全編を通じてしみじみとにじみ出て来るような、心地いいお芝居だった。笑って、ちょっとほろっとして。役者さんたちもほんとうに達者で、お芝居をしているのが楽しくて仕方がないという感じが嫌みなく素直に伝わってくるようで……何年ぶりかで小劇場のお芝居の楽しさを堪能した気がして、いい気持ちで新宿の雑踏の中に出た。おまけに今日はスペシャル・デーだったらしく、景品もいただいてしまった(なんと1等が当たったのでした。くじ運の悪い私には超珍しいことだ)。
 考えてみたら三連休は観劇三昧で、なかなか充実した内容だった。

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チラシです。

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2006年7月15日 (土)

感劇話その18 デンジャラス・ビューティ

 黒谷友香主演の「売春捜査官」を観てきた。つかこうへい作・演出の「熱海殺人事件」の黒谷友香バージョンであり、以前、大分市つかこうへい劇団が上演した「売春捜査官」の最新バージョンだ。黒谷さんには今年3月に「ペン・アテス」の差し入れ連載でインタビューした。ものすごくスタイルがよくて美しい人でありつつ、すごく体育会系で、欲とかこだわりのないサッパリした感じがずっと印象に残っていた。そんな彼女が、“熱海”の木村伝兵衛をどんなふうに演じるのか、ちょっと興味があった。
 なかなかおもしろかったし、黒谷さんは熱演だったと思う。周りの舞台俳優さんたちと比べると、滑舌が悪くて台詞が聞き取れない部分もあったけれど、まあもともとつかの芝居は早口が多いし。か〜なり長い台詞(まじで黒谷の台詞がすごく多い)をしっかり自分のものにしていて、その意味ではあっぱれだったと思う。あれなら橋田ドラマもオッケーじゃん? という感じである。それに、ホントにスタイル抜群。細身のタキシード姿がばっちりキマッていて、ヤな女をやっていても嫌みや嫌らしさがなくて、好演でありました。印象に残った台詞は、「義理と人情は、今は女がやっております」かな。
 それにしても、つかの芝居はもう数年ぶりだったけれど、相変わらず運動量は多いし、時事ネタやタブーもいっぱい盛り込んであって、今の時代もしっかり捉えていて、ヤバさぎりぎりなのに、それが前面に出る訳じゃなくて笑いとかほろっとさせるところがしっかりあって……そのバランスというか、天才だなあと改めて思った。刑事が容疑者に頭突きをお見舞いするシーンでは、1発、2発のあと、3発めは頭ではなく胸ぐらにゴン! ……こんなところにまで頭突きの波紋は広がっているのであった(客席の反応はというと、笑いもちょこちょこ出てました)。テポドンの話も出てきて、まさに脚本は7月11日の上演初日の数時間前まで推敲しているのではないか、っちゅー感じである。久々にまたつかの芝居を観てみようかなという気持ちにもなった。
 富田靖子、ともさかりえ、内田有紀、広末などなど、これまでにアイドル系の女優がつかの芝居に出たことでひと皮もふた皮も向けて、演技力がついたというケースがいくつもある。まさに黒谷友香もその道を進むのかなあという期待を抱かせる舞台だった。


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チラシです。ちなみに、ヒョウ柄の衣装は実際の舞台では出てきません。

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2006年7月14日 (金)

