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2005年12月 8日 (木)

25年

 25年前のあの日、FENでやたらジョン・レノンの曲がかかるなあと思いながら支度をして大学へ行き、授業の後、ボーイフレンドと待ち合わせで近くの表参道交差点の富士銀行(いまはみずほになっているけど)の前へ走った。そこで、「ジョンが撃たれて死んだ」と聞かされた。一瞬、思考回路が止まったような気がして、そのままぷらぷらと歩いて彼のバイト先のビームスへ行った。「ジョンが死んだらしい」というと、ビートルズファンのスタッフが店内のBGMにビートルズの曲を流し始めた。あの当時はまだたしかカセットテープだったはずだ。毎年この日になると、あの富士銀行〜原宿のシーンを思い出す。もう25年か〜。

 私はビートルズエイジではないが、両親が共働きだったので、小さい頃から昼間は近所のおばちゃん(他人だけど)の家に預かってもらっていた。そこには私より10歳以上年上のお姉さんが一人とお兄さんが二人いて、そのうち上の高校生のお兄さんがもろビートルズファンだった。お兄さんがビートルズの新譜が出るたびに買ってきて毎日のようにステレオでかけていたので、私も幼稚園に入る前からビートルズを聴いて育ったようなものだった。英語を知らないのに、カタカナで読みがなを書き込んでいるお兄さんの歌詞カードを見て一緒に歌ったりもしていた。音楽的なことはよくわからなかったが、子供心にもジャケットの顔を見てジョージのファンだった。お姉さんのほうは当時シルヴィ・ヴァルタンとかを聴いていて、部屋にはたしかカトリーヌ・ドヌーヴのセクシーなポスターを貼っていた。そのおばちゃんの家には10歳くらいまでお世話になり、その後いまもずっと身内のおつきあいをさせていただいている。

 私が東京の大学へ行くことになったとき、上のお兄さんからビートルズのシングル盤を20枚くらいもらった。兄ちゃんはLPを持っているからもうシングルはいらないというので、それならと、私が引き継いだのだ。Odeonrecordsのマークが入ったドーナッツ盤。カタカナで「ノー・リプライ」とか「エイト・デイズ ア・ウィーク」と書いてあるジャケット。1枚330円とか370円だ。その後、自分でもビートルズ関連のLRやCDをいっぱい買ったけれど、いまもたまーにそのドーナッツ盤を出して、ちりちりした音を聴いたりもしている。くるくる回るドーナツの中で、Oo I need your love babe, と喉が詰まったような高い声で歌っていたジョン。天国に行ってもう25年か。ジョンも、ジョージももういなくなってしまったけれど、そのシングル盤はずっと私の宝物だ。



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