« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »

2006年2月28日 (火)

娘の成長を見守る母

 気がつくとまた数日ブログをさぼってしまった。土日がイベント続きだったのと、週明けはその反動でほとんど思考回路が働かなかったせいです。

 土曜日の午前中はいつもより少し早起きをして、友達の娘さんのサッカーの試合観戦。川崎市招待少女サッカー大会というもので、地区の選抜チーム8チームが参加した試合だった。川崎市選抜チームのゴールキーパーをつとめるりなちゃんは、20年来の友人である栄ちゃんみっちゃん夫婦の娘さん。生まれたときからちょくちょく一緒にご飯食べたり旅行に行ったりしていたが、さすがに彼女が小学生になった頃からそんなに遊ぶこともなくなっていた(あたりまえか)。そのりなちゃんが4年生頃からいきなりサッカーにハマったらしく、練習もまじめにがんばって、気がつけばもう6年生になって、川崎市選抜にも選ばれたりするような選手になっちゃっていた。一度試合を見に行きたかったのだが、これまではなかなか都合が合わず、やっとこのたび念願かなって応援に。

 舞台は、昔、ヴェルディ川崎の試合を観に行った等々力緑地内にある、第2サッカー場。グラウンドには未来のなでしこを目指す女の子たちがひしめきあっていた。しっかし、女子サッカーやる子って増えたんだなあとしみじみ。去年、インタビューした澤穂希選手が、自分の子供の頃は、女の子がなんでサッカー? と驚かれた時代だったと言っていたのを思い出す。この日は選抜チームだから、その下には各学校のサッカークラブの選手たちがたくさん控えているわけで。でも、神奈川には中学校に女子サッカー部がないので、小学校でやっていた子たちも、中学からはクラブチームとかに入るしかサッカーを続けるテがなく、なかなか底辺がしっかり広がっているというわけでもないのだそうだ。それって、考えてみたらかなり残念な話だと思う。

 さて、試合が始まった。これが、小学生だからってばかにできない。ドリブルの巧い子はいるし、キック力もけっこう男の子並みにすごいし、パス回しも......いやいや、なかなかの熱戦で、観ていてかなりおもしろかった。選手はもちろんだけど、

父親の栄ちゃん「りな、そのキックはなんだー!! 浮き過ぎだぞ〜!!」

母親のみっちゃん「昨日の雨でグランドコンディションが悪くて軸足が安定しないんだから、そんなに怒らないでよ!」

と、親の声援も熱狂的。見守る家族もたいへんだ。みっちゃんは試合のたびにあったかいコーヒーやお弁当を用意して山梨あたりまでも応援に行っている。えらいなあとしみじみ。

 私は私で、小さい頃あんなにぴーぴー泣いていたりなちゃんが、こんなにたくましくなっちゃって......と感慨無量。顔面でボールとか受けたらどうなっちゃうのよ〜、とハラハラしながらもしっかり奇声をあげていた。あたりまえのことだけど、子供の成長ってすごいんだなあと思っちゃいました。試合のほうは、私が観た1試合目は負けたけれど、その後、午後からの敗者復活戦で連勝し、5位だったそうだ。りなちゃんは、この春から神奈川のクラブチームに所属するらしく、今後もますます楽しみなり。

 その後、夕方から文楽公演の三部を観に国立劇場へ。これについては長くなるのでまた後日書きます。

 日曜日は従弟の結婚式で神戸へ。従弟といっても、うちの父親(長男)の6人兄弟の末っ子であるおばさんの子供だから、いとこの中では私とはいちばん歳が離れていてまだ30歳。おばちゃんだってまだ50代だし。でも、いちばん驚いたのは、従弟の奥さんが22歳で、そのお母さんがなんと38歳だったことだ。どっひゃ〜ん。わ、私よりもエライ年下でもう娘さんがお嫁に......。しかも、3人いる娘さんのうち、うちの従弟の奥さんになる人は長女さんなんだけど、次女さんは既に結婚していました。まあ、世の中的にはそんなに珍しい話じゃないんだけど。38にして二人の娘を無事に嫁がせ、お母さんもほっとされていることだろう。新婦側の親族に比べて新郎側親族の年齢の高さがかなり目立ってました。新神戸駅からの帰りののぞみで、有馬山の笹すしをつまみながら冷たいエビスがうまかった。新横浜に着いたのは夜10時前。帰宅後、爆睡したなり。

| コメント (0)

2006年2月24日 (金)

久々の号外

 竹橋の毎日新聞のビルに入っている店で打ち合わせランチの約束をしていたので行ってきた。12時を過ぎると急激に混み合うというので早めの11時過ぎに出かける。毎日新聞側の入り口から入り、お店を目指していると、新聞社の受付に号外が積まれていたので「フィギュア荒川 金」の号外を一部もらってきた。数時間前に金の瞬間をテレビでリアルタイムで観ているにもかかわらず、つい号外に手がのびる。

 去年から今年にかけてもサーヤの結婚とかホリエモン逮捕とか、号外は出ているけれど、号外って、ちょうど配られているときに、駅前や大きい交差点など、配られる場所の近くに居合わせないともらえないわけだから、自分で手にしたのって考えてみたらか〜なり久しぶりだなあと、つくづく思った。麻原逮捕以来かもしれない。つまり10年以上ぶりってことですね。日韓ワールドカップとかイチロー年間最多安打更新とかの号外は夫がもらってきていたから家で見ることはできたけど、自分でもらってきたのはほんとに久しぶりでした。