熱狂の余韻

 ドイツ帰りのカメラマンKさんから“お土産があります”とのメールが来て、編集者Nさんと3人で赤坂で飲んだ。お店はKさんの先輩である女性カメラマンのSさんが経営している和食屋さん。料理のおいしい、居心地のいいお店だった。ここの詳細についてはまた後日書きます。
 Kさんのお土産は、撮り降ろしたばかりのドイツ・ワールドカップの写真で作ったオリジナルの葉書が十数枚ブックになっているもの。葉書として使えるようになっているのだが、ミニ写真集といってもいいくらいで、なんとも素敵なお土産で、超感激してしまった。ドイツの街角、パブリックビューイング、各国のサポーター、スタジアムなど、つい1週間前までの熱気と興奮が1枚1枚に詰まっている。名前は忘れちゃったけど(すみません)、昔の日本のカメラで撮ってきたという写真は適度にぼかしが効いていて(普通に撮ったらそうなるらしいよ)、いい雰囲気。葉書として使うのがもったいないくらいだが、サッカー好きに送ったらこれまた超喜ばれそうだ。
 日本代表の熱狂的サポーターでもあるKさんは、日韓ワールドカップのときには、日本が初勝利したロシア戦のスタンドにもしっかり居て、試合終了後に歓喜の涙を流しているシーンが日本代表のワールドカップの記録DVDに登場してくるという、とにかく熱いサポーターの一人。今回も、クロアチア戦とブラジル戦を観戦してきたのだった。試合はもとより、開催国であるドイツの街の雰囲気や、ドイツの人たちのポスピタリティがとっても心地よかったそうだ……うーん、いいなあ、やっぱり行きたかったよ。
 考えてみたら、日韓大会の後にもこの3人で反省会と称して飲んだのだ。Kさんにそういわれて、Nさんと私は“あ、そうだった!”と思い出す始末。お恥ずかしい。今回もいろんなことを勝手に言い合いながら焼酎をがんがん飲んだ。4年後の南アフリカ大会の後もきっとまたこうして3人で飲んでいるのかなあ、そうなればいいなあと思った。じつは私には、来週も、もう一つ楽しみなワールドカップ反省会(という名の飲み会)があるんだよん。ふっふっふ。

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使ってしまうのがほんとにもったいないような葉書なのだ。

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2006年7月13日 (木)

不快なこと

 ブログがメンテナンス中の間に、ジダンはテレビ出演して頭突きの真相について語っていた。マテラッツィから言われた言葉について具体的には話さなかったのは、それをテレビという公共の電波で発したりすると、さらにより多くの人が傷ついたり失望したりするような言葉だったからなんだろうか。FIFAが二人を同席させて調査するといっているようだけれど、発せられた言葉そのものについてはリアルタイムで録音されてでもいない限り、真実が出てくるのかどうか。いった・いわないの水掛け論になってしまうのではないか、本当に真相を究明することはできるんだろうか、などと考えている今日この頃。
 どんな場合でも暴力に訴えるのは許されない。特にスポーツマンシップの観点からいえば。でも、手を出さなければどんな醜い残酷な言葉を吐いても許されるのか......。言葉の暴力というのもある。屈辱的な言葉はピッチの上では常識、と言っているイタリア人もたくさんいるけれど、そもそもスポーツしながらどうして屈辱的な言葉を浴びせなければいけないのか......それもサッカーの伝統なんだっていわれてもなあ......。しかし、今回のことで、「テロリスト」という言葉は南ヨーロッパの人たちが北アフリカ出身の人たちに対してよく使う差別表現だと知って驚いた。でも考えてみたらその種の差別的言葉や暴言は昔から世界中にあるわけで、日本にだって、かつてアジアの他の地域の人に対して使っていた差別表現があるし、また、欧米人から日本人に向けて発せられてきた差別の言葉もある......そんなことをあれこれと考えていたらさすがに不快な気持ちになった。その種の不快なことって、なくならないものなのかなあ......。
 不快といえば、今日は東京は気温が33度で湿度が80%近くあったらしく、もう不快指数メーター振り切りか、っちゅーくらい不快だった。不快指数って、気温と湿度にそれぞれ細かい数字をかけて足したりして、複雑な計算法で算出するみたいなんだけど、今夜、今日の気温と湿度で計算してみたら(私も暇だね)、86とかだった。85以上は全員が”暑くて不快”に感じる数字らしい。やっぱりなあ。もうあんまりに蒸し暑くてへれへれになって、思わず帰り道に渋谷の”G”に寄って、バーボンソーダを2杯も飲んでしまったっす。暑くなるとバーボンをソーダ割りにして飲むことが多いんだけど、Gに行ったのも1ヶ月以上ぶりの久々。まさにガソリン補給したという感じでほっと一息してしまった。

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2006年7月11日 (火)

