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2006年2月 1日 (水)

おもしろうてやがて癒しの落語会かな

 このところちょっとダウナーな気分が続いていたんだけど、久々に笑って顔面筋肉と腹筋とココロをホニョホニョにほぐしてきました。柳家花緑さんと俳優の風間杜夫さん二人の落語会「花緑と風間の落語会」に行ってきたとです。思えば、「和楽」のインタビューでこの話を花緑さんに聞いたのは10月末。なんだか遥か昔のことなり......。そのときは当然まだ話もできていなくて、いったいどんな内容になるのか、ずっと楽しみにしていた。入り口でチケット受け渡しの列に並んでいるとき、ふと気がつくと、私の前できちんと並んでいたのは「銀ちゃ〜ん、カッコいい〜〜」の平田満さんだった。やっぱりヤスは銀ちゃんにエールを送りにきているのである。

 風間さん、花緑さんともに新作落語で、最初に風間さんが出てきて、江戸情緒たっぷりの『よいしょの階段』を披露。風間さんの落語は初体験だったが、うまくて驚いた。まだ落語初心者の私の目から見たら、そこにいた銀ちゃんは俳優ではなくまさに噺家。味があるしとぎれる感じもないし、花緑さんが「風間さんの落語のうまさはもう驚異的」と絶賛していたのがしみじみうなづけた。落語大好きという風間さんだけあって、話しているご本人もすごく嬉しそうな感じだったし。一方、花緑さんのほうは現代が舞台の『死刑台のカツカレー』。持ち前のスピード感と勢いのある話で、でもしんみりさせるところはじっくり味わい深くて、緩急つけた話に引き込まれた。

 二人の新作を書いたのは、劇団ラッパ屋主宰の人気喜劇作家、鈴木聡さん。この人はNHK朝の連ドラ『あすか』(まだ若い竹内結子や藤木直人、そして藤岡隊長や、いま私が好きな女優の一人である佐藤仁美も出ていた)を書いたり、ホンダのステップワゴン他の名コピーライターとしても有名だけど、彼もまた大の落語ファンだそうで。『死刑台......』のほうなんて、お芝居になってもおもしろそうな話だった。死刑囚が最後に食べたいというカツカレーを食べさせるために、刑務所の料理人が死刑囚を脱獄させて一緒に網走から北千住まで逃走するという、あり得ない話なんだけど、多彩な登場人物一人一人のキャラクターがたっていて(花緑さんの語り分けがまた絶妙)、ときにほろりとさせて、かなり痛快だった。落語会のホープと、落語が大好きな名俳優と、そしてやっぱり落語が大好きな名脚本家という3人の贅沢な競演。そこには、落語が大好き、落語っておもしろいよね、っていう気がビシビシに発散されていて、受け止める客席もその気を気持ちよく浴びている感じで、みんなで爽快な気分を共有できたような、そんなひとときだった。

NEC_0194






チラシでございます。

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