 オモテ面には金メダルを手にする荒川選手の晴れやかな笑顔の写真が出ていてとてもよかったけれど、おもしろかったのは、下のヨコ3分の1の広告。トーヨーライスの「金芽米」というお米の広告だ。「金芽米」はオリンピックの前から荒川選手をイメージキャラクターにしてテレビCMとかもやっていて、そのキャッチフレーズも「金の芽がある。金芽米」。もうばっちりだったわけですね。広告主にしてみればズバリ的中、見事にしてやったりというところか。もし荒川選手がメダルを手にすることができなかったら、トリノの後のCMはどうなるのかなあと、いらん心配をしていた私だけど、それも取り越し苦労だったわけだ。金メダルを手にする荒川選手の写真の下に「金の芽がある」の広告コピー。ぴったりすぎる。

 でも、この金芽米にはもう一人キャラクターがいて、それはスピードスケートの加藤条治選手だった。こちらも500mの世界新記録保持者だから、金の芽はあったわけだけど、さすがに二人とも、というわけにはいかなかったということで。それにしても、フィギュアのキャラクターを村主選手じゃなくて荒川選手にしたあたりが、勘が冴えていたということか。予想がばっちり当たって金芽米も大金星だったというわけですな。ちょっとほめすぎ? 別に金芽米は食べたこともありません。

NEC_0214

嬉しい号外はいいね。

| コメント (0)

2006年2月23日 (木)

春の足音

 今週は先週〜先々週のインタビュー2件のテープおこしを粛々と進める予定だったのに、2日も寝込んでしまってすっかり出遅れてしまった。というわけで、やっと今日から徐々に始めている。のだが、雑音が入ってなかなかスムーズに進まない。雑音の音源は、わらびの運動会。何を思ったか突然うなり声をあげ、発作のように家の中を走りまくる。それも猛スピードで。じつはこれは猫の春の兆し、なのだ。

 わらびは生後6〜7ヶ月の発情期の前に既に避妊手術を受けているから、本格的な発情状態になることはないのだが、それでも脳が猫の本能をかすかに記憶しているのか、毎年春が近づいてくると、時々猛スピードで走り出す。一度走り出したらもう止められない。キープ オン ランニング でライク ア ローリングストーン 、というよりもまるでシューマッハのフェラーリ(今はアロンソのルノーか?)並みのスピード。普段のわらびのどこにそんなエンジンがついているのかと思うくらいのすさまじい走りっぷりだ。今年で15歳になるというのに(人間でいったら80〜90歳くらいだよ)、それくらい老猫なのに、記憶といえども発情のパワーおそるべし。スピードが出すぎてカーブを曲がりきれずにコケたり、積み上げている雑誌を踏切り台にして棚の上にジャンプしようとして、踏切りが強すぎて雑誌が崩れ落ち、雑誌とともに片足をすくわれてバランスを崩して棚に顔をぶつけたりする。それがなんとも情けない。ただ、前にも一度、踏切りに失敗して足のツメを負って血だらけになり、私と夫と大慌てで動物病院に駆け込んだこともあるから、コケたりするとまたどこか骨折したんじゃないかと心配になって放っておけないのだ。

 そんなわけで、わらびが走り出すと気になってテープおこしどころではなくなる。今朝も一度、彼女はほとばしるエネルギーを棚にぶつけていた。あんまり続くと、なんとなく避妊手術をしたことがかわいそうだったかなと思ってしまったりもするんだけど。それは仕方ない。これが我が家の春の足音だ。でもまあ、こんなに走れるなんて、まだまだしっかり元気だということかな。そう考えるとちょっと嬉しかったりもして、一方的にワラビを叱る気にもなれない私。

 

| コメント (0)

2006年2月22日 (水)

へたれ、について......

 風邪はとことんしつこく、火曜日はついに胃腸にやって来て、ほとんど1日何も食べられず。水曜になってもにゅうめんくらいしか食べられない状態が続き、夜になってようやく起き上がってマックを開けることができた。インフルエンザみたいに高熱が出てるわけでもないのに、風邪菌おそるべし。

 2日間ほとんどの時間を布団かソファでへたっていたわけだが、「へたる」というのは、もともと、へたばってその場に座り込んでしまう、というような意味だ。へたばるというのは、ひどく疲れた様子とか、動こうにも動けない状態になる、というような意味だから、調子悪くて動けなかったその状態を、「へたっていた」とか「へたばっていた」といっても間違いないだろう。

 最近よく耳にする「へたり牛」というコトバは、自力で歩けなくなった牛、のことで、ダウナー牛ともいう。ダウナーというと、私もよくダウナーモードとかいうコトバを使ったりするけど、それは自分では落ち込んでいる状態とか、へこんでいる状態、のときに使っていた。英語のdowner には、がっかりさせるものという意味もあるから、その使い方も間違いじゃないんだろう。でも、最近のようにこうも頻繁に「へたり牛」を耳にしていると、ダウナーというコトバを思い浮かべるとすぐにあのBSEのへたり牛さんのかわいそうな姿が頭にちらつくようになったので、自分が落ち込んでいるからといって、ダウナーという表現を使うのはちょっと不謹慎な気もしたりして。それでなんとなく控えるようになっていたら、身体の方が完全にダウンして「へたり」になってしまった、というわけで......。