ジズーはジズー

 昨日は1日、いろんな人から“悲しい結末だったね”というメールをいただき、久々に会った編集者Bからも(この人はサッカー選手は中田くらいしか知らないし、W杯もほとんど観ていない人なんだけど)“ジダン残念だったね”という言葉をかけられた。私のジダン好きを知っている人たちの私に対する対応は、一様に慰めモードだったわけだけど(みんな本当にやさしくてありがたいことです(涙))、当の私はあのジダンの頭突き退場をそんなに悲しいとも思っていないし、落胆もしていなかった。
 たしかにいくらひどい挑発を受けたとはいえ、それにのってしまったのは愚かだったと思うし、残念なことだと思う。ドメネク監督が「ジダンが退場したときに試合は終わった」といっていたように、自分だけの問題じゃなくてチーム全体の戦いを台無しにしてしまったという意味において、許される行動ではなかった。“気持ちはわかるけど、ちょっとオトナ気なかったね”と、メールしてくれた友達もいたけど、きっとそうなんだ……それはよくわかっている。でも、あのことがジダンのサッカー選手としての人生に取り返しのつかない汚点になったとは、(私は)思わない。挑発にのって行動に出たことは愚かかもしれないけれど、しかけるやつのほうが卑怯者じゃないかと思うし……。とにかく今もジダンはジダン、なのだ。W杯が終わってもジダン応援ブログは続く……しつこくてすみません。でも、MVPをジダンは喜んでいるのかなあ。代理人がそのうち会見を開くとか開かないとか(ゴメス・チェンバリン風)。それが気になる。
 というわけで、今日の午後からこのブログは48時間のメンテナンスに入るらしいので、2日間は更新できないみたいです。

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2006年7月10日 (月)

ラスト・ダンス

 1ヵ月にわたる夢の舞台もついに終わった。ジダンが最後の舞台の幕を自分の手でおろすことになるなんて、予想もつかないことだったけれど。ジダンは日頃の謙虚さや真摯な態度とは裏腹に、昔から試合中に瞬間的にキレる癖、みたいなものがあったから、それが今日は出てしまったんだろうか。にしても、W杯の決勝戦という舞台であのジダンがキレるなんて、マテラッツィもよほど屈辱的な台詞を吐いたか、よほど挑発的な態度をとったんじゃないだろうか、と思う。
 しかし、最後10人になったフランスも、イタリアもよく戦った。120分戦い抜いて延長戦では足が動いてないことも多かったけど、お互いがっぷり四つで、よくしのいでいた。ジダンも運動量が落ちてはいたけれど、延長前半の、あわやゴールか、というあのヘディングの美しさ。あれは全盛期を思わせる華麗なプレーだった。超感激して“まだまだ見ていたい!”。と思わず思った。しかしブッフォンもあれをよく止めたよねえ。ガットゥーゾもよくジダンを止めていたし、フランスのディフェンス陣も……。見応えある試合だった。PK戦のトレセゲの、ゴールにならなかった10センチくらいの差ほどもない、大接戦だったといっていいと思う。
 それにしても、数日前に、選手の引き際もいろいろ……と書いたけれど、人生ほんとに何が起こるかわからない。自らの引退試合を自ら汚した、といわれればそうかもしれないけれど。あの瞬間、ジダンはどんなことを考えていたんだろうか。真実を語る日は来るのだろうか。
 しかししかし、W杯も本当に終わってしまった。もう寝不足も、時差ぼけ状態ともサヨナラできるわけで、嬉しいような淋しいような。夢の後……という時間が数日続きそうだ。ジダン、お疲れさま。素敵なプレーを本当にありがとう、といいたい。

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2006年7月 9日 (日)