 大阪弁にも「へたれ」という言葉がある。これは、もともとの気力がないというような意味から、「根性なし」とか「甲斐性なし」とか「へっぽこ」とかの意味をもつらしい。「この根性なし!」とかいうときに「このヘタレが!」とか言ったりするみたいだ(何故かカタカナのほうが雰囲気が出る)。最近、朝の『風のハルカ』でもよく「ヘタレ!」という台詞が出てきて気になっていたんだけど、この場合の「ヘタレ」は、情けない男を形容するのによく使っているみたいで、これには「もう、ほんとにどうしょーもない男だけど、でも......」みたいな、かすかな愛情も含まれているのかもしれないな。まあでも、調子悪くなって動けないのは情けない状態、ということだから、この2日間の私は「ヘタレ」だったともいえるわけなのだ......ずっと寝ながらこんなこと考えてました。

| コメント (0)

2006年2月20日 (月)

感劇話その13 勘十郎の徳兵衛に拍手

 風邪は意外にしつこく、熱はないが鼻と喉がかなりやられて、いま私の声は青江三奈(古くてすみません)か小柳ゆき(これなら20代の人も知ってるだろ)ばりのハスキー犬、じゃなくてハスキー声になっちょります。昨日からは咳も出てくるようになったので、こじらせないようにしなければと思いつつ。
 ランチ取材も先週金曜日に無事最後の一軒を終え、土曜日は身体を休めてゆっくり横になっていればよかったのだが、文楽公演のチケットをとってあったので行ってきた。今月の文楽は3部制で、先週は1部と2部を観てきました。そのうち、土曜日は2部。『小鍛冶』と『曾根崎心中』だった。玉男師匠の休演で、勘十郎さんが徳兵衛を遣い、蓑助さんのお初と子弟コンビだった。勘十郎さん自身、徳兵衛を遣うのは初めてではなかったと思うけれど、今月のような玉男師匠の代役というのは、さぞかし緊張したのではなかろうか。ましてや相手は師匠の蓑助さんだし、と、1ファンとして案じる思いがあったが、実際に舞台を観てみると、とてもよかったというのが素直な印象だった。
 玉男・蓑助コンビの熟練の『曾根崎心中』はもうかれこれ3〜4回観ているし、このお二人の『曾根崎』は何度観てもうっとりさせられる。もちろん、玉男師匠の徳兵衛と比べることはできないのだが、玉男・蓑助の人間国宝組に対して(芸歴的にも)中堅組といわれる勘十郎さんの徳兵衛も、若さゆえの愚直さや純粋さがよく出ている気がした。ああでも、当時の25歳って、けっしてもう若者とは言えないのかな......。とにかく、若々しくてよかった。お人形は同じなのに、遣う人によってやっぱり印象が微妙に変わるから、すごいというか、不思議なものです。天満屋のシーンでお初の着物の裾に隠れて縁の下に潜んでいる徳兵衛の様子なんて、特に印象的でした。いいぞー勘十郎さん! という感じ。
 1部のほうでは『御所桜堀川夜討』と『関取千両幟』。『関取......』は三味線の曲弾きに圧倒させられた。バチを三味線の上に立てて、ひょいっと投げて手で受け止めたり、三味線を立てて弾いたり、バチの根元の方で弦をつまびいたり、指だけで弾いたり......変わった弾き方をいっぱい見せてくれた。ロックのギタリストたちもいろいろやるようなことを、三味線でもやっているのがおもしろかった。余興といえば余興なんだけど、弦楽器を操る人の楽しみ方って、時代や楽器の種類は違ってもけっこう共通しているものがあるのかもしれないなと思ったり。残る3部は今週末。風邪を治して万全の体制で行かなくちゃ。

| コメント (0)

2006年2月17日 (金)

最強コラーゲンそば

 ランチ取材はまだ続いている。これまでを振り返ると、取材した中でも特にユニークだったのが、臨床中医学に基づいた漢方のスープやフカヒレ料理を出す店の、コラーゲン満載の美肌そばだった。

 厳選された食材や生薬のエッセンスを3日間かけて抽出した漢方スープをベースに、フカヒレ、鹿のアキレス腱、牛や豚のアキレス腱、サメの皮下のコラーゲン質、魚の胃袋など、たくさんのコラーゲン食材を約1週間かけて調整した”あん”がたっぷりかかっている。麺はつるつるした卵麺。スープもあんもすべて無添加だ。

 たっぷりのスープとあんだったが、驚くほどあっさりしていてやさしい味。ランチ食べ続けで疲れているはずの胃でもしっかり受け付けられたから自分でもびっくりだった。あんかけなんて、片栗粉が多いとかなりヘヴィだが、そのそばのあんのとろみは凝縮されたコラーゲン満載によるとろみがほとんどなので、舌にも胃にもじつにやさしい、ということのようだった。それにしてもそれだけの食材を集めて常備しておくだけでもかなり大変そう。どうやって調達しているのか聞いてみると、業者を通して入れているものが半分くらいで、あとは店のオーナーご自身が中国へちょくちょく仕入れに行ったりもしているらしい。フカヒレだけは唯一、日本産(気仙沼)だとか。

 食べ終わったときには、唇の周辺がむちむち、というか、もちもち、というか、べたべたではないんだけどなんかむっちりした感触。それこそが天然のコラーゲンの証なんですよ、とご主人にいわれた。こんだけコラーゲンが凝縮されたそばだから、翌日のお肌が超楽しみだったけど、期待に反して翌日は吹き出物ができたりして、しょぼかった。でもそれはその頃チョコレートをよく食べていたからかもしれない。というのも、ここ2、3日、風邪でふせったりしているというのになぜかお肌がもちもち、するするで調子いいのである。そうかこれはきっと、数日前に摂取したあの数種類のコラーゲンが結集してついにパワーを発揮してきたんじゃないか、うん、きっとそうだ、と思っている私。オリンピックで寝不足気味でもあるし、思い当たることといえばあのそばしかない。たぶん、美肌そば効果ちゃんとあり、か?

 

| コメント (0)

2006年2月16日 (木)

怒り心頭

 2日間ずっと喉が痛くて薬を飲んでいたが、ついに今朝は鼻水にまで及び、頭もクラクラするので友人のクリニックに駆け込んだ。熱はないしインフルエンザとかの心配はなさそうで、薬をもらってきた。幸いほんとに都合よく昨日今日は取材がない日だったので、薬を飲んで横になって静かにしている。

 ニュースを見ていると、相変わらず嫌な事件ばかりだが、なかでももっとも不愉快だったのが、ウサギをサッカーボールの代わりにして蹴って遊んで死なせてしまったという事件だ。テレビのニュースでも見たし、新聞でも読んだ。犯人は18歳の少年3人で、小学校の飼育小屋で飼われていたウサギをわざわざ盗み出し、近所の公園で蹴って遊んだという。こうして文字にしているだけでも腹がたってくる。熱はないのに関節痛になりそうなくらい、頭がかっかして怒りが込み上げてくる。

 どうしてそんなことができるのか。元気なウサギをどうしてそんなふうにいたぶって殺せるのか。いくら少年といっても、もう18だしそんな凶悪犯は実名を出してもっと社会的制裁を加えるべきじゃないのか。真っ白くてユキノスケという名前が付けられていたそのウサギのことを考えると悔しくて涙が出てくる。猫を袋に押し込んで蹴って遊んだという山寺の和尚さんの歌を、子供の頃は何の疑問も持たずによく歌っていたりしたけど、実際にほんとにそういうことができる人間がいたなんて、いったいどういう神経の持ち主なのかと思う。

 犯人は動物愛護法違反で逮捕されているらしいが、刑罰はどのくらいになるのだろうか。私個人の思いでは、そんなやつらには罰金くらいじゃすまされないけど。いま、規制が緩いとか刑罰が軽いとかで動物愛護法の改正を求める動きが高まっているようだけど、ほんとに悪質な違反が多すぎると思う。あるジャーナリストが、動物虐待をする人の多くは過去に性的虐待とか家庭内暴力とかいじめにあっているケースが多くて、将来的には殺人へと発展するような道を辿ることが多いと言っていたけど、子供時代に悲惨な目にあったからといって、みんながそうなるわけじゃないし、小さい頃にいじめられたからって弱い動物を攻撃することにエネルギー向けるなんて許されるはずもない。考えるとほんとうに情けないことが多い世の中になったなあ。あ〜、カッカした後たぶん風邪の薬のせいで頭がくらくらして眠くなってきたので、このへんにしときます。

| コメント (0)

2006年2月13日 (月)

ニット帽のピーガブ

 先週は毎日取材だったせいか、土日は何もする気にならず、土曜日に洗濯と掃除機がけ、日曜にちゃんと夕飯を作った以外は、ほとんどうだうだとしていた。たまった新聞を読む気力もわかず。でもオリンピックは深夜にも関わらずそれなりにチェック。

 開会式もほとんど寝そうになりながらかろうじて見ていたが、オノ・ヨーコが出てきたときには目が覚めてしまった。白いニットとパンツに白い帽子、黒いサングラス。そんな格好でも一目でヨーコとわかるから、相変わらずすごい存在感。でも、その後に出てきたピーター・ガブリエルにはもっと驚いた。思えば、11〜12年前に武道館でライブが行われたときに見たのが最後で、しばらく忘れていたけど、あの個性の強いひねくれ者というイメージの強かったピーガブが、すっかり人のよさそうなおじさんといった風貌になっていた。あのどんぐりのかさのような、田中小実昌のようなかわいいニット帽を終始かぶっていた、ということは、その中には白髪と禿げ頭が隠されているということか......。後でいろいろ調べてみたら、どうやらやっぱりそういうことらしい。今やピーガブもお腹が出て禿げて白髪になって、少なからず外見的にはとりあえず気のいいおじいちゃんになったということだ。月日が流れているんだなあとしみじみ。でも、イマジンのあの歌声にはさすがにじーんとさせられた。武道館での『Biko』を思い出しちゃいました。

 ヨーコやピーガブが平和のメッセンジャーとしてオリンピックの開会式に出るなんて、ある時代には冗談のような話だったのかもしれないな。でも、シメがパバロッティだったところはやっぱりイタリアで。それにしてもスペシャルゲストの年齢層高し、である。

| コメント (0)

2006年2月10日 (金)

表参道 ?往復

 なんだかんだと忙しいけど、今月は文楽東京公演もあるからそれを楽しみにがんばろう、と思っていたところに気になるニュース。8日の報道で、人間国宝の人形遣い・吉田玉男師匠の休演が決まったという。大好きな玉ちゃんは去年の9月から体調不良で休演が続いている。今回は蓑助師匠との黄金コンビの『曾根崎心中』もあるから、今月こそ元気に復帰されますようにと祈っていたのに......残念で淋しい。でも、ゆっくりと休んで体調を治していただいて、春にはまた元気なお姿を見せていただけますように、祈ってます。