海と向き合う露天風呂

 法事が終わったあとで、海辺の温泉旅館に1泊。幼なじみで地元の旅行会社に勤めているTっちがおすすめしてくれた宿には、海抜0メートルの露天風呂があった。大浴場の外の露天風呂に出ると、目の前は180度、海。露天風呂の岩壁からそのままテトラポットをつたうと海に入れる、という造りである(実際に入る人はいないと思うけど。でもたまにはいたりして......)。開放的でなかなかよい感じ。アンドお湯は完全かけ流しである。
 潮の香りと、打ち寄せる波の音に心を和ませながらのんびりお湯につかっていると、露天風呂の岩とテトラポットとの境界線をフナムシが2匹、つつつと歩いている。夜だから動きものんびりなのだろうか。さらにそのあと、カニも歩いていた。翌朝、ドイツとポルトガルの3位決定戦を観たあと(フィーゴのアシストでヌーノ・ゴメスが決めたヘディングシュート、よかった)で再び露天風呂に行くと、キラキラ光る波間で魚が何回も飛び跳ねたり、カモメより大きめのサギみたいな鳥が水面すれすれを飛んだりしていた。遠くに釣り船もちらほら姿を見せている。やがて、水平線の向こうから大きな客船の影が見えてきたと思ったら、徐々に迫ってきて、九州と関西とを結ぶ汽船の姿がはっきりと現れた。けっこうスピードを出しているのにびっくり。
 前の海は、季節によって引き潮時になると潮干狩りをする人もけっこういるそうで、露天風呂に出たときに浜に潮干狩り客がいたりすることも、あるとかないとか。実際、”そういうこともあるのでご了承ください”という張り紙がしてあった。
 露天風呂といえばこれまでは山の中しか行ったことがなかったけれど、こんなおおらかな海辺の露天風呂も気持ちいいものだなあと、かなり気に入ってしまった。

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2006年7月 7日 (金)

七夕とキラスまめし

 週末の法事のために実家に帰ってきた。気がつけば今日は七夕だった。早朝にかなり雨が降ったものの、日中は空もかなり明るかったので、このままなら天の川が観られるかなと思っていたが、結局、なんとなく晴れないまま日が暮れた。夕方から法事のお供えの果物やら花やらを買いに出かけ、街で浴衣姿の女性をたくさん見かけるなと思っていたら、今日は地元の神社のお祭りだそうで。そういえばこのお祭り、中学生の頃には自分も浴衣着て出かけて行ったなあ、と思い出した。

 夜は母のなじみの居酒屋で、郷土料理三昧。りゅうきゅう(鯵や鯖やカンパチ、鯛などの魚の切り身を、醤油とみりんなどを合わせたタレにからめたもの。そのまま食べても、あったかいご飯にかけて食べてもおいしい)、鳥天(鳥の唐揚げならぬ、天ぷら。若鶏のフリッターみたいな感じで、衣がふわっとして身もジューシー。辛子ポン酢でいただく)、団子汁(具だくさんの味噌汁にきしめんのような粉もの、を入れた“ほうとう”、みたいな汁もの)……以上は大分郷土料理の定番みたいなものだが、さらに今回は、キラスまめしを食べた。これは我ながらこの年にして初体験だった一皿。“キラス”は豆腐のおからのこと、“まめし”は、混ぜ合わせるということらしく、酢じめにした青魚の切り身をおからと混ぜ合わせたもので、大分の臼杵の郷土料理だ。もともとは、刺身をつくった残りの部位(尻尾のそばとか、お腹のそばとか)とおからを混ぜた節約料理みたいなものだったそうだが。  去年の秋から放送された、由布院を舞台にしたNHKの朝の連ドラのエンディングで、毎回、大分の郷土料理が紹介されていたのだが、そこで“なんだこれは? そういう料理があったのか”と思ったのが、“キラスまめし”だった。以来、そのうち食べてみたいと思っていて、このたびついに実食。酢じめの魚とおからがいい具合にからまって(おからにもちょっと甘酢を入れているのかも)、焼酎や日本酒に合う味。ご飯と一緒に食べてもおいしそうな感じである(今日は鹿児島の芋焼酎「島美人」と一緒にいただく)。料理の写真を撮ればよかったんだけど、すっかり撮り忘れ……興味のある人は文章から想像してみてください。

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2006年7月 6日 (木)

今日のベストショット

 試合後にしっかり抱き合うジダンとフィーゴ。昨シーズンまでレアルマドリードのチームメイトだ。どちらも全力を出し切った後のさわやかな笑顔をしているように見えた。それからユニフォームを交換。そして、汗まみれで更に赤黒い色になったそのポルトガルの7番のユニフォームをジダンはためらいなく素肌の上に着た。いくらリスペクトする相手でも、汗でびっちょリ濡れた他人のユニフォームを、試合後のまだ熱を帯びた身体に着るのはきっと気持ちいいもんじゃないんだろうと思う。実際、たいていの選手は交換したユニフォームを肩からかけて引き上げていくことが多い。今日のフィーゴもそうだった。でも、ジダンは速攻で着た。そしてそのままフランスのサポーターの前に出て手を振った。それはフィーゴに対する最大の敬意や賞賛が込められた行動だったのだと思う。これ以上魅力的な試合後のユニフォーム交換を私は見たことがなかった。私はそういうジダンが大好き。