 ということで、目の前にある仕事をひたすら坦々とこなす日々。ランチ取材の狭間に、差し入れの取材もやっている。今回は神田うのさんにインタビュー。取材に合わせてうのちゃんオススメの差し入れスイーツも撮影するので、そのブツをピックアップするべく、表参道を歩く。平日の昼間だというのに通りがやたら混雑しているのは、週末にオープンする表参道ヒルズのせいだろうか。撮影機材を持ったカメラマンと編集者かライターらしき二人組を4組も見かけた。みんな似たようなエリアで仕事してるんだなあ。

 表参道を往復する間に奇妙な体験をした。前から歩いてくる女性が、すれ違いざまに蚊の鳴くような声で「すみません、」と囁くのだ。えっ、私? えっ、何?? と一瞬思うのだが、空耳かなとも思って、立ち止まることもなく歩いた。人違いかもしれないし、ほんとに用があるなら再度声をかけられるだろうと思ったし。すると、また数分後に前から来る別の女性から、同じように「すみません、」と囁かれる。えっ......と思ったが、やはり同じようにやり過ごした。そして、スイーツをピックアップして戻るときに、もう1回同じことが......。

 結局、合計3回、声をかけてきたのは全部別の女性だった。パターンは3人とも同じ。これって、新手の宗教とか何かの勧誘だったんだろうか。消え入りそうな「すみません、」の声に反応して立ち止まったとたんに、「何か心に不安でも抱えているのでは?」とか、まくしたてられて、セミナーとかカウンセリングとかに誘われたりするのかな......。前にも渋谷駅の近くで女性に呼び止められ、「あなたの顔にはタイヘンな不幸の相が出ていますけど、」とかいわれたりしたこともあるけど、たぶん、(自分で自分の顔を見たわけじゃないけど)忙しくて眉間にしわ寄せたりして歩いてるんだろうから不幸せそうに見えてつけ込まれたのかなあ。かといって、ニコニコしながら歩いていたらそれこそ変な人だし。でも、きっと声をかける側にもマニュアルがあって、対象人物のタイプとか共通認識があるんだろうから、3人もから声をかけられるなんて、あたしの人相は相当にしょぼかったのかもしれない。

 その日は仕事が思いのほか早く終わったので、表参道にある知り合いのクリニックの外来終了時間すれすれに駆け込んで、風邪や胃腸の状態を診察してもらった。このときはさすがにターボをきかせて走っていたので、誰からも声をかけられなかったけれど。クリニックを出たのが5時すぎ。次の用事までまだけっこう時間があったので、久々に周辺のお店をちょろちょろと観て回ったり銀行に記帳しに行ったりもした。そんな感じで、表参道を何度も行ったり来たりした1日だった。

| コメント (0)

2006年2月 9日 (木)

濃密な渋谷の夜

 昼間、取材が終わって携帯メールをチェックすると、編集者MMさんから「急ですが今夜、渋谷で鳥越さやかちゃんのシャンソン・ライブがあるので行きませんか〜?」というお誘い。J-WAVEのナビゲーターやナレーションの仕事で知られる鳥越さやかさんが、シャンソン歌手だと知らなかった私。MMさんは仕事の関係者を通じてさやかさんとはご飯仲間なのだ。仕事は夕方に終わるし、帰り道だし、けだるいシャンソンを聴いて心をホニョホニョにほぐされるのもいいかもな〜と思い、渋谷のライブハウスへ。

 さやかさんは2004年にシャンソンコンクールで優勝して以来、ディナーショーやイベントなどで歌手としても活躍されているのだそうだ。バレンタインデー近しということで、愛の歌ばかりのラインナップだった。1曲目は『Love me, please love me』、なんと、ミッシェル・ポルナレフのヒット曲! 中学生時代だよ、なつかしー! 続いて、『IL N'ya Pas D'amour Heureux』(英語では There is No Happy Love、幸せな愛はない、ってことだね)、これはもともとジョルジュ・ブラッサンスが歌った曲で、オゾン監督の映画『8人の女たち』のラストでも歌われているし、私の好きなユッスー・ンドゥールもアルバムの中でカバーしている。その後も、『My funny Valentine』(これはリッキー・リー・ジョーンズのカバーが好きだな)とか、映画『紅の豚』で加藤登紀子が歌った曲とか、ポピュラーな曲が多くてわかりやすかった。

 ライブにはJ-WAVEのナビゲーター仲間のロバート・ハリスも詩の朗読や歌(!)で参加。ハリス氏はサッチモの『What a wonderful world』を歌ってました。さらに、さやかさんのお父さんであるジャーナリストの鳥越俊太郎氏もスペシャルゲストとして3曲を熱唱。鳥越家はおじいちゃんおばあちゃんの代から合唱をやっていて、どうも歌好き一家らしいのだった。鳥越親子のデュエットによる『愛の讃歌』には、はからずもぐっときちゃって涙が......どうも最近、涙腺弱し。ステージの周りには、親子の仕事仲間であるテレ朝の渡辺アナとかワイドショーのキャスターとか、田丸美鈴女史とか、ミュージシャンの坂本美雨さん(坂本龍一と矢野顕子の娘、ですね)とか、テレビ関係者ラジオ関係者がずらり。か〜なり業界色の濃い空間。しかし、出演者も負けていなかった。鳥越親子とロバート・ハリスの3ショットは、やはりというか、かなり濃かったです。

| コメント (0)

2006年2月 8日 (水)

ランチ強化ウイーク

 疲れてバタンキューして、ブログが1日空いた。ブログも気力と体力が充実していないと書けないのだなあとつくづく思う今日この頃。

 今週はランチの取材をしているので、お店のランチどきをはずして1日に2軒、午前と15時以降にランチを食べている。1〜2人前を編集者やカメラマンと3人で分けて試食しているので、そんなにたくさん食べているわけじゃないが、月火と2軒ずつ続くと、そろそろお腹が不安な今日この頃。口は美味しいと思って快調に受け付けているのだが、胃腸のほうはどうもそうでもないようだ。中途半端な時間に食べるというのがあんまりよくないのかもな。

 でも、どこもほんとにおいしいお店ばかりなのだ。素材を徹底して吟味しているこだわりの定食屋さんとか、何十種類ものスパイスが複雑に絡み合う心地いい刺激がクセになるカレー屋さんとか、ランチという1枚のプレートにこめられた愛とエネルギーに感心させられる。そういうお店はたいていお値段もリーズナブルで、さらに嬉しい。よし、今度この近くに来てたらランチはここにしよー、と思う店に出会うと、もうちょっと胃腸も鍛えて最後まで乗り切らなくちゃと思う、今日この頃。

 私のような、仕事によってスケジュールが日々変わる仕事は、たとえば次の仕事まで数時間あいていれば、のんびりゆっくりとランチを楽しむこともできるし、反対にランチをとる時間もないまま夜になってしまうこともある。それに、場所もまちまちだ。でも会社勤めの人で昼休みもきっちり1時間とか決まっている人たちには、ささっと食べられて安くてボリュームも栄養もちゃんとあるようなランチの店が職場の近くにあるか否かで、生活の充実度も大きく違ってくるんだろうなと思う。

 添加物や保存料の入った調味料はいっさい使わず、米も五穀米や玄米にするなど、自然食志向のランチを出している和食屋さんでは、ここ2〜3年、女性だけでなく男性にも、せめてランチくらいしっかり身体にいいものをとろう、と思ってやってくるお客さんが多くなった、と言っていた。朝は食べなかったり、夜は夜で飲みに行って終わり、みたいな生活をしている人が多くなったんじゃないか、とも。そんな人たちにとっては、ある意味ランチこそが命をつないでいるものなわけだよね。ちょっと大げさだけど。

 『ランチの女王』っていうドラマが数年前にあって、あれはデミグラスソースが絶品のオムライスが有名な洋食屋さんが舞台だったけど、たしかにおいしいランチに出会うと、シアワセな気分になって、午後もまたがんばろうと思える勇気がわいてきたりする。そういう意味ではやっぱり、たかがランチ、されど、の、今日この頃、なのだ。

 

 

| コメント (0)

2006年2月 6日 (月)

青い鳥が残していってくれたもの

 劇団青い鳥の公演『もろびとこぞりて』を観てきた。場所は1週間前に落語を聞いたのと同じ青山のスパイラルホール。青い鳥は70年代に設立された創作劇団で、団員は女性のみ。女性である自分たちの思いをテーマに取り入れた作品が多いことでも知られていて、一度は行ってみたかったが、なかなかご縁がなかった。今回は、たまたま友人のY嬢が一緒に行く予定だった人が行けなくなったということで、友人のSと私に声をかけてくれたおかげで、ついに青い鳥初体験。

 『もろびとこぞりて』は、3人の舞台女優のストーリーだった。終了したとき、自分でも驚くほどぐっとこみ上げてきて、涙が出てきた。そのお芝居にというよりも、目の前にいる3人の女優たちに心からの拍手を送っていた。やっぱり去年、女性4人だけの芝居(木内みどり、大竹しのぶ、渡辺えり子、富田靖子が競演)を青山円形劇場で観たとき、目の前で一人の人が何かを演じるその迫力とかエネルギーにいたく感動して、ライブの醍醐味を再確認したことがあったんだけど、今回はそれとはまたちょっと違っていて、お芝居を通して青い鳥の3人の生き様というか、そういうものがストレートに伝わって来る感じがして、それがなんだかとても私の心に響いてしまった、ということなんだろうと思う。隣にいたSもおんなじような理由でぐっときていたらしい。青い鳥が多くの女性たちの共感を得ている理由が、ちょっとわかったかもしれない。

 お芝居の中の3人は、いずれもアルバイトをしたりしながら芝居を続けている”ハーフの女優”で、次の舞台でこそ主役を、と夢に見ている(たぶん年齢設定は、役者さんの実年齢と同じ50代半ばくらいなんだと思う)。でもそのチャンスはなかなか訪れなくて、私はいつまでこうしているんだろうか、こんな状態がいつまで続くんだろうか、とか思ったりしている。それでも、あとちょっと、あとちょっと、と自分にいい聞かせながら大好きな芝居を続けている......。公演後、Y嬢とSと3人で(奇しくも観に行った私たちも3人だったけど)ご飯を食べてうまい紹興酒を飲みながら、全然関係ない話をしているときにも、気がつけば、いま観た芝居の心に残った台詞やシーンをちょこちょこと話題にあげていた。編集者Sと、フリーライターのY嬢と私。みんな40半ば。それぞれが、青い鳥のお芝居にいまの自分を重ね合わせたり、比べたりして、いろんなことを感じた夜。泣けた後で、静かな余韻がじんわりいつまでも心に響いているような、ちょっといとおしい舞台だった。調子に乗ってけっこう飲んだけど、目が覚めたら二日酔いになってなくてヨカッタ。