 後半ロスタイムのポルトガルの猛攻にはかなりハラハラさせられたけど、見事に守りきったフランス。あっぱれ。この勢いで優勝までいってほしいけど、イタリアはかなりしたたかでタフだ。フランスに比べて若いイキのいい選手も多いし。でも、最高の舞台でジダンに最高の幕引きをさせてあげたいなあと、ついつい思ってしまう。ここ数日はすっかりジダン応援ブログみたいになっているけど、ま、それもなんだかんだいってもあと1試合だし。とにかくどんな結果になろうとも、ジダンの最後の舞台をしっかり目に焼き付けたいと思っている。            

 今夜は九州にいる。梅雨の大雨も小休止のようだ。緑が多いせいか、エアコンを入れなくても網戸から涼しい風が入ってくる。こういうのはほっとできてやっぱり気持ちいい。

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2006年7月 5日 (水)

何が起こるかわからない

 北朝鮮がミサイルを発射したおかげでドイツ対イタリア戦の放送局が急きょ教育テレビに変更になり、あやうく延長戦を録画しそびれるところだったが、虫の知らせなのか延長戦の手前にふっと目が覚めて、間一髪のところで録画を設定し直して間に合った(いつものように録画しながら試合観戦していたわけです)。後半45分の途中からつい居眠りしていたのだが、ぎりぎりで目が覚めた自分にもびっくり。スペースシャトルが無事に飛んだと思ったらミサイルまで飛んで、ドイツでは緊迫の延長戦が繰り広げられ、我が家では寝ぼけまなこであわててリモコンを操作する自分……日本時間の朝6時前後は、地球のあちこちがなんともあわただしい時間帯であった。
 しかしドイツ・イタリア戦。とんでもないフィナーレだった。ああドイツはまたPK戦かと思っていた延長後半14分、試合開始から119分目についに決まったイタリアのゴール。残り1分だよ。そしてロスタイムのさらなるとどめの一発……デル・ピエロすごすぎ。イタリアすごすぎる。脚本家がこんなシナリオを書いたら、“おいおい漫画でもこんな展開あり得ないよ”、と、笑って突き返されそうな、それくらいの顛末である。でもこれが事実。まさにサッカーは何か起こるかわからない。人生も……事実は小説よりも奇、なんだねえ……こんなことがあるんだねえ……。眠気も吹っ飛んで鳥肌立ちました。わずか2分で大きく変わる人生もある……。イタリア、タフすぎ。今夜のフランス・ポルトガル戦がますます楽しみになってきました。
 話は全然違うけど、二子玉川の駅の構内にツバメが巣を作っていて、いまちょうどヒナ鳥が親からエサをもらう時期。4〜5羽のヒナが巣から伸び上がるようにして大きな口を開けて待っている姿がなんともかわいらしくて、そばを通る度についつい立ち止まって見てしまう。

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2006年7月 4日 (火)

いろんな人生が......

 ついに今日の深夜からワールドカップも準決勝。ジダンの冒険はまだ終わらない。ポルトガルに勝てば決勝戦、負けても3位決定戦がある。もしも優勝なんてことになったら、これ以上美しい有終の美もないわけで。ここまできたら私は、優勝国はフランスに1票、という感じである。でも実際、フィーゴのポルトガルはかなり手強い気もするけど……気持ちとしては、フランスに優勝してほしいなあ。
 引退宣言をしたあとにカムバックしたワールドカップで、最後の舞台まで演じることができるなんて、ジダンは幸せな選手だなあとつくづく思う。録画していたスペイン戦とブラジル戦をもう一度観てみたが、ジダンの動きは本当に試合ごとに徐々によくなっている気がする。優勝した98年と同じ、とはいかないものの、キレもいいし、しなやかだし、スペイン戦のダメ押しゴールなんて、何度観てもほれぼれする。それに、チームがジダンを中心にすごくよくまとまっている。
 中田ヒデなら、次の南アフリカのワールドカップでもジダンやフィーゴやネドベドのようにやれるよねと思っていたが、ゆうべの引退宣言。中田はジダンにはなれなかったということか。オシム語録的にいえば、「中田はジダンにはなれない。しかし、ジダンにないものを持っている」というわけで、いま辞めなくてもと、ついつい思ってしまいがちだけど、でも人生は一度しかないし、一生サッカーに関わっていたいという選手もいれば、そうじゃなくて別の生き方をしたい人もいるわけだから、本人の思うようにやればいいよね、と思う。サポーター的心理でいえば、やっぱり残念ではあるけれど。
 中田引退のニュースを観ていて、スポーツ選手の引き際も、人生の引き際も、ほんとにいろいろだなあと思いながら、またジダンのことを考えている。しっかしジダン、98年と比べると(髪もなくなったけど)、今回はもうなんというか、やせこけた修行僧のような面持ちで、観る度になにか強い精神力みたいなものが宿っているような感じがする。