 

| コメント (0)

2006年2月 5日 (日)

躍動し続けるカメラマン

 週末、カメラマン山田一仁さんの写真展に行ってきた。山田さんは大好きな尊敬するカメラマンの一人。以前、文藝春秋のカメラマンをなさっていて、その後、独立されてからはロンドンを拠点に、オリンピックやサッカー・ワールドカップ、サッカー・ヨーロッパ選手権などを中心に写真を撮り続けている。いったい何ミリのレンズを使ったんだろうっていうようなスキージャンプ・ラージヒルの船木選手の飛んでる写真とか、ユベントスのブッフォンの天に祈っているような写真とか、雑誌「ナンバー」の表紙や特集を飾る数々の写真でおなじみだ。日本には年に数日しか戻ってこないのだが、今回は写真展の開催に合わせて帰国されていて、約1年ぶりにお会いすることができた。

 山田さんに初めてお会いしたのはたしか5、6年前。私も以前、文春の雑誌に記事を書かせてもらっていた関係で、共通の知り合いに紹介してもらい、ある雑誌に掲載するために山田さんの写真をお借りしたのが最初だった。面識もなかったのに電話とメールでロンドンとやりとりをし、快く写真を貸してくださることになって、ちょうどその後に帰国されるというので銀座のプランタンのカフェでお会いして写真を受け取った。そのとき以来のおつきあいである。

 初めてお会いしたときは、山田さんが意外に小柄な方なので驚いた。写真のイメージから、スポーツ選手のような大柄で筋肉質のカメラマン像を自分で勝手に頭に描いていたからだ。あのダイナミックで躍動感に満ち満ちた写真と、目の前でニコニコ顔でお話しになる山田さんが、最初はすぐにつながらない気がして、ちょっとおもしろかった。去年は某誌の取材で、なでしこジャパンの澤穂稀選手の撮影をお願いした。ロンドンにメールすると、ちょうど2月に帰国されるというので、やや強引かなと思いつつもお願いしてみたら、やはり快く受けてくださった。

 取材日はあいにくのみぞれ。インタビューの後、練習試合の様子を撮影することになり、外に出た。いっこうにやまないみぞれの中、ピッチの脇をときどき山田さんが撮影しやすい場所に移動するたびに私も後からついていく。約1時間半、立ちっぱなしで足が凍り付きそうだった。でも、そんな中で撮った澤選手の写真は、真っ暗で凍てつくようなピッチ環境をまったく感じさせない素晴らしいものだった。ただ黙々と静かにシャッターを押しているだけに見えたのに、ものすごく鋭い瞬間の、澤選手のしなやかさや力強さををしっかりとらえていて、しかも奥行きのある写真。さすがだなあと思った。

 まあそんなわけで、今回も相変わらずニコニコ笑顔でソフトな印象の山田さんだったが、展示されていた写真はいつものごとく迫力満点。チャンピオンズ・リーグの写真が中心で、なかでも私が超気に入ったのは、マンチェスター・ユナイテッドのファン・ニステルローイの写真。まだレアルに移籍する前のベッカムが後ろ姿で映っているその前で、ファン・ニステルローイが笑顔で飛び跳ねているシーンだ。あの長い顔を感じさせないくらいの長い腕が、しなやかに宙に舞っている。まるでバレエダンサーを思わせるかのような写真。山田さんの写真を見ると、私はいつもすごいなあと驚いて、元気になる。

 NEC_0199

山田さんのはがき。写真は船木和喜選手です。私の撮り方がまずいけど、実物はもっともっとくっきり。

| コメント (0)

2006年2月 3日 (金)

ブログで近況把握

 久しぶりに編集長O氏と電話で話をした。直接話をしたのは年末以来、たぶん1ヶ月以上ぶりだったかもしれないのに、

「お風邪ひいてたみたいだけど、もう大丈夫なんですか?」

「牧野さんこそ、ご気分はよくなりましたか?」

と、お互いの近況をしっかり把握している。それはつまり、お互い相手のブログを読んでいて、それぞれの状況を把握しているのだ。ぜんぜん会ってないのになんか不思議。なんだか笑える。

 たしかにブログに日記みたいなことを書いたりしているわけだから、私の日々の動きや状況はオープンになっているわけで、人が知っているのは考えてみたらあたりまえなんだけど、改めて、あ、そうか、ブログってそういうことなのね、と思ったというわけで。ま、知られたくないことや知られちゃ困ることは書いていないからね。

 でも、こんな私のブログでもけっこう毎日のように読んでくれている人がいて、腰痛は大丈夫? とか、出張気をつけて行ってきてね、とかメールをくれる人がいたり、久々に会った知り合いから、だんなさんの三線は上達してますか? とかいわれて、えっと思ったりすることがある。なかには、あの記述は間違ってるぞ、とメールしてくる人もいるし、そうかと思えば、ていねいな感想を送ってくださって、私が書いた話題に関連する新聞記事のリンクを送ってくださったりする人もいらっしゃる。

 ただマックに向かひて心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書いているだけ、なのに、見ている人はいろんなことを感じるんだなあと思うと、まあいい加減なことはかけないな、と思う今日この頃。こんな私程度のブログでもそうなんだから、1日に何十万件もアクセスがあるブログなんて、影響力はさぞやたいへんなことだろう。それにしても、編集長O氏、八面六臂以上にいっぱいお仕事をこなしているのに毎日きちっとブログを更新しているから、いつもすごいなあと思って読んでいる。私もまあここ最近は、一応ほぼ日状態になってきてはいるけど、忙しかったり寝ちゃったりしてとぎれることもあるし。ブログにも性格って出るものだなあと思う。
 

| コメント (0)