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(しつこく写真)この笑顔がまたいい。

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2006年7月 3日 (月)

いろんな武勇伝が......

 「お騒がせ武勇伝」。昨日から今日にかけて新聞やテレビでこの言葉が何度も登場している。武勇伝というと、もともとのよい意味もさることながら、勇ましいという言葉のもつ意味が発展して、皮肉や揶揄の意味でつかわれることも多いような気がする。つまり、“あ〜あ、まったくこんなことやっちゃって〜、もう〜仕方ないよねえ〜、やれやれ”みたいな感じ。周囲からあきれられてしまうようなことをやったときに使われるという感じ。
 奇しくも先週末に、この武勇伝についていろいろ話していたのである。仕事でインタビューしたご夫婦とたまたま古い共通の知り合いがいたことがきっかけで、飲み会をしたときのことだ。そのご夫婦のだんなさんはジャマイカ生まれのイギリス人で、ラムコーク(正式にはキューバ・リバーというカクテルですね。ラムをライムジュースとコーラで割ったカクテル)が大好きで、その日も珍しいキャラメル色のヘビーラムを持参してがんがんに飲んでいた。でも彼は、日本の焼酎や泡盛も大大好きなのだ。彼がいうには、「泡盛大好きだけど、飲むと武勇伝」。一同大ウケした。つまり、泡盛は大好きだけど、飲むと悪酔いしたり、記憶が全然なくなったりすることが多い、んだそうだ。なるほどねえ。酔ったうえでの醜態(?)も、武勇伝というのか、と、いまさらながらイギリス人に教えられた私。
 するとすかさず、夫婦と私の共通の友達Gがいった。「こいつ(私のことである)の20代のときの飲み方はそ〜ら、すごかったんだぞ」えっ……。思わずフリーズする私。じつはGちゃんと飲むのはなんだかんだ15年以上ぶりか、もっとであった。二十歳そこそこの頃に何度か飲んだきり、で、久々の飲み会だったのだ。考えてみれば、二十歳そこそこの頃の自分の飲んだときの様子を知っている友達は、いま周囲にあんまりいない。というか、あうことが少ないので、そこでそんな話が出るとは思ってもみなかった。
 たしかに学生の頃はお酒の飲み方も知らなかったし、ワインや日本酒を飲むと間違いなく翌日はつぶれていた。でも、実際にGちゃんが観た“すごかった”という態度を自分では覚えていないのだ、ぜんぜん。20代の悪酔いの醜態は2、3個覚えているものの(とてもここでは書けないことばかり)、いずれもGちゃんとはかかわっていないはず。彼が覚えている私の飲み方は、一体どんな“すごさ”だったのか……なんか怖くて聞けなかった。今さら聞いても恥ずかしいだけである。Gちゃんがいうには、つぶれてはいなかったらしいので、たぶん大声で生意気なことをぎゃーぎゃーいっていたんだろうなと……。あ〜あ、やだやだ。40も半ばで20代の武勇伝なんて、聞きたくないよね。反省のしようもないし。やれやれ。

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2006年7月 2日 (日)

眠れない週末その2

 フランスあっぱれ。ブラジルは最後までどことなくいつものキレが観られなかった気がする。というか、フランスのディフェンスがことごとくブラジルに最後の攻撃をさせなかったということなのかもしれない。ジダンは今日もけっこう冴えていたし、見応えのある試合だった。その前のイングランドとポルトガル戦も。攻めというか、ディフェンス力のすごさをつくづく感じた。今回の準々決勝はもうどれもほんとうに力相撲というか、1点を争う白熱ゲームの目白押しだった(イタリアとウクライナは残念ながら、イタリアの横綱相撲という感じだったけどね、これは仕方ない)。
 そして今日もPK戦。イングランドの選手は負けたという気はしていないだろうと思う。120分間0−0の互角だったわけで、最後の数分のPKで負けたというか、次の試合はない、ということになるなんて。スイスも予選リーグから1点もとられていないまま、PK戦で破れて去って行った。PK戦でほんとうにいいのかなあ。日程の問題があるとはいえ、再試合とかにしたほうが最終的に選手の納得度は高いんじゃないだろうか……みたいなことを昨日から今日にかけて考えてしまった。それくらい、PK戦の非情さというか、あっけなさみたいなものを感じている今日この頃。しかしポルトガルの守護神リカルドはすばらしかった。アジアカップのヨルダン戦での川口を思い出しちゃった(比べるのは違うかもしれんが)。
 ゆうべは夕食後にうたた寝してしまい、目が覚めたらイングランド対ポルトガル戦の前半が終わっていた。それからPK戦まで観て試合が決着したのが3時。4時のブラジル・フランス戦のキックオフまで仮眠しようと横になったものの、またも眠れず、結局そのまま朝まで。6時過ぎから8時までは睡眠。いま、午後2時で、また昨日のように眠くなってきた。しかし今夜はしっかり朝まで眠れそうなので、このまま昨日できなかった雑用を片付けようと思っている。さあ、フランス、次はポルトガル戦。ジダン対フィーゴのオジサン同士の戦いが楽しみです。どっちも今大会、いい役を果たしているもんね。アンドどちらも負けたらそこで引退(フィーゴもたしかそうだったと思う。違っていたらすみません)だから、またまた見応えのある試合になることは必至。

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2006年7月 1日 (土)

眠れない週末その1

 ついにワールドカップも8強の準々決勝が始まった。この週末は金曜深夜〜土曜の早朝にかけて2試合、土曜の深夜〜日曜早朝にかけて2試合と続くので、眠れない。いや、正確には寝ているのだが、深夜の試合が2時頃に終わって次に早朝の試合が4時前に始まるので、その間は1〜2時間しか眠れない。というか、録画も予約しているので寝てもいいんだけど、気になって起きてしまったりしているので、結局睡眠不足、という結末になるわけだ。しかも、金曜深夜のドイツ・アルゼンチン戦は延長でも決着がつかずにPK戦までいったので、終わったのは3時……ますます眠る時間が削られていったというわけで。というか、実際には試合の余韻を引きずって、横になってもすぐに眠れるわけじゃないので、結果として眠れないわけで。もう準々決勝ともなるといずれも強豪ぞろいで1点を争う試合になるので、当然、延長〜PK戦にまで持ち込まれる確率も高くなると思われ、だから寝てられないのも仕方ないというわけです。
 ということで、今日もランチの後で眠くなり、うつらうつらと昼寝をして、午後に出かける予定をほとんど実行できずに1日が終わってしまった。夜、よく行くご近所の寿司屋へ久々に行ったら、親方に“今夜も眠れませんね”といわれた。親方もここ数日はプロ野球よりもサッカーを気にしているご様子で。 
 しかし、アルゼンチンとドイツ、予想通りすごい試合だったなあ。もう決勝戦といってもいいくらいの贅沢なカードで、どっちが勝ってもいい感じだったけど。後半の残り10分くらいで同点に追いついたドイツの粘り強さというか、攻める姿勢というか、あきらめない気持ちというか、メンタリティの強さはさすが。アルゼンチンがPKで二人も失敗したのは予想外だったけど、これもドイツの守護神、レーマンの精神力の強さゆえか、とも思ったり。ドイツはこのまま優勝までいっちゃうかもなあ。アルゼンチンはメッシとサビオラ君を観られないまま終わったのが残念だったけど。そして今夜はイングランド対ポルトガルに、ブラジル対フランスの2試合。さらに眠れない夜になりそうだ。

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