2006年2月 2日 (木)

15時間と7分

 さて、何の時間でしょう。

 正解は、昨日(2月1日)、私が人と会話しなかった時間。朝8時頃に夫が出かけてからは原稿書きで家から一歩も出ず、誰とも話をせず、電話にも出ず。振り返ってみると、結局、夜11時過ぎに編集者からの電話に出るまで15時間以上人と直接話をすることがなかった。でも、原稿書きつつメールのやりとりはいっぱいしているから外界とのコンタクトがまったくなかったというわけではない。それに独り言はいってるし、実家の留守電にも喋ったし、わらびにも話しかけたりしているから、ずっと押し黙っていたわけでもない。それにそれに、原稿書く前に取材のテープおこしをしたから、自分の声とか取材相手の声とかもいっぱい耳にはしているわけだ。

 病気で1日寝込んだりすることでもない限り、自分や人の声をぜんぜん聞かないという日はまず、ない。テレビやラジオをつければ人が喋っているし、だいたい、自分で1日一言も声を発しないなんて、できるんだろうか。仕事に没頭していて数時間は無言でいる、くらいはあるけれど、基本的に起きている間ずっと声を出さないなんて、私にはまず無理だ。ニートやひきこもりといわれる人たちはずっと無言なのかな。それから、独房に入って取り調べにもずっと黙秘している人なんかは、1日無言なんて珍しくないのかな。くだらない話ですみません。

 それにしても、いくつになっても自分の声を聞くのって、いい気分じゃない。速記の人がついてくれる仕事以外は基本的に自分で取材テープをおこすわけだけど、1時間も2時間も自分の声をずっと聞いているなんてほんとうに苦痛(もちろん、取材相手の声もいっぱい入っているから延々2時間自分の声だけ、というわけじゃありませんが)。イヤな理由の一つはみなさんご存知の通り、自分で聞こえる自分の声と他の人に聞こえている声がぜんぜん違っていて、すごくヘンな声に聞こえるからなんだけど。今日も今日とて、2時間のテープをおこしながらゲンナリ。おまけに、くだらない質問していたり、相手がきちんと話しているにもかかわらずまた同じような質問をしている自分のアホさ加減に嫌気がさしたりもして、けっこうヤなもんです。

| コメント (0)

2006年2月 1日 (水)

おもしろうてやがて癒しの落語会かな

 このところちょっとダウナーな気分が続いていたんだけど、久々に笑って顔面筋肉と腹筋とココロをホニョホニョにほぐしてきました。柳家花緑さんと俳優の風間杜夫さん二人の落語会「花緑と風間の落語会」に行ってきたとです。思えば、「和楽」のインタビューでこの話を花緑さんに聞いたのは10月末。なんだか遥か昔のことなり......。そのときは当然まだ話もできていなくて、いったいどんな内容になるのか、ずっと楽しみにしていた。入り口でチケット受け渡しの列に並んでいるとき、ふと気がつくと、私の前できちんと並んでいたのは「銀ちゃ〜ん、カッコいい〜〜」の平田満さんだった。やっぱりヤスは銀ちゃんにエールを送りにきているのである。

 風間さん、花緑さんともに新作落語で、最初に風間さんが出てきて、江戸情緒たっぷりの『よいしょの階段』を披露。風間さんの落語は初体験だったが、うまくて驚いた。まだ落語初心者の私の目から見たら、そこにいた銀ちゃんは俳優ではなくまさに噺家。味があるしとぎれる感じもないし、花緑さんが「風間さんの落語のうまさはもう驚異的」と絶賛していたのがしみじみうなづけた。落語大好きという風間さんだけあって、話しているご本人もすごく嬉しそうな感じだったし。一方、花緑さんのほうは現代が舞台の『死刑台のカツカレー』。持ち前のスピード感と勢いのある話で、でもしんみりさせるところはじっくり味わい深くて、緩急つけた話に引き込まれた。

 二人の新作を書いたのは、劇団ラッパ屋主宰の人気喜劇作家、鈴木聡さん。この人はNHK朝の連ドラ『あすか』(まだ若い竹内結子や藤木直人、そして藤岡隊長や、いま私が好きな女優の一人である佐藤仁美も出ていた)を書いたり、ホンダのステップワゴン他の名コピーライターとしても有名だけど、彼もまた大の落語ファンだそうで。『死刑台......』のほうなんて、お芝居になってもおもしろそうな話だった。死刑囚が最後に食べたいというカツカレーを食べさせるために、刑務所の料理人が死刑囚を脱獄させて一緒に網走から北千住まで逃走するという、あり得ない話なんだけど、多彩な登場人物一人一人のキャラクターがたっていて(花緑さんの語り分けがまた絶妙)、ときにほろりとさせて、かなり痛快だった。落語会のホープと、落語が大好きな名俳優と、そしてやっぱり落語が大好きな名脚本家という3人の贅沢な競演。そこには、落語が大好き、落語っておもしろいよね、っていう気がビシビシに発散されていて、受け止める客席もその気を気持ちよく浴びている感じで、みんなで爽快な気分を共有できたような、そんなひとときだった。

NEC_0194






チラシでございます。

| コメント (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »